空撮器具2(レンズ交換式デジカメ・パイプ取付用)

 レンズ交換できないコンパクトデジカメでは、撮影できる画角の広さに限界があります。また動画ではなく静止画を撮るときに必要な、外部レリーズ機能を備えた機種はほとんどありません。
 要するに超広角レンズや魚眼レンズを使ったスチル写真撮影をしたい場合は、レンズ交換式デジカメやデジタル一眼レフを使う必要があります。


 そのために必要な器具ですが、基本的にはコンパクトデジカメ用と構造は同じです。ただし、大きく重くなったカメラに合わせ、器具も丈夫に作る必要があります。
 右はデジタル一眼レフ用のものです。パイプにしっかり固定できるよう、アングル材でコの字型を作ってます。またキールに当たる部分はネオプレンやゴム板を貼って傷がつかないようにしています。
 シャッターは外部レリーズ端子を使って、赤外線ではなく無線でレリーズさせます。写真のリモコンは家庭用チャイムを元に、受信機内部にスイッチング用のトランジスタを組み込んだり、送信機は延長指スイッチを付けるなどした自作改造品です。電波は10m以上届くはずですが、金属パイプに囲まれた場所で使用するためか、時々動作しない場合があります。





 上は現在使っているレンズ交換式デジカメ用のもので、上部・下部フレーム結合部分のネジを6mmに太くしたり、底板を作るなどの補強を施しています。さらに万一地面とぶつかったりした際にピントリングの隙間から土などが入るのを防ぐため、レンズにネオプレン(テンションワイヤ取付ボルト部保護カバーの廃棄品)を巻いてあります。
 あと忘れてはならない重要なことは、カメラを取付けた後に、さらに脱落防止用の紐でカメラとパイプを結んでおくことです。(写真の青い紐) これはカメラを落とすのが惜しいのではなく、万が一にも落としたカメラが他の人やその財産に当たるのを防ぐためです。たとえ器具が分解したとしてもカメラを落下させないよう、カメラと機体側を直接結んでおきます。

 リモコンは、最近UN社から発売された無線リモコンを愛用しています。カメラ専用設計のメーカー品だけあって、動作の安定性は申し分ありません。




ページ最終更新:2010/9

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