最近のボスニア(旧ユーゴスラビア)情報

(10/25, 2000)


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 10/19@<全欧安保協力機構>新生ユーゴに「加盟」招請の公式書簡(毎日新聞)
 10/19@<ユーゴ支援>難民策や越冬で計1000万ドル決定 政府(毎日新聞)
 10/19@セルビア社会党は排除 ユーゴ連邦政府 (共同通信)
 10/19@トラックで密航、6人死亡 イタリア南部 (共同通信)
 10/19@◇EU首脳がソウルASEMに集合 朝鮮半島和平に関与へ◇(朝日新聞)
 10/19@PKOの要員確保が課題 派遣規模は大幅縮小 英国国際戦略(共同通信)
 10/19@開放政策で軍部と確執も 北朝鮮情勢で英戦略研(共同通信)
 10/19@PKO参加凍結もと表明 米、国際刑事裁で例外要求(共同通信)
 10/19@キューバ制裁、一部緩和へ 米上院(共同通信)
 10/19@<米議会上院>キューバへの経済制裁40年ぶりに緩和 法案(毎日新聞)
 10/19@パラリンピック出場選手にも「世界戦乱」の影(読売新聞)
 10/20@ユーゴ議会の議席数発表(共同通信)
 10/20@新旧大統領の明暗くっきり ユーゴ政権交代から2週間(共同通信)
 10/20@カダフィ大佐を捜査へ 爆破事件で仏裁判所が承認(共同通信)
 10/20@アジア欧州会議、南北対話の進展を支持 (読売新聞)
 10/20@拉致疑惑解明が一番重要 日朝正常化交渉で森首相(共同通信)
 10/20@ユーゴ大統領選の集計発表(共同通信)
 10/20@◎コシュトニツァ新大統領の勝利確定=ユーゴ選管が集計結果(時事通信)
 10/20@今の暮らし続けるには地球3個が必要…WWF(読売新聞)
 10/20@◇ルワンダ虐殺扇動の元首相に終身刑が確定◇(朝日新聞)
 10/20@<ODA報告>9年連続世界1位 伸び率過去最高に 99年(毎日新聞)
 10/20@決め手欠くイリアン独立派 政府は強気、住民暴発も(共同通信)
 10/20@<特集ワイド>オノ・ヨーコ(1)(毎日新聞)
 10/20@中東報道過熱で脱線 伊のTV局(共同通信)
 10/20@<ASEM首脳会議>ソウル宣言の要旨 (毎日新聞)
 10/20@<ASEM首脳会議>朝鮮半島和平支持のソウル宣言採択=替(毎日新聞)
 10/20@<ローマ法王>ヨハネ・パウロ2世の終身任期が再び論議に(毎日新聞)
 10/20@<ダライ・ラマ>ベルファストを訪問、和解を呼びかけ(毎日新聞)
 10/20@ラツィオのミハイロビッチが「黒いサル」人種差別発言(読売新聞)
 10/20@サッカーアジア杯、中国躍進にユーゴ名将の指導(読売新聞)
 10/20@◎レバノンの監督も解任=アジア杯サッカー(時事通信)
 10/20@<サッカー>若手をアシスト 大きい名波の存在感 アジア杯(毎日新聞)
 10/21@<セルビア政局>旧与党で構成されていたセルビア政府は総辞(毎日新聞)
 10/21@ユーゴ・セルビア共和国、暫定内閣の組閣協議へ(読売新聞)
 10/21@<英原子力潜水艦>戦略ミサイル原潜4隻を除く12隻運航停(毎日新聞)
 10/21@◇参謀長がTVで「軍は国民のためにある」と強調 ユーゴ◇(朝日新聞)
 10/21@暫定内閣の組閣で協議 セルビア共和国議会(共同通信)
 10/21@無政府状態のソマリア、10年ぶりに政権発足(読売新聞)
 10/21@コートジボワールで民政移管に向け大統領選(読売新聞)
 10/21@<中東情勢>パレスチナ住民らとイスラエル治安部隊の衝突続(毎日新聞)
 10/21@<アジア欧州会議>「お祭り的な性格から抜け出せない」との(毎日新聞)
 10/21@<カレン族難民>タイと国連難民高等弁務官の関係ギクシャク(毎日新聞)
 10/21@少年兵の訴追めぐり苦悩 シエラレオネで国連(共同通信)
 10/21@国連大でボランティア国際年イベント始まる(読売新聞)
 10/21@<国連>イスラエル非難決議案を採択 日本や英、独は棄権=(毎日新聞)
 10/21@◇国際犯罪や情報格差是正で協力 ASEM閉会◇(朝日新聞)
 10/21@繁栄と安定へ協力確認 議長声明を発表 ASEM首脳会議閉(共同通信)
 10/21@イスラエル名指しで非難 国連総会決議 米が反対、日英は棄(共同通信)
 10/21@◎リビアで大規模な黒人追放?=ナイジェリアなどに続々帰国(時事通信)
 10/21@ミハイロビッチ出場停止 欧州サッカー連盟(共同通信)
 10/22@ユーゴ前大統領一族支配の街に恐怖政治の傷跡(読売新聞)
 10/22@<米大統領選>残り2週間余 「外交」が争点に浮上=替(毎日新聞)
 10/22@<ユーゴ>コシュトゥニツァ大統領が就任後初のボスニア訪問(毎日新聞)
 10/22@政権交代で困惑するコソボ 初の地方選まで1週間(共同通信)
 10/22@アラブ首脳会議閉幕、対イスラエル外交見直し警告(読売新聞)
 10/22@<アラブ首脳会議>イスラエル非難の共同声明を採択して閉幕(毎日新聞)
 10/22@<コートジボワール>民政移管に向けた大統領選の投票始まる(毎日新聞)
 10/22@<サッカー>アジア杯 「未完の大国」の片りん見せる 中国(毎日新聞)
 10/23@◎モンテネグロとの国家連合目指す=ユーゴ野党連合のジンジッチ氏(時事通信)
 10/23@<セルビア共和国>社会党議員を首相とする暫定政府発足へ (毎日新聞)
 10/23@コシュトゥニツァ大統領がボスニアを訪問 (読売新聞)
 10/23@ジジッチ氏を新首相起用へ ユーゴスラビア大統領(共同通信)
 10/23@<争点論点>国連PKO改革 津田塾大学長・志村尚子氏(毎日新聞)
 10/23@民兵指導者の釈放を決定 インドネシア、国際批判も(共同通信)
 10/23@国連親善大使が一堂に 黒柳徹子さんらも出席(共同通信)
 10/23@◇水中ロボットカメラでシーラカンス探し インドネシア◇(朝日新聞)
 10/23@<世界見てある記>シェンゲン村 薄らぐ「欧州国境」を象徴(毎日新聞)
 10/23@◇対決色強めるアラファト議長 紛争の長期化懸念◇(朝日新聞)
 10/24@◇ロシア大統領とユーゴ新大統領が27日に会談へ◇(朝日新聞)
 10/24@◎ユーゴ、中東情勢で緊密連携へ=河野外相とEU上級代表(時事通信)
 10/24@<ユーゴ情勢>コソボ市町村議会議員選挙に緊急援助(毎日新聞)
 10/24@コソボ地方選支援に100万ドル 日本政府(共同通信)
 10/24@「新生ユーゴ」へ支援表明 欧州連合(共同通信)
 10/24@内閣承認、24日再開へ ユーゴスラビア連邦セルビア議会(共同通信)
 10/24@イランの編集者らに国際報道の自由賞(共同通信)
 10/24@◇ユーゴ、暫定政権発足に向け臨時議会◇ (朝日新聞)
 10/24@◎黒柳徹子さんに「リーダーシップ賞」=ユニセフ(時事通信)
 10/24@米人記者、金日成ポーズまねトラブル(読売新聞)
 10/24@◇「エイズ治療薬を途上国へ」と訴え 国境なき医師団◇(朝日新聞)
 10/24@サッカーのクロアチア監督辞任の意向  (共同通信)
 10/24@◎トルシエ監督、アジア杯後に辞任の可能性=サッカー(時事通信)
 10/24@<国連平和の集い>親善大使、名誉大使ら約50人が出席(毎日新聞)
 10/24@◇緒方貞子国連弁務官にプーチン大統領が「友好勲章」授与◇(朝日新聞)
 10/24@紛争地での職員安全確保へ国連が予算増額案(読売新聞)
 10/24@内戦の地に平和の別天地 “独立”したソマリランド(共同通信)
 10/24@ペレ、還暦迎える(共同通信)
 10/24@グスマン氏を議長に選出 東ティモールの評議会(共同通信)
 10/24@広島、長崎の原爆惨状を伝える国連軍縮展示場が新装(共同通信)
 10/24@「継続が重要」と黒柳さん 日本人国連親善大使が会見(共同通信)
 10/25@<バルカン首脳会議>マケドニアで開幕 ユーゴ新大統領参加(毎日新聞)
 10/25@孤立脱却へバルカン外交 首脳会議でユーゴ大統領(共同通信)
 10/25@◎ミロシェビッチ氏の「罪」認める=ユーゴ大統領(時事通信)
 10/25@セルビア議会解散を要請 ユーゴ暫定政府 (共同通信)
 10/25@連立政権樹立で原則合意 ユーゴ、来週にも新政府(共同通信)
 10/25@セルビア暫定内閣が発足 コシュトニツァ体制軌道に(共同通信)
 10/25@◇セルビアに暫定政権、連邦新大統領の体制固めへ ユーゴ◇(朝日新聞)
 10/25@<アルバニア>ユーゴ空爆の「NATOの顔」に勲章 大統領(毎日新聞)
 10/25@<ユーゴ>セルビア暫定政府が発足 3党派による連立政権に(毎日新聞)
 10/25@<コートジボワール>野党党首が大統領就任宣言 軍政ほぼ崩(毎日新聞)
 10/25@◇スー・チーさんの隔離1カ月余に常態化の懸念◇(朝日新聞)
 10/25@避難民の子供に洗脳教育か 東ティモール独立反対派(共同通信)
 10/25@◇「窓」―正反対◇(朝日新聞)
 10/25@<コートジボワール>大統領選で対立 軍が市民に発砲し9人(毎日新聞)
 10/25@<黒柳徹子さん>「子どものためのリーダーシップ賞」を受賞(毎日新聞)
 10/25@黒柳さんにユニセフ賞 世界の子供励まし続ける(共同通信)
 10/25@緒方氏後任にルベルス氏 国連難民高等弁務官(共同通信)
 10/25@地球一周して映画制作を 市民団体がスタッフ募集(共同通信)
 10/25@緒方・国連難民高等弁務官の後任にルベルス氏(読売新聞)
 10/25@◇セルビアに暫定政権、連邦新大統領の体制固めへ ユーゴ◇(朝日新聞)

 (注)この「最近のボスニア」コーナーは、一般に報道されている記事に、千田が一部手直しして掲載しているものです。出所は明示しており、各社・各記者の著作権を侵害するつもりはありませんが、著作権上問題があるとお考えの方や、自分(自社)の記事は載せないでほしいという方がいらっしゃれば、このホームページの感想もふくめて、千田あてに連絡してください。
 千田あての電子メールはここをクリックしてください。  [最初のページに戻る]


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 10/19@<全欧安保協力機構>新生ユーゴに「加盟」招請の公式書簡(毎日新聞)

 【ウィーン19日福井聡】全欧安保協力機構(OSCE、本部・ウィーン、54カ国加盟)は19日、新生ユーゴスラビア連邦に対し加盟を招請する公式書簡を送った。ユーゴは1992年のボスニア紛争以来、OSCEのメンバーから除外されており、この日の書簡は「再加盟」でなく新たな国家として「加盟」を招請している。
 OSCEの現在の議長国・オーストリアのフェレロ・ワルドナー外相は同日、「ユーゴで起きた民主的な変化が、OSCEとユーゴの新たな関係を提供することになった」との公式書簡をユーゴのコシュトゥニツァ新大統領に送り、11月27日からウィーンで始まるOSCE外相会議への出席を招請した。
 OSCEの加盟には全加盟国の承認が必要で、ユーゴとの関係が完全には正常化していない旧ユーゴのボスニア・ヘルツェゴビナやクロアチアなどによる承認に手間取る可能性もある。[2000-10-19-22:11] 4
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 10/19@<ユーゴ支援>難民策や越冬で計1000万ドル決定 政府(毎日新聞)

 政府は19日、ユーゴスラビア連邦のコシュトゥニツァ新政権に対して、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じた難民支援策として570万ドル(約6億円)、日本単独で越冬支援のために430万ドル(約4億5000万円)の計1000万ドルを緊急支援することを決めた。
 日本はユーゴに対し、1998年6月から査証発給停止、在外資産凍結、新規投資停止などの制裁を行ってきたが、政権交代に伴い、近く閣議で制裁解除を決める方針だ。[2000-10-19-21:41] 10
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 10/19@セルビア社会党は排除 ユーゴ連邦政府(共同通信)

 【ベオグラード19日共同】ユーゴスラビアのコシュトニツァ大統領を支持するセルビア民主野党連合幹部のミチュノビッチ氏は十八日、ベオグラードで記者会見し、ミロシェビッチ前大統領率いるセルビア社会党を新たな連邦政府から排除する意向を明らかにした。
 ミチュノビッチ氏は「社会党とは連立しないとの公約を守る必要がある」と述べた。
 ユーゴ連邦モンテネグロ共和国与党も十七日、新連邦政府への参加を拒否したため、同政府は民主野党連合とモンテネグロ最大野党の社会人民党による連立内閣となる公算が大きくなっている。(了)[2000-10-19-09:07] 11
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 10/19@トラックで密航、6人死亡 イタリア南部(共同通信)

 【ローマ18日共同】イタリア南部プーリア州フォッジャ郊外で十八日、違法入国したクルド人らしい男性六人の死体が道路わきに放置されているのが見つかった。トラックで運ばれる途中、窒息死したもようで、当局が捜査を開始した。
 六月には英国で違法入国を目指した中国人五十八人が保冷トラックの中で死亡していた事件があり、今回もよく似たケースとみられている。
 現地からの情報によると、死体の付着物や付近のタイヤ跡などから、死亡者らはフェリーを利用して綿花を運ぶトレーラーの荷台に隠れてギリシャ、またはアルバニアから密航したのではないかと推測されている。六人以外にも密航者がいた可能性があるという。(了)[2000-10-19-07:37] 25
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 10/19@◇EU首脳がソウルASEMに集合 朝鮮半島和平に関与へ◇(朝日新聞)

 クック英外相が19日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国交樹立に乗り出す考えを表明し、朝鮮半島和平に積極的に関与していく欧州連合(EU)の基本姿勢がさらに鮮明になった。20日にソウルで開幕するアジア欧州会議(ASEM)の第3回首脳会合には、EU首脳の大半が顔をそろえる。成長するアジア市場への関心とは別に、EUは朝鮮和平を、アジア共通外交の目玉に据える考えだ。
 クック外相は「より多くの国が北朝鮮と国交を持ち、対話すれば、南北関係が平和的に進展することを促すだろう」と語った。韓国の金大中大統領も、英紙タイムズとの会見(19日付)で「平和的な南北統一は、韓国だけでは担いきれない経済支援の規模にかかっている」と、率直に側面支援を求めている。
 EUの朝鮮半島政策は、金大統領と同じ発想に基づく。南北会談後の急展開を受けた「南北和解を支える政策」では、北朝鮮との関係を深める具体策を打ち出した。先方の本音を探る政治対話を盛んにし、食糧難や生産設備の老朽化など、北朝鮮が抱える問題で技術支援することが盛り込まれている。また、衣料品の輸入制限を緩めるなど、北朝鮮が自国産品をEUの大市場に輸出しやすくすることも検討する。
 この新政策は、朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)や、緊急食糧援助を軸にした付き合いから大きく踏み出す内容だ。北朝鮮との間で重層的な関係を早く作り上げ、引きこもりから対話へ、という変化の芽を大きく育てる狙いが込められている。
 EU15カ国のうち、オーストリア、スウェーデン、ポルトガル、フィンランド、デンマーク、イタリアの6カ国が北朝鮮と国交を持っている。同じ先進国でも、日米と違い「歴史的に手が汚れていない」(欧州議会関係者)ことが微妙な局面で生きる、と読んでの積極策だ。
 19日に記者会見したパッテン欧州委員は、北朝鮮の農業復興に新たに2000万ユーロ(約18億円)を拠出する方針を示したうえ、「他の国も英国に続くことになろう。安定のためには、封じ込めより対話と関与が有効だ」と強調した。欧州委員会は「北朝鮮への政治的関心は、ある地域の不安定が世界全体の繁栄を揺るがす、との認識からだ。コソボ復興支援で、日本がいち早く巨額の緊急援助を表明したことの裏返しだ」という。[2000-10-19-23:07] 56
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 10/19@PKOの要員確保が課題 派遣規模は大幅縮小 英国国際戦略(共同通信)

 【ロンドン19日共同】英国の国際戦略研究所が十九日発表した軍事情勢報告書「ミリタリー・バランス二○○○―二○○一」は、国連平和維持活動(PKO)の役割が増す中、「各国で国防費・人員が削減傾向にあり、PKOの要員確保が今後の重要な課題になる」と指摘した。
 それによると、コンゴ(旧ザイール)や東ティモールなど紛争地域で計十四のPKOが展開。三十八カ国から計二万八千九百人の要員が参加している。PKOへの参加は一九九三―九五年の七万人をピークに著しく減少した。
 地域紛争の多発に伴い、PKOは停戦状態の維持だけでなく、難民帰還や選挙監視など広範囲の役割を求められているが、報告書は「大国以外の国々に要員の派遣を求めるのはますます困難になりつつある」としている。(了)[2000-10-19-19:14] 57
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 10/19@開放政策で軍部と確執も 北朝鮮情勢で英戦略研(共同通信)

 【ロンドン19日共同】英国の国際戦略研究所は十九日、各国の軍事力や地域情勢をまとめた報告書「ミリタリー・バランス二○○○―二○○一」を発表、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記が対外開放政策を進める中で、軍部との間で緊張が高まる可能性があるとの見通しを明らかにした。
 報告書は、韓国の金大中大統領と金総書記の南北首脳会談を「北東アジアにおける最も重要な出来事」と指摘。北朝鮮をめぐる新たな国際情勢が「(同国の)軍備費を削減して経済再建への道を歩ませるだろう」とし、域内の緊張緩和に大きく役立つとの見方を示した。
 その一方で、軍備費の削減により軍部から開放政策に対する反発が強まる恐れもあると指摘。軍部を抑えるために「今後もイランやパキスタンへミサイル技術の輸出を続け、対価の大半を軍事費に回すことになるだろう」と分析した。
 報告書は、北朝鮮のミサイル技術の輸出による取引額は「一年間で少なくとも五億ドル」と推定している。
 欧州地域では、欧州連合(EU)諸国が二○○三年までの創設を決めた「緊急対応部隊」構想に言及。「各国の国防費・人員の削減傾向が顕著になっている現状では、実現には疑問が残る」との見方を示した。
 報告書によると、過去一年間に武力紛争による死者は全世界で少なくとも十万人に上り、そのうち約六○%がサハラ砂漠以南のアフリカにおける紛争の犠牲者だった。(了)[2000-10-19-19:12] 94
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 10/19@PKO参加凍結もと表明 米、国際刑事裁で例外要求(共同通信)

 【ニューヨーク18日共同】米国のシェファー戦争犯罪担当大使は十八日、国連総会第六委員会(法律)で、創設が決まった国際刑事裁判所(ICC)で米軍兵士が訴追されない保証が得られない限り、米政府は同裁判所に協力せず、国連平和維持活動(PKO)参加も凍結すると表明した。
 十一月に国連で開かれるICC準備委員会に向け、米国が外交攻勢を本格化させたと受け止められているが、例外扱いを求める米国への反発が強まりそうだ。
 同大使は「(米政府の)条件が認められなければ、ICCとPKOへの包括的な支援を再考しなければならない」と言明した。
 ICCは、一九九八年七月にローマで開かれた外交会議で設立条約を採択し設立が決定。米政府は、世界各地に展開する米兵が根拠のない訴えを基に戦犯として訴追される可能性があるとして署名していない。
 米政府は今年六月のICC準備委で米軍の訴追を除外するよう強く要求したが、各国は「米国を例外扱いすることはできない」と同意せず、十一月の委員会で再度協議することになっている。(了)[2000-10-19-10:41] 97
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 10/19@キューバ制裁、一部緩和へ 米上院(共同通信)

