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Tomisawa Dental Clinic in Chofu -shi Tokyo

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矯正治療の開始時期〜その1

矯正の開始時期

歯並びや噛み合わせが悪い場合、楽観的にみれば「放置しておいても成長とともに治るのではないか」、悲観的にみれば「早く治さないと手遅れになって治せなくなるのではないか」、あるいは「みっともないのでとにかく早く治したい」と受け止め方は、患者様により様々です。また学校歯科検診などで不正咬合を指摘され、かかりつけ医、あるいは矯正歯科医を複数尋ねたとすると、治療開始時期をいつにするかの回答は歯科医によって若干のニュアンスの違いがあるかもしれません。

治療開始時期をめぐる論争は、未だ終止符が打たれたわけではありません。その理由は開始時期の決定にあたっては考慮すべき因子が多数あり、どの点に重きを置くかによって考え方の相違があるためだと思われます。いずれにしても治療開始時期を決定するにあたっての明確なスタンダードがあるわけではなく、いくつかの因子を総合的に評価して決定しなくてはなりません。以下にその因子を説明していきます。

矯正治療に隣接する因子
本人の矯正治療にに対する意欲

矯正治療は患者様本人の意欲がなくしてはうまくいきません。矯正器具のなかには自分で着脱したりする自律型の矯正装置があります。自分で意欲がなくてはこうした装置を持続的に使用するのは難しいといえましょう。また治そうという強い意志がないと、通院が不規則になりがちで治療が長期化してしまったりすることがあります。

しかしながら治療の必要性の意識は親御さんとお子様本人の間に乖離があることを十分認識すべきだと思います。比較的年齢の低いお子様(小学校1〜2年生ぐらいまで)の場合には親御さんの説得で比較的スムーズに始めれれる場合が多いと思います。またある程度の年齢(小学校高学年から中学生)に達し、治療の必要性を自ら認識していればなんら問題はないでしょう。

一方で、その中間(小学校2年〜5年)あたりのお子様が比較的難しい場合が多いと思います。お子様の性格も様々なので一概には当てはまりませんが、そろそろ自我がはっきりする年齢で、中にはかたくなに治療を嫌がるお子様もいます。こうした場合には無理はしない方が良いと思います。治療はうまくいきませんし、思春期まで矯正に対する嫌悪感が尾を引いて最終的に矯正治療のチャンスを逸してしまうこともあります。矯正治療を強制するより、そっと待ってあげる方が最後はうまくいくように思います。

矯正治療をはじめるにあたっては、お子様と親御さんがしっかり話し合い、十分な合意の下に治療を開始しなくてはなりません。

お子様の生活状況

たとえば受験期にあるお子様には無理にはお勧めしません。これもお子様の性格次第ですが、矯正器具の装着により口の中に意識が行ってしまい、勉学に集中できないようであれば、そういった時期は治療をさけるのが無難と思われます。勉学に限らすスポーツ、芸術などその時期にしかできないことがあれば、同じことが言えます。

ご家庭の状況

矯正治療をやっていて時々問題になるのは、転居です。矯正治療は一度開始したらやはり一人の先生に診てもらうのが一番でしょう。もし通院不能な場所への転居が予定されているのであれば、転居先で治療を開始する方がよいと思います。

大部分の矯正治療は、開始時期の遅れたからといって治療結果に大きな影響が及ぶことはありません。

口腔内環境

など口腔衛生管理がきちんとできないお子様は矯正治療は避けるべきだと思います。口腔内に矯正装置が入ると歯磨きが難しくなり、虫歯のリスクが高くなります。

矯正治療の意味合いを理解し、きちんと口腔衛生管理を行えるようになってから治療を開始すべきです