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'03/12-'04/1の旅

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ファンティエットへ

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さて、ダラットを出て海辺の町ファンティエットを目指す。朝早くダラットを出たバスは林を抜け、峠を越え、やがてサボテンが生え、南の太陽が降り注ぐ無骨な乾燥地帯に下りていく。2〜3時間の間になかなか劇的な気候の変化を見ることが出来る、楽しいルートだと思う。

途中の町にあったチャンパの遺跡。ベトナムにもヒンドゥ教の遺跡が存在するのねー。
ベトナムの幹線沿いには時々果物売りの店が立ち並ぶ一帯がある。これがまた、笑えるほど同じ構えの店がずらっと並んでいるのだ。まず看板代わりに果物が山積みにされ(この並べ方までどの店も全く同じ)、その横に一直線に寝椅子とハンモック。スイカならスイカの店がそっくり同じレイアウトで延々と続くのだ。

差別化とか付加価値とか、そういう小賢しい雰囲気がないところが何とも投げやりなカンジで頼もしい。休みに都会から遊びに来たベトナム人一家がここでのんびりとねっころがって果物食べたりするのかなあ。日本の海の家あたりにもこのハンモック制度は是非取り入れて欲しいものだ。


これはブドウ&ブドウジュース及び酒バージョン。
無料で試飲させてくれるので運転手の憩いの場に
なっていた。えびもちゃっかりいただきました。


ムイネー
ファンティエット行きのバスはその先のムイネーという漁村が終点だった。ムイネーは元々小さな漁村だったのらしいのだが、今や10キロも延々と続く海岸線に安いコテージやバンガローが点在し、西洋料理なんて出しちゃうレストランもある、パッカーの集まるリゾートエリアに変貌しつつあるところだ。何と言うか、めちゃめちゃ田舎なのにもかかわらず、その辺の小さな店でプリングルスが売っちゃってるような感じ。うう、この雰囲気、まことに苦手だ・・・。

たぶんそうだろうなあと予想はしていたので、リゾートエリアははずして普通の町のファンティエットか、ムイネーの村の方に泊まろうと思っていたのだが、移動に疲れた夫がブーブー文句をたれる。結局、夫に負けてその辺の客引きに「できるだけ静かで寂しいところ」とリクエストして連れて行ってもらったバンガローに泊まる事に・・・。

部屋のまん前は海!の宿。贅沢。ただし海はけっこう波が荒くて泳ぐのはどうかな。
宿にいた犬。いつもちょっとビビっている。毎日宿に続く海岸をのびのびと遊んでいて最高の環境で育ってるのに、なんでそんなに貧相なのだ・・・。

ところがところが、ここには強い見方があったのだ。レンタルバイクなるものが。連れて行ってもらった宿は本当に小さな静かな宿だったので、朝晩は海辺で波の音を聞きながら過ごし、昼間はバイクに乗って10キロ先のファンティエットの町やムイネーの漁村の奥深くまで入り込みうろうろ歩き回り。結果的にめちゃくちゃ楽しい滞在であった。
レンタルバイクを借りるのも簡単。免許なんて事は一切言われないし(いいのか!?)、名前も、デポジットすら必要ない。todaytomorrowしか話せないおばちゃんがただニコニコとバイクを引きずってきてくれただけ。料金すら後払い。こっちが心配になるほど鷹揚な貸しっぷりなのである。まだまだ新しい旅行者エリアのムイネー、のんびりしてるもんだなあ。

宿の目の前の海では、朝晩竹で編んだお椀の形の船で漁が行われていた。

ファンティエットに来たのは「カニ!!」と騒ぐ夫(カニ狂い)のため。夫の指令により、「蒸しガニ」「一番美味しいのはどれですか?」というベトナム語を一番に覚えさせられた。到着した夜は地元で評判の海産物レストランに直行。
カニは新鮮で身がギッシリだったが甘味がイマイチ。だけど、ぷりっぷりジューシーあまあまエビとフワフワしみじみイカの一夜干し(満面の笑みで兄ちゃんが裂いているヤツ)のうまさといったらもう・・・!!未だに我が家で語り草なのであった。

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