 【ワシントン18日共同】米上院は十八日、キューバなどに科している経済制裁のうち、農産品と医薬品に限って禁輸を解除する修正法案を賛成多数で可決した。
 同法案は既に下院を通過しており、クリントン大統領が近く署名して発効する見通し。
 同法が成立すればイラン、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)などへの農産物、医薬品の輸出拡大も可能となるが、主な狙いは四十年近くキューバに科している一方的な経済制裁の緩和だ。
 キューバ側は限定的緩和に不満で、首都ハバナでは十八日、数十万人規模の抗議デモが行われた。(了)[2000-10-19-10:30] 100
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 10/19@<米議会上院>キューバへの経済制裁40年ぶりに緩和 法案(毎日新聞)

 【ワシントン18日中井良則】米議会上院は18日、キューバに対する経済制裁から食糧と医薬品を除外する制裁緩和法案を可決した。同じ法案はすでに下院で可決され、クリントン大統領は署名する方針を明らかにしている。カストロ政権を敵視し、制裁を強化してきた米国にとって40年ぶりの政策見直しとなった。
 制裁緩和反対派の抵抗も強く、貿易融資の禁止と米国人のキューバ旅行禁止が法案に盛り込まれたため、キューバ政府は「制裁緩和はうそだ」と非難しており米国からの輸出が急増する可能性は低い。
 法案は、大統領が外交政策や安全保障を理由に外国に科す一方的制裁から農産物と医薬品を除外する、と規定した。キューバだけでなくイラン、スーダン、リビア、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)も対象となる。キューバについてのみ、米政府や民間銀行の融資が禁止された。米国の農民が食糧をキューバに輸出する場合、現金取引か外国の融資が必要となる。[2000-10-19-10:00] 8
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 10/19@パラリンピック出場選手にも「世界戦乱」の影(読売新聞)

 【シドニー19日=長谷川聖治】戦争、騒乱、長期の内戦――。パラリンピックに参加している選手を通じ、世界の障害者を取り巻く現状が浮かび上がる。
 初参加のカンボジアは、バレーボール立位(六人制)にのみエントリー。十一人の選手中十人が、内戦時代に埋められた地雷で足を吹き飛ばされ、二人は片方の腕もなくした。重い義足を付けコートをかけまわる。
 エースアタッカーのイム・バンディ選手(29)は反ポル・ポト派の兵士だった十六歳の時、地雷を踏み左ひざから下を失った。一度は自殺も考えたが、「バレーと出合い、自分の存在を確認できた」と振り返る。農作業中に地雷を踏んだキャプテンのチャ・ホック選手(46)は「国が安定に向かえば我々を取り巻く状況も変わるはず」と期待する。
 カンボジア各地には今も数百万個の地雷が残る。選手たちは、二か月前に選抜され、タクシー運転手、教師、農民と職業はさまざま。ダニエル・カプロウ監督は「義足は数千ドルもする欧州選手のそれに比べ、機能的ではなく試合は不利。が、彼らのプレーは地雷犠牲者の励みになるはず」と語る。
          ◇
 イスラエルからは三十五選手が十競技に挑み、二けた以上のメダルを目指す。ルーテンベルグ・ジョセフ選手団長(68)は「中東戦争などで障害を負った人のリハビリ施設が充実しているから」と言う。傷病軍人は六万人を超え、国内六か所に障害者用スポーツ施設が設けられている。今回のパレスチナとの衝突停止合意について、ルーテンベルグ団長は「まだ衝突は止まっておらず心配だが、今は競技に専念したい」と語った。
          ◇
 十年に及ぶミロシェビッチ独裁政権が崩壊したユーゴスラビアからは四競技にそれぞれ六人が参加する。
 欧米からの制裁で経済状況は悪化、障害者が働ける場はほとんどない。政府からの援助もなく、皆、自腹を切っての参加だ。先天性四肢障害で競泳に出場するネナド・クリサノビッチ選手(31)は「この十年は弱者にとって最悪の時代だった。新政権には障害者への理解を期待する」と金メダルへの闘志を見せた。
          ◇
 ゼロから国づくりが進む東ティモールからは、個人の資格で二人の選手が参加している。[2000-10-19-14:53]
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 10/20@ユーゴ議会の議席数発表(共同通信)

 【ベオグラード20日共同】ユーゴスラビアの独立系ラジオB92によると、ユーゴ連邦選挙管理委員会は十九日、九月二十四日の大統領選挙と同時に行われた連邦議会(上院定数四○、下院同一三八)選挙の最終的な党派別議席数を発表した。
 下院のセルビア共和国分(定数一○八)はコシュトニツァ大統領支持のセルビア民主野党連合が五十八、ミロシェビッチ前大統領率いるセルビア社会党とユーゴスラビア左翼の連合が四十四、セルビア急進党五、ボイボディナ・ハンガリー人連盟一。モンテネグロ共和国分(同三○)は前大統領に近い社会人民党二十八、セルビア人国民党二。
 上院でセルビア分(同二○)は民主野党連合十、社会党とユーゴ左翼七、急進党二、再生運動一。モンテネグロ分(同二○)は社会人民党十九、セルビア人国民党一で、モンテネグロ共和国与党は参加しなかった。(了)[2000-10-20-16:28] 29
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 10/20@新旧大統領の明暗くっきり ユーゴ政権交代から2週間(共同通信)

 【ベオグラード20日共同】ユーゴスラビア連邦のコシュトニツァ大統領が就任して二十日で二週間。大統領が着々と内政を掌握、欧米や近隣諸国との関係改善も急速に進む一方、ミロシェビッチ前大統領の影響力は急速に低下しており、明暗を分けている。
 コシュトニツァ大統領を支持するセルビアの民主野党連合陣営は十六日、ミロシェビッチ前大統領が率いる社会党、セルビア再生運動との間で、セルビア共和国の@現内閣総辞職A共和国議会解散B十二月二十三日の繰り上げ議会選実施―を盛り込んだ合意書を取り交わした。
 十二月の繰り上げ選挙では大統領派の躍進が見込まれるため、約十年間にわたって社会党が支配してきた「ミロシェビッチ王国」はこれで事実上崩壊。コシュトニツァ大統領にとっては七日の就任以来、最大の「戦果」となった。
 残された課題は、海外援助の受け皿となる新連邦政府の組閣。憲法規定上、首相はモンテネグロから選ばれるため、大統領は同共和国の与野党と協議中。野党連合幹部は「来週中に組閣できるだろう」との見通しを示した。
 連邦政府の組閣では、ミロシェビッチ氏の「盟友」だったモンテネグロ最大野党の社会人民党が社会党との長年の提携に見切りをつけ、大統領陣営との連立に乗り換え入閣を果たそうとする兆しを見せている。
 ミロシェビッチ氏の身内からの「造反」も相次いでいる。リリッチ元ユーゴ連邦大統領らの社会党長老は十七日、前大統領の党首辞任と党指導部刷新を求める声明を連名で発表しており、前大統領の凋落(ちょうらく)は予想以上の速さで進んでいる。(了)[2000-10-20-16:14] 25
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 10/20@カダフィ大佐を捜査へ 爆破事件で仏裁判所が承認(共同通信)

 【パリ20日共同】ニジェール上空で一九八九年、UTAフランス航空機が爆破され百七十人が死亡した事件で、パリ控訴院弾劾部は二十日、遺族の告訴状を受理し、リビアの最高指導者カダフィ大佐に対する殺人共謀容疑での捜査開始を認めることを決めた。遺族側弁護士が明らかにした。
 リビアは八八年のパンナム機爆破事件での国連制裁を解除させるため容疑者二人をオランダでの裁判に出廷させたほか、フィリピンでのイスラム過激派による外国人人質事件でも仲介工作に成功、国際社会復帰に向けて得点を挙げているだけに、捜査が進めば大佐には大きな痛手となる。
 控訴院はカダフィ大佐の「国家元首としての免責特権」について審理し「大佐を国家元首とする明文規定は存在しない」との遺族側の主張を認めた。今後は予審判事が証拠調べなどに当たることになる。
 遺族側弁護士は、ピノチェト元チリ大統領の逮捕やミロシェビッチ前ユーゴスラビア大統領の起訴など国際的流れから当然の判断と歓迎している。
 爆破事件でフランス司法当局はこれまでに大佐の義弟を含むリビア情報機関の幹部ら六人を被告人不在のまま起訴し、昨年三月に全員が終身禁固刑を言い渡された。(了)[2000-10-20-20:40] 30
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 10/20@アジア欧州会議、南北対話の進展を支持(読売新聞)

 【ソウル20日=勝田誠、津田歩】アジア、欧州の二十五か国と欧州委員会が参加するアジア欧州会議(ASEM)の第三回首脳会議が二十日午前、正式に開幕した。
 開会式後の政治討議では、朝鮮半島やユーゴスラビアなどの国際情勢を中心に話し合い、南北対話の進展を支持する「朝鮮半島の平和のためのソウル宣言」を採択した。
 同宣言は、「朝鮮半島の平和と安定が世界全体の平和と安定に緊密に結びついている」としたうえで、六月の南北首脳会談を実現した韓国の金大中大統領と北朝鮮の金正日総書記の「勇気とビジョンに祝意」を表した。
 また、離散家族の再会や軍事対話など信頼関係構築に向けた具体的な動きがさらに進展することを期待し、こうした努力を継続するよう両国を奨励した。米朝関係の改善についても支持する考えを打ち出した。
 首脳会議では、森首相が朝鮮半島の緊張緩和の動きを支持したうえで、「北朝鮮は安全保障、不拡散、人道・人権で懸念があり、前向きな対応を国際社会として求めていくべきだ」と強調。
 さらに「日朝国交正常化交渉は国民の支持が得られなければならず、両国間の諸懸案に進展が必要だ」と述べ、日本人拉致(らち)問題などへの参加各国の理解を求めた。[2000-10-20-13:01] 31
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 10/20@拉致疑惑解明が一番重要 日朝正常化交渉で森首相(共同通信)

 【ソウル20日共同】訪韓中の森喜朗首相と河野洋平外相は二十日午前、ソウルで英国のブレア首相、クック外相とそれぞれ個別に会談し、英国が国交樹立に向け交渉開始の方針を決めた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)情勢を中心に協議した。
 森首相は、英朝交渉を「北朝鮮が国際社会に参加する意味で重要」と評価しながら、日本にとって北朝鮮との関係正常化のためには日本人拉致(らち)疑惑解決が「一番重要だ」と指摘。「二十年前から十人の若い男女が拉致されている。証拠もある」と強調し、英国側の理解を求めた。
 ブレア首相は日本への協力を表明。北朝鮮との国交正常化のめどに関しては、クック外相が河野外相に対しミサイル開発問題を挙げ「時間がかかるプロセスだ」と述べるにとどまった。
 森首相は事業規模十一兆円の新たな経済対策を決定したことを説明。ブレア首相は「良いニュースだ」と歓迎した。
 中東情勢については、ブレア首相がイスラエルとパレスチナ自治政府間の対話のプロセスを維持する重要性を指摘。先の大統領選で政権交代したユーゴスラビアに関して、森首相は民主化支援の一環として一千万ドルを上限にした緊急支援実施の方針を伝えた。
 英国側は両会談で、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りを支持する意向をあらためて表明した。(了)[2000-10-20-12:27] 33
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 10/20@ユーゴ大統領選の集計発表(共同通信)

 【ベオグラード19日共同】ユーゴスラビアの独立系ベタ通信によると、ユーゴ連邦選挙管理委員会は十九日、九月二十四日に行われた連邦大統領選の得票率は、コシュトニツァ新大統領が五○・二四%、次点のミロシェビッチ前大統領は三七・一五%だったとの最終公式集計を発表した。(了)[2000-10-20-08:06] 34 [このページの最初に戻る]


 10/20@◎コシュトニツァ新大統領の勝利確定=ユーゴ選管が集計結果(時事通信)

 【ベオグラード19日AFP=時事】ユーゴスラビア連邦選挙管理委員会は19日までに、先月24日に実施された同国大統領選挙の新しい集計結果を公表、コシュトニツァ新大統領が得票率50.24%で過半数を制し、勝利が確定したことを明らかにした。ミロシェビッチ前大統領の得票率は37.15%だった。 [時事通信社][2000-10-20-07:03] 323 [このページの最初に戻る]


 10/20@今の暮らし続けるには地球3個が必要…WWF(読売新聞)

 世界自然保護基金(WWF、本部・スイス)は二十日、人類が地球の生態系へ与えた圧迫の程度が一九七〇年からの約三十年間で大幅に増加したとする報告書を公表した。これに伴って自然環境の悪化も進んでいると指摘し、「人類すべてが欧米人や日本人のように自然資源を浪費し、二酸化炭素を大量に排出する生活をすると、地球がもう二つ必要になってしまう」と警告した。
 報告書では、生態系への圧迫を「環境影響範囲」という考えでとらえた。環境影響範囲は、自然資源の生産に必要な土地や海洋、二酸化炭素を吸収する土地を「エリアユニット(AU)」という単位におきかえて、食料、原材料、エネルギーの消費を国民一人当たりで概算したもの。
 環境影響範囲は、七〇年の約百十億AUから九七年には約百七十億AUと、50%以上も急増。九六年の世界平均は一人当たり二・八五AUで、一人当たりの利用できる土地二・二AUを約30%も超えている。
 一人当たりで最も多いのは、アラブ首長国連邦で約十六AU、第三位の米で約十二AU。日本は独英と同程度で約六AUだが、これでも世界平均の約二倍になる。[2000-10-20-22:05] 333
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 10/20@◇ルワンダ虐殺扇動の元首相に終身刑が確定◇(朝日新聞)

 ルワンダ大虐殺を扇動したとされるジャン・カンバンダ元首相(45)に対する国連の国際犯罪法廷の控訴審判決が19日、オランダ・ハーグで言い渡され、元首相の終身刑が確定した。
 1994年の大虐殺では、少数派ツチ族を中心に80万人以上が犠牲となったとされる。フツ族の元首相は98年の第一審判決で最高刑の終身刑を言い渡され、控訴していた。[2000-10-20-21:11] 351
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 10/20@<ODA報告>9年連続世界1位 伸び率過去最高に 99年(毎日新聞)

 外務省は20日の閣議に「政府開発援助(ODA)の実施状況(1999年度年次報告)」を提出した。同年度は前年度比44・0%(伸び率では過去最高)増えて153・23億ドルとなり、日本は91年度以来9年連続で世界1位のODA供与国となった。アジア通貨・経済危機に見舞われた各国を支援する「新宮沢構想」に基づいて「アジア通貨危機支援資金」に約33億ドル拠出したことと、大幅な円高が貢献した。
 ODAが国民総生産(GNP)に占める割合は過去最高の0・35%で、世界の援助国22カ国中、日本はデンマーク、ノルウェー、オランダなどに次ぎ7位(前年度は12位)にランクアップした。ODAの形態別では、2国間援助が全体の7割を占める104・8億ドルで、このうち政府貸付(円借款)が最も多く前年度比36・9%増の50・0億ドル。2国間援助の対象はアジア63・2%、アフリカ9・5%、中南米7・8%などで、98年度以降、アジア諸国が半数以上を占め、アジア重視の傾向が続いている。
 今回の年次報告は、昨年8月に策定した「ODA中期政策」に基づき、ODAの目指す方向や地域別課題など、日本政府の取り組み状況をまとめているのが特徴。コソボ紛争、インドネシアの東ティモール独立運動など、日本が難民に対する緊急人道支援や周辺地域の復旧・復興支援に貢献したことなどを報告、国民の理解を求めている。 【川口 雅浩】[2000-10-20-18:56] 352
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 10/20@決め手欠くイリアン独立派 政府は強気、住民暴発も(共同通信)

 【ジャカルタ20日共同】インドネシア・イリアンジャヤ州の独立運動最高指導者テイス・エルアイ氏が二十日、完全独立の目標時期の延期を表明したのは、目標達成の決め手を欠いた独立派の限界を示している。
 しかし独立派自警団の一部は軍事訓練を始めているともいわれ、即時独立を目指し住民が暴発する恐れもある。
 同国東端のイリアンジャヤは第二次大戦後もオランダ領だったが、インドネシアが一九六一年に武力併合。六九年に一部住民代表の投票で帰属を決めた。
 しかし先住民は隣のパプアニューギニアの人々と同じメラネシア系で、中央政府を牛耳るジャワ人などマレー系とは人種・文化的に大きく異なり、同国西端アチェの独立紛争よりも対立の根は深いといえる。
 しかしエルアイ氏はインドネシアからの「主権返還」を待つ姿勢。独立旗掲揚や祈りといった象徴的行動以外に独立達成の具体的手段を提起できていない。
 金、銅、石油など資源が豊富な同州に利権を持つ米国、日本などは、分離独立に反対する立場を繰り返し表明。これに自信を深めるインドネシア政府は、独立派に対する国軍の「断固たる措置」(マフフド国防相)すら示唆している。(了)[2000-10-20-18:46] 371
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 10/20@<特集ワイド>オノ・ヨーコ(1)(毎日新聞)

