●故宮の全貌を上から見ようと上った景山公園。こえびは眠くてぐずぐずで、自分で歩かず、オカサンはスリングにこえびを入れて階段を昇っていた。ひーーーーー、修行。そこで、あっつい中、皇帝の衣装を着てポーズをとらされるお子ちゃまに遭遇。中国観光地の公園には、貸衣装を着て写真を撮れる記念撮影屋がよくあるのだ。
普段からアジアの民族衣装をとっかえひっかえしたり(みんなのお土産で自然に集まった)、オカサンに描かせたプリキュアの紙の服をかぶって歩いたりとコスプレ大好きのこえび、これを見逃すはずがない。ぐずぐずだったのが俄然元気になって
「およめさま(衣装のことらしい) きるーーー!!!」
満州族の正装(後で配合さんに教えてもらった)を着てパチリ。
 ものすごく暑いはずなのに、こういう事となるとやけに我慢強いこえび。 しかも、手は自然にインド舞踊の形に・・。
値段はどこも似たようなもので、衣装だけ着て自分のカメラで撮れば一着10元、業者のカメラ(といっても小さなコンパクトデジ)で撮ってプリントアウトしてもらえば一枚20元、くらいのもの。いやー、子連れ旅には妙な楽しみができるもんですなー。
●そして、もう一箇所、北海公園。こりゃ絶対ある、と睨んで売店のおばちゃんに聞いてみると
「あーあるよ、あっちあっち」
と教えてくれた。向かってみればヒマしてる写真撮りのシャオジェたちが、自分達で衣装着て遊んでいる(サクラとして?)最中。3人がかりでこえびを撮影してくれる。前回は衣装だけ借りて自分で撮ったけど、今回はプリントアウトをお願いすることに。
この3人のシャオジェ、そらもう職務熱心というか何と言うか。衣装を着て一人で撮影用の椅子に座ったこえび、緊張してるのかすぐにフラーと右に傾く。ちょっとでも傾くとすかさず真っ直ぐさせに行くシャオジェ。しかも 「チッ」 と舌打ちしながら。怖い。そして顔が固まるこえびに向かい「笑ってー 笑ってー」。それでも固まっているとこえびの唇をむぎゅーと横にのばし
「ほーーーら 笑ってーーー」
だから怖いって。その上横で自分のカメラで写真を撮るオカサンに向かい
「あんたがそっちで撮ってたら、子どもがこっち向かないじゃない!!」
と喝を入れてくれた。すいません。

シャオジェに笑顔を強要され、だんだんうつろな目になっていくこえび。
こんな怖い思いをして撮ったのがこれ↓ いやいや、やっぱり固まってます。
 観光客の中には衣装を借りず、写真撮影用の椅子に勝手に座って堂々と記念撮影をする人も・・・。さすが人民。
|