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Tomisawa Dental Clinic in Chofu -shi Tokyo

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頭部X線規格写真(セファログラム)による診断

頭部X線規格写真

歯は歯槽骨に根を下ろし、歯槽骨は顎骨の上にあり、顎骨は頭蓋骨の一部になっています。従って歯並びや噛み合わせを形態学的に評価するためには、頭蓋骨全体の中で、その位置関係や大きさを評価しなくてはなりません。

そのために頭部を一定の規格のもとで撮影したX線写真を用います。この方法は1931年にBroadbentとHofrathによって歯科矯正学の領域に導入されました。これまでに様々な分析方法が提唱され、現在、顎顔面頭蓋の成長発育、不正咬合の診断、歯科矯正治療の経過、結果及び予後の評価などに利用されています。

頭部X線規格写真(Cephalo)による分析
基準平面と計測点の設定

下の図の様にレントゲンフィルムをトレースして基準になる平面や計測点をプロットしていきます。

セファロ計測点

各基準平面と計測点の内臨床において比較的利用価値の高いものを下の表にまとめてみました。

計測点⇒図の表示
略号
名称
定義
N ナジオン nasion 鼻骨前頭縫合の最前点、眉間のちょうど凹んだあたり
S セラ sella turcica 蝶形骨トルコ鞍の壷状陰影像の中心点、脳下垂体の入っているところ、セファロ分析を行う場合の座標の基準点になる。
Or オルビターレ orbitale 眼窩骨縁最下点、目の下骨の縁
Po ポリオン porion 骨外耳道の上縁 耳の穴の骨の天井部分
ANS 前鼻棘 anterior nasal spine 前鼻棘の最先端 鼻の下の人中との合わせ目の骨の先端部
PNS 後鼻棘 posterior nasal spine 後鼻棘の最先端部 上あごの喉の奥の骨の後端
A A点 ANSと上顎中切歯間歯槽突起最前点Prとの間の唇側歯槽骨縁上の最深点、人中の真中辺の一番凹んだあたり
B B点 下顎歯槽骨突起最前点とpogonionの間の最深点 下唇の下の骨の一番凹んだ辺り 
Pog ポゴニオン pogonion Frankfort平面に対して下顎オトガイ隆起の最突出点
Gn グナチオン gnathion 顔面平面と下顎下縁平面とのなす角の2等分線がオトガイ隆起と交わる点
Me メントン menton オトガイ正中断面像の最下点
Go ゴニオン Gonion 下顎後縁平面と下顎下縁平面との交点Gのなす角の2等分線が下顎骨縁と交わる点、いわゆる「エラ」の部分
基準平面⇒図の表示
SN S-N平面 SとNを結んだ線
FH Frankfort horizontal plane OrとPoを結んだ線
計測平面⇒図の表示
  Y軸 Y-Axis SとGnを結んだ線
  顔面平面 Facial plane NとPogを結んだ線
  咬合平面 occlusal plane 上下中切歯先端の中点と上下第一大臼歯
  下顎下縁平面mandibular plane Meから下顎下縁に引いた接線
  下顎枝後縁平面 ramus plane Arから下顎枝後縁部に引いた線