 20年前の冬、ニューヨークの自宅前で凶弾に倒れたジョン・レノン。生きていれば60歳の誕生日にあたる今月9日、「ジョン・レノン・ミュージアム」が埼玉県与野市にオープンした。妻のオノ・ヨーコさんにとっても感慨はひとしおに違いない。来日したヨーコさんにミュージアムへの思い、ジョンとの歩みについて聞いた。 【井上 志津】
 ――ミュージアムはヨーコさんがジョンの遺品約130点を提供した初めての公認施設と聞いています。ジョンの故郷・イギリスでも活動の拠点だったアメリカでもなく、日本に作ったのはなぜですか。
 ◆ジョンは東と西の交流を考えていた人ですし、日本人と結婚して、息子のショーンは半分日本人ということもあって、日本にすごく興味を持っていましたから。ショーンに日本の良さを知ってもらいたいと、しょっちゅう夏に連れて来てもいました。こっちの幼稚園にやらしたりね。ミュージアムが日本にできたのを機会に、東と西の交流がますますうまくいくといいと思っています。
 ――愛用のギターや丸メガネ、直筆原稿など、貴重な遺品を手放して寂しくないですか。
 ◆いいミュージアムにしてもらいたいために、手放したくない物もみんなこっちに出しちゃったけど、ジョンはとてもファンのことを考えている人でしたから。ファンとわたくしは家族みたいなもんですからね、ファンに見ていただくっていうのはうれしいです。
 ――ジョンを失って20年、傷は癒(いえ)えましたか。
 ◆初めのころはすごく大変だったんですよ。だけど悲しみにおぼれていると、ショーンにかわいそうです。私の体にも悪いと思って、一生懸命仕事することにして、ことにジョンのいろんなものを出すっていうこともし始めたら、まだジョンとパートナーみたいな気がして、今でもジョンとわたくしは一緒にやってるという気がとても強いんです。
 ――ヨーコさんにとってジョンはどんな人でしたか。
 ◆よく外面がいい人っているでしょ。家ではひどいとか。彼はその反対。だから外ではすごく怒ったり、平気でいろいろ言って怒らせたりしたけれども、家では穏やかでした。わたくしたちはみんな怒りや何かを持っているでしょ。それをどこに出すか、内に出して家の人をいじめちゃうか、社会の偽善なんてことに対する怒りの方に持っていくか。ジョンはそういうふうだった。そう、その方が正当な怒りね。だけどそれは大抵の人は勇気がなくてできない。だからジョンは割と楽でしたね、わたくしにとっては。
 ――今でもジョンがいたらいいのにと思うのはどんな時ですか。
 ◆やっぱりね、よくマスコミなんかでわたくしが意地悪言われると、ジョンは電話かけて怒鳴ったり、手紙を書いたりして、すぐわたくしを保護してくれた。その保護が今ないっていうのはありますね。憂うつな顔していると、ジョンが「気にするな」なんて言ってくれる。それでもわたくしはいやだったけれども、それでもやっぱりジョンがいたってことで、気持ちの上でも助かっていたってことですね。
 ――結婚当時、ヨーコさんはずいぶんバッシングを受けたそうですね。
 ◆人種差別と女性差別、両方でしたね。よっぽどいやだったんでしょう、わたくしがジョンと結婚したこと。振り返ってみると、わたくしがそういう立場でバッシングされたってことで、ファンもわたくしもいろいろ習ったんだって思う。それに昔はマダム・バタフライが日本の女性の典型とされてきたわけでしょ。だけど、今そんなことを思う西洋の男性なんていないと思うんですよ。だから、少しずつよくなってきたと思う。お互いもう少しワイズになるために、わたくしがそこにいるってことが必要だったんでしょう。
 ――ヨーコさんが悲しそうにしたり泣いたりしていたら違っていたのかも。
 ◆そんなことないわよ。喜ぶんじゃないの、わたくしが泣いたりしたら。反論も全然しませんでしたね。今でも反論するのに時間をかけるのは無駄みたいな気がしてね。結局、自分の人生ってものは人が作るものじゃない、自分が作らなくちゃならない。わたくしのことバッシングする人生は悲しい人生でしょ、だからそれに巻き込まれないで自分の人生を作っていかなきゃいけないと思ってね。
 ――昔と比べて人種差別は変わってきていますか。
 ◆まだありますよ。だけど人種差別は日本でもあるでしょ。だからどこにでもあるわけ。で、それはやっぱし恐怖から来てるんじゃないですか。侵入されるっていうような。それがだんだん境界線なんかがなくなって、それからインターネットとかでグローバルビレッジになればなるほど、そんなことはなくなると思う。わたくしたちはそのプロセスで捨て石になった人間だってこと。だけど捨て石ではすみませんよ。わたくしの今までの人生は、まだ半分だと思ってますから。だから後の半分はね、きっと捨て石なんかにならないですむんじゃないかと思ってます。
 ――女性差別は。
 ◆わたくしたちもずいぶん闘ったけれど、今は男性は意識の上では分かってるんじゃない。意識だけでは足りないってことがあるけど。男性の悩みとか苦しみとかも考えてあげないと。わたくしたちはいつも言ってたんですよ。よく女性の社会を作ろうとか言うけど、一緒にやっていくってのが一番強いと。世界の半分をないがしろにすることは非常に損だと思う。
 ――「想像してごらん 国境がない世界を」と歌った「イマジン」が作曲されたのは1971年。ベルリンの壁が崩れるなんて誰(だれ)も考えていませんでした。ジョンが今生きていたら何て言うと思いますか。
 ◆「I told you so!」(笑)。だけどね、「イマジン」はこうなったらいいとか、こうなるべきだとか言ってるだけじゃないんです。想像することによってわたしたちの未来を自分たちで作れると、そういうことも言っていたわけ。それが一番大事なわけ。
 ――ただ、冷戦構造は崩れても紛争は絶えません。
 ◆そうなのよ。わたくし、よく楽観的な人間だと言われますけどね。いい意味じゃなくて、無邪気すぎるとか。だけどわたくしは本当は悲観的なんです。悲観的だからこそ、楽観的になる以外ないわけです。子供が今自殺しようとしているのも現代社会のシンボルで、わたくしはこれで駄目になっちゃうんじゃないかという気持ちがどっかにある。いわゆる人類ってものがね。だからそこで頑張らなくちゃならないってこと。
 ――ジョンが亡くなった時は5歳だったショーン君は25歳になりました。
 ◆彼はもう新しい時代の男性ね。わたくしが教育したんじゃないんですけど、女性への尊敬の気持ちを持っているのね。ジョンが死んでから彼を守らなければという一心でやってきたわたくしのことを覚えていてくれて、ジョンがわたくしのことを保護的にしてたということも覚えているらしくて、すごく保護的なところがあります。それはとってもうれしいです。
 ――生きていればジョンは今年で還暦ですね。
 ◆おかしいわね。でも、60年目だから特別なことしたくて、CDも一番初めの彼個人のアルバム「ジョンの魂」と、最後になった「ダブル・ファンタジー」を高音質盤で出しました。「ダブル〜」に入っている未発表曲はジョンが神との会話をしているんです。彼は無神論者ということになっていて、神との会話なんてことをする人じゃなかったけれど、逆に言えば非常に信仰の高い人だったわけですね。面白いと思って。
 ――ヨーコさんはあと半分の人生はどんなふうに過ごすつもりですか。
 ◆そうね、なるたけ明るい方に持っていきたいと思いますね。この1、2年は(没後20年で)自分の仕事はあんまりできなかったから、来年はレコードぐらい作りたいですね。
 ――ずっとアメリカに住んで?
 ◆将来のことは全然分かりません。わたくしはいつもそう思っています。日本に住む? そこまでまだわたくしはいってないわね。そうね、うんと年を取っちゃって日本が恋しくなるなんてこともあるかもしれませんね。そういうことがあるんですって、年を取るとね。
 ――日本の若者やファンにメッセージを。
 ◆ジョンは嵐の中を生き抜いたような人です。幼年時代も非常に苦労した人。だから今みじめだなんて思ってる子供たちは、彼の道をたどる時に、これなら自分もできるとか、自分はもっと幸せな人間だとかいろいろ考えて、だんだんジョンのエネルギーをもらって、自分の本当の人生を開拓して下さい。ただジョンを崇(あが)めたりするんじゃなくて、エネルギーとして取って、そこから自分の人生を開くようにして下さい。[2000-10-20-14:00] 383
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 10/20@中東報道過熱で脱線 伊のTV局(共同通信)

 【ローマ20日共同】イスラエルとパレスチナの紛争に絡んで、イタリア民放最大手メディアセットのスクープに対する国営イタリア放送協会(RAI)記者の対抗策が脱線、RAIは十九日、メディアセットに謝罪した。
 メディアセットはパレスチナでのイスラエル兵集団リンチ場面を撮影、パレスチナ自治政府側の規制をくぐり抜けてビデオを持ち出し、放映に成功した。
 これに対し、RAI現地取材団の記者がメディアセットを批判「われわれはあのようなことはしない」と約束した書簡が、パレスチナの公式メディアに報じられ、イタリアで報道の自由にかかわる問題として批判にさらされた。
 両テレビ局とも、安全上の理由で取材団の撤退を決めたが、RAIでは問題の記者の処分を検討するとしている。(了)[2000-10-20-12:20] 387
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 10/20@<ASEM首脳会議>ソウル宣言の要旨(毎日新聞)

 20日、ASEM第3回首脳会談で採択された「朝鮮半島平和に関するソウル宣言」の要旨は次の通り。
 1、各国首脳は朝鮮半島の平和と安定がアジア太平洋地域、世界の平和と安定に連携していることで認識を一致した
 2、6月の南北首脳会談を歓迎し、南北両首脳の勇気をたたえる
 3、6月の南北共同宣言を履行する措置が継続的に進展することを期待する
 4、南北問題解決と地域の平和と安全保障のため、南北対話などの過程が持続されることを期待し、米朝関係の最近の肯定的な発展を歓迎する
 5、朝鮮半島エネルギー機構(KEDO)を一層に支持し、ASEMと北朝鮮の間の関係改善の努力を進める
 【ソウル支局】[2000-10-20-11:46] 388
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 10/20@<ASEM首脳会議>朝鮮半島和平支持のソウル宣言採択=替(毎日新聞)

 【ソウル20日澤田克己】アジアと欧州の計26カ国・機構の首脳らが参加する「アジア欧州会議」(ASEM)の公式首脳会議が20日午前、ソウル市内で始まり、朝鮮半島での南北和解を支持する「朝鮮半島和平に関するソウル宣言」を採択した。
 韓国の金大中(キムデジュン)大統領は開会演説で、米国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が敵対関係の終結を宣言した共同コミュニケの発表を歓迎。「遠くない将来、北韓(北朝鮮)と日本の関係も画期的に改善されることを望む」と述べ、南北朝鮮、米朝と連動する形で日朝関係が進展することへの強い期待感を示した。
 首脳会議では、金大統領が6月の南北首脳会談とその後の南北対話について各国首脳に説明。朝鮮半島の和解と協力が北東アジアだけでなく世界の安定のために必須であると強調し、南北和解に対する国際社会の継続的な協力を要請した。
 ソウル宣言は、南北首脳会談を実現させた金大統領と北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の「勇気とビジョン」をたたえ、朝鮮半島の恒久平和と統一に向け、目標の下に対話を続けていくことへの期待を表明した。
 さらに、英国やドイツなど欧州諸国が北朝鮮との国交樹立へ前向きな姿勢を示していることを受け、参加各国と北朝鮮の間の対話および人的・物的交流の増進を通じた関係強化と南北首脳会談に対する国際的支持を盛り込んだ。
 しかし、北朝鮮の核・ミサイル問題については直接的な言及を避け、「この地域での平和と安全保障のために南北首脳会談の成功に基づいて南北朝鮮が、(和解と協力の)過程を続けていくよう声援を表明する」と述べるにとどまった。
 首脳会議はこのほか、アジア・欧州両地域の域内情勢と国連の役割、軍備管理・軍縮と核不拡散、グローバル化と21世紀の国際政治経済秩序の構築などについて議論。安全保障理事会を含む国連改革についても支持を表明する。[2000-10-20-11:46] 401
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 10/20@<ローマ法王>ヨハネ・パウロ2世の終身任期が再び論議に(毎日新聞)

 【ローマ20日井上卓弥】次期ローマ法王候補の一人に挙げられるベルギーのゴットフリート・ダンネールス枢機卿が、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世(80)が「大聖年(2000年)を終えた来年には退位するかもしれない」と発言、波紋を広げている。ナバーロ法王庁(バチカン)スポークスマンは19日、「枢機卿の個人的見解であり、確認もしていない」と発言の内容を否定したが、高齢と健康問題が取り沙汰される法王の終身任期論議が再び関心を集めそうだ。
 枢機卿は23日にベルギーで出版される対話集の中で語った。現法王が定めた司教の定年制(75歳)に関連し、「将来は法王も同様のやり方で引退すべきだと思う」と述べている。また、枢機卿は「現法王が大聖年をまっとうしようと考えているのは明らかで、その後に引退しても不思議ではない」と来年中の退位を示唆したという。19日にベルギーとイタリアのメディアで伝えられた。
 在任23年目に入ったヨハネ・パウロ2世はここ数年、体力の衰えが目立っている。今年1月には、ドイツのカール・レーマン司教の「法王は(健康上の理由で)公務の遂行が無理と判断すれば、自ら辞める判断ができる人だ」との発言が「法王への辞任要求」として大きく報道され、同司教がラジオバチカンで釈明する騒ぎに発展した。
 法王の任期は原則的に終身制だが、カトリック教会の規定では、法王は自らの進退について決断できるとされている。[2000-10-20-10:11] 405
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 10/20@<ダライ・ラマ>ベルファストを訪問、和解を呼びかけ(毎日新聞)

 【ロンドン19日笠原敏彦】チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世が19日、英国・北アイランドのベルファストを訪問し、プロテスタントとカトリック系住民の居住区を隔てる壁「ピース・ライン」で平和への祈りを捧げた。
 北アイルランドでは約30年間、対立してきた両派が一昨年春に和平合意に達した。今も残るピース・ラインは、市街戦の舞台となり、最も紛争が激しかったプロテスタント系シャンキル地区とカトリック系フォールズ地区を分離する約2キロのコンクリート壁で、融和の難しさを象徴する存在となっている。
 ダライ・ラマは両地区を結ぶ道路を通り抜け、途中の中間地帯で植樹。その後の演説で「過去は過去。将来がより重要だ」と両派に和解を呼びかけた。ノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ氏は3日間の滞在中、講演や同じく平和賞受賞者のカトリック穏健派指導者、ジョン・ヒューム氏と会談する。[2000-10-20-09:56] 1
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 10/20@ラツィオのミハイロビッチが「黒いサル」人種差別発言(読売新聞)

 サッカーの仏代表MFパトリック・ビエラは、17日にローマで行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)のラツィオ(イタリア)―アーセナル(イングランド)戦後、ラツィオのユーゴスラビア代表DFシニサ・ミハイロビッチから試合中に人種差別的な侮辱を受けたと発言した。
 黒人であるビエラは「彼は試合前から黒いサルと呼び続けた。これほどの悪態は初めて」と強く非難。一方、18日に会見したミハイロビッチは、侮辱的な言葉を使ったことは認めたものの、「差別的な意図はなかった。自分も彼にジプシーと呼ばれた」と弁明した。
 また、この試合では、ラツィオのファンが、アーセナルの4人の黒人選手にボールが回るたびにブーイングをしており、欧州サッカー連盟が調査に乗り出した。ラツィオのファンは、これまでも差別的な言動で問題となっている。 (ローマ支局・西田 和也、ロンドン支局・川島 健司)[2000-10-20-01:30] 26
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 10/20@サッカーアジア杯、中国躍進にユーゴ名将の指導(読売新聞)

 【ベイルート20日=伊藤高昭】サッカーのアジアで初優勝を目指す中国が、巧みな試合運びで1勝2分けの勝ち点5を奪い、グループリーグを突破した。しかも、韓国、クウェートの強豪国がそろうB組で1位通過。今後、勝ち進むと準決勝で日本と顔を合わせる可能性があり、「大会前から対戦したい相手だった」と、ユーゴスラビア人の名将・ミルチノビッチ監督はトルシエ・日本に挑戦状をたたきつけた。
 中国でもサッカーは人気スポーツで、アジアでは強豪国の1つだ。しかし、これまでワールドカップ(W杯)出場を逃し続け、アジア杯も準優勝1度と“眠れるアジアのサッカー大国”の汚名を着せられている。
 だが、今年に入って中国は変わった。1986年メキシコ大会から4大会連続でW杯の舞台を踏んだミルチノビッチ監督を招いた。W杯ではメキシコ、コスタリカ、米国、ナイジェリアの4か国を率い、すべてグループリーグを突破させた名将だ。
 相手の弱点を見つけ出し、戦い方を変える戦略家のミルチノビッチ監督は今回のアジア杯でも、その手腕を発揮した。攻撃力を武器にする初戦の韓国戦は、守りを重視したカウンター作戦で2―2のドローに持ち込んだ。5バックでゴール前を固める第2戦のインドネシア戦では、中央に集まる相手DF陣をサイド攻撃で分散させて4―0の快勝。最後のクウェート戦はボールをゆっくりと回して狙い通りの引き分けを手に入れてB組1位となった。
 日本の2試合を視察した戦略家は、トルシエ・日本対策を練っている。「日韓W杯の出場権を得るためにも、アジア杯のタイトルが欲しい」とミルチノビッチ監督。今年3月に日本と0―0で引き分けた中国が、半年余りで急成長しているのは間違いない。[2000-10-20-18:52] 27
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 10/20@◎レバノンの監督も解任=アジア杯サッカー(時事通信)

 【ベイルート20日時事】サッカーのレバノン代表のジョシプ・スコブラー監督が解任されていたことが20日分かった。現在同国で開催されているアジアカップの大会期間中の監督解任はサウジアラビアのミラン・マチャラ監督に続いて2人目。クロアチア人のスコブラー監督はブラジル出身選手などを補強して大会に臨んだが、予選リーグA組で1敗2分けの最下位に終わった。 (了)[時事通信社][2000-10-20-18:30] 355 [このページの最初に戻る]


 10/20@<サッカー>若手をアシスト 大きい名波の存在感 アジア杯(毎日新聞)

 17日のウズベキスタン戦の後半4分、名波(磐田)は西沢(セ大阪)のハットトリックをアシストした。左サイド深くから西沢にピンポイントで合わせたクロスは、左足のスペシャリストならではの精度だった。それでも今大会から融合した五輪世代のサポート役を自任する「当然」と言わんばかりに淡々としていた。
 名波は今回、左サイドで司令塔と守備的MFの中間的な役割を担っている。同じサイドの中村(横浜)とは変幻自在なポジションチェンジで攻撃の幅を広げ、深く下がって最終ラインもフォローする。広い視野と判断力、そして滅私的な運動量も求められるのだ。中村は「合わせてくれるのでやりやすい」と話す。司令塔にこだわりを持つ中村を内側に呼び込み、力を発揮させている。「オレは若いもんのフォローだけ」。斜に構えたコメントがいかにも彼らしい。
 イタリア・セリエA(当時)のベネチアを退団後、移籍先が決まらず、先月磐田に復帰した。傷ついただろう。長いブランクは90分間戦うことすら不安にした。「いろいろあってね。胃炎になったよ。でも代表に選んでもらって感謝している。五輪世代からは刺激を受けるし、危機感もある」。心に期するものがあった。中田英寿(ローマ)不在の代表で、その存在感は大きい。 【小坂 大】[2000-10-20-18:31]
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 10/21@<セルビア政局>旧与党で構成されていたセルビア政府は総辞(毎日新聞)

 【ウィーン21日福井聡】
ユーゴスラビア連邦セルビア共和国のマリャノビッチ首相は21日、議会に辞表を提出、旧与党で構成されていたセルビア政府は総辞職した。同日中にも旧与党・社会党から首相を選出し、コシュトゥニツァ新大統領の支持母体・セルビア民主野党連合らが加わる暫定政権が発足し、12月23日の議会選挙まで選挙管理内閣として機能する。
 ベオグラードからの報道によると、社会党は暫定内閣首相に穏健派のミニッチ議員を指名したが、他の閣僚候補に野党連合が異議を唱え、暫定内閣発足はずれ込んでいる。暫定内閣は首相を社会党、副首相を野党連合とセルビア再生運動から各1人ずつ指名し、3者の合意でのみ政策決定できる。
 これに先立つ20日夜、社会党のミロシェビッチ党首は党会議の議長を務め、6日の退陣表明後初めて公けの場に姿を現した。[2000-10-21-22:11] 20
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 10/21@ユーゴ・セルビア共和国、暫定内閣の組閣協議へ(読売新聞)

 【ベオグラード21日=島崎雅夫】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国のマリャノビッチ首相(社会党)は二十一日、議会に辞表を提出し、同国内閣は総辞職した。総辞職を受け議会では同日、十二月二十三日の議会選挙までの内政を担当する暫定内閣の組閣について最終協議に入った。暫定内閣には、新たにコシュトゥニツァ連邦大統領を支持する「民主野党連合」が加わる予定で、長年、セルビア共和国を率いてきた社会党主導体制は終止符を打つことになる。ただ「連合」は、社会党の閣僚候補名簿に、先月の連邦大統領・議会選挙で反コシュトゥニツァ運動を繰り広げた社会党幹部が含まれていることに反発。閣僚人事は最後の段階で紛糾し、当初二十一日にも発足の見込みだった暫定内閣をめぐる組閣協議は二十三日に持ち越された。
 暫定内閣の骨格はこれまでの協議で固まっており、首相を議会第一党の社会党(党首・ミロシェビッチ前大統領)から、二人の副首相を、「連合」、セルビア再生運動からそれぞれ起用する。首相権限を制限するため、首相、副首相による合議制となる。
 全閣僚数は二十四で、社会党十二、「連合」、再生運動各六の構成。政党会派の勢力均衡を図り、内務、情報、司法、財務の主要閣僚を、「連合」、社会党、再生運動で分け合う。内政とともに選挙管理内閣として、十二月選挙後の新内閣発足に向け準備を整える。[2000-10-21-20:15] 21
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 10/21@<英原子力潜水艦>戦略ミサイル原潜4隻を除く12隻運航停(毎日新聞)

 【ロンドン21日笠原敏彦】英国海軍は21日、安全性に構造的な欠陥がある恐れから、戦略ミサイル原潜4隻を除く、海軍の全原子力潜水艦12隻の運航を一時停止する措置に踏み切った。原潜は昨年の北大西洋条約機構(NATO)のユーゴスラビア空爆で、アドリア海からトマホークミサイルを発射するなど軍事戦略面で重要な位置を占めている。
 海軍によると、今年5月、攻撃型原潜「タイアレス」の原子炉の冷却システムのパイプにひびが入り、冷却水が漏れる事故が発生。他の潜水艦にも共通する欠陥である可能性が高まったため、全体的な調査・点検を行う、としている。[2000-10-21-19:11] 23
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 10/21@◇参謀長がTVで「軍は国民のためにある」と強調 ユーゴ◇(朝日新聞)

 「前大統領から明確な出動命令はなかった。それより前に、私の方から連邦軍を使うだけの法的根拠はないと申し上げた」。ユーゴスラビア連邦軍のパブコビッチ参謀長が20日夜、セルビア国営放送の時事番組に出演し、今月5日の民衆による連邦議事堂占拠を経たコシュトニツァ政権誕生劇で、ミロシェビッチ前大統領擁護に動かなかった軍の立場について、初めて公の場で説明した。
 参謀長は、「軍は常に憲法に従って国民のためにある」と、コシュトニツァ新政権への忠誠を再三強調した。ミロシェビッチ前大統領との詳しいやりとりなどについては「職業上の秘密がある」などとかわした。だが、この手の番組に出演し、視聴者から電話の質問まで受け付けたことは前政権下では考えられなかった情報公開ぶり。新政権下で民主化された「新生」連邦軍のイメージを打ち出そうというねらいとみられる。
 今月5日の軍の動きについては、「あくまで平常通りだった」「守りようもないものを守ろうと、私1人だけが動くなんて考えられますか」と主張。一部で伝えられた戦車隊の移動などは「軍事施設警護のためだった」と説明した。
 逆に、「武装した組織が集会に対抗する可能性があった」と述べて、名指しは避けながらも、秘密警察部隊の一部による反民主化クーデターをむしろ警戒していたと明かした。
 前大統領一派とみられてきた人物だけに「なぜ辞めないのか」という質問もあり、参謀長は「コシュトニツァ大統領に当選祝辞を伝えた際、私は何であれ大統領の決定に従うと述べた」と答え、解任も覚悟していたことを示唆した。一方で「武装した組織が暴走する可能性もある」とミロシェビッチ派の影響がなお及ぶ秘密警察への懸念を背景に、連邦軍内部で自分たちが留任することが治安安定につながるとの論理を展開した。[2000-10-21-17:40] 24
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 10/21@暫定内閣の組閣で協議 セルビア共和国議会(共同通信)

