夜の記憶 Jun. 1999

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99/06/01 (Tue.)−なっちゃん&りっちゃん

 ジュースの「なっちゃん」にリンゴ味が出た。名前は「なっちゃん」。って、今までのオレンジ味の「なっちゃん」は、「夏みかん」だから「なっちゃん」だったんではないの?リンゴ味なら「りっちゃん」になるんじゃないの?
 という声をよそに、「なっちゃん」はリンゴ味になっても相変わらず「なっちゃん」なのだった。ところで、今でもときどき「みっちゃん」と間違えてしまうのだ。だって「カンジュース」だから。「夏みかんジュース」という言い方は、なかなかしないでしょう。といって、「レンジジュース」では「おっちゃん」になっちゃいますけどね。

[photo:nacchan]


99/06/02 (Wed.)−SETI@homeと私と王様と私と酒と泪と男と女

 SETI@homeを使い始めて10日ほどたった。これのおかげで生まれた生活の変化は、「常にコンピュータが起動している」という状態を体験できたこと。当初はもう月月火水木金金、朝から晩まで四六時中計算させており、これはモニタをつければもうそこにデスクトップがあるという状態なのだった。
 MacOSもWindowsも起動にだいぶ時間がかかるから、ちょっとだけコンピュータを使いたいと思っても起動時間の長さを考えると面倒になってしまうこともあったのだが、いつも電源が入っているとなれば話は別。使いたいときにすぐ使えるコンピュータは、生活の中でより身近な存在になった印象である。問題は、寝ている間もコンピュータが動いていると、ファンの音がけっこう気になるということだ。最近は、寝ている間はSETI@homeの宇宙探査も休むことにして、コンピュータの電源を切っている。うるさいからね。もし今後、スリープ中の消費電力やファンの音を抑える技術が一般化すれば、「コンピュータは電源を切らないもの」ということになるかもしれない。これまでそういう話を聞いても「便利かもしれないけど、別にそこまでしなくてもね」だったのが、「そうなったら便利だろうな」という実感(あるいは想像力)を持てたのは収穫ではあった。
 SETI@homeそのものについて。「SETI@home information in Japanese」に載っている情報には、日本語版の本家よりも詳しい部分もあって参考になる。Hotwiredに載ったSETI@homeに関する記事も(今では少し内容が古いが)読みでがある。
 SETI@homeがネットに接続するのは必要なときだけで、数日ごとに数分程度。きちんと設定しておけば、勝手に接続してしまうこともない。あなたのご家庭でもぜひ、宇宙探査を。


99/06/04 (Fri.)−くさいセリフをあなたに

 くさいセリフジェネレータ


99/06/06 (Sun.)−バイクでチャレンジ100,000km?

 2年ぶりくらいにバイク(ホンダのCBR250R hurricane)を出してみた。当然バッテリーは上がっていたが、これを交換したらあっけなくエンジン始動。アクセルを吹かしたときの「吹け」がやや怪しいが、これも掃除すれば大丈夫だろう。
 このバイクに乗り始めたのは93年の秋からだが、94年の夏にスバルのレックスを手に入れてからはそちらを使うことが多くなっていた。バイクに乗るには、長袖を着て、荷物をコンパクトにして、バイクにまたがり、ヘルメットをかぶり、グラブをしなければならない。1つ1つの動作は少しのことだが、車に比べるとバイクは「儀式」が多いから、そのぶん「乗るゾー」という気合いが必要なのだった。さあ乗るゾー。
 バッテリーを替えたばかりで充電したいし、古いガソリンを使いきってしまいたいから、なるべく長距離を走りたい。といってももう日が暮れてしまったので、とりあえず都心へ出てみた。
 バイクで大きな国道を走る楽しみの1つに、信号待ちでのバイク大集結がある。バイクは車の列の脇をするりと抜けられるから、赤信号になると信号待ちの行列の先頭にバイクが集まってくる。レーサーレプリカ、アメリカンタイプ、オフロード、スクーターなど、いろいろなバイクが青に変わるのを待つ。変わった。車よりはるかに加速のよいバイクの集団が飛び出していく中に、自分のバイクも加わっている連帯感。そして、手と足だけで運転できる車と違い、ちょっとした体重移動で制御できる一体感がバイクにはある。んー、いい感じ。30kmほど走って帰宅。以前「まんぷくや」のメインコンテンツだった「Drive my car challenge 100,000km!!」ふうにトリップメーターを記せば

NOW 1 3 9 4 1 . 3 km

 となるけれど、この企画をバイクでする気はありません。ええありませんとも。


99/06/07 (Mon.)−雨上がりの原宿

 ひさしぶりの雨は夕方前には上がったが、しっとりと湿った空気は夜になっても原宿駅のホームをおおっていた。ホームの向かいには、明治神宮の森がすぐそこまで来ており、そこから緑の湿った匂いが鼻腔に流れ込んでくる。梅雨明け間近に何度か過ごした野尻湖の森を思い出して、鼻をふんふんと鳴らしたくなる。周りにわからない程度に鼻を鳴らしてみる。リラックスする匂いだ。
 電車がホームに入ってくると、風で緑の匂いはかき消される。野尻湖にいた鼻が原宿駅に戻ってきた。


