部門別損益計算書 22

ここでは、全社損益計算書とその内訳たる部門別損益計算書を作成する例を扱います
全社及び部門別損益計算書は、全社及び部門別試算表の損益科目をもとに作成します
仕訳ファイルから、全社または部門の仕訳を抽出し、これをもとに試算表を作成します
部門数が4であれば、上記の処理を5回繰り返し、5つの試算表を作成することになります


1.部門別試算表の作成
#---------------------
01:require "t1"
#全社期首残高を計算
02:MkF1YA2ZTB()
03:Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_M",0,0)
04:MkF1WXJ2WSumDC()
05:Pst1WSumDC2ZTB(0,0)
06:Cal7Bal12ZTB(3)
#全社年度取引高を計算
07:Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_M",1,12)
08:MkF1WXJ2WSumDC()
09:Pst1WSumDC2ZTB(1,0)
10:Cal7Bal12ZTB(6)
11:Bal7CgF12ZTB()
#全社試算表ファイルを待避
12:Ren12ZTB(0,1)
#部門別試算表を作成、待避
13:MkF1YA2ZTB()
14:Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_D",10,10)
15:MkF1WXJ2WSumDC()
16:Pst1WSumDC2ZTB(1,0)
17:Cal7Bal12ZTB(6)
18:Bal7CgF12ZTB()
19:Ren12ZTB(0,10)
#以下、上記の繰り返し
20:MkF1YA2ZTB()
21:Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_D",20,20)
22:MkF1WXJ2WSumDC()
23:Pst1WSumDC2ZTB(1,0)
24:Cal7Bal12ZTB(6)
25:Bal7CgF12ZTB()
26:Ren12ZTB(0,20)
27:MkF1YA2ZTB()
28:Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_D",30,30)
29:MkF1WXJ2WSumDC()
30:Pst1WSumDC2ZTB(1,0)
31:Cal7Bal12ZTB(6)
32:Bal7CgF12ZTB()
33:Ren12ZTB(0,30)
34:MkF1YA2ZTB()
35:Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_D",80,80)
36:MkF1WXJ2WSumDC()
37:Pst1WSumDC2ZTB(1,0)
38:Cal7Bal12ZTB(6)
39:Bal7CgF12ZTB()
40:Ren12ZTB(0,80)
#------------------------
01:〜11:「試算表」の作成と同じ
12:以降の処理に備え、作成した試算表ファイル名を変更する、ここでは「ZTB_hhhh_1」とする
13:
科目マスタから空の試算表ファイルを作成する、前回の試算表ファイルに上書きすると、上書きされない部分はそのまま残ってしまうので....
1
4:部門Code10の仕訳を抽出する、キーに貸借指定文字を含めていない(「J_DD」,「J_CD」ではなく「J_D」としている)ので、貸借いずれかの部門Codeが10である仕訳が抽出される
15:
抽出した仕訳を科目別に集計
16:
試算表ファイルの期間取引欄に15:を転記
17:
試算表ファイルの期間取引欄の残高欄を計算
18:試算表ファイルの繰越残高欄の各欄を計算
19:次の処理に備え、試算表ファイル名を変更する、ここでは「ZTB_hhhh_10」とする
20:〜26:部門Code20の仕訳から試算表を作成し、試算表ファイル名を変更する処理
27:〜33:部門Code30の仕訳から試算表を作成し、試算表ファイル名を変更する処理
34:〜40:部門Code80の仕訳から試算表を作成し、試算表ファイル名を変更する処理

以上で、5つの試算表ファイルが作成される(ZTB_hhhh_1,10,20,30,80)


2.部門別損益計算書作成の基礎資料

部門別損益計算書の作成は、アウトサイドの処理になりますが、便宜上ここで説明します
5つの試算表が準備できたら、全社試算表ファイル(「ZTB_hhhh_1」)をテキスト・エディタで開き、貸借対照表科目行を削除します
次に、部門10の試算表ファイル(「ZTB_hhhh_10」)を開き、損益科目行をコピーして、全社試算表ファイルにアペンド(追加)します
上記操作を部門80の試算表ファイルまで繰り返します
全社試算表ファイルを表計算ソフトウェアに取り込み、縦に並んでいる各部門別の損益科目に該当する金額を、全社の損益科目の横にコピー&ペーストします
不要行列を削除し、罫線と表題を付けたサンプルを以下に示します
なお、この後の、共通経費の配賦や税額計算、決算書の作成などは省略します


水色の部分が全社試算表の損益科目部分です
期末残高欄の横に、部門別の損益科目の金額をコピー&ペーストで並べ、部門別の合計が全社合計に一致するか確認しています


Last Update 2022/01/19