 【ベオグラード21日共同】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国議会が二十一日、特別招集され、暫定内閣の組閣などについて話し合う。コシュトニツァ新大統領を支持する民主野党連合、ミロシェビッチ前大統領率いる社会党など新政府に参加するセルビアの主要三党派が閣僚人事に合意すれば、議会でこれを承認、同日中に内閣が発足する。
 暫定内閣ができれば、社会党が支配してきたセルビア政府は名実ともに崩壊する。新内閣は十二月二十三日に予定される共和国議会の繰り上げ選挙までの間、選挙管理内閣として機能し、民主野党連合が主導するとみられる次期政権への橋渡し役となる。
 社会党は二十日、穏健派のミロミル・ミニッチ議員を首相候補に指名した。しかし民主野党連合は、社会党が示した閣僚候補の一部に異議を唱えており、閣僚人事がまとまらない場合、組閣が二十二日以降にずれ込む可能性もある。
 両陣営とセルビア再生運動が十六日に調印した合意文書によると、暫定内閣首相は社会党、副首相二人は他の二党派から指名し、三者の意思が一致した場合に政策決定が行える。計二十四閣僚で構成、内務、司法、情報、財務の主要四省庁は三党派の合議により運営し、特定党派への権力集中を回避する。(了)[2000-10-21-15:32] 212
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 10/21@無政府状態のソマリア、10年ぶりに政権発足(読売新聞)

 【アビジャン(コートジボワール)21日=森太】東アフリカ・ソマリアからの報道によると、一九九一年以来、内戦による無政府状態が続いていた同国で二十日、ガライド暫定政府首相が任命した二十五人の閣僚が就任、十年ぶりに政権が発足した。新政権の任期は三年で、各派の武装解除と治安回復、新憲法制定などを行う。
 同国は九一年、独裁者のバーレ大統領が追放されて以来、割拠する武装勢力が内戦を続けたが、今年八月、隣国ジブチで和平案が成立、ハッサン大統領と暫定議会議員(二百四十五人)が選出された。同首相は今月、同大統領によって任命された。[2000-10-21-23:12] 213
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 10/21@コートジボワールで民政移管に向け大統領選(読売新聞)

 【アビジャン(コートジボワール)21日=森太】西アフリカのコートジボワールで二十二日、民政移管に向けた大統領選挙の投票が行われる。今回の選挙は、昨年十二月のクーデターで発足したグエイ軍事政権が公約した民主化プロセスの一環だが、グエイ軍政議長(59)(大統領代行)自身が出馬、他の有力候補は「資格不十分」を理由に選挙戦から排除されたため、国民の間では「新たな独裁の始まり」との不満が渦巻いている。選挙には五人が立候補しているが、事実上、グエイ議長とイボワール人民党(FPI)のバグボ党首(55)との争いとなっている。
 立候補には当初十九人が届け出たが、軍事政権寄りの裁判官を擁する最高裁は、有力候補のウアッタラ元首相やボンベ前内相ら十四人を「新憲法の定める立候補資格を満たしていない」として立候補を認めなかった。グエイ議長は十九日、「いかなる選挙結果も受け入れる」と発言している。
 国内外から「公正な選挙ではない」との批判が上がっており、立候補を取り消された主要政党は投票ボイコットを呼びかけている。国連は選挙監視要員の派遣を見送り、米国と欧州連合(EU)も選挙への資金援助を中止した。
 同国は六〇年にフランスから独立、カカオ豆とコーヒー豆の輸出による安定した経済成長を達成した。しかし、八〇年代後半からの経済不振と、九三年発足したベディエ政権の腐敗と独裁に対する国民の不満が高まり、昨年十二月、独立以来初のクーデターが起きた。[2000-10-21-23:12] 221
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 10/21@<中東情勢>パレスチナ住民らとイスラエル治安部隊の衝突続(毎日新聞)

 【エルサレム21日海保真人】パレスチナ住民らによる投石は21日も続き、パレスチナ自治区のガザやヨルダン川西岸ヘブロンなどのユダヤ人入植地近くでイスラエル治安部隊と衝突した。ガザでは頭部を撃たれた13歳の少年が死亡したほか、パレスチナ人約40人が負傷した。パレスチナ解放機構(PLO)主流派、ファタハの青年組織は「イスラエルの占領が終結するまで抵抗闘争は続く」との声明を発表、カイロで開催中の緊急アラブ首脳会議に反イスラエル闘争を呼びかけた。
 一方、イスラエル外務省は、国連中東問題緊急特別総会が採択したイスラエル非難決議に反発、21日に「決議は一方的で、パレスチナ側によるイスラエル兵リンチ事件や続行中の暴力を無視し、事態の鎮静化に寄与しない」との声明を出した。
 イスラエル軍は20日夜にレバノン南部の国境地帯で起きた交戦について、「テロリストがイスラエル側に侵入しようとした」と説明、死者1人を発見したと明らかにしたが、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラのメンバーかどうかは不明だ。[2000-10-21-22:11] 222
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 10/21@<アジア欧州会議>「お祭り的な性格から抜け出せない」との(毎日新聞)

 【ソウル21日澤田克己】ソウルで21日閉幕したアジア欧州会議(ASEM)第3回首脳会議は、参加した欧州首脳から朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との外交関係樹立への意思表明が相次ぎ、南北和解を支持する「ソウル宣言」が出されるなど、朝鮮半島問題で一定の成果を挙げた。しかし、その他の問題は総花的に扱われるにとどまり、「お祭り的な性格から抜け出せていない」(外交筋)という批判を呼び、今後の会議運営に課題を残した。
 議長を務めた韓国の金大中(キムデジュン)大統領は21日の閉幕会見で、期間中に英国、ドイツ、スペインが北朝鮮との外交関係樹立の意向を表明したことに言及。「欧州が韓(朝鮮)半島の平和協力問題を自分たちの問題と認識するようになったこと」を最大の成果と説明した。
 アジア経済の急成長に欧州が関心を強めたことを背景に1996年に生まれたASEMは、これまで経済問題を中心に議論してきた。しかし2年に1回、しかも2日間の会期では具体的成果に乏しく、今回も各国の関心は低かった。
 首脳会議は(1)政治・安全保障(2)経済(3)社会・文化――の3分野で行われた。金大統領は「緊密なパートナーとして協力していく出発点になった」と評価するが、実際の合意は「宣言」にとどまっているものがほとんどだ。
 首脳たちは、次回会議で分野ごとに重点議題を決め、突っ込んだ議論を行うことで合意した。韓国政府当局者によると、準備段階では検討されなかった合意で、首脳の会議運営への危機意識の反映といえる。ソウルの外交筋は「今回は金大統領のノーベル平和賞受賞があったから盛り上がったが、次回には続かない。首脳の間から具体的な成果を出せない焦りが出ても不思議ではない」と語り、ASEMの存在意義自体が危機に立たされていると指摘した。[2000-10-21-22:11] 234
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 10/21@<カレン族難民>タイと国連難民高等弁務官の関係ギクシャク(毎日新聞)

 【バンコク21日小松健一】ミャンマーから逃れた約14万人のカレン族難民を抱えるタイと、緒方貞子・国連難民高等弁務官との関係がぎくしゃくしている。緒方高等弁務官がタイ領内の難民キャンプの環境を劣悪だと批判、タイ外務省は「難民問題を巡ってタイ政府と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)との協力に重大な影響を与える」と警告する異例の声明文を発表した。
 緒方高等弁務官は17日、ミャンマーとの国境に近いタムヒン難民キャンプを視察。6・5ヘクタールの敷地の粗末な建物に8200人の難民が暮らしている状況を見て、「この10年間、世界各地の難民キャンプを訪れたが、こんなに難民に窮屈を強いているキャンプは初めて」「タイ政府はなすべきことをしていない」などと批判した。
 タイ外務省は声明文で、(1)タムヒンは一時滞在施設で、立派な施設を作れば難民は帰還しなくなる(2)この地域のタイ人の生活も悪く、難民施設を改善すれば住民感情が悪化する(3)UNHCRが予算を拡充すべきだ――などと本音を吐露。そして「これまで数多くの非政府組織(NGO)、外交官らがキャンプを視察し、タイ政府への感謝を述べたが、批判されたのは初めて」と怒りをあらわにしている。
 カレン族難民は、ミャンマー政府軍と少数民族武装組織との戦闘でタイに逃れており、タイ政府はこれまで再三、UNHCRに対してミャンマーが難民帰還を受け入れるように要請してきたが、不調に終わっている。[2000-10-21-19:36] 262
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 10/21@少年兵の訴追めぐり苦悩 シエラレオネで国連(共同通信)

 【ニューヨーク21日共同】西アフリカ、シエラレオネの反政府勢力を裁く特別法廷で、十八歳未満の少年兵を訴追対象にするかどうかで国連と人権擁護団体が対立、アナン事務総長はこのほど安全保障理事会の協議にゆだねる異例の措置を取った。
 ダイヤモンド取引で得た利益を資金源にする反政府勢力、革命統一戦線(RUF)で、国連シエラレオネ派遣団(UNAMSIL)をかく乱してきたのが約五千人と言われる少年兵。働き口のない十代の男子が半強制的に動員され、主にダイヤモンド採掘地周辺の警備を担当している。
 国連外交筋によると、五月の国連要員大量拘束事件にも少年兵が絡んでいた。国連は、社会復帰に向けたカウンセリングなどを条件に、十五―十七歳の少年兵も訴追対象に含めることをいったんは決定した。
 ところが人権団体が相次いで反対の声明を出したほか、国連児童基金(ユニセフ)のベラミー事務局長ら国連内からも訴追を疑問視する声が上がった。事務総長はこのため、十月四日に安保理に提出した特別法廷に関する報告書で訴追は明記せず、安保理の決定にゆだねることを表明した。
 多くの要員を人質に取られた途上国では訴追を求める声が大勢。「少年兵を保護し、社会復帰に導くことこそ重要」といった先進国側の論理との折り合いをどうつけるか、国連は難しい決断を迫られている。(了)[2000-10-21-16:07] 270
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 10/21@国連大でボランティア国際年イベント始まる(読売新聞)

 2001年のボランティア国際年をPRするイベントが21日、東京・神宮前の国連大学で始まった。ボランティア国際年は、日本の提案で1997年の国連総会で決まり、世界中でボランティア推進の活動が展開されることになっている。
 会場では福祉、教育、環境など様々な分野の63のボランティア団体が、写真やパネルを使って自分たちの活動を紹介したり、会員を募集したりしているほか、ボランティアを考えるセミナーも予定されている。
 耳の不自由な人の耳代わりになる聴導犬を育てている「聴導犬育成の会」は、目覚まし時計を聞いた犬が飼い主を起こす様子を実演、「日本に十四、五頭しかいない聴導犬の活動を知ってほしい」とアピールしていた。22日まで。[2000-10-21-13:59] 278
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 10/21@<国連>イスラエル非難決議案を採択 日本や英、独は棄権=(毎日新聞)

 【ニューヨーク20日上村幸治】国連は20日、イスラエル治安部隊とパレスチナ人の衝突問題を議論する中東問題緊急特別総会を再開し、アラブ諸国が提出したイスラエル非難決議案を賛成92、反対6、棄権46で採択した。イスラエルと米国が反対に回り、日本や英、独は棄権した。
 緊急中東首脳会談の合意に反して衝突が再燃しているだけに、決議採択は中東問題の今後の展開に影響を与えるだろう。さしあたり、21日からのアラブ連盟首脳会議で、強硬派への追い風となりそうだ。
 決議はエジプトやヨルダンなどアラブ諸国が共同提案した。イスラエル治安部隊のパレスチナ住民に対する「暴力行為、とりわけ過剰な武力の行使」を名指しで非難している。今月7日に安全保障理事会が採択した中東問題決議は、米国が抵抗した結果、イスラエルを名指ししての批判は避けていた。ただし今回の決議案は同時に、緊急中東首脳会談の合意を「支持する」とも表明、衝突の原因究明を急ぐよう促している。
 アナン国連事務総長は20日の総会冒頭の演説で、イスラエル、パレスチナの双方に自制を促した。しかしアラブ諸国代表は緊急中東首脳会談の合意後も衝突が続いていると指摘し、イスラエルを改めて非難した。
 アラブ諸国は、アラブ連盟首脳会議までに同決議を採択に持ちこみ、国際世論を動かしながら、会議での議論にはずみをつけようとしていた。
 特別総会は18日にアラブ諸国の要請で始まり、パレスチナとイスラエルの代表が相互非難を繰り返した。[2000-10-21-12:46] 280
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 10/21@◇国際犯罪や情報格差是正で協力 ASEM閉会◇(朝日新聞)

 ソウルで開かれているアジア欧州会議(ASEM)第3回首脳会合は21日、社会・文化分野の地域間協力について話し合った後、2日間の討議内容をとりまとめた議長声明と中期的な活動指針の「アジア欧州協力枠組み2000」を採択して閉会した。両文書は、ともにさまざまな分野で急速に進むグローバル化が、国際犯罪や情報格差(デジタル・デバイド)といった負の側面を持つことへの危機感をにじませ、両地域の協力の必要性をうたっている。次回の首脳会合は、2002年にデンマークで開く。
 社会・文化分野の首脳討議では、両地域の人的交流を進めて互いの理解を深める方策などを話し合った。この後、アジア・欧州25カ国と欧州委員会の首脳らは議長声明と「協力枠組み2000」を採択し、閉会式に臨んだ。議長国・韓国の金大中大統領は「今回の会合は21世紀の『繁栄と安定の同伴者』としての両地域の関係を一段階高めた」と評価した。
 議長声明は、最近の国際情勢に触れて、石油価格の高騰に対する懸念、朝鮮半島の一連の緊張緩和への取り組み、東ティモールの安定の回復と国家建設への支援の必要性などを表明。中東和平について、イスラエルとパレスチナ首脳の暴力停止合意の実行を求める一文を盛り込んだ。
 このほか、政治・安保分野では不法移民や国際テロ、麻薬密輸などの国境を越える犯罪への対応、経済分野ではデジタル・デバイド是正や国際金融システムの強化などの必要性を強調した。
 「協力枠組み2000」も、グローバル化、情報技術(IT)、電子商取引(eコマース)などを「新たなる挑戦」と位置づけ、協力して取り組むことをうたった。これまで基準があいまいだったASEM参加国の拡大問題については、「参加希望国のASEMへの貢献能力を検討し、希望国が属する地域の支持をとりつけたうえで全参加国の全会一致の承認を必要とする」と定めた。[2000-10-21-12:32] 281
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 10/21@繁栄と安定へ協力確認 議長声明を発表 ASEM首脳会議閉(共同通信)

 【ソウル21日共同】ソウルで開かれていたアジア欧州会議(ASEM)第三回首脳会議は二十一日正午すぎ(日本時間同)、二日間の議論を総括した議長声明と今後十年間の協力の方向性を定めた「アジア欧州協力枠組み二○○○」の二文書を発表して閉幕した。
 議長の金大中・韓国大統領は閉幕あいさつで「繁栄と安定のためアジアと欧州がパートナーの関係を築いていくことを確認した」と会議の成果を強調した。しかし、政治・安全保障から経済、社会、文化までの協力拡充の議論は広がりすぎて散漫になった印象は免れられず、今後、ASEMの存在意義が問われることになりそうだ。
 次回首脳会議は二○○二年にコペンハーゲンで開かれる。
 議長声明はアジア経済に「明確な回復の兆し」が出ていることや、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓の枠組みで東アジア経済協力が強化されたことを歓迎。欧州単一通貨ユーロの導入が「為替レートの安定化に貢献した」との認識を示すとともに原油高に懸念を表明、安定供給を求めた。
 経済協力では@ユーラシア情報ネットワークなど情報技術(IT)推進AASEM信託基金の拡充B世界貿易機関(WTO)次期多角的貿易交渉(新ラウンド)の早期開始―などで合意。政治・安全保障では朝鮮半島、東ティモール、コソボ、中東の各地域問題を協議。世界の安定と繁栄を確立するため、アジアと欧州の協力強化を確認した。
 また人権の尊重やエイズなどの感染症対策、麻薬、組織犯罪、環境問題などに一致して取り組むとし、ASEMへの新規加盟はアジア、欧州いずれかの地域で推薦を得た後、全会一致の承認が必要と定めた。(了)[2000-10-21-12:32] 282
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 10/21@イスラエル名指しで非難 国連総会決議 米が反対、日英は棄(共同通信)

 【ニューヨーク20日共同】約百人の死者を出したイスラエル治安部隊とパレスチナ人の衝突問題で、国連は二十日、緊急特別総会を十八日に続いて開催し、アラブ諸国が提出したイスラエルを名指しで非難する決議案を賛成多数で採択した。
 パレスチナ自治区各地で衝突が再燃、緊急中東首脳会談での合意が崩壊する懸念が高まる中、採択後、イスラエルのランクリー国連大使は「無用な決議は拒否する」と態度を硬化させた。
 表決はエジプトなどのアラブ諸国、フランス、中国など計九十二カ国が賛成。イスラエル、米国など六カ国が反対し、日本、英国など四十六カ国が棄権した。
 決議は暴力行為、特にイスラエル治安部隊によるパレスチナ住民への「過剰な武力行使」が死傷者拡大を招いたとイスラエルを厳しく非難。その上で@暴力行為と武力行使の即時停止Aシャルムエルシェイクの緊急中東首脳会談で合意された衝突原因を究明する調査委員会の遅滞のない設置B中東和平プロセスにおけるイスラエルとパレスチナの交渉再開と迅速な最終的決着―を求めた。
 採択に先立って各国が見解を表明、イスラム諸国はイスラエルを非難。日本の佐藤行雄国連大使は「あらゆる挑発行為を非難し、最大限の自制を全当事者に強く促す」と述べた。
 決議案は当初、イスラエル非難一色だったが、中東和平プロセスの再開支持を盛り込み、欧州連合(EU)の圧力で反イスラエル色を弱めたものに修正された。(了)[2000-10-21-12:25] 302
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 10/21@◎リビアで大規模な黒人追放?=ナイジェリアなどに続々帰国(時事通信)

 【ロンドン20日時事】アフリカ西部ナイジェリアからの報道によると、リビアで近隣諸国からの出稼ぎの黒人を狙った襲撃事件が相次ぎ、黒人約1万人が今月に入り、ナイジェリアなど本国に続々と逃げ帰ってきている。
 帰国者の証言によると、黒人排斥を叫ぶリビアの若者の集団が8月ごろから、襲撃を繰り返し、略奪や放火で死者も出ている。黒人排斥運動激化の背景ははっきりしないが、リビア当局は収容所を設けて黒人を集め、事実上追放しているという。 [時事通信社][2000-10-21-06:24] 251
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 10/21@ミハイロビッチ出場停止 欧州サッカー連盟(共同通信)

 欧州サッカー連盟(UEFA)は二十日、欧州チャンピオンズリーグでの違反行為などでラツィオ(イタリア)のDFミハイロビッチに2試合、アーセナル(イングランド)のMFグリマンディに3試合の出場停止処分を科した。
 十七日にローマで行われた試合中、ミハイロビッチは相手の黒人選手に差別的な発言をし、グリマンディは相手選手の顔をたたいた。
 ラツィオには七万スイスフラン(約四百三十万円)、アーセナルには二万スイスフラン(約百二十万円)の罰金が科された。(ニヨン、ロイター=共同)(了)[2000-10-21-17:35]
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 10/22@ユーゴ前大統領一族支配の街に恐怖政治の傷跡(読売新聞)

