この旅の写真はココ(03/2月〜3月)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

ハヌマン・ジー


なぜか学芸会潜入

プシュカルをぶらぶら散歩していたある夕方。町外れのお寺の裏で、なんだかにぎやかな集まりが催されていた。テントの下に舞台と観客。面白そうなので、ちょっとのぞいてみよう。

そっと潜入して、目立たない席に座り、周りのインド人に聞いてみると、どうやら学校の学芸会のようなものらしい。舞台の上では小さな女の子が集団でお遊戯の真っ最中。

学芸会会場
◆学芸会の会場となったお寺。牛も参観ですか?

◆裸電球の証明の下、サテンやレースに包まれ、歌う女の子たち。

いやー、かわいい。ほんとインド人の子供ってかわいいねー。 夫と2人ほのぼのとして、いや面白いもの見たねー、と会場を出よう席を立った時。

司会を務めていたオジさんがニコニコ顔で歩み寄ってきて、前のよく見える席に来るよう、わざわざ案内してくれちゃうじゃないですか。しかもこのオジさん、校長先生らしい。あ、いや、今帰ろうとしてたとこで・・・なんてちょっと言い出しにくく、学童および父兄の視線をあびるえび夫妻。そりゃあ、学芸会にイキナリわけわからん外国人が潜入してきたんだから、目立ちまくりだ。そしてえびの手には立派なカメラ。いやがうえにも期待はそこに集中する。

夕方でしかもテントの下。フラッシュがついていないえびのカメラではまともに写る状況ではなかったのだが、この父兄の期待あふれる視線に抗う事ができようか。ぶれぶれ写真だとわかりつつ、舞台に向けて何枚かシャッターをきった。あーもー、どうしてこうお調子者なんでしょうか。

そしてその後も続く子供達の芸。男の子の楽器演奏や歌。大きな女の子のソロダンス。そりゃカワイイにはカワイイんだけど、なんせ長い。しかもかなり、しょーもない。しかし横には女性の先生がニコニコ顔で座ってるし、父兄の視線が背中にビシビシささってくるし、これはちょっと出にくい。夫と2人、作り笑顔を浮かべながら、出るに出られず、もじもじと舞台を見守るのであった。いやー、インド人も皆が皆、歌や踊りが上手なわけではないことがよーくわかりましたとも。

◆さすがにソロで踊った上級生はうまかったとまでは行かずとも、見れた。きらびやかな衣装だけでも楽しいし。舞台の上には神様の絵があるあたり、やっぱりインド。


プシュカル出発

さて、次の目的地、シェカワティ地方のマンダワへ出発。ホテルの人に調べてもらったところ、プシュカルの近くの町、アジメールから1日2本バスが出ていると言うので、まずはそのバスターミナルへと向かう。夫の体をいたわると言う名目で贅沢づいているこの旅、ここでもタクシーなんぞで優雅に。

小さな町は一瞬にして終わり、すぐにごつごつとした岩山を登りだす。岩壁にはたくさんの巨大広告がペンキで描かれている。商品サイクルの短い日本じゃあ、こんな広告考えられないよなあ。曲がりくねった山道を道路工事の一団が補修していたところも見た。そこでは女性もたくさん働いているのだが、砂利を頭に乗せて肉体労働に勤しむ彼女らなのに、服装は例のラジャスタンお姫様ファッション。なんたる華やかな工事現場でしょうか。でもそれ、肉体労働には向いてなさそうよ・・・。

町に入ると、タクシーの運転手はあちこちで人を呼びつけてはバス亭の場所を聞いている。知らないのかよ(笑)!この尋ね方が、日本ではちょっと考えられない。タクシーを停めると、遠くで働いてる人をわざわざ窓から
「バーイーサーハブ(お兄さん・一応丁寧口調)!」
と呼びつけておいて、けっこうつっけんどんに話をする。聞き終わってもありがとうも言わない。でも聞かれた方もそれが当然って顔で仕事を中断し、わざわざやってきて教えてくれる。あれ?この人たち知り合い?と思ってしまうほどだ。インドではこれくらいは「当たり前の事」で、わざわざお礼を言ったり言われたり、なんていう方がばからしいのかもしれない。

そんなこんなでアジメールのバスターミナルに到着です。


近郊からの観光客
◆ジャイナ教寺院の前に座っていた近郊からの参拝客。すばらしいキラキラっぷり!

じゃれるガキども

←previous  next→ホームへ