オンラインで紙幣を追いかけよう(HotWired Japanの記事から)
今日はテレビ東京で『燃えよドラゴン』をやっていたでしょう。あれには古〜い思い出がありまして、昔むかしその昔、今日と同じようにテレビで『燃えよドラゴン』をやったその時、タイトルやキャストが出る場面で画面の上下に黒が入る代わりに、なんと赤が入っていたという記憶があるのだ。なにしろ小さい頃のことなので、あとから自分で記憶をでっち上げたのだろうとは思うのだけれど、『燃えよドラゴン』にして画面上下に赤、というのはすごく似合ってるとも思うのだ(だからこういう思い込み?が発生するのかも)。
で、今日は画面の上下がどうなるかを見たさに仕事を持ち帰ってまでテレビをつけたわけだが、案の定というかやっぱり上下は黒でした。赤い上下はやっぱり幻なのかなぁ。
ところで、ブルース・リーの「ほあちゃー!」ていうようなかけ声、あれは「怪鳥音(かいちょうおん)」と言うらしいんですよ。知ってました?しかしなぜ怪鳥音?
6月9日はロックの日だったわけだけど、9月6日は苦労の日だ。今日は一日大変だったなぁ。
今月号(1999年11月号)のマンガ雑誌『アフタヌーン』に、高野文子の新作が載っている。タイトルは『黄色い本』。高校生の少女が得る、文学にまつわる体験(とその終わり)を描く70ページ以上の読み切りだ。当該号は先月の25日発売でだいぶ遅いネタではあるのだけど、自分にとってとても重要な作家だからこの話はぜひしておきたいのだ。
高野文子のマンガは、いつもとてもいい読後感を残してくれる。もちろん今回も。そもそもは「HanakoのMANGA」(1990年11月10日発行)という、『Hanako』の巻末マンガを集めた増刊号で高野文子を知ったのだった。しりあがり寿の『O.SHI.GO.TO』、吉田秋生の『ハナコ月記』、江口寿史の『ご近所探検隊』ときて、トリが『るきさん』だったというわけ。ほかの作家は当時すでによく知っていたが、この高野文子という人は誰だ? しかも各作品の扉ページにある作者のコメントを読んでみると、高野文子のコメントは「えっちゃんはともかく、るきちゃんってはっきり言ってちょっとヘンだし」だの何だの書いてある。何なのでしょうこれは、と読み始めてみるとこれが面白い。しっかりした線、リズム感のあるコマ運び。「えっちゃん うちに火鉢が来たよ ねえ これでヤキトリしよう 炭火だ うまいぞお/駅前のスーパーでまってるわ 来てね」1コマにここまで納めつつ、よどみなく読ませるテンポの良さ、たまらないね。
『るきさん』が単行本(筑摩書房・1993年6月25日初版/ちくま文庫版もあり)になって少したってから、どうやら高野文子は『るきさん』の人というわけじゃなくて、もう少し前から「凄いマンガを描く人」として世間に認知されているらしいことがわかった。その仕事が『絶対安全剃刀』(白泉社・1981年)。続いて『おともだち』(綺譚社・1983年→筑摩書房・1993年)、『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』(小学館・1987年→マガジンハウス・1998年)。
そして、リアルタイムに高野文子のマンガに触れることができたのが『棒がいっぽん』(マガジンハウス・1995年)に所収の『奥村さんのお茄子』。『COMICアレ!』創刊号(1994年5月号)に載った40ページは単行本収録にあたって68ページに加筆されていて、雑誌で読んだものとは同じだけれど違うけれど同じマンガになっていて妙に興奮したものだった。
そして現在。『黄色い本−ジャック・チボーという名の友人』の欄外には「単行本化をお楽しみに」とあった。やっぱり大幅に手を入れられて単行本に入るのだろうか。楽しみ楽しみ。
プレイステーション2が発表されたこの日、私はマツモトキヨシの前に立っていた。
泊まりがけで出かけた先に「かゆみとバイバイ」を置いてきてしまったため、新たにかゆみ止めを買う必要があった。知っての通り、この「かゆみとバイバイ」はマツモトキヨシで買ったものだ。マツモトキヨシの店員は、私の「キンカンください」との申し出に「かゆみ止めでしたらこちらのほうがよろしいですよ」と半ば強引に「かゆみとバイバイ」をすすめたのである。マツモトキヨシでは、指名買いの客に別の商品をすすめるのが流行なのか? それともなにか別のなにかがあるのか?
