最近のボスニア(旧ユーゴスラビア)情報

(10/01, 2000)


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 09/28@◇ユーゴ大統領選 野党「勝利」集会に20万人◇(朝日新聞)
 09/28@野党候補が勝利宣言 ユーゴ、20万人が集会 選管は決選投(共同通信)
 09/28@ユーゴ選管、決選投票実施を公表(読売新聞)
 09/28@<ユーゴ大統領選>連邦選管が最終開票結果を発表(毎日新聞)
 09/28@決選投票拒否で大集会(読売新聞)
 09/28@<ユーゴ大統領選>野党、今後の選択に深刻なジレンマ(毎日新聞)
 09/28@<ユーゴ>野党連合が20万人参加の大統領選「勝利」集会開(毎日新聞)
 09/28@◎ユーゴ全土で30万人抗議集会=コシュトニツァ候補、決選(時事通信)
 09/28@◎「野党候補の下で国は繁栄」=19世紀の予言が話題に−ユ(時事通信)
 09/28@野党勝利集会に20万人 ユーゴ、警官の姿まばら(共同通信)
 09/28@ユーゴスラビア大統領選に「本物の変革」と国連総長(共同通信)
 09/28@◇ユーゴ野党陣営、「正面突破」の構え 世論結集が焦点◇(朝日新聞)
 09/28@◇欧州各国が野党勝利認める ユーゴ大統領選◇(朝日新聞)
 09/28@<ユーゴスラビア>モンテネグロ大統領補佐官「野党連合勝利(毎日新聞)
 09/28@<ヨルダン機>人道物資積みバクダッドに到着(毎日新聞)
 09/28@クシュネル氏が意欲 緒方高等弁務官の後任に(共同通信)
 09/28@小型武器で国連決議提出へ 初の国際会議で日本が方針(共同通信)
 09/28@PKOで安保理に作業部会(共同通信)
 09/28@◎クシュネル氏、難民高等弁務官に立候補 (時事通信)
 09/28@クロアチアが7位 バレーボール本記(共同通信)
 09/29@◎ユーゴ大統領選の結果検証を要求=EU (時事通信)
 09/29@◇ユーゴスラビア野党陣営の中心人物がゼネスト呼びかけへ◇(朝日新聞)
 09/29@ユーゴ野党側の勝利、セルビア正教会が認める(読売新聞)
 09/29@◇ロシアは「等距離外交」の構え ユーゴ大統領選◇(朝日新聞)
 09/29@ユーゴ野党が抗議行動を開始(読売新聞)
 09/29@<ユーゴスラビア>野党連合が29日に抗議集会へ(毎日新聞)
 09/29@ユーゴ連邦軍の出動阻止に自信 前参謀長の野党党首(共同通信)
 09/29@大統領退陣求めゼネスト ユーゴ野党連合が宣言へ(共同通信)
 09/29@◎ユーゴ軍最高首脳、一転「中立宣言」(時事通信)
 09/29@◇29日から5日連続で抗議集会 ユーゴ野党連合◇(朝日新聞)
 09/29@ロシア大統領、EU首脳と会談(共同通信)
 09/29@ロシアに選挙資料を提供 ユーゴ大統領選で野党(共同通信)
 09/29@米大統領「ユーゴ大統領選の勝利は野党候補」(読売新聞)
 09/29@<ユーゴ>ミロシェビッチ現大統領決選投票に向けた意欲示す(毎日新聞)
 09/29@ユーゴ首相ポストを要求 ミロシェビッチ氏(共同通信)
 09/29@野党候補の勝利支持鮮明に 米大統領が即時退陣を要求(共同通信)
 09/29@2日からゼネスト入り ユーゴ与野党対決ヤマ場に(共同通信)
 09/29@◎ミロシェビッチ派内閣が存続=大統領与党、議会の過半数維(時事通信)
 09/29@<ユーロ導入否決>見えない欧州統合の行方 各国に温度差(毎日新聞)
 09/29@<国連改革>支持国増える 日本政府代表が分析(毎日新聞)
 09/29@強まるチベット弾圧 亡命政府が報告書(共同通信)
 09/29@◇バレーボール決勝は、ロシア対ユーゴ◇ (朝日新聞)
 09/29@<五輪・バレー>男子準決勝 イタリアがユーゴスラビアに敗(毎日新聞)
 09/29@名波、小野22人の候補発表 アジア杯サッカー日本代表(共同通信)
 09/30@◇ユーゴ、不服従行動に乱れ 与党系メディア内で造反も◇(朝日新聞)
 09/30@◇ロシア大統領、ユーゴへ外相派遣の用意と表明◇(朝日新聞)
 09/30@◇ユーゴの大統領派政党、選挙結果見直しで野党に同調◇(朝日新聞)
 09/30@<ユーゴ>連邦軍の式典に出席 ミロシェビッチ大統領(毎日新聞)
 09/30@<ユーゴ>2日から全国規模のゼネスト セルビア民主野党連(毎日新聞)
 09/30@決選投票受諾論も ユーゴ野党、対立表面化か(共同通信)
 09/30@◇ユーゴ各地で「不服従行動」 幹線道路封鎖も◇(朝日新聞)
