鋼球、鉄球、鉄玉、スチール球、スチールボール、ベアリングボールなど呼び方はいろいろございます。
お客さまの身の回りのスチールボールは大別してカーボン球(炭素鋼球)とクローム球(SUJ-2)の2種類に大別されます。
(ステンレス球、ステンレスボールは別枠でご説明させていただきます。)
|
|
材 質 |
● カーボン球(炭素鋼球)
|
● クローム球(SUJ-2)
|
用 途 |
キャスター、軽負荷のベアリング、ローラー
自転車用ハブ、粉砕用、バレル用研磨材など。
|
自動車、工作機械用等のベアリング。粉砕用等
|
材 質 |
高精度、高荷重用には不向き。 小径(1.2mm以下等)が製作不可。 クローム球に比べ安価。
|
耐摩耗性、耐久性に優れている。
小径の製作が可能。
高精度、高荷重用向き
|
材 料 |
JIS G 3539 冷間圧造炭素鋼線による。
(SWCH10Rなど)
|
JIS G 4805 高炭素クロム軸受鋼線材による。
(SUJ-2など)
|
製作サイズ |
1.2mm~1”1/2(38.1mm
|
0.3mm~4”(101.6mm)
|
注)製作サイズにより仕入ができない場合がございます。 |
硬 度 |
HRC56以上
|
HRC60~67
|
等 級 |
G100 200 500 1000
他 等級記載なし ミル用など
(表記は各メーカー異なる)
|
G3 5 10 16 20 28 40 60 100及び200
他 等級なし ミル用など
|
比 重 |
7.8
|
7.8
|
その他 |
錆びます。 磁石につく
加工はできない メッキはされていません。
|
錆びます。 磁石につく
加工はできない。メッキはされていません。
|
補足説明 |
カーボン球の最小製作可能サイズは通常1.2mmですが一部メーカーにおいては1.2mm 以下での製作実績がございます。
メーカーはすべてのサイズ、等級を製作していません。サイズにより適用される等級範囲は異なってきます。
等級に関しては等級についてを参考にしてください。
カーボン球は在庫案内お試し品鋼球販売からご購入いただけます。
クローム球(SUJ-2)は耐衝撃用試験、自転車&バイク、ライブスチームで販売をしています。
|
ステンレス球について
|
カーボン球、クローム球(SUJ-2)以外によく使用されるのがステンレス球になります。
錆びに強い特性が弁体、バルブなどの用途に使用されています。
ステンレス球は、オーステナイト系とマルテンサイト系の2種に大別されます。
|
● オーステナイト系
|
● マルテンサイト系
|
代表鋼種 |
SUS304
|
SUS440C |
用 途 |
一般用 弁体、撹拌など
|
玉軸受 バルブなど |
特 質 |
熱処理により硬化しないが耐食性に優れる
非磁性 高い耐久性
|
熱処理により硬化することにより優れた機械的性質を持つ
|
材 料 |
JIS G 4303
(JIS G 4309)
|
JIS G4303
(JIS G4309)
|
製作サイズ |
0.3mm~3”(76.2mm)
|
0.4mm~4”(101.6mm)
|
硬 度 |
HRC25~39
|
HRC58~65 |
等 級 |
G500相当 等級なし
|
G3~G200 等級なし
|
比 重 |
7.93
|
7.8
|
その他 |
錆びに強い 磁石に付かない
加工ができる。
|
錆びる(スチールに比較し錆びにくい)
磁石に付く、加工はできない。
|
補足説明 |
ステンレス球(SUS304)は各メーカーにより上級品、1級品、A級品での表記で販売をされています。(等級はG500相当)
それ以外の品は等級表記なしで個数、キロ売りで販売されています。
等級に関しては等級についてを参考にしてください。
ステンレス球(SUS304)はテディベア、ガレージキット、ライブスチームで販売しています。
ステンレス球(SUS440C)はお見積依頼をお願いします。
|