精算表(ワークシート) 23

ここでは、ワークシート帳票を利用して精算表を作成する例を扱います
通常の精算表は試算表残高に決算整理仕訳を追加する形式で作成しますが、ここでは、学校法人会計基準に拠った会計を行うものとし、試算表を消費収支計算ベースで作成し、これに資金収支計算に必要な組替仕訳を追加する形式のものを作成することにします
なお、この精算表では、消費収支計算(の列)までが試算表となっているので、繰越消費収支差額は精算表上では計算されていません
資金収支計算に必要な組替仕訳は「経過月」を「14」として作成しています

追加情報.....20181023
展開一番 Ver.7.15 に、試算表から8桁精算表を作成するスクリプトが追加されました
アウトサイド処理1120 の 11試算表から精算表を作成する を参考にして下さい


1.精算表(ワークシート)の作成
#-----------------------------
01:require "t1"
#-----------------------------
02:MkF1YA2ZTB()
03:Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_M",0,0)
04:MkF1WXJ2WSumDC()
05:Pst1WSumDC2ZTB(0,0)
06:Cal7Bal12ZTB(3)
#-----------------------------
07:Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_M",1,12)
08:MkF1WXJ2WSumDC()
09:Pst1WSumDC2ZTB(1,0)
10:Cal7Bal12ZTB(6)
11:Bal7CgF12ZTB()
#-----------------------------
12:MkF1YA2ZWS(10)
13:Pst1ZTB2ZWS(10000,30310,3,0)
14:Pst1ZTB2ZWS(10000,30310,4,1)
15:Pst1ZTB2ZWS(10000,30310,5,2)
16:Pst1ZTB2ZWS(10000,30310,9,3)
#-----------------------------
17:Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_M",0,12)
18:MkF1WXJ2WSumDC()
19:Pst1WSumDC2ZTB(0,0)
20:Cal7Bal12ZTB(3)
#-----------------------------
21:Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_M",14,14)
22:MkF1WXJ2WSumDC()
23:Pst1WSumDC2ZTB(1,0)
24:Cal7Bal12ZTB(6)
25:Bal7CgF12ZTB()
#-----------------------------
26:Pst1ZTB2ZWS(10000,30310,4,5)
27:Pst1ZTB2ZWS(10000,30310,5,6)
28:Pst1ZTB2ZWS(10000,30310,9,7)
#-----------------------------
29:Con1ZWS_FormXML(10)
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01:〜11:「試算表」の作成と同じ
12:科目マスタから空のワークシートファイルを作成、項目数は10
13:試算表の開始残高欄をワークシートの第1列に転記する、PstZTB_ZWSスクリプトでは、最初の2つの引数で試算表の転記範囲を指示するため、ここでは全範囲(10000〜30310)を指定する(以下同じ)
なお、ワークシートは最初3列(科目Code、科目名、貸借)が固定なので、列の順番は第4列目を「第0列」という仕様になっている
14:試算表の借方取引高欄をワークシートの第1列に転記
15:試算表の貸方取引高欄をワークシートの第2列に転記
16:試算表の繰越残高欄をワークシートの第3列に転記
17:〜25:「
試算表」の作成と同じ、01:〜11:と異なるのは集計範囲の違い
ここでは、「経過月」が0〜12までの仕訳を集計して期首残高を計算し、「経過月」が14の仕訳(資金収支計算に必要な組替仕訳)を期中取引高として期末残高を計算する試算表を作成する
26:
試算表の借方取引高欄をワークシートの第5列に転記
27:
試算表の貸方取引高欄をワークシート第6列に転記
28:
試算表の繰越残高をワークシート第7列に転記
29:ワークシート帳票をXML文書に変換する(必要なければ削除)、
Con1ZWS_FormXMLスクリプトでは、変換する範囲を引数で指示するので、10(列目)を指定する


2.精算表(ワークシート)のアウトサイド処理
ユーザスクリプトを実行するとワークシート帳票が二つできあがります
「ZWS_hhhh.txt」と「ZWS_hhhh.xml」は、いずれもテキストファイルですが、前者がCSV形式、後者がXML形式になっています
前者のファイルを表計算ソフトウェアにインポートして最終的な決算書にする例は「アウトサイド処理1120」で、また、後者のファイルをブラウザで確認する例は「「展開一番」とXML1320」でそれぞれ紹介しています、参考にしてください


Last Update 2022/01/19