 09/30@ユーゴスラビア連邦モンテネグロでも決選準備(共同通信)
 09/30@<ユーゴ>野党集会 ベオグラードで計4万人(毎日新聞)
 09/30@ユーゴ主要都市で29日夜も抗議集会(読売新聞)
 09/30@投票強行なら投票所封鎖 セルビア民主野党連合(共同通信)
 09/30@<ユーゴ>大統領選 民主野党連合が連邦選管に異議申し立て(毎日新聞)
 09/30@◇ロシア亡命説飛び交う ユーゴのミロシェビッチ大統領◇(朝日新聞)
 09/30@ギリシャなどが参加を表明 ユーゴ大統領選の再集計(共同通信)
 09/30@ベラルーシ亡命を検討か 米テレビが報道 (共同通信)
 09/30@市民の怒り次々と噴出 ユーゴ各地で抗議行動(共同通信)
 09/30@ロシア特使がユーゴ訪問へ(共同通信)
 09/30@◎ユーゴ大統領は首相に就任=兄の駐モスクワ大使(時事通信)
 09/30@◎BBC特派員に国外退去命令=ユーゴ(時事通信)
 09/30@◇ユーゴ、連邦議会選はミロシェビッチ「与党」が多数制す◇(朝日新聞)
 09/30@◇ユーゴ野党連合、大統領退陣求め10月2日からゼネスト◇(朝日新聞)
 09/30@<ユーゴスラビア>野党連合が抗議集会 ゼネスト実施を宣言(毎日新聞)
 09/30@ワヒド政権の対応は不十分 武装解除の徹底をと緒方氏(共同通信)
 09/30@小和田恒氏を擁立へ 国際司法裁の裁判官選挙(共同通信)
 09/30@「神殿の丘」の衝突、騒乱各地に飛び火(読売新聞)
 09/30@EU、対米経済制裁を準備 輸出企業の優遇税制で(共同通信)
 09/30@全当事者が和平協定履行を ブルンジ内戦で安保理声明(共同通信)
 09/30@エルサレム「神殿の丘」で衝突、5人死亡 (読売新聞)
 09/30@◎男子はロシアが4度目のV〔五輪・ハンドボール〕(時事通信)
 09/30@◇女子は米国が4度目の優勝 バスケットボール◇(朝日新聞)
 09/30@女子は米国が4度目の優勝 バスケットボール(共同通信)
 09/30@<五輪・サッカー>連覇のアフリカ勢 欧州、南米に肉薄(毎日新聞)
 09/30@<五輪・サッカー>カメルーン、新興勢力の底力 次の照準は(毎日新聞)
 09/30@「全然寝てないわ」 熱狂するカメルーン国民(共同通信)
 10/01@ユーゴ野党、連邦軍切り崩し戦術(読売新聞)
 10/01@<社説>ドイツ統一10年 欧州と世界を塗り替えた(毎日新聞)
 10/01@<ユーゴ>2日に全国でゼネスト突入 民主野党連合が宣言(毎日新聞)
 10/01@<ユーゴ>大統領選での投票用紙を発見 野党側が再生紙会社(毎日新聞)
 10/01@ロシアも野党勝利と認識 独ロ首脳が電話会談で一致(共同通信)
 10/01@<ユーゴ>大統領選めぐる民主野党連合の異議を却下 連邦選(毎日新聞)
 10/01@◇ユーゴ野党、2日ゼネスト入り 与党側は決選準備着々と◇(朝日新聞)
 10/01@<米露首脳>ユーゴ情勢を電話会談 緊密に連携することで一(毎日新聞)
 10/01@◎英特殊部隊がモンテネグロに滞在=「セルビアからのテロ」(時事通信)
 10/01@ユーゴ、ロシアの外相派遣を拒否(読売新聞)
 10/01@◎ゼネスト参加の動き拡大=各地でデモや道路封鎖−ユーゴ(時事通信)
 10/01@異議申し立てを却下 ユーゴ連邦選管(共同通信)
 10/01@2日早朝からゼネストへ ユーゴ野党連合が呼び掛け(共同通信)
 10/01@ロシアの積極仲介を期待 欧米ロの動き本格化(共同通信)
 10/01@◎イラク大統領がミロシェビッチ氏支援?=ユーゴに情報機関(時事通信)
 10/01@<ニュースキー>エルサレムの衝突 和平交渉に影響=再替(毎日新聞)
 10/01@◇イスラエルとパレスチナ衝突拡大、聖地問題の危うさ露呈◇(朝日新聞)
 10/01@◇英・北アイルランドのテロリスト刑務所、使命終え閉鎖◇(朝日新聞)
 10/01@<シリア>アサド新大統領がエジプト訪問へ 就任後初の外遊(毎日新聞)
 10/01@日米が初の民間人退避訓練 11月の共同統合演習で(共同通信)
 10/01@<五輪・バレー>ユーゴ バルカン半島の憂うつ晴らす大合唱(毎日新聞)
 10/01@<五輪・バレー>男子決勝 ユーゴが露を降し、初の金獲得(毎日新聞)
 10/01@◇ユーゴスラビアが初優勝 バレーボール男子◇(朝日新聞)
 10/01@<サッカー>中田がアジア杯日本代表を辞退 セリエAに専念(毎日新聞)

