●旅の朝、一番に目覚めるのはいつもオカサン。残りの面々が起きるまでには時間たっぷりなので、その間に洗濯をする。3人分となるとちと大変。でも思ったよりランドリーが高い（だって家族分出したら一日千円くらいかかるんだもん）のでセコセコと自分で洗う。これもまた、旅の日常。
朝の日課、売店でヨーグルト。売店のおばちゃんにも覚えられ、
店の前を通る度に「ヨーグルトあるよ」と声をかけられる。
実は予定では、次の日に天津か郊外の村にでも一泊で向かうつもりで、ホテルの予約をとっていなかった。でも、えっと、この2日を鑑みて、ちょっと想像してみれば。
ただでさえ暑い中、大荷物背負ってしかもたぶんこえびが「抱っこ」と騒ぐもんでそれも抱えて、勝手のわからん駅であっちウロウロこっちウロウロしながらようやく切符買って、人民にもまれながら大汗かいて列車に乗り込んで、疲れて到着した足でホテル探して、しかも途中でこえびがぐずって「ふらぺち」とか騒いで、しかもしかもウンティして、貴重品に気を遣いつつも暴れるこえび押さえつけてオムツ替えて・・・・。わーんごめんなさい もうしませーーーん！！！
はあはあ。想像するだけで疲れたオカサン、翌々日から宿泊予定のホテルに電話。明日も部屋が空いてるそうで、即予約、これで旅行中はずっと北京滞在が決定した。良いのだ。2歳児連れ、一週間あっても北京の100分の一も見れまい。もっと長期ならいいが、子連れで一日や二日の寄り道、疲れるだけと見た。
地下鉄入り口でマタワレ坊やハッケーン！
明日の安寧を確保して、地下鉄で雍和宮というチベット寺院へ向かう。お寺の周辺と言えば門前町！ここでいろんな神様グッズを見るのが大好きなんのに、なーんと門前町は通りごと大改装中。昨日行った故宮もあっちこっち改装中でけっこう悲惨だったけど、オリンピック前の突貫工事はこんなところにも！ま、店は何とか営業中でしたが・・・。
カラフルなお線香。
事前情報ではチベット寺院の周辺にフートン（昔ながらの路地）がたくさん残ってるらしく、そこをぶらぶらするのが目的で行ったので、寺はさくっと流して・・・と思っていたら、意外と仏像が見ごたえあって、しかもこえびがいちいちかみしゃまに「あ」するのが楽しかったらしく遊びまわっていたので、たらたらと長居する。こえび、お寺でインド舞踊まで踊りだす始末。
そのうちに空が暗くなってきて、どしゃぶりの雨！売店の軒下に急いで駆け込む。お腹がすいたので中国らしくカップラーメンをすすりながら（観光地の売店にもちゃーんとカップラーメンとお湯がある）、1時間ほどそこでのんびり、雨宿り。これもまた、旅の日常。ただしお子ちゃまつきだと、子を飽きさせない為にあの手この手を使わねばならぬ。この場合のあの手この手は＝ラーメンとアイスクリームだったわけだが。
意外と楽しげに駆け回るこえび。
●雨があがる頃には路地めぐりをする気力も失せて、そのまま軟弱にタクシー拾って、カフェで一休みに南羅鼓巷へ。よい感じに下町と調和したオサレカフェの並ぶ小さな通りは、雨上がりで路面がキラキラしてなかなか趣き深い。スリングに入れてたら寝てしまったこえび抱えて、そぞろ歩く。
ちょうどオカサンが抱っこしてたら寝落ち。根性で歩く。
通り沿いにある老舗のミルク菓子屋さん。
入り口のビニールすだれが旅を感じさせる。
疲れた体にメロン味のミルクプリンが美味しかったー。
右側のぐるぐるしたのは、カッテージチーズあんこ巻き。ウマイ。
●夕方はまたお散歩→お舟コース。この湖、たくさんのボートの合間を縫って水泳してる人がいーっぱい。ちょっと水遊び、とかそんな生易しいものでなく、水泳帽かぶってバリバリ湖を横断している。危なくないのか？いや、危ないよね？と思っていたら、あちこちに「遊泳禁止」の看板が。それにしてはえらく堂々と皆さん泳いでらっしゃいますが。
夕日の中をこえび号がゆく。
そしてこのコースにはででーんとスタバが待ち構えているので、もれなく「ふらぺち！」もついてくるのであった。
いや、大変お世話になりました、スタバ。
「おふね」と「ふらぺち」でかなり金使わされ。
●帰りはうっかりいつもと違うバス亭で降りてしまい、ぐずる子抱えて真っ暗なフートンを延々とうろうろ。ま、旅先ではよくある光景なのだが、子が一緒となるとオトサンの視線も冷たい（旅先の一切の案内役はオカサン）。道を聞こうにも人もなかなかおらず、おまけにオトサンはいつものごとく
「いかんハラの調子が！！！」
とか言い出して、結局やっとの思いで見つけた人力車にすごい高値で乗ってトイレ経由で宿へ連れていってもらう。ありがち・・・・。しかし疲れた。
