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東京都調布市とみさわ歯科医院 |
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Tomisawa Dental Clinic in Chofu -shi Tokyo |
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わかりやすい矯正歯科の知識 |
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矯正に関する書籍、ホームページ、をみると不正咬合の悪影響が数多く書かれています。あるいは受診した歯科医からも矯正治療の必要性について説明を受けることがあると思います。こうした話には正しい部分もありますが、一部にはまだ科学的に証明されていない部分もあります。この項目ではその幾つかの点について検証してみたいと思います。
右の症例は小児期より歯科医のもとで齲蝕管理を受けてきた中学1年の方のものです。見てお分かりの通り不正咬合がありますが、虫歯はありません。この症例からも分かるように
このことはかなり古い論文で既に言われています。”Occlusal features and caries experience”.Proc Finn Dent Soc. 1990;86(2):77-82. Palin-Palokas T, Ruokokoski-Pirkkanen S.この論文においては「叢生(乱杭歯)は齲蝕感受性をあげることはない」と明確に述べられています。
右の症例は子どもなので歯周病のリスクを議論することはできませんが、歯肉はきわめて健全です。また80歳を過ぎても、著しい叢生があるにもかかわらず20本以上の歯が残っている方もいます。こうした点から考えても
この件に関する論文は少ないのですがEffects of crowding in the lower anterior segment--a risk evaluation depending upon the degree of crowding. J Orofac Orthop. 2004 Jan;65(1):13-25.Staufer K, Landmesser H. という論文に歯周病は叢生の影響よりも宿主因子の影響の方が大きいことが述べられています。
この答えもはっきりYesとはいえないようです。そのことは次の論文において述べられています。"Long-term follow-up of clinical symptoms in TMD patients who underwent occlusal reconstruction by orthodontic treatment".Eur J Orthod. 2000 Feb;22(1):61-7.Imai T, Okamoto T, Kaneko T, Umeda K, Yamamoto T, Nakamura S.
この論文においては顎関節症の患者さんおいてスプリント療法(マウスピースのようなものを口の中に入れて顎関節症を治す方法)と矯正治療の効果を比べてみたところ、症状の改善は主にスプリント療法によるものであったと述べています。この論文はある意味では歯列不正と顎関節症は関連が薄いことを示唆しています。
不正咬合による運動の低下を示す例として、咬合力と50m走のタイムとソフトボールの遠投を比較した研究があります。もちろん咬合力が強い子どもの方が、弱い子どもより早く走ることができ、遠くにボールを投げられるという結果を得ています。この研究を例として、「不正咬合があるから噛み合わせが悪く、咬合力が落ちて運動能が低下する」というのは早合点です。運動能の高い子どもは一般的に体格も良いので咬合力が大きいのは当然です。またこんな研究もあります。The influence of different jaw positions on the endurance and electromyographic pattern of the biceps brachii muscle in young adults with different occlusal characteristics. J Oral Rehabil. 2001 Aug;28(8):732-9.この論文では、不正咬合が他の体の筋肉の機能に悪影響をおよぼすことはないという結論が述べられています。
そもそも歯並びの悪いプロのスポーツ選手も大勢いますよね。
不正咬合と学力の関係を調べたデータは存在しません。そんな調査をやったら人権問題です。不正咬合があっても立派な学業成績を修めている方は大勢います。
鹿児島大学の伊藤学而先生らのグループが行った、矯正治療後の患者さんへのアンケート調査が参考になります。
矯正治療によって他人と付き合いやすくなったと思いますか? との質問に、「はい絶対相です」20.2% 「はい確かにそうです」21.4%と肯定的な意見が約4割にのぼります。一方で「わからない」42.9% 「いいえ、そうは思いません」8.3% 「いいえ、絶対そうは思いません」6.0%となっています。つまり残りの6割近くは、その効果を認めていないことになります。つまり矯正治療を行っても6割近くの方は性格までも変わったとは考えていないわけです。
一般的には歯列不正により口元にコンプレックスをもち内向的性格になるといわれています。しかしながら、たとえ歯列不正があっても明るい性格の方は大勢いいます。