作品の大きなテーマは「風」。風が生まれるあらゆる場所、その場所から誕生するさまざまな風。これらのイメージを織り交ぜて、深い深い森の中で行われている風たちの祭典−「風祭り」−を想定して描きました。クリーチャー(毛質のキャラクタ)の群れが塔を形成し、彼らの動きがから静かな風の流れが生まれてくる。彼らは、躍動しながらそよ風を起こし、華やかな風の祭典を作り上げていく…。
アニメーションを制作するに当たりモーション作成とレンダリングが行えるツールを自分で作りました。キャラクタに生命感が存在するようにプログラムはリアルタイム性を持たせることを意識しました。そのプログラムによりできあがるツールには、キャラクタのさまざまな部分のパラメータを瞬時に変更・模索できるようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を持たせ、あたかもシンセサイザーのように人間のリズムを直接表現できるように仕上げています。
(日経CG8月号記事抜粋)
ここで裏話を一つ。日経工業新聞に書いたのだけれども・・・。この作品のモデルは宮城県鳴子町の鳴子峡。
大場 康雄
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