そして今、チャンスが訪れた。こちらがとる手段は2つある。
いったいどちらの作戦をとるか。プレイステーション2が発表されたこの日、私はマツモトキヨシの店の前で迷っていた。緊張が極に達したその時、ついに店員に言ったのだ。
「かゆみとバイバイください」
これに対する店員の反応は、特になにということもなく「はい、523円になります」
つまりマツモトキヨシの店員には、少なくとも指名買いの客に別のものをすすめる奇癖はないっちゅーことなのだった。駄菓子菓子、これですべてが終わったわけではない。次は「キンカンください」による検証が必要だ。でも、今まで使ってみた感じではどうやら、かゆみとバイバイはキンカンより効き目があるみたいだから「はい、キンカンですね」なんて言われちゃったらちょっと困るけれど。
中野武蔵野ホールで開催中の『チェコアニメ映画祭'99』。先日のAプログラムに引き続き、Bプログラムを観に行く。実はBプログラムは8月28日から9月10日までで、今はCプログラムを上映中である。Bプログラムはちょっと前の話になるのだけれど、記録も兼ねて書いておこう。Bプログラムで上映された作品。
例によってまったく字幕はなく、セリフはないからそれでもいいといえばいいのだけど、たとえば「パットとマット」の副題が「Susenky」なんて出ても、それが「ビスケット」だなんてわかるはずもない。ちょっと引っかかる。
今回は、シュワンクマイエル(と表記するのが自分にとってなじみがあるのでこう表記します)の作品を観られるのが楽しみだった。彼の作品は今まで機会がなく観たことがなかったのだが、こいつはすごい。あふれ出るイマジネーションをテンポよく、毒とユーモアをこめてフィルムにおさめてある。いいものを観させてもらいました。
どうも最近、観たくなる映画が多いような気がする。つらつら挙げてみると…
ふー、ほら、けっこうあるでしょ。この中で一体何本観られるかわからないけれど。ついでに、今上映中の中で好きなものを挙げてみると…
今日は特に用事もなく、一日自由に使える。さてどうしよう。
[予定篇]
『スター・ウォーズ エピソード1』を観る→髪を切りにいく
[検討篇]
立川シネマシティは6チャンネルの音響システム「THXシステム」を導入しており、たしか「エピソード1」もTHXシステムに対応して作られているはず。であればやはり立川で観たい。「ぴあ」には上映時間が記載されておらず、「直接劇場へお問合わせ下さい」となっている。THXでの上映かどうかの確認を兼ねて、掲載されている番号(042-525-1251)に電話してみた。
「立川シネマシティ、テレホンサービスへようこそ。チケットのご案内は××を、次回上映作品のご案内は××を、駐車場のご案内は××を押してください」
何度か聞き直してみたが、上映時間の案内はないようだった。ちぇっ。じゃあWebで調べてみよう。立川シネマシティのサイトで調べてみると『オースティン・パワーズ:デラックス』との交互上映になっており、「エピソード1」は11:00〜13:15と、15:55〜18:10、21:00〜23:15となっていた。じゃあ15:55からの回にするか。と、そこで気がついた。立川シネマシティでは、夜9時以降の上映は1200円均一になるらしい。一般料金が2000円の「エピソード1」では、お得感が高いではないか。ただ今日観るとなると、日曜の夜に23:15までの回を観ることになり、明日が気がねする。「エピソード1」はたとえば土曜の夜とか、あるいは仕事を早く切り上げた休日前に観ることにしよう。決定。
さて、でもなにか映画を観たいことには変わりがない。阿佐ヶ谷に今年できた「ラピュタ阿佐ヶ谷」では今、溝口健二の『雨月物語』を上映しているようだ。ぴあによると14:50からの回がある。これだ。観終れば夕方だから、それから髪を切りに行くこともできる。決定。
[解決篇]
しかししかし駄菓子菓子。ラピュタ阿佐ヶ谷に着いてみると上映時間が変更になっている。ぴあにはレイトショーとして載っていた『赤線地帯』との2本立てで、14:05からすでに『雨月物語』の上映が始まってしまっている。次回は『赤線地帯』の15:55からだ。劇場の周辺をぶらぶらして時間をつぶした。ラピュタ阿佐ヶ谷は駅から近いが、ほとんど住宅地の中にあるといっていい。複雑な道の住宅地が駅のすぐ近くにもう広がっている。こういうところに住むのもいいな。家賃は高そうだけれど。