 ユーゴスラビアのコシュトゥニツァ新政権の誕生で、ミロシェビッチ前大統領一族が故郷のポジャレバツで築き上げてきた「ミロシェビッチ王朝」も崩壊した。十三年に及ぶ「王朝」下では、前大統領の長男マルコ・ミロシェビッチ氏(26)らが、警察権力を後ろ盾に市民の自由、民主化要求を封殺し、私腹を肥やし続けた。市民はいまや、恐怖政治のくびきから解放され、ようやく人間らしい生活を取り戻しつつある。(ユーゴ中部ポジャレバツで 島崎 雅夫) 「まるで虐殺のようでした」。小学校の体育教師、ラドイコ・ルコビッチさん(41)は今も、ひん死の重傷を負ったときの「悪夢」に顔をひきつらせる。
 事件は、今年五月二日夕に起きた。市中心部の喫茶店に、マルコ氏のボディーガード五人がやって来て、若者にミロシェビッチ大統領(当時)夫人が率いる「ユーゴ左翼」の党員になるよう説得を始めた。若者が拒否したため、五人はけん銃で殴り、足でけり続けた。止めに入ったルコビッチさんも、殴る、けるの暴行を受けた。ルコビッチさんは鼻と目の下の骨が折れ、眼底出血。意識を失う中で最後に記憶しているのは、ボディーガードのちょう笑だ。
 だが、悪夢はそれで終わらなかった。移送されたベオグラード市内の病院で目を覚ますと、左手には点滴の管が挿され、右手は手錠でベッドにつながれていた。「暗殺を図った」。警察病院の当局者は、身に覚えのない罪名を告げた。
 ルコビッチさんは六月末にやっと釈放されたが、それまでに釈放決定を下した判事は市当局に解任されていた。「法は機能しなかった。私の事件はほんの一例に過ぎない」と、ルコビッチさんは憤る。
 ミロシェビッチ一族が支配した街は、制服、私服の警察官であふれた。この無言の圧力で、一族に抵抗する反体制派の口を封じた。一族に背く者は、満足な職に就けなかった。
 先月の総選挙でも、警察がコシュトゥニツァ候補の選挙集会を妨害、支持者を足止めしたり、同候補の選挙ポスターを次々とはがしていったという。
 ミロシェビッチ一族は、私腹を肥やすことにも余念がなかった。特にマルコ氏は五年前から、「バルカン半島一」と自負する総合娯楽施設をはじめ、ディスコ、コンピューターショップなどを相次いで開設。たばこ、ガソリン、香水などもヤミで売買し、富を蓄えた。
 「けん銃、ジープ型車、ポケベル、金髪女性(売春)の頭文字を取って、ユーゴでは『4P』が悪の代名詞だが、一族はこれらすべてに手を染めていた」と、「民主野党連合」のマティッチ支部長(40)は言う。
 ミロシェビッチ大統領が失脚した今月六日深夜、市民らはマルコ氏経営のコンピューターショップを襲撃、破壊した。父親の権勢をバックに義務兵役を逃れ、ぜいたくの限りを尽くしたマルコ氏への怒りが爆発した形だ。同氏は家族と共に海外に逃亡した。
 ポジャレバツは「王朝」支配下の十三年間、多党制への移行など民主化や進歩の流れから取り残された。権力に取り入って裕福になった者と貧しい者の間に亀裂が出来た。「王朝」は崩壊したが、同市の再生の道は始まったばかりだ。[2000-10-22-23:18] 13
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 10/22@<米大統領選>残り2週間余 「外交」が争点に浮上=替(毎日新聞)

 【ワシントン22日清宮克良】11月7日投票の米大統領選まで残り2週間余になった。民主党のゴア副大統領は21日、共和党のブッシュ・テキサス州知事陣営がコソボやボスニアでの平和維持活動から米軍を撤退させる方針を示したことについて「北大西洋条約機構(NATO)の重要性を理解していない。判断力の欠如を露呈し、世界における米国の役割について思い違いをしている」と述べ、ブッシュ氏の外交姿勢を痛烈に批判した。
 クリントン政権の閣僚であるオルブライト国務長官も「危険な信号を送ることになる」と語り、コソボやボスニアからの米軍撤退案を非難した。
 大統領選は最終局面を迎え、ユーゴスラビアの民主政権樹立や中東紛争など激動する世界情勢を反映し、「外交」が争点に浮上してきた。クリントン大統領も選挙前にオルブライト長官を朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問させることで外交努力をアピールし、後継のゴア氏を有利に導こうとしている。
 米軍撤退論争が起きたきっかけは、ブッシュ陣営の外交顧問であるライス・スタンフォード大教授がニューヨーク・タイムズ紙の取材に「欧州の平和維持活動は欧州が責任をもって行うべきだ」と答え、米軍は中東やアジアの紛争地域での活動に焦点をあてるべきだとの考えを示したことだった。大統領選のテレビ討論会を通しても、米軍の海外派兵をめぐっては、ブッシ氏がゴア氏よりも消極的な姿勢を一貫して示しており、両候補の外交政策の相違点のひとつになっていた。
 緊張の続く中東に関しては、ブッシュ氏がイスラエル寄りの立場から米大使館をエルサレムに移行することを提言していることに対し、ゴア氏は中東和平が解決されるまで米大使館のエルサレム移転の決定を遅らせるとの慎重な立場をとっている。北朝鮮政策では弾道ミサイル防衛を重視するブッシュ氏のほうが強硬姿勢を見せている。
 CNNテレビの最新世論調査によると、全国規模での支持率はブッシュ氏がゴア氏を引き離しつつある。このため、ブッシュ陣営では「打開策としてゴア氏は外交でブッシュ氏を攻めようとしてる」(選挙参謀のローブ氏)と警戒感を強めている。[2000-10-22-20:16] 15
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 10/22@<ユーゴ>コシュトゥニツァ大統領が就任後初のボスニア訪問(毎日新聞)

 【ウィーン22日福井聡】ユーゴスラビアのコシュトゥニツァ大統領は22日、就任後初めてボスニア・ヘルツェゴビナ共和国を訪問した。ユーゴの大統領がボスニアを訪れたのは1992年にボスニアが独立を宣言して以来初めて。
 大統領は同日朝、ボスニアのセルビア人共和国のトレビニイエで、セルビアの国民的詩人、ドゥーチッチの追悼式に出席した。大統領は当初、同式典に「個人の資格で出席する」としていたが、ボスニア内から「首都サラエボを素通りするのは外交儀礼上、問題だ」と指摘され、同日午後、サラエボに立ち寄るよう予定を変更した。[2000-10-22-18:36] 16
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 10/22@政権交代で困惑するコソボ 初の地方選まで1週間(共同通信)

 【ベオグラード22日共同】北大西洋条約機構(NATO)軍の空爆終了以降、国連管理下にあるユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州に地方自治体制をつくる第一歩となる二十八日の地方議会選挙まで一週間となった。
 人口の大半を占めるアルバニア系住民はミロシェビッチ前政権の強権支配から逃れることを「コソボ独立」の根拠としていたが、前大統領の退陣で最大の目標が失われ、コソボ指導者らは自治州の明確な将来像を描けず困惑している。
 最大政党コソボ民主同盟を率いる穏健派指導者ルゴバ党首は十九日、「独立以外にコソボ問題の解決はない」と語り、ミロシェビッチ氏退陣で独立が遠のくことはないと強調した。
 コシュトニツァ新大統領が就任演説でコソボの「主権を取り戻す」と表明したことにコソボの指導者は一斉に警戒心を高めた。ルゴバ党首は新大統領との会談を拒否しないとしながらも、連邦政権の進路を見極めるとの慎重な立場を崩していない。
 国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)のクシュネル特別代表はコシュトニツァ政権との対話路線を表明したが、アルバニア系指導者はこれにも反発。コソボをめぐる当事者らは複雑な政策調整を迫られている。
 選挙を管理する欧州安保協力機構(OSCE)によると、三十選挙区の議員を選出する地方選には二十五の政党や団体、無所属候補十五人が参加。有権者は約百万人だが、少数派のセルビア人は大半がボイコットした。(了)[2000-10-22-15:49] 161
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 10/22@アラブ首脳会議閉幕、対イスラエル外交見直し警告(読売新聞)

 【カイロ22日=平野真一】パレスチナ騒乱にアラブ諸国として共同対処するため、二十一日からカイロで開かれていた緊急アラブ首脳会議は二十二日、イスラエルに武力行使の即時停止を求めるとともに、同国との外交関係の新規樹立凍結などをうたった声明を採択し、閉幕した。既存の外交関係についても各国の判断で見直すと警告した。これを受けて、チュニジアは同日、イスラエルと相互に開設していた連絡事務所の閉鎖を発表、カタールも貿易事務所閉鎖の検討に入った。ただ、声明は全体に具体性に乏しく、イスラエルへの圧力としての実効性は疑問視されている。
 最大の焦点となった対イスラエル外交関係について、声明は、新規樹立凍結を打ち出す一方、既存の外交関係については「アラブ諸国が措置をとった際の責任はイスラエルにある」との表現で各国の判断に任せた。また、地域経済協力や中東和平多国間協議への参加は、イスラエルとパレスチナ自治政府、シリア、レバノン間の直接交渉で進展があるまで中止するとした。
 ただ、イスラエルと低レベルの外交関係を結んでいる五か国のうち、オマーンとモロッコはすでに代表部を閉鎖ずみ。また、エジプトとヨルダンが断交に踏み切る可能性はないほか、多国間協議も休眠状態で、実際のイスラエル孤立化よりも心理的圧力を狙った色彩が濃い。[2000-10-22-21:48] 164
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 10/22@<アラブ首脳会議>イスラエル非難の共同声明を採択して閉幕(毎日新聞)

 【カイロ22日小倉孝保】パレスチナ・イスラエルの衝突激化を受け、カイロで開かれていた緊急アラブ首脳会議は22日、「衝突の原因はイスラエルにある」とイスラエルを非難、新たな外交関係凍結を盛り込んだ共同声明を採択して閉幕した。エジプトなどイスラエルと国交のあるアラブ諸国の外交関係凍結までは踏み込まず、アラブとイスラエルとの決定的な対立は回避された。アラブ首脳会議が一定の自制を利かせ、和平路線を継続する結論に落ち着いたことで、衝突収拾の行方はイスラエル側の対応にかかってきた。
 共同声明は、イスラエル治安部隊によるパレスチナ住民への攻撃を「国際法違反」と非難。「イスラエルとの公式、非公式の多国活動を再開せず、地域経済協力を停止する」と、イスラエルとの現在の関係は認めながらも、新たな関係の樹立に歯止めをかけた。
 中東和平問題で声明は、(1)エルサレムに対するパレスチナの全面的主権と独立国家樹立(2)ゴラン高原のシリアへの全面返還――を要求した。しかし、イスラエルとの間で中東包括和平を追求する姿勢を表明、和平路線を再確認した。
 そのほか声明は、パレスチナ人虐殺に関与したイスラエル人を裁く国際法廷の設置を国連に要請し、国連の枠内での公正な国際調査委員会の設置を要求。パレスチナ支援のため、総額10億ドルにのぼる二つの基金設立を承認した。
 共同声明の焦点は、イスラエルとの外交関係凍結を盛り込むかどうかだった。シリア、レバノンに加え、親米のサウジアラビアが外交関係凍結を要求したが、エジプト、ヨルダンなどがイスラエルと平和条約を締結している現実に配慮し、「イスラエルとの新たな関係樹立を停止する」と規制するにとどめた。また具体的な対イスラエル制裁措置も盛り込まれなかった。
 アラブ連盟加盟21カ国とパレスチナ解放機構(PLO)の全加盟国が10年ぶりに一堂に会したものの、柔軟な姿勢に抗議して、リビア代表団は途中退場した。
 ◇緊急アラブ首脳会議が22日採択した声明要旨は次の通り。
 一、パレスチナ情勢悪化の責任はイスラエルにある。暴力・挑発行為の中止を求める。
 一、今回のインティファーダ(反イスラエル闘争)は、エルサレムのイスラム教聖域をイスラエルが侵したために起きた。
 一、イスラエルにパレスチナの人的・物的な損害賠償を求める。
 一、アラブ諸国は今後、イスラエルとの新たな関係の樹立を行わない。
 一、和平進展まで、地域経済協力を目的としたイスラエルを含む多国間の協議には参加しない。
 一、パレスチナ人虐殺に責任のあるイスラエル人を裁く国際法廷の設置を国連に要求する。
 一、パレスチナ人犠牲者の遺族のための基金2億ドルと、イスラム教聖地としての東エルサレムを守るための基金8億ドルを創設する。[2000-10-22-21:31] 180
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 10/22@<コートジボワール>民政移管に向けた大統領選の投票始まる(毎日新聞)

 【ヨハネスブルク22日藤原章生】昨年12月のクーデター以来、軍政が続いてきた西アフリカ・コートジボワールで22日、民政移管に向けた大統領選の投票が始まった。選挙は5候補で争われるが、現軍政のトップ、ゲイ大統領とイボワール人民党のバグボ党首の事実上の一騎打ちになっている。ゲイ氏が勝った場合、軍をバックにした強権体制が当面続くことになる。開票結果は23日深夜(日本時間24日朝)にも判明する。
 コートジボワールでは昨年12月、前ベディエ政権の汚職や経済面での悪政に怒った軍の一部がクーデターを起こし、元軍参謀総長のゲイ氏をトップに据えた。ゲイ氏は「民政移管後の退任」という公約を翻し、立候補を表明、憲法改正などによって自分に有利な選挙戦を展開してきた。
 今月初めには軍政下の最高裁決定で、有力野党候補ら14人が「立候補届けの不備」などを理由に出馬を取り消された。
 西アフリカでは昨年5月、大国のナイジェリアが民政移管を果たし、今年3月のセネガル大統領選では野党が長年の「独裁体制」を崩した。また昨年から今年にかけニジェール、ギニアビサウが内乱を経て民主体制へと移行している。[2000-10-22-18:41] 12
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 10/22@<サッカー>アジア杯 「未完の大国」の片りん見せる 中国(毎日新聞)

 「優勝の可能性も出てきた。それでも、我々にとっては、間もなく始まるワールドカップアジア予選の通過点でしかない」。今年1月に就任したばかりの中国のミルチノビッチ監督は、予選リーグ突破を受けて話した。サッカーでは未完成の大国と言われた中国が、今大会で力の片りんを見せつつある。
 国民的関心事である五輪の出場権を逃した中国は、英国出身の前監督を解任。2002年W杯への出場を義務づけて、起用したのが異なる4カ国を4大会連続でW杯に導いたユーゴスラビア出身の同監督だった。プロリーグ発足後、もともと高い身体能力の選手は、さらに鍛え上げられ、体力的には申し分なくなった。あとは戦術。3人目の外国人監督には、世論を納得させる結果が求められた。
 ミルチノビッチ監督が就任後、初の本格的な国際大会となったアジアカップで、中国は4―4―2の体型を組んでいる。最終ラインとMF陣が4人ずつほぼ平行に並び、前線の2人のボールを預けてから2列目が飛び出すのが基本的なパターン。イタリア・セリエAに移籍した馬明宇が中盤のバランスをとるが、サイドのスピードもあり、爆発力を秘めていた。4得点を奪ったインドネシア戦は、立ち上がり、このパターンが面白いようにはまって10分で3得点。決定機を逃さなければ、より大差がついた試合だった。選手たちは自信をつけ始めている。
 ともに勝ち進めば、日本と中国は準決勝で顔をあわせる。日本戦を観戦していたミルチノビッチ監督は「私は何も恐れていないよ。たとえ、日本がいくら予選リーグで大勝してもね。日本と対戦して、実際にどのぐらいの実力が見てみたいね。ただ、対抗できればいいと願っている」と話した。他国の監督と違い、一般席で観戦する。その都度、各国の報道陣に取り囲まれては、どこまでが本音で、どこまでが外交辞令なのか分からない話をする。「だってトルシエ監督も『何が起きるか分からないのが
サッカー』と話しているでしょう」。トルシエ監督とともに、今大会を話題を集める指揮官の1人だ。 【小坂 大】[2000-10-22-21:51]
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 10/23@◎モンテネグロとの国家連合目指す=ユーゴ野党連合のジンジッチ氏(時事通信)

 【ベルリン23日時事】コシュトニッツァ・ユーゴスラビア大統領を支持するセルビア民主野党連合のジンジッチ民主党党首は23日、訪問先のベルリンで記者会見し、新政権と距離を置くモンテネグロ共和国との関係について、「双方が現行憲法を改正し、外交、財政、国防の共通政策以外は別々に統治すればよい」と述べ、モンテネグロに大幅な自治権を認めた上で緩やかな国家連合を目指す考えを表明した。
 ジンジッチ党首は、ベオグラードで26日に改めてモンテネグロのジュガノビッチ大統領らと会談し、新政権への支持協力を呼び掛けるとを強調。ただ、「モンテネグロの利害はセルビアの利害だ」とも述べ、モンテネグロの完全独立には否定的な見解を示した。 [時事通信社][2000-10-23-22:00] 5
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 10/23@<セルビア共和国>社会党議員を首相とする暫定政府発足へ (毎日新聞)

 【ウィーン23日福井聡】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国は23日、ミロシェビッチ前大統領率いる社会党のミニッチ議員を首相とする暫定政府を発足させる。セルビア共和国政府は、コシュトゥニツァ新大統領の支持母体・セルビア民主野党連合と社会党、セルビア再生運動の3党による連立政権で、12月23日の議会選まで選挙管理内閣として機能する。
 ベオグラードからの報道によると、セルビア政府組閣は先週末完了の予定だったが、社会党が指名した閣僚候補者に野党連合が異議を唱え、発足が遅れた。暫定内閣は首相を社会党、副首相を野党連合と再生運動から各1人ずつ指名し、3者の合意で政策決定する。
 コシュトゥニツァ大統領はまた22日夜、モンテネグロの野党・社会人民党と協議した後、ジジッチ副党首を首相に指名すると発表、今週末には連邦政権発足の見通しとなった。[2000-10-23-18:21] 7
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 10/23@コシュトゥニツァ大統領がボスニアを訪問(読売新聞)

 【ベオグラード22日=島崎雅夫】ユーゴスラビア連邦のコシュトゥニツァ大統領は二十二日、ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国を初訪問した。ボスニアが九二年旧ユーゴから独立して以来、ユーゴの大統領がボスニアを訪れたのは初めて。
 コシュトゥニツァ大統領は、ボスニアのセルビア人共和国のトリビニェで、第二次大戦中、米国で死去したセルビア人詩人ドゥチッチ氏の追悼式に参列、半世紀ぶりに生まれ故郷に戻った同氏の遺骨に献花した。その後、サラエボ空港に立ち寄り、ボスニア幹部会のラディシッチ議長(セルビア人代表)らと会談した。
 今回の訪問について、同大統領は当初、「追悼式参列のための個人的なもので、政治会談は行わない」としていたが、ボスニアでは、「(ボスニアの一部の)セルビア人共和国だけを訪問し、首都サラエボを訪問しないのは問題」との声が高まり、急きょ、同空港での首脳会談が設定された。[2000-10-23-11:09] 8
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 10/23@ジジッチ氏を新首相起用へ ユーゴスラビア大統領(共同通信)

 【ベオグラード23日共同】ユーゴスラビアの独立系ラジオB92によると、コシュトニツァ大統領は二十二日、同連邦モンテネグロ共和国の首都ポドゴリツァを訪れ、同共和国の野党、社会人民党のゾラン・ジジッチ副党首を新連邦政府の首相に充てる意向を公式に表明した。
 憲法規定により、大統領がセルビア出身の場合、首相はモンテネグロから選出される。モンテネグロの与党が九月の連邦議会選への参加を拒否して議席を持たないため、ミロシェビッチ前大統領に近い社会人民党からの首相起用を余儀なくされた形だ。
 コシュトニツァ大統領は記者団に対し、十一月初めには連邦政府を組閣、連邦議会の承認を得られるとの見通しを示した。大統領を支持するセルビア民主野党連合と、モンテネグロ社会人民党が連立を組み、民間の経済専門家らも入閣させるとみられる。
 コシュトニツァ大統領は二十二日、モンテネグロに先立ちボスニア・ヘルツェゴビナも初訪問し、同国指導部と会談。一九九五年の内戦終結後も事実上断交している同国との関係修復に道筋をつけた。(了)[2000-10-23-08:26] 10
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 10/23@<争点論点>国連PKO改革 津田塾大学長・志村尚子氏(毎日新聞)