99/06/09 (Wed.)−今日はなんの日ロックの日

 ろくがつここのかロックの日。ロック評論家の渋谷陽一は今日が誕生日だとラジオで言っていたけれど、ちょっと冗談めかした口調だったから、本当のところはわかりません。はー、よいやさのよいやさ。


99/06/18 (Fri.)−恐怖の2048年問題

 まず、「k」と「K」の使いわけという話。「k」は「km」だの「kg」だの、「1000」を意味する。だから、「56kbpsモデム」は「56000bpsモデム」だし、ISDNの「64kbps接続」は「64000bps接続」。
 一方「K」はというと、こちらはたとえばコンピュータ関連の話に出てくる「KB(キロバイト)」の「K」で、こちらは「1024 (=210)」の意味なのだった。「1KB=1024bytes」なわけです。これは、コンピュータが基本的に2進数の世界にいるからで…いやまあ難しい話は省略して、ともかく1024であると。「MB(メガバイト)」や「GB(ギガバイト)」も同じで、「M=220(=1024KB)」、「G=230(=1024MB)」という具合。
 しかるに2000年問題である。2000年問題はよく「Y2K」と表記されるけれど、これって上のゲンに従えば「2000年」じゃなくって「2048年」なのではないですか? 「k」が1000を表し「K」が1024を示す中にあって、なぜ「Y2K」だけが「K=1000」になっているのか? 最初に「Y2K」と書いた誰かが勘違いしただけで、実はコンピュータが誤動作するのは2048年のことなのだ、とか。そういう話じゃないか。


99/06/20 (Sun.)−免許更新あっさり味

 免許を更新したのだ。さんざん運転していたわりに運良く無事故無違反で、めでたく優良ドライバー。「平成16年の誕生日まで有効」の文字がまぶしい金色になっている。顔写真を前の免許と比べてみると、少しほおがふっくらしたかな? 講習も「優良」コースはごく簡単なもので、試験場は日曜日で混雑していたにもかかわらず、1時間強ですべて手続きを終えることができた。
 前回の更新では、いっぺん免停になっていたため講習が「一般」コースで、当時はたしか講習時間が90分だったと思う(今は120分)。酔って運転していて人をはねてしまい被害者は死亡、職も婚約者も失って交通刑務所に入った主人公の運命は…みたいな映画を見させられた。待ち時間に中島らもの『ガダラの豚』を読んでいたのを覚えているのは、ちょうど大興奮のクライマックスだったからだ。
 思い返してみれば、免停になったのは原付免許を取って50ccのバイクに乗っていた時分だけで、250ccのバイクやさらに車に乗るようになってからは無事故無違反である。50ccのバイクというものはガタイが小さいだけに無理がきくから、たとえば渋滞をかわそうとして歩道をちょっと走ったところを白バイに見つかってしまうとか、そういう間抜けもあったものだが、大きなバイクや車では、なかなかそういう無茶はできない。そのぶん安全運転せざるを得ないのだった。
 ところで次回の更新、平成16年といえば2004年! モロ21世紀である。この時に今の頃を振り返ってみたとき、どんな気分になるんだろうか。なーんて考えてみるけれど、前回更新の3年前で思い出すことが『ガダラの豚』くらいなものだから、次回の更新が5年後といっても、免許の更新にことよせて思い出すことって案外少ないかもしれない。


99/06/23 (Wed.)−街の音ノオト(1)西池袋篇

 街の中で聞いた音を文字に直して送るこのコーナー、まずは池袋西一番街のこの音を。

 ご通行中の皆様。あなたは今、麻雀をしたいとお思いではございませんか? でも、メンバーが足りない。そんな時は当ビル2階、リーチ麻雀の店、フレンドへお越しください。おひとり様でも安心して、低料金で遊べる店でございます。もちろん、4人様でのプレイも大歓迎いたします。

99/06/28 (Mon.)−勝手なサブタイトルをあなたに

 勝手にサブタイトル!!


99/06/29 (Tue.)−小説『コンタクト』

 またSETIがらみのネタで申し訳ないが、カール・セーガン『コンタクト』(新潮文庫)を読了。こと座ベガから、異星人の電波メッセージを受信した天文学者が、異星人に会いに行く話。カール・セーガンは天体物理学者で、『コスモス』など科学読み物をいくつも書いた人だ。彼が初めて書いた「SF小説」がこの『コンタクト』というわけ。
 この小説は97年に、ロバート・ゼメキス(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の人)が監督して映画(※このサイトはJAVAを使っています)になっている。特撮は派手だがハリウッドにしては地味な作品で、そこがストイックな内容によく合っていたと思う。映画を観てから小説を読むという順番だったから、長い物語を整理し、見た目にわかりやすくしながら映画にするという作業の流れが見えるようで、小説を楽しむ以外にも面白さがあった。


99/06/30 (Wed.)−驚きのMacOS

 今日はMacOSに「Happy Birthday!」と言われてものすごくびっくりした。そういう仕様があるってことは聞いていたけれど、いきなり不意打ちではね。
 誕生日を祝ってくれるのはMacOS 8以降の話で、それ以前のMacOS/漢字Talkでは、正月に起動すると「A Happy New Year!」と出る。MacOSは、こういうちょっとしたお遊びが面白いのだった。


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