Travel_7  
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そのにじゅういち
アメリカのトイレ(個室)は足下が開いているの皆さんご存じのことでしょう。 映画などでもよく出てきますしね。 これは私が海外で経験した最も怖いお話です。 それは広い展示会の会場での事。 緊急事態に陥った私はやっとの思いで見つけたトイレに駆け込んだのでした。 なんとか間に合ってほっと一息。 その次に私の見たものはその足下の隙間から見えるハイヒール。 ”女性用トイレ!?” 反射的に足を上げて冷静になるように自分に言い聞かせていました。 大ピンチ。 痴漢と間違われても説明できるだけの英語力もなく、一生懸命言い訳を頭の中で英訳しようとしたけど、どうしてもまとまらない。 ”仕方が無い。”じっと聞き耳をてて回りに人の気配が無くなるのを確認して脱兎のごとく飛び出したのでした。今ここに無事にいると言うことは何も無かったということなのでしょうが、その次の瞬間のことははっきり覚えていないんです。あー本当に怖かった。
そのにじゅうに
それは韓国一の航空会社だった。 にも関わらずシートアサイメントの間違い。 わざわざ早めに空港に行って通路側を頼んだのに、ちゃんと調べたら真ん中だった。 そのフライトは曜日によってシップ(飛行機)が変わるので確かに別の曜日ならその席は通路側だった。 気づいたのは通関を済ませてからだったから始末が悪い。 カウンターに行って文句を言ったら、このフライトは満席で、もう通路側は開いていないと。 それでも食い下がったらそのカウンターのおじさん、チケットを預からせてくれと。 ちょっと迷ったが、わずかな時間でもあの真ん中の席はつらいし、何より通路側だと渡された席が真ん中だったということが許されなかったということもあって手渡した。 出発ぎりぎりにとりに来てくれと。 不安はあったがぎりぎりまで待って取りに言ったら、”やっぱり満席で通路側はありません。 で、通路側でなくて申し訳ないのですがこの窓際の席で我慢してもらえませんか。” 
言ってみるもんですね、その席はビジネスクラスだったから。
そのにじゅうさん
それは結構高級なホテルだった。 にも関わらず最初の一匹はバスルームで。 ぷちっと潰して事なきを得た。 ”あり”である。 ところが次の日やっぱりバスルームで数匹。 その翌日にはなんとベッドにも”あり”。 我慢も限界に達し、フロントへ電話。
"There are some bugs in my room. Could you change my room? "
で 一度フロントは納得した様子で”人を向かわせる”からと電話を切った。 ところがすぐにまたかかってきて
"Are there some bags? Some one is in your room?" って。
"No, no bugs, ants. I found some ants in the bath room."
と答えたらやっと理解してもらえた。 bugとbagの取り違い。 しばらくして大きな男の人が来て バスルームに薬を撒いて帰って行った。 僕としては部屋を変えて欲しいと主張したけどそのおじさんはフロントに言えと。 言ったつもりだったんだけど。 また、しばらくして別のおじさんがきて 今度はちゃんと荷物を運んでくれて無事別の部屋へ。 言ってみるもんですね、その部屋は1ランク上の部屋だったから。
そのにじゅうよん
香港でのこと。 仕事が終わってフライトまで少し時間があったので商社の人と食事をすることになった。 彼はおかかえのドライバーに戻ってくる時間を告げた。 食事も終わりそろそろ空港に向かった方がいい時間となって店を出たが車は無かった。 10分、15分、20分と待ったが車は来ない。 フライトの時間が迫っている。 とにかくタクシーで空港に向かうことになった。 でも大きな問題があった。 荷物がその車のトランクの中にあるということ。 その荷物の中には2週間分の成果と着替えが詰まっていた。 ただ、幸いな事にパスポート、財布、チケットだけは服のポケットに入っていた。
手ぶらで帰った私が税関で、家で、会社で ”どうして手ぶらなの?”の質問に答えなければならなかったのは言うまでも無い。 (荷物はね、無事に翌日届けてもらいました。)