 国連の平和維持活動(PKO)は、平和の維持・構築のために大きな役割を果たしてきた。しかし、冷戦終結後、PKOを取り巻く環境は劇的に変化し、PKOも変ぼうを迫られている。「国連平和活動検討パネル」の一員としてPKO改革案作りに携わった志村尚子津田塾大学長と、21世紀のPKOのあり方、改革案が日本のPKO論議の与える影響について論じ合った。(論説委員・仮野忠男)
 【略歴】しむら・ひさこ 1934年生まれ。津田塾大を卒業後渡米。70年から95年まで国連平和維持活動局などで勤務。95年4月津田塾大に教授として戻り、96年11月から現職。
 仮野 「国連平和活動検討パネル」が作成した「ブラヒミ・レポート」は、国連の主要な平和活動である紛争予防、平和維持、平和構築について新たな戦略的方向性などを勧告しました。内容は国連PKOの現状についてかなり厳しい認識を示したものでしたね。
 志村さん 冷戦終結前に作られた13のPKOの目的は、国家同士による戦争が終わった後の停戦監視が中心で、受け入れ国の同意などの3原則にのっとった伝統的なものだった。
 ところが東西冷戦終結後、PKOは変化した。冷戦後に作られた約40のPKOを見ると、特徴が二つある。一つは国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)のようにPKOの内容が多目的、複合型になったこと。もう一つは内戦型の紛争に対応するために武力行使するケースが増えたことだ。
 仮野 そういう変化に国連として十分に対応できなかった?
 志村さん 国連加盟国、事務局ともきちんとした論議をせず、次々に起きる紛争の対応に追われてきたというのが実態だ。旧ユーゴ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ソマリアへのPKO派遣がその典型だ。最初は伝統的PKOのつもりで小人数の部隊を送り込んだものの、内戦が劇化するなど情勢がどんどん変化していった。ところがいったんPKOを送り込むと簡単に引き揚げさせることも出来ず、なし崩し的に国連憲章第7章に基づき武力による強制行動をとれるものに変えたりしてきた。ところがスレブニツァ(ボスニア)やルワンダでは小規模のPKO部隊で対応しようとしたため、住民が虐殺されるなど被害が出たのに、それを防ぎ切れなかった。
 仮野 そうした混乱を防ぐために国連平和活動検討パネルが作られ、PKO見直しの報告書をまとめたわけですね。
 志村さん 報告書の中でPKOに関して新しいアプローチを考えるべきだと勧告した点がポイントだ。その中でも紛争解決後の国作りなどに取り組む「平和構築活動(ピース・ビルディング・オペレーション=PBO)」の考え方を前面に打ち出したのが特徴だ。
 仮野 平和構築活動についてはガリ前事務総長が提案した「平和への課題」(92年)でも触れられている。紛争後に再び紛争が再発することを防ぐという意味から政府開発援助(ODA)を使い、復興支援に早期に取り組むという平和構築活動の導入案は支持できる。日本国内やカナダ政府でも平和構築活動に関する研究や実際の取り組みが進んでいる。
 志村さん UNTACは平和構築活動そのものだった。ところが加盟国の一部には「平和構築活動は正統なPKOの一部ではない」という認識が今でもある。そこで「それは誤りだ。平和構築活動を組み込んだ複合型のPKOに取り組むべきだ。そうしないとPKO部隊はいつまでも撤退できないし、平和も持続しない」と強く勧告した。
 仮野 PKO部隊の装備の強化や旅団規模の待機部隊の創設などPKO要員の充実も提言しているが。
 志村さん 報告書のもう一つの特徴は、内戦型紛争に対するPKOであっても3原則は基本にすべきだとしつつも、国連PKOがすべての紛争に関与するのは不可能だし、関与したとしても効果的な活動が出来ない場合があるので「すべての紛争に派遣すべきではないが、派遣すると決めた以上は、目的が達成でき、PKO要員の安全が守られるだけの資源(装備や人員)、交戦規定(ROE)を付与すべきだ。その意味からも今までより強力なPKOが必要であろう」と勧告した。
 仮野 日本のPKOは参加5原則を維持している。とくに武器使用については「正当防衛に限る」というのが基本だ。しかし、報告書は「相手の兵器の根源を沈黙させるに足る反撃能力をPKO部隊に付与すべきだ」と、強力なROE制定の必要性を主張している。これでは日本の原則を越えてしまう。
 志村さん 報告書が公表されて以来、日本政府関係者から「より強力なPKOだと、日本はこれまで以上に参加しにくくなる」と言われた。しかし、日本にとってはむしろ状況は良くなると考えている。初めは伝統的PKOだから日本も参加できると思えたものも、途中から武力行使型のPKOに変わり、とても参加できないということになったケースもある。
 報告書通りのPKOになれば、目的や活動内容を事前に詳細に示すわけだから日本は「これは参加できる」「こっちは参加できない」と分別しやすくなる。
 仮野 今までと同様、選択的に参加を決める方式では国際社会から批判されないだろうか。
 志村さん PKOは軍人だけでなく、後方支援要員や文民専門家、警察官なども必要で、この面の需要は増えている。全部が重要だ。一部の国は批判するかもしれないが、それは言わせておけばいいことだ。PKO参加はあくまでも自発的な決定だと考えればいい。
 仮野 PKO局強化の必要性は理解できるが、国連の官僚機構の肥大化を懸念する声もある。
 志村 国連事務局の一部にはのんびりしている部局もある。だから報告書では「効率的に仕事をするなど全体のレベルを上げるべきだ」と注文をつけた。
 【一言】ブラヒミ・レポートは、東西冷戦が終わった後の新しい国連PKO、言い換えれば第4世代のPKO像を模索したものだ。 第1世代のPKOは、第2次大戦直後にスタートした停戦監視などを内容とした伝統的なものを指す。日本の自衛隊が現在も参加中のゴラン高原PKOがその代表例である。
 第2世代はカンボジアなどで行われたPKOで、その任務は選挙監視、行政機構の構築、復興支援など広い分野にわたった。 第3世代は、93年にソマリアで行われた武力行使を伴う平和強制型のPKOである。同様のPKOは旧ユーゴなどでも展開された。
 しかし、これらは失敗もしくは不十分な結果に終わっった。報告書が「国連は、戦争の惨害から将来の世代を救済するとの憲章の目的達成に失敗した」と厳しく指摘し、PKOに関する新たな哲学を打ち立てるべきだと勧告したのは、そうした経緯があってのことだ。
 国連の総意として今回の報告書通りの第4世代型PKOが実現した場合、第1世代型をとっている日本のPKOは変質を迫られるに違いない。
 日本としては、報告書を「重要な問題提起」と受け止めつつ、報告書のポイントである平和構築活動にどう取り組むか、政治課題となっているPKO参加5原則の見直しや平和維持隊本体業務の凍結解除はどうするのかについて論議を深めていくことが大事ではなかろうか。[2000-10-23-00:06] 71
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 10/23@民兵指導者の釈放を決定 インドネシア、国際批判も(共同通信)

 【ジャカルタ23日共同】インドネシアの南ジャカルタ地裁は二十三日、東ティモール出身の併合派民兵の武装解除を妨害した容疑で警察に逮捕された同民兵指導者エリコ・グテレス氏(26)の釈放を決めた。同氏の弁護士が明らかにした。
 逮捕は違法だとする同氏の申請を認めた決定で、二十四日にも釈放される見通しだが、警察当局者は地裁に決定取り消しを求めると語った。
 グテレス氏は東ティモールでの虐殺事件に関与した疑いで、国連東ティモール暫定統治機構(UNTAET)が同国に引き渡しを要求しており、釈放決定は国際的な批判を招きそうだ。
 同氏は東ティモールの中心都市ディリを拠点とした有力民兵組織の元代表で、現在もインドネシア・西ティモールに滞在する併合派避難民に大きな影響力を持つ。
 西ティモールで先月行われた警察への武器引き渡し式で、出席したメガワティ副大統領と会えなかったことに立腹、武器の一部を部下に奪い返させた疑いで、今月四日逮捕された。
 弁護士によると、ジャカルタの国家警察本部に留置されていた同氏は二十日から市内の住宅に軟禁されていた。釈放に際し、国連による身柄拘束に対する保護を警察に求めているという。(了)[2000-10-23-18:59] 94
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 10/23@国連親善大使が一堂に 黒柳徹子さんらも出席(共同通信)

 【ニューヨーク23日共同】国連機関の親善大使が一堂に会し、これまでの活動内容と今後の役割などについて討議する初めての親善大使会議が二十三日、ニューヨークの国連本部で開催される。
 会議には、日本から国連児童基金(ユニセフ)親善大使の女優黒柳徹子さんをはじめ、国連開発計画(UNDP)親善大使の女優紺野美沙子さん、国連薬物統制計画親善大使の音楽プロデューサー小室哲哉さん、カンボジアで射殺された国連ボランティアの中田厚仁さんの父親で、国連ボランティア名誉大使の中田武仁さんの計四人が出席。
 このほかの参加者は、国連平和大使の米男優マイケル・ダグラスさんや、同大使でプロボクシングの元世界ヘビー級チャンピオン、ムハマド・アリさん、UNDP親善大使で世界的な有力サッカー選手、ロナウドさんら。(了)[2000-10-23-15:55] 95
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 10/23@◇水中ロボットカメラでシーラカンス探し インドネシア◇(朝日新聞)

 水中ロボットカメラで古代魚シーラカンスを探し、その映像をインターネットで世界に発信するプロジェクトを、日本の民間グループが進めている。調査海域は、アフリカ南部に次いで3年前、シーラカンスが発見されたインドネシアのスラウェシ島北部。日本側が資金と技術を提供し、インドネシア側が調査船を用意する。民間グループは23日、バリ島で開幕する国際サンゴ礁会議で具体的な計画を発表する。
 プロジェクトを進めているのは、東京電力の関連会社・東電設計(本社・東京都台東区)とテレビ番組制作会社ジン・ネット(同・港区)。
 計画では来年、スラウェシ島北部のマナド沖合に調査船を出し、2台の水中ロボットカメラで「生きた化石」を探す。調査船には人工衛星を使った全地球測位システム(GPS)を搭載し、ソナーで水中ロボットカメラを操作する。
 最新の技術を使えば、シーラカンスの生息場所を見つけてカメラを固定し、リアルタイムで生態を観察することが可能だ。発見に成功すれば、通信衛星で映像を送り、インターネットで公開する。
 ジン・ネットの高世仁(ひとし)代表は「これまで限られた研究者しか見ることができなかったシーラカンスを、みんながライブで見られるようになる」と語る。プロジェクトの経緯は、ドキュメンタリー番組にまとめる予定だ。
 スラウェシ島北部では、これまでに4匹のシーラカンスが捕獲された。ドイツの研究グループが昨年、潜水艇を使って調査し、さらに2匹の生存を確認した。インドネシア科学院の海洋学者、モハメド・カシム氏は「新しい試みであり、全面的に協力する」と話している。<シーラカンス> 約7000万年前に絶滅したと考えられていた原始的な魚。1938年、南アフリカの沖合で発見され、周辺海域で多数捕獲されたが、3年前、インドネシアで見つかるまで発見例が途絶えていた。硬骨魚類の総鰭(そうき)類に属する。[2000-10-23-15:22] 112
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 10/23@<世界見てある記>シェンゲン村 薄らぐ「欧州国境」を象徴(毎日新聞)

 モーゼル川の向こうはドイツ、橋の奥がフランス。ルクセンブルク領シェンゲンの国境線に立つと、独仏両国が目の前に位置する。河畔には欧州連合(EU)のシンボルである星を刻んだ記念碑が建っていた。
 シェンゲン村は白ワインの産地でも知られる。だが今年、欧州最大のトラブルとなったオーストリアの「移民排斥主義」を取り巻く問題は、実はこの小さな村での出来事が関係している。
 1985年6月、EU内で人の自由な移動を定めた「シェンゲン協定」が署名された。会場はモーゼル川に浮かべた船の上だった。当時、EU議長国だったルクセンブルクのサンテール首相(後の欧州委員長)は「国境なき欧州」のシンボルとして、西ドイツ(当時)、フランスという大国との接点に位置するこの村を署名の場に選んだ。
 すでに国境検査を廃止していたベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)と西独、仏の5カ国はこれで欧州統合に向けて大きな一歩を踏み出したわけだ。
 シェンゲン協定によって国境での旅券(パスポート)検査がなくなったが、理想の反面で協定は欧州社会に新たな混乱を運び込んだ。EU域外からの不法移民や不法滞在者の急増だ。
 国境検問が廃止されているため、一度EU内に入れば、複数の国を簡単に移動できる。現在、EU内に隠れ暮らす不法滞在者は数百万人ともされ、犯罪の温床にもなっている。EUの東の玄関であるオーストリアで、移民排斥を掲げた自由党が躍進した背景には、こうした事情がある。
 河畔でオーストリアのザルツブルクから訪れたという工芸家、ファイヒトナーさん(44)と出会った。「シェンゲンの思想は偉大だよ。でもオーストリアは今も自由で開放的な国さ」と語るが、EU14カ国が続けてきた対オーストリア外交制裁の話をしたら、ちょっと寂しそうだった。
 人口42万人のルクセンブルクは3分の1が外国籍の国だ。税率が低いため、週末ともなると周辺国からガソリンを求める車の列が続くが、交される言葉も紙幣も様々。しかし、混乱の声は聞かない。1年2カ月後には統一通貨「ユーロ」で統一される。不法移民という不安を抱えながら、EUの国境はますます薄らいでゆく。 【森 忠彦】
 シェンゲン協定 5カ国にスペイン、ポルトガルを加えた7カ国で95年3月に発効。その後、ギリシャ、イタリア、オーストリアや北欧諸国が加わった。これらの国を移動する際には国境での旅券検査が必要なく、国際航空路も国内線扱いになる。一方で協定は麻薬や売春、テロなどの国際犯罪防止も盛り込んだ。[2000-10-23-12:56] 147
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 10/23@◇対決色強めるアラファト議長 紛争の長期化懸念◇(朝日新聞)

 1991年の湾岸戦争以来、大きな亀裂が入ったままだったアラブ世界が、パレスチナ情勢の悪化で、なんとか足並みをそろえることができた。イラクのクウェート侵攻を支持して、一時はアラブ諸国から見放されていたパレスチナ自治政府のアラファト議長は、「聖地エルサレム奪還」を唱え、アラブ全体の同情を引きつけることに成功したわけだ。しかし、これからどうするという展望は見えない。パレスチナ、イスラエル双方が和平交渉を実質的に「凍結」し、米国の役割が後退する中、紛争の長期化が懸念される。
 アラファト議長は、「和平の使者」であることを捨て、かつての武装闘争時代に掲げた「祖国解放の闘士」に戻る道を選んだようだ。イスラエルとの平和共存を目指した1993年のオスロ合意を見限り、「インティファーダ(民衆ほう起)」を最大限に利用しながら、イスラエルの譲歩を引き出そうという、危険承知のかけに出たのかもしれない。
 イスラエルでは和平推進勢力が急速にしぼんでいる。7月の米キャンプデービッド交渉で最終合意を期待したときの熱気は消えうせた。パレスチナ難民やユダヤ人入植地の問題は吹き飛び、聖地エルサレムの主権をめぐるイスラム・ユダヤ間の歴史的な宗教対立だけが増幅された形だ。理性と妥協を含む政治的な駆け引きが成立する余地は、きわめて限られている。
 パレスチナ民衆が「主役」の座を占め、政治指導者がそれを放置したままであれば、米国など外からの調停は成果を生みにくい。現在は、どこにも「止め役」がいない状態である。
 新たな中東戦争が起きるとは思えないが、アラブ・イスラエル双方の心理的なレベルでいえば、極度の緊張状態、といえよう。[2000-10-23-00:02]
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 10/24@◇ロシア大統領とユーゴ新大統領が27日に会談へ◇(朝日新聞)

 ロシアのプーチン大統領は23日、ユーゴスラビアのコシュトニツァ新大統領と今週、モスクワで会談することを明らかにした。インタファクス通信によると、会談は27日の予定で、プーチン大統領は「ユーゴとの関係を様々な分野で発展させる計画がある」と語り、ユーゴ新政権との関係強化に意欲を見せた。
 コシュトニツァ新大統領は、14日に初の外遊としてフランスでの欧州連合(EU)首脳会議に出席、22日にはボスニア・ヘルツェゴビナを訪問。今回のロシア訪問は、歴史的・民族的にも深い両国間の友好関係を維持するのが主眼とみられる。[2000-10-24-01:03] 62
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 10/24@◎ユーゴ、中東情勢で緊密連携へ=河野外相とEU上級代表(時事通信)

 河野洋平外相は24日夕、都内のレストランで来日中のソラナ欧州連合(EU)共通外交安保上級代表と食事をともにしながら国際情勢で意見交換した。双方は今後、ユーゴスラビアと中東情勢について、緊密な情報交換を行い連携を深めることで合意した。
 ソラナ代表は席上、ユーゴ情勢に関連し、国際社会のユーゴ支援がクロアチアなど周辺国のしっとを招く懸念があることを指摘。河野外相はこれに対し、「日本は周辺国との関係が良好だ。周辺国に支援を継続する旨のメッセージを伝えれば懸念は解消する」と述べ、周辺国への支援継続の方針を示した。 [時事通信社][2000-10-24-21:24] 63
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 10/24@<ユーゴ情勢>コソボ市町村議会議員選挙に緊急援助(毎日新聞)

 政府は24日の閣議で、ユーゴスラビア連邦コソボ自治州で今月28日に実施される市町村議会議員選挙の円滑な実施と民主化支援のため、全欧安保協力機構(OSCE)に対し、104万1000ドル(1億930万円)の緊急援助を行うことを決めた。コソボ自治州の市町村議会議員選挙は、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)の統括下で行われる予定だ。[2000-10-24-11:06] 65 [このページの最初に戻る]


 10/24@コソボ地方選支援に100万ドル 日本政府(共同通信)

 政府は二十四日の閣議で、ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州で今月二十八日に予定される地方議会選挙を支援するため、選挙を管理する欧州安保協力機構(OSCE)に百四万一千ドルの緊急無償援助を行うことを決めた。
 北大西洋条約機構(NATO)軍の空爆が終了して以降、同州は国連の管理下にあり、今回の選挙は地方自治の体制を整備する第一歩となる。(了)[2000-10-24-09:29] 66
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 10/24@「新生ユーゴ」へ支援表明 欧州連合(共同通信)

 【ベオグラード23日共同】欧州連合(EU)のパッテン欧州委員(対外関係担当)は二十三日、ベオグラードを訪れ、ユーゴスラビアのコシュトニツァ大統領と会談、「新生ユーゴ」への支援の意向を伝えた。
 パッテン委員は、EUが十一月から、二億ユーロの越冬用緊急援助を実施するなどユーゴの経済再建に協力していくと述べた。コシュトニツァ大統領就任後、同委員のユーゴ公式訪問は初めて。(了)[2000-10-24-09:20] 68
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 10/24@内閣承認、24日再開へ ユーゴスラビア連邦セルビア議会(共同通信)

 【ベオグラード23日共同】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国議会が二十三日、暫定内閣の発足と十二月の繰り上げ選挙実施を承認するために開かれたが、暫定内閣に参加しない、前政権の連立与党セルビア急進党の議事進行妨害工作で本題に入れず、いったん休会し、二十四日に再開することになった。
 急進党議員はコシュトニツァ大統領のセルビア民主野党連合が「違法」に政権を奪取したなどと主張。八時間近くにわたって順番に議員が登壇して不満をぶつけた。
 ミロシェビッチ前大統領のセルビア社会党と民主野党連合、セルビア再生運動の三党派がセルビア暫定内閣発足で合意したのに反発した動き。(了)[2000-10-24-07:47] 69
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 10/24@イランの編集者らに国際報道の自由賞(共同通信)

 【ニューヨーク23日共同】米国の市民団体「ジャーナリスト保護委員会」は二十三日、二○○○年の「国際報道の自由賞」を、イランの改革派新聞編集者マシャラ・シャムソルバエジン氏ら四人に贈ると発表した。
 他の受賞者は、マレーシアのオンライン新聞編集者スティーブン・ガン氏、ボスニア・ヘルツェゴビナの独立系セルビア語紙の創設者ゼリコ・コパンジャ氏、コンゴ(旧ザイール)の新聞発行人モデスト・ムティンガ氏。
 シャムソルバエジン氏は、死刑問題の論説がイスラムの原則に反するとして今年四月、禁固三十カ月の判決を受けて現在、投獄されている。(了)[2000-10-24-07:44] 70
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 10/24@◇ユーゴ、暫定政権発足に向け臨時議会◇(朝日新聞)

 体制移行が進むユーゴスラビア(セルビアとモンテネグロ両共和国で連邦を構成)で23日、12月に予定されるセルビア共和国議会選まで超党派で行政運営にあたる暫定政権が発足期限を迎え、政権承認を目指す臨時議会が開かれた。コシュトニツァ新連邦大統領派とミロシェビッチ前大統領派が今月16日に繰り上げ議会選実施と暫定政権樹立で基本合意したことを受け、ミロシェビッチ派の共和国内閣はすでに辞表を提出。だが、議事をめぐる手続き論で引き延ばしを図る動きがあり、23日中にコシュトニツァ派が暫定内閣を発足できるかはなお微妙な情勢だ。
 基本合意を受けた内閣承認と現議会解散を決めるための議会は、当初21日に予定されていたが、意見調整がつかず23日に延期された。コシュトニツァ派は「社会党側が提示した閣僚名簿の中に、反体制運動の学生弾圧にかかわった人物が含まれており、受け入れられない」と非難。共和国最高裁長官と検事総長の更迭も求めた。
 これに対して社会党幹部らは閣僚名簿の差し替えに応じ、同日午後、ようやく議会開会にこぎつけた。だが、共和国政府でミロシェビッチ派と連立を組んできたセルビア急進党が、テレビ中継がないことなどを理由に議事を引き延ばし、中断した。
 基本合意にもとづいて12月23日に繰り上げ選挙を実施するためには、法律上、議会を60日前に解散しなければならない。このため、24日までに議会が解散できない場合は、年末年始休暇を過ぎた来年1月以降に繰り上げ選挙の日程を再調整する可能性もある。
 コシュトニツァ派幹部の中には、ミロシェビッチ派が引き延ばし戦術をこれ以上使うならば、超法規的に共和国の組閣を宣言するべきだとの声すら出始めている。[2000-10-24-02:59] 284
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 10/24@◎黒柳徹子さんに「リーダーシップ賞」=ユニセフ(時事通信)

