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「異文化ネット」のホームページ*  (一橋大学の「異文化交流論」を96年夏学期に受講した学生有志がつくったホームページ)

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 *ユーゴ紛争とインターネット* (千田 善)
     
  •  旧ユーゴスラビアの紛争(ユーゴ紛争)が本格的な武力紛争に激化したのは1991年春、スロベニアからクロアチアへと戦火が拡大し、そしてボスニアでの停戦が実現したのは95年秋のことでした。この4年間は、世界中で爆発的にインターネットが普及した時期とも重なります。  
  •  それ以前から、おもにアメリカを中心に、アメリカ・オン・ラインやコンピュサーブなどのパソコン通信を通じて、ユーゴ関係のものもふくめ、さまざまな電子情報がやりとりされてはいました。しかし、インターネットの普及により、はるかに大量で詳細な情報が、しかも各地の戦況や和平(停戦)交渉の進展におうじて、迅速に、わたしたちのような一般の人間にも手に入れられるようになりました。  
  •  ユーゴ紛争に関連して、さまざまなウェブサイト(ホームページ。もっとも有名なのがカルテックのボスニア・ページ)やメーリングリスト(たとえばボスネット)、オンライン・メディア(CNNやワシントンポスト、ニューヨークタイムズなどをはじめ、最近では「ナッシャ・ボルバ」など地元旧ユーゴのマスコミも開設)その他、インターネットをつうじて、膨大な情報がゆきかいました。  
  •  その中には通常のニュースのほかに、これまでは返信用切手をはった封筒を郵送してもなしのつぶてであることが多く、現地におもむいてコピーを手に入れるしかなかったような情報、たとえば国連安保理決議や戦争犯罪容疑者の起訴状などにいたるまで、貴重な情報(つまらないものも多かったけれど)が簡単に、早く、安く手に入りました。わたしにとっても、現場にいない場合、もしインターネットがなかったら、ユーゴ紛争はまた別の見え方がした(あるいは、とくに日本では、1週間ほど遅れて航空便で到着する現地の新聞などを除くと、ほとんど見えなかった)に違いありません。  
  •  ボスニアでの戦争が95年秋に停戦し、インターネット上の旧ユーゴ関係のウェブサイトは率直に言って、以前のようなエネルギーは感じられなくなりました。例外的に、96年11月から97年3月にかけておこなわれたベオグラードの反政府デモの報道や情報伝達では、インターネットが大きな力を発揮しました。しかし、ほかのホームページを見ると、96年の夏や秋でページの更新(アップデート)が停止しているサイトが少なくありません。  
  •  ともあれ、ボスニアのどこそこで人間が何人死んだ、などの情報がやりとりされなくなったこと(停戦)は、すばらしいことです。次は、ボスニアをはじめ旧ユーゴ各国・各地域の復興・発展や、コソボやマケドニアなど火種がくすぶっている潜在的紛争地域の安定化のために、インターネットを活用するときです。インターネットは便利であってもたんなる道具です。道具を食べたり着たり、その中にすんだり、暖房用に燃やしたりするわけにはいきませんから。  
  •  わたし自身、ユーゴ紛争の取材・研究にたずさわらなかったら、インターネットはおろか、パソコンもろくにおぼえないでいたかもしれません。わたしのような人間がほかにも何人かいると考えると、何百万分の一かは、ユーゴ紛争やそれに関心を持つものがインターネットの発達に影響を与えてきたともいえるでしょう。


旧ユーゴスラビア関係のリンク

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(順不同。ほかに面白いホームページがあったり、リンクに変更があったら教えてくださいね。)
リンク 
コメント 
  • B o s N e t Web Page
  • ボスニアを中心とした旧ユーゴ関係のメーリングリストのホームページ。過去の資料もさがせる。(英語版のBosnet-digestと、セルビア・クロアチア・ボスニア語版のBosnet-Bがあります)
  • Tribunal Watch List
  • 旧ユーゴやルワンダ、ザイールなどの戦争犯罪関係のメーリングリスト。左をクリックして、本文に「SUBSCRIBE TWATCH-L (あなたの名前)」(カッコはつけない)と書いて送信すると、メーリングリスト購読確認のメールを再送するよう求める返信が自動的に返ってきます。(英語)
  • OMRI Net
    (the Open Media Research Institute founded by Open Society Institute (OSI) and Radio Free Europe/Radio Liberty (RFE/RL))
  • Open Society Institute (OSI) と Radio Free Europe/Radio Liberty (RFE/RL)が共同設立したOMRIのホームページ。旧ユーゴを含む旧東欧・ソ連各国を中心とした情報。ソロス財団が出資?
  • "Nasa Borba"
  • ベオグラードの独立系日刊紙「ナッシャ・ボルバ」(われわれのたたかい)のホームページ。リベラル。貴重なオンライン情報源。(ただし、事実上、使えるのはセルビア語だけです)
  • "VREME"
  • ベオグラードの独立系週刊誌「ブレーメ」(時間、時代)のホームページ。「ナッシャ・ボルバ」と同様、事実上、使えるのはセルビア語だけです。
  • Radio B92
  • ベオグラードの独立系ラジオ局「B92」。96年11月から3カ月以上の抗議デモの報道では、当局の弾圧(放送中止)にもめげず、活躍しました。
  • Student Protest '96/'97
  • ベオグラード大学などセルビアの学生の抗議運動を支援するホームページ。
  • Operation Joint Endeavour (NATO Official Information)
  • ボスニア駐留平和実施軍・平和安定化軍(IFOR/SFOR)のホームページ。
  • WAR CRIME WATCH
  • 旧ユーゴなどの戦争犯罪を追求する組織のホームページ。
  • Suspects
  • 上と同じWCWの戦争犯罪容疑者一覧。ほかに、まだつかまっていない戦犯容疑者がいまどこに潜伏しているかのページもあり。
  • International Criminal Tribunals for Former Yugoslavia (ICTY)
  • 国連・旧ユーゴ戦争犯罪国際法廷(ICTY)のホームページ。
  • Cro & BiH Information Pages
  • クロアチア・ボスニアの情報のホームページ。(オランダ)
  • Amnesty International On-line
  • アムネスティ・インターナショナルのホームページ。
  • BosniaLINK - US Department of Defense
  • アメリカ国防総省(ボスニア関連)のホームページ。
  • Office of the High Representative
  • ボスニア和平協定を実施する「和平実施会議」のサラエボ駐在上級代表のホームページ。
  • Berserkistan in Bosnia - An Interactive Newspaper
  • 「ベルゼルキスタン」(独自のオンライン情報誌)。最新号は96年7月。
  • NATO Gopher text
  • 北大西洋条約機構軍の資料ページ(ゴーファー)。
  • U.S. Policy in Bosnia from State Dept.
  • アメリカ国務省(ボスニア政策)。95年11月のボスニア和平協定(デイトン合意)の全文(英語)や軍事境界線などの地図も、ここで見ることができます。
  • America's Air Force in Bosnia
  • 米空軍(ボスニア関係)のホームページ。
  • The White House
  • クリントン大統領(ホワイトハウス)のホームページ。
  • Caltech's Bosnia home page
     (California Institute of Technology)
  • 米カリフォルニア工業大学(カルテック)のボスニア関連ホームページ。
  • Hrvatska Radio Televizija - Croatia Radio Television
  • クロアチア国営放送のホームページ。
  • Srpska Informativna Inicijativa - Serbian Information Initiative (a bilingual page)
  • セルビア情報イニシアチブのホームページ。

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