●この日は午後から北京の老舗の集まる前門地区へ。ここがもう、超オカサン好みの場所で。思わず次の日も連チャンで出かけたほど。ここの様子はまた翌日の日記で。
●夕方は前門から歩いて天安門広場へ。広い広い天安門広場で、まずこえびがハッケンしてしまったのは凧。あっちこっちで連凧を揚げるお子様の姿が。
連凧が山のように空に舞っているのだが。
こうなったら凧をGETするまで騒ぎ続けるのが2歳児というもの。ま、天安門広場で凧揚げもオツなもんじゃない？と、オトサンが凧売りを見つけて買おうとしていると・・・・・
「ピーッ！！ピピピピーッ！！！！！」
向こうから走ってやってくるのは公安のおにいちゃん。たちまち、代金をひっつかんで服の下に売り物の凧を隠して逃げる凧売りのおっちゃん。どうやら天安門広場、モノを売るのは禁止されている様子で、よく見ると小さなダンボールにつめたアイスを売ってるアイス売りも、中国の国旗を売ってる国旗売りも、公安が来る度にクモの子を散らすように逃げて行き、しばらくするとまた何食わぬ顔で戻ってきて商売を始めている。さすがは人民。こんなお上のお膝元でここまであからさまに・・・・。
それでもどうにか凧を買い、早速凧揚げ＠天安門広場。こえびはもう、大喜び！天安門広場上空は穏やかに風が吹き、凧揚げには絶好のコンディションだ。一度だけ、通りすがりの中国人のおじちゃんに
「ほらほら走れ！！！！」
と大声で応援され、号泣しちゃったけど、それ以外はもう超ハイテンションで凧揚げに興じていたこえびだが・・・・
こえびが選んだのはパンダの連凧。他には京劇のオメンやら、北京オリンピックのマスコット5人組（高級デパートから1元ショップまで、グッズが街中にあふれかえっていた）やらのバージョンが。
「ピーッ！！ピピピピーッ！！！！！」
再び響き渡る公安のにいちゃんの笛。なんと、実は天安門広場、凧あげも禁止されてるようで・・・。こ、こんなにたくさん凧揚げしてる人いるのに！でも公安の車が人並みをかきわけて進み、凧揚げしてる人に注意してまわっている。もちろんこえびの凧揚げも中止。その後も何度か場所を変え、しつこく凧揚げにチャレンジするも、ことごとく公安に注意を受け、とうとう愚図るこえびをなだめるため最終兵器・おっぱいを登場させる羽目に。天安門広場でスリング授乳するサマは、オトサンいわく
地方から子連れで出てきて仕事探してる中国人
そのものだったそうで・・・。
これも断乳した今となっちゃ、いい思い出。天安門広場でおっぱいなんて、なかなかあげられんという事で。
それにしても天安門広場でも人民の商売魂を垣間見るとは、さすが中国・・・・。中国の国民って、抑圧されているようなイメージが何となくあるけれど、実際は、まー、たくましいこって！
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