 【ニューヨーク24日時事】国連児童基金(ユニセフ)は24日、子供の発達や権利の保護などの活動に大きな貢献をした個人・団体を顕彰するために新設した第1回「子供のためのリーダーシップ賞」を、女優でユニセフ親善大使の黒柳徹子さんに授与した。
 黒柳さんは1984年に親善大使に任命されて以来、毎年、世界各地を訪れ、自然災害や内戦、貧困の犠牲になっている子供たちの現状を広く紹介。また、黒柳さんの呼び掛けでユニセフに寄せられた寄付金はこれまでに30億円余りにも上っている。
 ニューヨークで行われた授賞式に出席した黒柳さんは「わたしは小さい時から子供が好きでしたから、この賞は何よりもうれしい」と笑顔で語った。 [時事通信社][2000-10-24-23:23] 287
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 10/24@米人記者、金日成ポーズまねトラブル(読売新聞)

 【平壌24日=同行日本記者団】訪朝中のオルブライト米国務長官に同行した米国人記者の一人が二十四日、万寿台の故金日成主席像の前で銅像のポーズをまねてスナップ写真を撮ろうとして、北朝鮮側から制止されるというトラブルが起きた。
 国務省担当者は「われわれには冗談でも北朝鮮の人にとっては問題になることもある」と記者団に自制を呼びかけたが、関係改善が進んでも米朝間の文化的格差は依然大きいようだ。
 一部の同行記者はこの日、北朝鮮当局者の案内で市内見学に出かけ、朝鮮革命博物館の前にある故金主席の銅像を訪れた。
 銅像前では思い思いにスナップ写真を撮ったが、米女性記者の一人が同僚に頼んで、銅像を背に、右手を前の方に差し出した銅像と同じポーズで写真を撮ってもらおうとしたところ、北朝鮮の案内人の一人が「ストップ」と叫んで撮影をやめさせた。女性記者はおとなしく指示に従ったが、市内見学は銅像見学で打ち切られた。
 建国の父、故金主席の銅像は、北朝鮮の市民にとって崇拝の対象で、主席死去の際は多数の市民が泣きながら花束をささげた。女性記者の行為は「冒とく的」に感じられたようだ。
 同行記者団は米国人を中心に、日本人、韓国人など合計六十人余り。北朝鮮がこれほど多数の外国人記者を一度に受け入れるのは初めてで、米国務省は記者団に金正日総書記の写真の掲載された新聞の取り扱いに注意するよう促すなど気を使っている。
 しかし、故金主席、金正日総書記父子を絶対的な存在とする国家体制や、北朝鮮の案内人抜きには外出を認めないなどの外国人に対する厳しい規制に対する同行記者団の理解はいまひとつで、トラブルのもとになっている。[2000-10-24-22:55] 300
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 10/24@◇「エイズ治療薬を途上国へ」と訴え 国境なき医師団◇(朝日新聞)

 エイズ問題に取り組んでいる昨年度のノーベル平和賞受賞団体「国境なき医師団」のティド・フォン・シェンアンゲラー医師は24日、東京都内で記者会見し、「タイでは3つの薬が国内で生産され、はるかに安い費用で治療が可能になった。だが、これは最初の一歩にすぎない」と地球規模で安い治療薬が入手できるようにすることの重要性を訴えた。
 100万人のエイズ感染者がいるタイで活動する同医師は「全世界で3400万人の感染者がいて、うち2400万人がアフリカに集中している」と強調。「この5月、国際的な製薬企業5社が安い薬を途上国で提供すると声明したが、その後、何も具体的な動きがない」と述べ、沖縄サミットでも議題になったこの問題に、国際社会が関心を高めてほしいと呼びかけた。
 同医師は、途上国の人たちがエイズ、熱帯病などの治療に必要な医薬品を利用できるようにする「国境なき医師団」キャンペーン(日本事務局=電話03―3366―8571)の講演のために来日した。[2000-10-24-21:41] 64
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 10/24@サッカーのクロアチア監督辞任の意向 (共同通信)

 サッカーのクロアチア代表のミロスラブ・ブラジェビッチ監督は二十三日、辞任の意向を表明した。
 ワールドカップ(W杯)フランス大会で3位に導くなど同国を長年指揮してきたブラジェビッチ監督は地元ラジオ局に「これ以上はメディアなどの重圧に耐えられない」と話した。
 同監督は、二○○○年欧州選手権の予選敗退、二○○二年W杯欧州予選の苦戦などで強い批判を受けていた。(ザグレブAP=共同)(了)[2000-10-24-10:30] 289
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 10/24@◎トルシエ監督、アジア杯後に辞任の可能性=サッカー(時事通信)

 【ベイルート24日AFP=時事】サッカー日本代表のフィリップ・トルシエ監督は23日、当地で「(アジアカップで)優勝したら、じっくりと事態を見極めたい」と語り、同カップ後に、日本代表監督を辞任する可能性のあることを示唆した。AFP通信に語った。
 トルシエ監督は9月に2002年ワールドカップ(W杯)までの契約を更新しているが、「(W杯の)決勝トーナメントに進出するだけで十分というチームの監督として、あと2年間ぶらぶらしようとは考えていない」と語り、将来については未定であるとの見方を示した。  同監督はまた、日本を危機的な状況から立ち直らせたことを自ら評価したが、日本チームをもう1ランク上に引き上げるには、適任でないとした。アジアカップ優勝については、個人的なチャレンジであるとし、「アフリカでの成功にもかかわらず、アフリカカップでの優勝はなかった。だからアジアカップに勝つことは、個人的に重要だ」と話した。
 また、トルシエ監督は日本選手の態度についても、アフリカとの違いを指摘。「もっと感情を表に出してほしいのだが、日本選手はいつも寂しそうで、遠征を切り上げて、できるだけ早く帰りたいと思っているようだ」と不満を表し、日本協会に対しても「試合を見た感想を何の相談もなくコメントする技術委員会を許している」と、従来と同様の異議を唱えた。(了)[時事通信社][2000-10-24-22:48] 319
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 10/24@<国連平和の集い>親善大使、名誉大使ら約50人が出席(毎日新聞)

 【ニューヨーク23日上村幸治】国連本部で23日、「国連平和の使者・親善大使の集い」が開かれ、国連の任命した世界各国の親善大使、名誉大使ら約50人が出席した。
 会合はアナン事務総長の呼びかけで初めて開かれた。女優で国連児童基金(ユニセフ)親善大使のスーザン・サランドンさん(米国)が「国連の組織は複雑で、官僚的だ」と批判した。
 日本からは女優の黒柳徹子・ユニセフ親善大使、カンボジアで国連ボランティアの息子を殺害された中田武仁・国連ボランティア名誉大使、音楽プロデューサー、小室哲哉・国連薬物統制計画親善大使らが参加。
 記者会見した黒柳さんは「アフリカの子供たちの置かれた状況は大変で、どうしたらいいのか途方にくれることもあるが、それでも少しずつは良くなっていると思う」と語った。[2000-10-24-19:26] 320
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 10/24@◇緒方貞子国連弁務官にプーチン大統領が「友好勲章」授与◇(朝日新聞)

 ロシアを訪問中の緒方貞子・国連難民高等弁務官が23日、プーチン大統領から「友好勲章」を授与された。チェチェン共和国の難民支援を通じて、「国民間の平和と友好の強化に多大な貢献を果たした」のが理由。緒方弁務官はショイグ緊急事態相とも会談し、チェチェンでの家屋再建に向けた建設材料を提供するため、国連が年内に4200万ドルを支払う計画であることを伝えた。[2000-10-24-19:13] 334 [このページの最初に戻る]


 10/24@紛争地での職員安全確保へ国連が予算増額案(読売新聞)

 【ニューヨーク24日=松浦一樹】アナン国連事務総長は二十三日、世界各国の紛争地帯に派遣される国連職員の安全を確保するための国連予算を、現行の年六十万ドル(約六千五百万円)から三千万ドル(約三十二億円)に大幅拡充する提案を国連総会に提出した。
 世界の国連活動拠点百五十か所に配置されている文民職員約七万人の安全確保に専従する国連本部スタッフは現在わずかに八人。予算拡充は、二〇〇二〜三年度から実施し、スタッフを十八人に増員し、現場職員が身を守るための訓練や装備の増強などにあてる。また、安全問題を専門とする国連事務次長補のポストを新設する。
 国連の調べによると、一九九二年一月から今年九月の間に、計百九十八人の国連文民職員が紛争地などで殉職した。今年九月には、インドネシア領西ティモールで国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)職員三人が武装勢力に殺害された。一方、九四年一月からこれまで、計二百四十人の職員が人質となったり、誘拐された。職員が性的暴行や強盗の被害に遭う例も少なくないという。[2000-10-24-17:43] 343
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 10/24@内戦の地に平和の別天地 “独立”したソマリランド(共同通信)

 露店が連なる表通り。人々がお茶を飲みながら談笑する光景は、戦乱が続くアフリカのソマリアの中で「平和の別天地」のようだった。一九九一年にソマリアからの“独立”を宣言した北部ソマリランドを訪れた。人々はエガル大統領の下で、着々と国造りを進めていた。
 「ここでは武器の所有は禁止。だから犯罪率も著しく低下した。警察官の数は三千人だが、順次増やしていく」。スルダン内相は治安の良さに胸を張った。
 内相は年内に実施予定の憲法制定国民投票の準備で多忙だ。新憲法は現在の暫定政府の任期が終わる二○○二年以降の国の基本法になる。
 面積は日本の約四○%、人口約三百万人。首都ハルゲイサには大統領府をはじめ財政、外務、内務などの省庁もある。独立後、しばらくは混乱が続いたが、九七年にエガル大統領が選出され、暫定政府が成立して安定に向かった。
 海外援助も再開された。欧州連合(EU)は約四百万ドルを拠出、紅海に面する海の玄関ベルベラと首都を結ぶ約百六十キロの幹線道路の改修を支援している。
 よく整備されたベルベラ港は、海をもたない隣国エチオピアになくてはならない港だ。「いろんな国の船が入港する。八月は日本から自動車が百二十台来た」港湾職員が説明した。
 「どの国も対外債務に苦しんでいるが、わが国は借金がない。自力更生だ」。サイド財政相も胸を張る。年間予算は二千六百万ドル。ヤギや牛など家畜の輸出税が歳入の三割を占める。独自通貨もある。
 九七年に家族とともにエチオピアの難民キャンプから戻り、タクシー運転手をするモハメド・オマルさん(40)は「今は平和で天国のようだ。内戦ですべて失ったが、資金をためて以前やっていたたばこの輸入を始めたい」と夢を語る。
 しかし、国際社会はソマリランドの独立を承認していない。ソマリランドは二十日に成立したソマリア中央政府となる暫定政府の枠組みに組み込まれることを拒否している。
 エガル大統領(72)に聞くと「暫定政府がソマリアを安定させたら、将来について話し合いましょうと言っている。ここを現在の状況にするまで、血と金を随分つぎ込んだ。今、暫定政府の傘下に入ることは、火の中に身を投じるようなものだ」。
 「平和が続くなら独立でもソマリアの一部でも構わない。戦争だけはもう勘弁してほしい」。住民たちはこう口をそろえていた。(ハルゲイサ共同=大野圭一郎)(了)[2000-10-24-16:14] 357
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 10/24@ペレ、還暦迎える(共同通信)

 サッカーの「王様」ペレが二十三日、六十歳の誕生日を迎えた。
 サンパウロの個人事務所によると、ペレは米国やイタリアから多数受けた記念試合などの誘いを今回は断り、家族と静かに誕生日を祝ったという。
 地元紙は、数々の栄光をつかんだ「王様」の次の夢は七十歳の誕生日にマラカナン競技場での記念試合に健康な体でプレーすること、と伝えている。(サンパウロAP=共同)(了)[2000-10-24-13:53] 375
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 10/24@グスマン氏を議長に選出 東ティモールの評議会(共同通信)

 【ニューヨーク23日共同】国連は二十三日、東ティモール民族評議会(ETNC)議長にグスマン・東ティモール民族抵抗評議会(CNRT)議長が同日選出されたと発表した。
 ETNCは、これまで国連東ティモール暫定統治機構(UNTAET)に対して東ティモール側の利益を代弁してきた東ティモール民族諮問評議会を改組したもので、三十六人のメンバー全員が地元出身。グスマン氏の議長選出は、来年後半にも予想される憲制議会選後の同氏の大統領就任を視野に入れた動きと受け止められている。
 国連によると、メンバー三十六人のうち三十人が投票。グスマン氏には二十七人が賛成票を投じ、圧倒的多数で選出された。(了)[2000-10-24-12:55] 430
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 10/24@広島、長崎の原爆惨状を伝える国連軍縮展示場が新装(共同通信)

 【ニューヨーク23日共同】広島、長崎への原爆投下による惨状を伝える国連の軍縮展示場が二十三日、国連本部に新装オープンし、国連児童基金(ユニセフ)親善大使の女優黒柳徹子さんや国連平和大使の米俳優マイケル・ダグラスさんらが出席し記念式典が行われた。
 展示場はこれまでの同本部一階から三階の総会議場入り口付近の廊下に移設され、原爆投下時の高熱で溶けた硬貨、焼けただれた学生服などを陳列。周囲には核兵器だけでなく、生物・化学兵器や小型武器の使用に警告を発したパネルなども配置された。
 ダグラスさんは「こうした展示物は(軍縮推進に向けた)行動を大いに刺激するだろう」と述べ、喝さいを浴びた。(了)[2000-10-24-09:06] 431
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 10/24@「継続が重要」と黒柳さん 日本人国連親善大使が会見(共同通信)

 【ニューヨーク23日共同】国連親善大使会議に出席した女優の黒柳徹子さんら四人の日本人親善大使が二十三日会見し、ボランティア活動などについて抱負を語った。
 一九八四年に国連児童基金(ユニセフ)親善大使となり、毎年アフリカなどを訪れている黒柳さんは「天災や内戦が続くアフリカだが、少しずつ良くなっている」と述べ、今年八月に訪問したリベリアの現状を紹介。「継続が重要。これからも少なくとも年に一回は(現地に)行きたい」と話した。
 国連薬物統制計画親善大使の音楽プロデューサー小室哲哉さんは、薬物統制は豊かな国の問題でもあるとした上で「日本の若い世代に音楽を通じて薬物管理などへの関心を持ってもらいたい」と強調。
 七月にパレスチナ自治区を訪れ、最近のイスラエルとパレスチナの衝突を「心苦しく思った」という国連開発計画(UNDP)親善大使の女優紺野美沙子さんは「(現地の状況を)自分の目線でやさしい言葉で伝えたい」と述べた。
 また、国連ボランティア名誉大使の中田武仁さんは、日本でボランティア経験者が急増しているとして「悲観はしていない」と言い切った。(了)[2000-10-24-08:41]
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 10/25@<バルカン首脳会議>マケドニアで開幕 ユーゴ新大統領参加(毎日新聞)

 【ウィーン25日福井聡】南東欧安定化協定に基づくバルカン首脳会議が25日、マケドニアの首都スコピエで開幕した。ユーゴスラビアはこれまで除外されてきたが、コシュトゥニツァ新大統領が初めて参加し、バルカン諸国との関係修復の第一歩を踏み出した。
 この日の会議には約10カ国の首脳が参加した。アルバニアのメイダニ大統領は「ユーゴはミロシェビッチ前大統領を旧ユーゴ戦犯法廷に送り、前政権の戦争犯罪について謝罪すべきだ」と主張。コシュトゥニツァ大統領は「何年も続いた強権政治の後の変換には時間がかかる」と述べた。[2000-10-25-23:16] 51
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 10/25@孤立脱却へバルカン外交 首脳会議でユーゴ大統領(共同通信)

 【ベオグラード25日共同】ユーゴスラビアのコシュトニツァ大統領ら約十カ国首脳らが参加し、バルカン地域の安定化について話し合うバルカン首脳会議が二十五日、マケドニアの首都スコピエで開かれる。
 コシュトニツァ大統領とバルカン首脳が一堂に会するのは初めて。大統領は昨年のコソボ紛争などで悪化した近隣諸国との本格的な関係修復に乗り出す。
 大統領は十四日、フランスでの欧州連合(EU)特別首脳会議に出席、「欧州回帰」をアピールした。今回は二十二日の初のボスニア・ヘルツェゴビナ訪問に続き、バルカンの一員として孤立脱却に努める。
 しかし、一部参加国の中には、ユーゴに補償や謝罪を要求するなどミロシェビッチ前ユーゴ大統領が植え付けた不信感が根強く、払しょくするには時間がかかりそうだ。
 会議にはクロアチア、ボスニアなど一九九○年代前半に戦火を交えた旧ユーゴ諸国のほか、コソボ紛争で大量のアルバニア系難民を受け入れたアルバニアとマケドニア、さらにギリシャ、ブルガリア、ルーマニアなどの首脳やEUのパッテン欧州委員(対外関係担当)らが参加。
 コシュトニツァ大統領は会議の場で参加国首脳らと個別に会談、国連管理下のセルビア共和国コソボ自治州などを訪問中のホルブルック米国連大使とも意見を交換。
 ユーゴは二十六日、同地域の民主化定着と経済復興を目指した「南東欧州安定化協定」の正式参加メンバー国となる予定。(了)[2000-10-25-15:59] 55
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 10/25@◎ミロシェビッチ氏の「罪」認める=ユーゴ大統領(時事通信)

 【ニューヨーク24日AFP=時事】ユーゴスラビアのコシュトニツァ大統領は24日、米CBSテレビとのインタビューで、ミロシェビッチ前大統領が「罪」を犯したことを初めて認めた。 [時事通信社][2000-10-25-10:51] 56 [このページの最初に戻る]


 10/25@セルビア議会解散を要請 ユーゴ暫定政府(共同通信)

 【ベオグラード25日共同】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国の暫定政府は二十四日の発足後の初閣議で、ミルティノビッチ共和国大統領に共和国議会解散を求めることを決めた。大統領は要請を受け二十五日にも解散を宣言する予定。
 国営タンユグ通信によると、ミニッチ暫定首相は閣議で、厳冬の到来に備え暖房用の燃料や電気、ガスを確保し、物価安定に努めることが政府の優先課題だと述べた。
 また現在は国連管理下にあるセルビアのコソボ自治州で、少数派として暮らすセルビア人の保護にも尽力する意向を表明した。
 暫定政府は十二月二十三日に予定される共和国議会繰り上げ選挙までの選挙管理内閣。(了)[2000-10-25-10:21] 57
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 10/25@連立政権樹立で原則合意 ユーゴ、来週にも新政府(共同通信)

 【ベオグラード25日共同】コシュトニツァ・ユーゴスラビア連邦大統領のセルビア民主野党連合と同連邦モンテネグロ共和国の野党、社会人民党が二十四日、両党による新政権樹立で原則合意し、来週にも連立政府が発足する見通しとなった。
 新政府はミロシェビッチ前大統領のセルビア社会党などを政権から排除、先月の連邦大統領選挙と議会選挙で勝利した民主野党連合が主導権を握る。連邦政府の発足で国際機関などからの援助受け入れが可能となり、ユーゴの民主化と経済再建に大きな一歩を踏み出すことになる。
 国営タンユグ通信によると、コシュトニツァ大統領は、連邦政府が来週にも発足すると表明した上で、新首相に社会人民党のゾラン・ジジッチ副党首、副首相には民主野党連合と協力してきた独立系経済学者グループ「G17」のミロリュブ・ラブス・ベオグラード大教授が就任すると述べた。
 地元テレビなどによると、大統領は新政府の課題として@セルビアとモンテネグロの協調関係確立Aユーゴの国際機関への復帰―を挙げた。新内閣では、民主野党連合と社会人民党から六人ずつ、G17から四人が閣僚ポストにつく見通し。(了)[2000-10-25-09:02] 58
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 10/25@セルビア暫定内閣が発足 コシュトニツァ体制軌道に(共同通信)

