=コロ助のオススメ=

これを聴きなさい！！のコーナー

　６回目は前回の３viewsのプロデューサーの一人村田陽一氏率いるSOLID BRASSです。通算６枚目（インディーズ盤、ミニアルバムを含む）になるこのアルバム。毎回ゲストミュージシャンを迎えて何曲かやってるわけですが、今回はベースのマーカス・ミラーを迎え最高にかっこいいブラスサウンドを展開しています。僕はこのアルバムを聞いてマーカス・ミラーの最新アルバムを購入することにしました。
　最近の３作はリズムセクションもドラムスのポンタ氏のみで、全てブラスによる演奏です。僕はそんなにこの編成にこだわらずリズムセクションも入れてかっこいいビッグバンドサウンドを展開してほしいです。とはいえ、やっぱりこの編成によるこの演奏にとても魅力を感じているので、リズムセクションを入れたバンドはまた別途作っていただくということでいかがなもんでしょうか＞村田陽一さん（見てないって）
　１曲目のマーカスのベースに酔いしれて下さい。後はブラスの洪水でおぼれて下さい。
　あっ、それからですね、前回の３viewsの回で「ソリッドブラスをビッグコンボと書いたスウィングジャーナル誌！！何を聞いてコンボと思うかなぁ。ちゃんとどころか実は全然聞いて無くてクレジット見るだけでコメント書いてんのんちゃうか？」というコメントを書きました。それはこのアルバムにマーカス・ミラーのベースが入ったことに対するスウィングジャーナル誌でのレビューを見てのコメントです。だからスウィングジャーナル買わへんねん（この記事は立ち読みで読んだ）。

第６回目＜2001年９月２４日＞

TIGHTNESS／村田陽一 SOLID BRASS

アルバムの聴き所

１．曲がかっこいい

　やっぱり村田さんですね。ほんとかっこいいんですよ。やっぱり、今回のマーカス・ミラー参加の曲なんかはマーカスのベースを想定して作編曲してあるんでしょうね。２曲目７拍子の曲のグルーブはなんだ？変拍子でこの勢い！カバー曲も毎回楽しいですね。ブレッカーブラザーズねたもあります。
　僕のお気に入りは、１曲目・４曲目です。もちろん他のも好きです。どうしても選べって言われたらこれかなぁ。ブラジルっぽい７．もいいしなぁ。悩みます。

２．アレンジの勝利

　マーカスにバスクラ吹かせるってどうよ！ベースでゲストっていうのならよくある話です。マーカスも人のアルバムでバスクラ吹けて嬉しかったんじゃないでしょうか。あと、３．のバリトンマッドネス状態はすごいですよ。バリトン３本＋トロンボーンでソリをやるわけです。またそのソリがメチャクチャ難しいんですよ。村田さんのトロンボーンの技量が良く分かります。メチャメチャうまいですよ（こういう言い方って失礼ですか？）。あと、４曲目のサックスのメロディーはいったいなんだ？アウトしすぎ～～。さらに何気なく聞いてると気がつきませんが、ソロコーラスも１回目のサックスと２回目のトロンボーンではコード進行が違うんですよ。サックスソロのコード進行は変形マイナーブルースだと思われます（それがまたかっこいい）。

３．トロンボーンソロ

　もちろん村田さんのトロンボーンソロは全編に渡って聴くことができます。そのどれもが実にかっこいい。毎回書いてますが、トロンボーンでもこういう音・フレイズが出せるのだという勇気を与えられます。きっと、トロンボーン吹きの人は１度はこういう音に憧れたはず。でも、この真似をするにはかなりの技術力が必要ですよ。村田さんって昔はトロンボーンの話が出てくると良く名前が出てきていたのに（ジャズライフでもジグス・ウィグハムやビル・ワトラス、Ｊ．Ｊ．、ロビン・ユーバンクスにインタビューしている）最近トロンボーンプレイヤーとしてあまり注目されなくなっていませんか？村田さんのトロンボーンはすごいかっこ良いですし、メチャメチャうまいですよ。もっと注目されてもいいと思うけどなぁ。アレンジャー・プロデューサーとしての注目が強すぎるんだな。メリケンのトロンボーン奏者みたいにトロンボーンそっちのけでプロデューサーの仕事するのだけはやめて下さい。ちゃんとトロンボーンプレイヤーとしての活動もお願いします。＞村田さん（見てへんっちゅうねん）

収録曲	参加ミュージシャン
Join to the Side The 7th of Wonder The Guammer Domino Sophisticated Lady Bad Attitude Cassanova Sponge Turn Me Loose,I'm Dr.Feel Good　　　～　Cold Sweat Chameleon Behind You	Trombone Yoichi Murata Trumpet Koji Nisimura,Toshio Araki Wood Winds Osamu Koike,Masakuni Takeno, Takuo Yamamoto Tuba Kiyoshi Sato Drums Shuichi "PONTA" Murakami Piano Masahiro Sayama Guest Bass,Bass Clarinet Marcus Miller(1.)(5.) Percussions Kiyohiko Semba(1.)