この旅の写真はココ(03/2月〜3月)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

ハヌマン・ジー


ジョードプル到着

デリーを夜出た列車は、青く塗られた家々の町並みで「ブルーシティー」として有名なジョードプルに朝8時、到着した。いい時間だ。朝の駅、空は晴れ、光があふれてる。気持ちいー。

早速寄ってきた女の子に、ポケットに入ってたジューC・サイダー味をひとつ進呈。それをパクッと口に放り込んだ彼女の目は、みるみるまん丸になった。
うわあっ、何これ、おーいしーい!って顔だ。インドの子供の目をこんなに輝かせるとは、kabayaったらやるう!

宿を探す道すがらでも、この町の魅力はビンビン伝わってくる。さあ、ひたすら散歩したおすぞ!と思わせる路地。デリーとはぜんぜん違う服装の人々。ワクワクッ。旅モードいきなり全開だ。

ジューC食べた顔
◆相当美味しかったらしい。

さて、ジョードプルの観光名所と言えば、高台に建つマハラジャの城・メヘランガルフォート。建物関係にあんまり興味のないえびでも、ここから見渡せるジョドプールの青い町並みはすげーと思う。そしてラジャスタン州各地や隣のグジャラート州から来てる華やか衣装インド人観光客がまた楽しい。

そしてここには、観光客を目当てに集まる芸人もいるのだ。えび夫婦も城の庭でジプシーの親子連れを発見した。わっ、ラジャスタンの楽師と踊り子だっ。わーい砂漠風情満点!かっこいー。

楽師の親方(?)もこちらを見つけ、あわてて楽器を弾きだした。今の今までだらーっとしてたくせ、モード切替の早い事と言ったら。そして10歳くらいの「踊り子でっす!」という衣装を着た女の子が、ゆらゆらと踊りながらえび夫婦のどまん前までやってきた。まん前もまん前、眼前で舞う舞う。にこりともせず、ひたすら舞う。

あまりの直球に耐え切れず、そそそと移動してみると、女の子も舞いながらまたドまん前にやって来る。それはあたかも無言のうちに


あなたの為に踊ってるのよ。
あなたよ、あなた。
他の誰でもない、あなたの為だからね。


と念を押しているかのようである。しかも仏頂面で。うーん、やるな、こいつ。逃げ場を失ったえびは対抗策を試みた。踊る女の子の目の前で「私だってあなたの為に踊っちゃるばい!」と、日本にて修行中のオディッシーダンスを踊ってみたのだ。いやちょっと、どう反応するかなーと思ってねえ。
すると・・・・・

ジョードプル
◆ジョードプルと言えばこの眺め、って事になっているらしい。とにかく青い。

踊り子
◆観光地であなた様をお待ちしております。ラジャスタンの楽師たち。

踊り子

しばらく固まる。

踊り子

親の方をうかがって・・・・

踊り子

何事もなかったかのように踊り続行。
微妙に目が泳いでたけど。

負けました。すいませんでした。あなたのプロ根性に5ルピーさしあげます。
とたんにピッタリ音楽はやみ、女の子はまた木の下へと帰って行った。そして観光客が通るたび、またゆらゆらと狙い済まして舞いに出かけていた。
 

←previous next→ホームへ