さて、ラピュタ阿佐ヶ谷はちょっと変わった構造で、窓口のある階でチケットを買ってから上階の入口に向かうというシステムになっている。席の数は50。池袋にあった「ACT SEIGEI THEATER」と同じくらいの広さだ。今日の客は10人ほど。
『赤線地帯』(1956)…戦後、売春防止条例が可決されるかどうかという頃の吉原を舞台にした群像劇。さまざまな理由で吉原に入った女たちの姿を描いている。1人のエピソードが少し進むと別の1人のエピソードに移るという手法で、なんだか「ER」に似ていた。撮影が、昨日亡くなった往年の名キャメラマン宮川一夫(この人を「カメラマン」と呼ぶのは違和感がある)だったので、つい撮影方法を気にしてしまった。でもここで使われている長回し程度なら珍しいものではないだろうし、気にしすぎるのも良くないものだ。ラストシーン、店の入口から半分だけ顔をのぞかせる構図は、脇の組合看板の現実味とあわせてなかなか。
『雨月物語』(1953)…戦国時代、欲に目がくらんだ2組の夫婦(目がくらむのは夫のほう)の話。これも撮影が宮川一夫で、こちらは切り返しやぐるりと回るカメラの動きが、怪談ふうの話に幻惑的な効果を上げていていい感じだった。ただ話はちょっと古くさく、身勝手な夫×2につきあわされる妻×2、というのはひねりがない。でも怪談ぽい仕立ては面白かった。
さて、2本観終わって外に出てみると19時すぎ。今から髪を切りに行くのはあきらめた。
ところで、『赤線地帯』『雨月物語』とも制作年代のせいか「貧」の描写が真に迫っている。しかもラピュタ阿佐ヶ谷を出ると、周囲は細く暗い道の住宅地。質屋や飲み屋の看板、猫の親子、街灯に照らされている古い構えの門。なんだか「昭和〜」という雰囲気に漬かることのできる映画と映画館なのだった。
余談。ラピュタ阿佐ヶ谷では11月から、大好きな映画監督である岡本喜八の特集上映を行うらしい。未見の作品の中では『ダイナマイトどんどん』『斬る』あたりを狙いたいところだ。観たことのある中でのおすすめは和製ミュージカル『ああ爆弾』、痛快中国戦線『独立愚連隊西へ』。
プレイステーション2の発売日は来年3月4日なわけですが、ここはぜひ「2000年3月4日」ではなく「平成12年3月4日」と言ってもらいたい!「12/3/4」つまり「1234」になって、12月3日に発売されたプレイステーションのゲンをちゃんとかついでいるではないか。
この「1234になってる」という話を聞いたときはびっくりしました。もしかして鈍いでしょうか私?
昨日は全国的に祝日だったわけだが、木曜日が祝日だと週末気分の入れ替わりが激しくなる。
という具合。なんだか今日一日で一週間を乗り切ったような気分だ。
中野武蔵野ホールでの『チェコアニメ映画祭'99』。AプログラムとBプログラムに続いて、Cプログラムを観たという話。実は、昼間の上映は24日でもう終わっており、今はレイトショーで上映中である(Bプログラムは9/25(土)〜10/8(金)、Cプログラムは10/9(土)〜10/22(金)、いずれも21:20〜)。Cプログラムの上映作品は以下の通り。
イラーネクの作品と「パットとマット」シリーズはAプログラム、Bプログラムでも上映されてきており、決して出来が悪いわけではないけれど観るこちら側に慣れが出てきた。一方バルタの作品はCプログラムで初登場。どれも幻想色が強くて気に入りました。『手袋の失われた世界』は手袋による映画史のパロディなのだそうだが、しまった、観る前にこのことを知っておけばもっと楽しめたはず。観ていてわかったのは『アンダルシアの犬』のパロディくらいであった。残念。『最後の盗み』は古い教会に盗みに入った男の末路。白黒撮影のフィルムに1コマ1コマ着色したという画面は静かな音楽とあいまって幻想的かつ奇妙な雰囲気になっていて面白い。吸血鬼伝説をモチーフにしていることを知ってから観ると、よりわかりやすいかも。
というわけで『チェコアニメ映画祭'99』、すべて制覇しました。パイロット版ではない『ゴーレム』をはじめ、チェコではさらにたくさんのアニメ作品が製作されている。だいぶお客も入っていたようだし、次の機会にはもっといろいろ上映してもらいたいところだ。