シングルサーフェスの機体であればキールやクロスバーがむき出しですから、パイプ取付用の器具(コンパクトデジカメ用・レンズ交換式デジカメ用)を使って上方や横からの撮影が簡単です。しかしダブルサーフェス機だと、そうはいきません。 セールに穴を開けても良いのであれば話は別ですが、下面は全てセールで覆われているのでキール後端を除いてパイプ取付用の器具は使えません。そこで、どうにかセール自体にカメラを付ける方法はないか、という話になるわけです。
まず考えられるのは、パラグライダーのキャノピーにカメラを装着して撮影する方法の応用です。(具体例についてはパラグライダー関連のコンパクトカメラ装着や一眼レフ装着についてのページをご参照ください。)
と、いろいろ思案した結果、とりあえずの結論として試作したのが磁石で固定する方法です。 ネオジム磁石の入手方法ですが、確実なのが3.5インチ ハードディスクドライブを分解して、ヘッド駆動アクチュエーターに使われているネオジム磁石を取り出す方法です。ハードディスクの記憶容量は関係ないし、壊れたもので十分ですから、手に入る機会は多いかと思います。(秋葉原でも数百円でジャンク品を売っている店があります)
分解に六角星型のトルクスドライバーが必要だったり、ネオジム磁石を基台から剥がすためにハンマーで叩く必要があったりして意外に手間がかかりますが、取り出した磁石の強力さといったら感動モノです。油断して遊んでると指を挟まれて血マメを作る羽目になります。 取付場所については、とりあえずノーズ部分にしてみました。横からとか斜め後ろとか、下面セールのいろんな場所に取り付ければ良いのかもしれませんが、セールテンションの弱い場所だとカメラがあまりにグラグラ揺れて不安定なのと、落下防止用の紐を結ぶ場所が無かったためにこの場所にしました。 それでもまだグラグラしているので、動画だと画面が揺れて厳しそうです。そこでGoProHDのインターバルタイマーでの静止画撮影でテストしてみました。(下の写真はそのうちの一枚です)
結果はまずまずといったところでしょうか。この方式についてはカメラの揺れと、落下防止用の紐を結ぶ場所の確保が課題になっていますので、引き続き改良を加えてゆく予定です。
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ページ最終更新:2011/7
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