 【ベオグラード24日共同】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国議会は二十四日、コシュトニツァ大統領率いるセルビア民主野党連合など三党派で構成するセルビア暫定内閣を賛成多数で承認、暫定政府が発足した。
 十二月二十三日に予定される共和国議会繰り上げ選挙までの選挙管理内閣で、ミロシェビッチ前大統領のセルビア社会党のミニッチ前連邦下院議長を首相とする二十四閣僚で構成する。
 コシュトニツァ大統領陣営は今月上旬の政変で連邦政府・議会の実権を掌握。連邦の中核であるセルビア共和国でも繰り上げ選挙を経て同陣営主導の次期本格内閣が誕生する見通しとなり、コシュトニツァ新体制は本格軌道に乗った。
 ユーゴ連邦政府の組閣交渉もこの日続けられたが、大統領が求めていた週内の合意は流動的だ。
 セルビア暫定内閣の二人の副首相はチョビッチ(民主野党連合)とクルニッチ(再生運動)両氏となり、首相を含めた三者が合意した場合のみ内閣の意思決定が下される。
 組閣交渉は民主野党連合、社会党、再生運動で進めてきたが、社会党の閣僚人事などをめぐって難航した。内務、司法、情報、財務の主要四省庁は三党派の合議で運営される。(了)[2000-10-25-07:27] 59
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 10/25@◇セルビアに暫定政権、連邦新大統領の体制固めへ ユーゴ◇(朝日新聞)

 ミロシェビッチ前連邦大統領が退陣したユーゴスラビアのセルビア共和国で24日、12月の共和国議会選までの期間、行政運営にあたる暫定政権が発足した。新政権はミロシェビッチ派のセルビア社会党とコシュトニツァ派(旧野党連合)などの3派連立で、暫定首相には社会党元幹事長のミニッチ氏が就任した。ミロシェビッチ派や民族主義を掲げる野党の抵抗を受けながらも、ようやく暫定政権発足にこぎつけたことで、コシュトニツァ派の体制固めは一歩前進した形だ。
 ミニッチ暫定首相の決裁には、コシュトニツァ派と、やはり連立に加わるセルビア再生運動が出している2人の副首相の同意が必要。司法警察や、メディア、財政を担当する主要省庁では、3派の代表が合議制で「大臣」を務めるため、ミロシェビッチ前大統領の影響力は大幅にそがれることになる。
 一方、コシュトニツァ派は連邦内閣組閣を急ぎ、最大の障害となっているモンテネグロ共和国との調整を進めている。コシュトニツァ大統領は、これまでミロシェビッチ派と連立を組んできた社会人民党(モンテネグロ共和国では野党)のジジッチ副委員長を連邦首相に指名する意向を表明。「10月末か11月には連邦政府の内閣を発足できる」との見通しを示している。
 [2000-10-25-00:23] 60
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 10/25@<アルバニア>ユーゴ空爆の「NATOの顔」に勲章 大統領(毎日新聞)

 アルバニアのメイダニ大統領は23日、昨年の北大西洋条約機構(NATO)軍による対ユーゴスラビア空爆で連日テレビに登場、「NATOの顔」となったジェミー・シェイ報道官(英国)に対し、国家的な勲章「金鷲メダル」を授与した。セルビアの弾圧を受けたコソボ自治州のアルバニア系難民に「真実と希望を与えた」とたたえた。
 シェイ報道官は78日間に及んだ空爆作戦中、記者会見で空爆の概況や誤爆の弁明を繰り返す姿がテレビに映し出され、ソラナ事務総長(現欧州連合共通外交・安全保障上級代表)とともにNATOを代表する存在だった。 【ローマ支局】[2000-10-25-00:11] 61
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 10/25@<ユーゴ>セルビア暫定政府が発足 3党派による連立政権に(毎日新聞)

 【ウィーン24日福井聡】ユーゴスラビア連邦を構成するセルビア共和国は24日、ミロシェビッチ前大統領率いる社会党のミニッチ議員を首相とする暫定政府を承認した。同政府はコシュトゥニツァ新大統領の支持母体・セルビア民主野党連合と社会党、セルビア再生運動の3党派による連立政権で、「12月23日投票」が決まっている次期議会選挙まで選挙管理内閣として機能する。
 暫定政府は社会党や選挙実施による議席減を恐れる極右・セルビア急進党の抵抗で発足が遅れたが、これで野党連合は本格政権への基盤を確保した形となった。
 暫定内閣は首相を社会党、副首相を野党連合と再生運動から各1人ずつ指名し、3者の合意でのみ政策決定する。[2000-10-25-00:06] 144
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 10/25@<コートジボワール>野党党首が大統領就任宣言 軍政ほぼ崩(毎日新聞)

 【ヨハネスブルク25日藤原章生】コートジボワール大統領選挙(22日)で、ゲイ大統領による一方的な勝利宣言を機に騒乱の広がったアビジャンで25日、離反した警察軍らがデモ隊と共に国営放送局などを占拠した。同大統領は同日午前、軍事空港からヘリコプターで脱出した。対立候補だった野党イボワール人民党のバグボ党首は同日午後、国営ラジオで大統領就任を宣言。昨年12月のクーデターで生まれたゲイ氏の軍政は「不正選挙」に怒った市民らの手でほぼ崩壊した。
 ゲイ大統領は西アフリカのベニンに到着したとの情報もあるが、確認されていない。パリからの報道によると、フランスのジョスラン協力担当相は「脱出したゲイ大統領はもう(仏の)交渉相手ではない」と、ゲイ大統領の失脚を示唆した。また、23日に辞任した軍政のディアラ前首相は「開票結果からバグボ党首の勝利は明らかだったが、ゲイ大統領は受け入れず、不正を働いた」と述べたという。
 AFP通信などによると、デモ隊鎮圧に当たった警察軍は25日午前、軍政支持を撤回し、政府軍兵士も次々に離反を始めた。25日午前の段階で数万人に膨らんだデモ隊はアビジャン市街を埋め、軍の威嚇発砲では抑え切れない状況だった。デモでは24日夜までに少なくとも9人が死亡したが、その後の死傷者の数は明らかになっていない。
 コートジボワールでは昨年12月、ボーナスの未支給やベディエ前政権の汚職に怒った若手軍人がクーデターを起こし、元軍参謀総長のゲイ氏をトップに据えた。ゲイ氏は民政移管へ向けた大統領選で、有力野党候補の出馬を阻止し、有利な選挙戦を続けてきた。だが投票後に敗色が濃くなった23日、内務省は選管の開票作業を中断させ、「独自集計」でゲイ大統領の勝利を伝えたため、野党支持者の抗議デモが一気に広がった。
 ▽コートジボワール 国名はフランス語で「象牙(ぞうげ)海岸」を意味し、15世紀以降、ポルトガルなど西欧各国が象牙や奴隷貿易で来航したのが由来。18世紀からフランスが本格的に進出し、1917年に全土を制圧、46年に仏の海外県となった。58年の国民投票で自治共和国となり、60年8月に独立。世界1位のカカオ豆輸出国としても知られる。[2000-10-25-23:16] 173
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 10/25@◇スー・チーさんの隔離1カ月余に常態化の懸念◇(朝日新聞)

 ミャンマー(ビルマ)軍事政権がアウン・サン・スー・チーさんら最大野党、国民民主連盟(NLD)幹部の隔離措置を取ってから1カ月あまりがたった。今月上旬に国連のラザリ・ミャンマー担当特使が訪問した時も、隔離は解かずに面会だけを認める形を取った。政権は隔離の常態化を狙っているのではないか、との懸念が高まっている。
 先月22日に地方に向かおうとしたスー・チーさんら一行を強制的に隔離してから政権は隔離措置の理由を明らかにしておらず、隔離を解くための条件も不明なままだ。
 しかし、政権は「特例」としてラザリ特使による11日のスー・チーさんとの面会をあっさり認めた。26日までの予定でヤンゴン入りしている国際労働機関(ILO)の強制労働問題調査団も面会が認められている。
 政権は、ラザリ特使の求めにこたえて政治犯の釈放も実施した。こうした対応が「政権は対外関係には配慮しつつ、隔離は既成事実化を進めている」との見方につながっている。
 隔離を解けばスー・チーさんらがまた地方旅行を試みることは間違いない。今後、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合や東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議といった、スー・チーさんにとって国際社会向けのアピールの機会となる国際会議の日程も続いている。「隔離解除のタイミングはあってないのが現状」とヤンゴンの外交筋はいう。[2000-10-25-19:38] 192
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 10/25@避難民の子供に洗脳教育か 東ティモール独立反対派(共同通信)

 【シドニー25日共同】昨年九月の東ティモール騒乱で、隣接のインドネシア領西ティモールに逃れた避難民のうち、約千人の子供たちが親元から引き離され、ジャワ島東部、中部などの施設で反独立教育を受けていることが、二十五日明らかになった。
 同日付のオーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルドが「東ティモールの盗まれた子供たち」との見出しで報じた。
 それによると、東ティモール独立に反対する勢力が、西ティモール内で避難民生活を送る親たちに「十分な教育を受けさせる」と接近、小学生から高校生までの子供たちを引き取りジャワ島などに送った。
 インドネシアの人権活動家クオドリさんは反独立勢力が「子供たちに反独立教育を行い、洗脳している」と指摘、中には工場や農園などで無理やり働かされている子供もいるという。
 子供たちは昨年十月ごろからジャワ島やスラウェシ島南部などに送られ、総数は千人に上るとみられる。クオドリさんは「国連とインドネシア政府が実態解明し、子供たちを親元に戻すべきだ」と訴えている。(了)[2000-10-25-17:27] 208
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 10/25@◇「窓」―正反対◇(朝日新聞)

 相手とは正反対だと互いに思っている者同士が、実はよく似ているということがある。
 冷戦時代のさなか、勤務していたウィーンで大きな会議があり、ワシントンとモスクワから同僚が応援にきてくれた。
 そのとき次のような冗談、というより悪態を思いついた。
 米ソは激しく対立しているようでいて、そっくりなところがある。米国は物騒で、オフィスビルのトイレにまでピストル強盗が潜む。ソ連圏にはしばしばトイレットペーパーがない。ともに、トイレにもおちおち入れない、と。
 同僚の二人はにこりともしない。担当の国をからかわれて、面白くなかったらしい。
 今では好景気とともに米国の治安もよくなり、以前のようなことはないらしい。旧ソ連・東欧圏も昔とはちがう。
 現在の対比はこうだ。
 ユーゴスラビアの首都ベオグラードで先月、「戦争犯罪」に対する有罪判決があった。
 被告はクリントン米、シラク仏大統領、ブレア英首相ら十四人。北大西洋条約機構が昨年ユーゴを空爆したことで、全員を懲役二十年とした。
 同じころ、ニューヨークの米連邦地裁もボスニア・ヘルツェゴビナの民族紛争でセルビア人勢力を率いたカラジッチ氏に、内戦の被害者たちに四十五億ドルを支払うよう命じた。この裁判は七年も続いた。
 ニューヨークでは中国の李鵬・全国人民代表大会常務委員長やジンバブエのムガベ大統領を被告人とする裁判も始まっている。米国へ逃れたそれぞれの国民が「弾圧を受けた」と訴えてともに受理された。
 外国の裁判所が被告人不在のまま有罪判決を下す。空手形は承知の政治ショーなのだろう。
 ベオグラードでもニューヨークでも、関係者が大まじめなのが不思議だ。〈児〉[2000-10-25-14:25] 228
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 10/25@<コートジボワール>大統領選で対立 軍が市民に発砲し9人(毎日新聞)

 【ヨハネスブルク24日藤原章生】西アフリカ・コートジボワールの大統領選(22日投票)で軍政側は24日、軍政の長、ゲイ大統領(59)が勝利したと発表した。軍政が選管を解散し、独自に結果を発表したことに野党支持者が怒り、最大の都市アビジャンなどで抗議行動を行った。これに対し軍隊が発砲、少なくとも9人が死亡した。軍政は24日夜、非常事態宣言と夜間外出禁止令を発令した。一方、野党アイボリアン人民党のバグボ党首(55)も勝利宣言しており、騒乱は広がりそうだ。
 アビジャンからの報道によると、軍政のチェイク内務相は24日午後、「ゲイ大統領が52・72%を得票し、41・02%のバグボ党首を下し勝利した」と発表した。23日午後に野党優勢を伝えた時点で開票作業を中断した選管については「不正行為があり解散させた」と述べた。
 これに対し、バグボ党首は独自集計を基に勝利を宣言、「私が国家元首だ。軍政の横暴を止めろ」と支持者にデモ行動を呼びかけた。
 アビジャン市内各地に出動した軍は数百人の市民に向け催涙ガス弾や実弾を発砲し、ロイター通信によると24日夜までに少なくとも9人が死亡、13人が負傷した。兵士による女性暴行も目撃されている。
 コートジボワールはフランスから独立した60年以来、長く平和が続いていた。しかし昨年12月、ベディエ前政権の汚職体質に怒った若手軍人がクーデターを起こしゲイ大統領をトップに据えた。ゲイ氏は「民政移管と同時に退任する」という公約を翻し、選挙戦を展開。憲法改正や軍政下の最高裁決定を通じ、野党の有力候補の出馬を阻んできた。
 強引な軍政の手法に反発した欧米諸国は、国際監視団を送っていない。
 西アフリカでは昨年5月、大国のナイジェリアが民政移管を果たし、今年3月のセネガル大統領選では野党が長年の「独裁体制」を崩した。また昨年から今年にかけニジェール、ギニアビサウが内乱を経て民主体制へと移行。全般として強権体制が弱まる傾向にあるが、コートジボワールはその流れに逆行している。[2000-10-25-12:06] 242
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 10/25@<黒柳徹子さん>「子どものためのリーダーシップ賞」を受賞(毎日新聞)

 ニューヨークの国連児童基金(ユニセフ)で24日、第1回「子どものためのリーダーシップ賞」授賞式が行われ、女優でユニセフ親善大使の黒柳徹子さんに同賞が贈られた。
 この賞は、1990年に国連で開かれた「子どものための世界サミット」10周年を記念して、子どもの命を守るために貢献をした人をたたえるため、新たに設けられた。
 黒柳さんは、84年に親善大使に任命されて以来、毎年、アフリカやアジアの貧しい国を訪ね、干ばつや内戦、貧困の犠牲になっている子どもの状況を報告してきた。黒柳さんの呼びかけにより、これまでに約21万5000の個人・団体から、約30億7500万円がユニセフに寄せられている。【ニューヨーク支局24日】[2000-10-25-10:41] 255
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 10/25@黒柳さんにユニセフ賞 世界の子供励まし続ける(共同通信)

 【ニューヨーク24日共同】国連児童基金(ユニセフ)は二十四日、親善大使として一九八四年以来、世界各国で貧困や戦乱に苦しむ子供たちを励まし続けてきた女優の黒柳徹子さんに第一回「子どものためのリーダーシップ賞」を贈った。
 ニューヨークのユニセフ本部での授賞式後、黒柳さんは「子供が大好きな私にとって何よりもうれしい賞。これからも親善大使の仕事を続けていきます」と喜びの感想を述べた。
 ユニセフのガウタム事務局次長は、黒柳さんの呼び掛けで多額の寄付が寄せられたことを紹介。「世界各国から困難に直面する子供たちの声を伝えてくれた。黒柳さん以上に受賞に値する人はいない」と強調した。
 同賞は子供の命と成長を守り権利を保障するために貢献した個人や団体を表彰する目的で、ユニセフが今年創設した。
 親善大使は、干ばつに見舞われたり戦闘で破壊された地域を訪れる厳しい仕事。黒柳さんは「あと何年できるか分からないが、足腰をきたえて、最低年一回は外国へ行きたい」としている。
 黒柳さんは親善大使就任以来約二十カ国を訪問。黒柳さんの訴えに応じて約二十一万件、総額約三十億円の寄付がユニセフに寄せられた。(了)[2000-10-25-07:57] 256
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 10/25@緒方氏後任にルベルス氏 国連難民高等弁務官(共同通信)

 【ニューヨーク24日共同】アナン国連事務総長は二十四日、今年末に任期切れとなる緒方貞子・国連難民高等弁務官の後任にオランダのルベルス前首相を充てる方針を固めた。二十五日に正式発表する。
 ルベルス氏はロッテルダム生まれで六十一歳。一九八二年から九四年までオランダの首相を務めた。その後、九五年には北大西洋条約機構(NATO)事務総長、昨年は欧州連合(EU)の欧州委員会委員長への就任が有力視されたが、いずれも実現しなかった。
 アナン事務総長は、財政難に悩む国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)にとって、緒方氏の後任は資金面で拡充を図れる「強力な人材」が不可欠と判断。オランダ政府によるプロンク住宅・国土開発・環境相の推薦を退け「欧州政界の大物」(国連外交筋)の起用を決めた。
 後任人事では、プロンク氏のほか、国連東ティモール暫定統治機構(UNTAET)のデメロ特別代表(ブラジル)、国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)のクシュネル特別代表(フランス)らの名前も出ていた。
 緒方氏は九一年から十年にわたって高等弁務官を務め、紛争地域で難民救済に尽力した。UNHCRの課題として、職員の安全確保とそのための通信設備の充実や訓練強化などを挙げている。(了)[2000-10-25-07:57] 257
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 10/25@地球一周して映画制作を 市民団体がスタッフ募集(共同通信)

 船旅を通じ国際交流を進める市民団体「ピースボート」は、来年一月からの地球一周航海に同行して映画を制作するスタッフを募集している。ピースボート事務局は「二十一世紀最初の世界を映画として残す試み。国際理解を深めるだけでなく映画界へ若い人材を送り込みたい」としている。
 募集するのは二十五歳前後の男女計六人。十一月中旬から毎週東京で行う企画会議などに参加できて、無報酬でも乗り切れることが条件。クルーズ参加費はピースボートが負担する。
 制作に際しては、映画プロデューサー古沢敏文さんが指導、助言する。作品はドキュメンタリーにはこだわらない方針。
 船は一月十六日東京発。東南アジア、アフリカ、南米、南太平洋を回り、四月十八日に東京へ戻る。
 参加希望者は、履歴書と参加の抱負を含む五分程度の自己PRビデオを東京都新宿区高田馬場三ノ一四ノ三、ピースボートへ。三十一日消印有効。募集の詳細はhttp://www.eaceboat.orgに掲載している。(了)[2000-10-25-07:47] 263
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 10/25@緒方・国連難民高等弁務官の後任にルベルス氏(読売新聞)

 【ジュネーブ24日=大内佐紀】アナン国連事務総長は二十四日までに、緒方貞子・国連難民高等弁務官(73)の後任に、オランダのルドルフス・ルベルス元首相(61)を充てる方針を固めた。すでに日本など主要諸国に打診している。緒方氏は今年いっぱいで退任する。アナン事務総長は二十六日にもルベルス氏指名を正式に発表する。その上で国連総会にはかり、承認を得たい考えだ。
 緒方氏の後任をめぐっては、ルベルス氏のほかにも、デメロ国連東ティモール暫定統治機構(UNTAET)事務総長特別代表、ボルベック・ノルウェー前外相らが候補にあがっていた。この中で、オランダは国連に拠出金、人材両面で多大な貢献をしているにもかかわらず、幹部職員が少ないことなどから、アナン事務総長はオランダ出身者を選出する意向を固めたと見られる。
 アナン事務総長は、国連難民高等弁務官に求められる資質として、「指導力と管理能力があり、また、拠出金を集められること」を挙げていた。[2000-10-25-03:03] 270
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 10/25@◇セルビアに暫定政権、連邦新大統領の体制固めへ ユーゴ◇(朝日新聞)

 ミロシェビッチ前連邦大統領が退陣したユーゴスラビアのセルビア共和国で24日、12月の共和国議会選までの期間、行政運営にあたる暫定政権が発足した。新政権はミロシェビッチ派のセルビア社会党とコシュトニツァ派(旧野党連合)などの3派連立で、暫定首相には社会党元幹事長のミニッチ氏が就任した。ミロシェビッチ派や民族主義を掲げる野党の抵抗を受けながらも、ようやく暫定政権発足にこぎつけたことで、コシュトニツァ派の体制固めは一歩前進した形だ。
 ミニッチ暫定首相の決裁には、コシュトニツァ派と、やはり連立に加わるセルビア再生運動が出している2人の副首相の同意が必要。司法警察や、メディア、財政を担当する主要省庁では、3派の代表が合議制で「大臣」を務めるため、ミロシェビッチ前大統領の影響力は大幅にそがれることになる。
 一方、コシュトニツァ派は連邦内閣組閣を急ぎ、最大の障害となっているモンテネグロ共和国との調整を進めている。コシュトニツァ大統領は、これまでミロシェビッチ派と連立を組んできた社会人民党(モンテネグロ共和国では野党)のジジッチ副委員長を連邦首相に指名する意向を表明。「10月末か11月には連邦政府の内閣を発足できる」との見通しを示している。 [2000-10-25-00:23]


 (注)この「最近のボスニア」コーナーは、一般に報道されている記事に、千田が一部手直しして掲載しているものです。出所は明示しており、各社・各記者の著作権を侵害するつもりはありませんが、著作権上問題があるとお考えの方や、自分(自社)の記事は載せないでほしいという方がいらっしゃれば、このホームページの感想もふくめて、千田あてに連絡してください。
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