21代純信公の傅役(もりやく)で、純信公33才の若さで江戸表で急逝の悲報に接し、その死を痛み追腹して殉死した。その墓冠がキリシタン様式に似たるを以て彼を隠れキリシタンとする説もあるが、その法号不染院は法華経の深い意味合いの熟語からのものであり、キリシタンとは関係ない。さらに市右衛門のだびの際、愛犬が後を追い、火中に飛び込んで果つ。家人その心を哀れみ。事の次第を刻して供養塔を立つ。 これは、世界最古の動物の墓である。