ユーザスクリプト 1060

帳票ファイルや集計ファイルを作成するスクリプト(帳票作成の台本のようなもの)はユーザが作成します
「展開一番」のスクリプトと紛らわしいため、このスクリプトをユーザスクリプトと呼びます
ユーザスクリプトはテキストです、通常はエディタで作成しますが、ノートパッドやワードプロセッサで作成しても構いません(拡張子を「.rb」として保存して下さい)
「展開一番」のライブラリには多くのスクリプトが含まれています(2022年9月現在、ライブラリは5つ、スクリプトの総数は178個)、この中から必要な機能を持ったスクリプトを選択し、帳票作成の順序に従って書き並べ、適当な名前を付けて保存します
ユーザスクリプトの一般型は、最初にライブラリの使用宣言を行い(require "t1"・・・・ここではt1がライブラリです)、以降、当該ライブラリに含まれるスクリプトを実行順に記述する構成となります
Rubyでこのユーザスクリプトを実行すれば、帳票ファイルが作成されます
帳票ファイルはそのままでも利用できますが、整形処理を行えば、より見やすくなります、整形処理は「アウトサイド処理」で解説しています
ここでは、ユーザスクリプトの作成、実行、およびサンプルを紹介します

【QE(QuickExecution)スクリプトについて】(20241001)
「展開一番」Ver.9.07 以降で、QEスクリプトが利用できます
このスクリプトは、スクリプト番号(既定)とパラメタ番号(ユーザ作成)の二つを指定して実行することができます
パラメタ(引数)が多いスクリプトを実行する例として、「科目別残高推移表」を作成するユーザスクリプトを紹介します(aj1060_26)

【P(ack)型スクリプトについて】(20221101)
「展開一番」Ver.8.44 以降でP(ack)型スクリプトが追加されました、Prefix(接頭辞)に「P_」を持つスクリプトで、帳票作成や会計処理を行う複数のスクリプトを一つのスクリプトに纏めたものです、ユーザスクリプトとの違いは、パラメタが整理統合されているので、ユーザスクリプトのように同じパラメタを複数回記述する必要がない反面、きめ細かな処理ができない、前提条件があるなど、利用するするには「スクリプト詳解」の注意事項に留意する必要があります
現在、試算表作成の「P_TB」、元帳作成の「P_GL0」「P_GL1」「P_GL2」、消費税税抜処理の「P_AP_SalesTax」「P_AP_SalesTax_2」があります

(参考1)
現在(2021/09/28)、「展開一番」は「Windows-31J」(Shift_JISとほぼ同じもの)という文字CodeSetを利用しています
「Ruby Ver2.0」以降のデフォルトの文字Codeは「UTF-8」となっています
このため、「展開一番」ライブラリの冒頭に、マジックコメント「-*- encoding: Windows-31J -*-」を記述し、このライブラリに含まれる文字CodeSetは「UTF-8」ではなく「Windows-31J」であることを明示しています
なお、ユーザスクリプトに日本語が含まれているとき、例えば、「Set12XJQ_Match(1,"J_XA","1160","J_U_XAName","仮払消費税")」というスクリプトをユーザスクリプトに含めるときは、ユーザスクリプトの冒頭に上記マジックコメントの記述が必要です
なお、ユーザスクリプトにマジックコメントを含めず、スクリプトの引数に日本語があるときは、「ruby」実行時に、コマンドラインオプションで文字コード「(Shift_JIS」及び「Windows-31J」は「s」を指定して、「ruby -Ks UserScript.rb」として実行することも可能です

(参考2)ライブラリをロードする場所(ファイルのパス)の指定について、「Ruby」側で仕様の変更がありました
「展開一番」の対応については、『「お知らせ1002」の「展開一番」ライブラリのパスについて』に纏めています、参考にして下さい


作成 10
実行 12 一科目仕訳で運用する場合の注意点 14
試算表 20
科目別損益推移表〔GS:グリッドシートを利用〕 25
科目別月次残高推移表〔GS:グリッドシートとQEスクリプトを利用〕 26
会計単位別損益一覧表 月次推移表 21
部門別損益計算書 22
精算表(ワークシート) 23
消費税 24
元帳と補助元帳 30
元帳(一括作成) 31
プロジェクト集計 40
キャッシュ・フロー計算書(直接法) 50
年次繰越処理 90


Last Update 2024/10/09