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二三年、四五年へだてたることを、次第もなく書きつづくれば、やがてつづきだちたる修業者めきたれど、さにはあらず、年月へだたれることなり。
春ごろ、鞍馬にこもりたり。山ぎは霞みわたり、のどやかなるに、山の方より、わづかにところなど掘りもて来るもをかし。出づる道は花もみな散りはてにければ、なにともなきを、十月ばかりに詣づるに、道のほど山のけしき、このころは、いみじうぞまさるものなりける。山の端、錦をひろげたるやうなり。
たぎりて流れゆく水、水晶を散らすやうにわきかへるなど、いづれにもすぐれたり。詣で着きて、僧坊に行き着きたるほど、かきしぐれたる紅葉のたぐひなくぞ見ゆるや。
奥山の紅葉の錦ほかよりもいかにしぐれて深く染めけむ
とぞ見やらるる。
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