 (注)この「最近のボスニア」コーナーは、一般に報道されている記事に、千田が一部手直しして掲載しているものです。出所は明示しており、各社・各記者の著作権を侵害するつもりはありませんが、著作権上問題があるとお考えの方や、自分(自社)の記事は載せないでほしいという方がいらっしゃれば、このホームページの感想もふくめて、千田あてに連絡してください。
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 09/28@◇ユーゴ大統領選 野党「勝利」集会に20万人◇(朝日新聞)

 大統領選の決選投票の実施をめぐって与野党が対立しているユーゴスラビアの首都ベオグラードで27日夜、野党の「勝利」集会が開かれ、約20万人の市民が詰めかけた。ミロシェビッチ大統領の退陣を求める声は日増しに強くなり、地方にも広がっている。連邦選管は28日未明、「過半数を獲得した候補はいない」として、10月8日の決選投票実施を正式に発表した。しかし野党側はこれには応じず、民衆の支持を背景に、政権に圧力をかけていく構えだ。
 24日の投票日以降、首都での街頭集会は26日を除き、これで計3日目。参加人数はそのたびに膨らんでおり、27日の集会は過去最大規模となった。だが、警察との衝突などの混乱は起きなかった。
 独立系ベタ通信によると、北部ノビサドや南部ピロトなど十数都市でも、同様の「勝利」集会が開かれた。
 また、AFP通信によると、ユーゴスラビア連邦軍のパブコビッチ参謀総長は27日、フランス国営テレビに対し、ユーゴの政治危機がどう展開しようと軍は決して市民に銃を向けないと言明した。同参謀総長は、選挙の結果を尊重するとした上で、「治安維持は内務省の役目だ。軍には別の任務がある」と指摘。「大統領が国民に対する介入を命ずることはない」と述べた。
 選管声明によると、最終結果は、コシュトニツァ候補が48.96%を得票し、大統領は38.62%だった。一方、野党連合は集会で、コシュトニツァ候補が過半数の52.54%を得票し、大統領の35.01%に大差をつけたと発表した。
 これに先立ち、記者会見した野党陣営のジンジッチ選挙対策本部長は「コシュトニツァ候補の大統領就任を10月初めにも実現する方向で検討している」と述べた。「就任」がどのような形になるかはまだ明らかでないが、決選投票ボイコットの決意を何らかの行動で示すとみられる。野党の方針は政権側の思惑と決定的に対立する構図となった。[2000-09-28-13:27] 26
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 09/28@野党候補が勝利宣言 ユーゴ、20万人が集会 選管は決選投(共同通信)

 【ベオグラード28日共同】ユーゴスラビア連邦大統領選挙で、独自集計に基づき勝利を収めたとするセルビア民主野党連合は二十七日夜(日本時間二十八日未明)、二十万人以上を集めてベオグラード中心部の共和国広場で集会を開き、コシュトニツァ候補(56)が勝利を宣言した。
 コシュトニツァ候補は「民主主義は、うそではなく真実に基づくものだ。真実はわれわれが勝ち、かれらが負けたということだ。決選投票はないし取引にも応じない」と述べ、ミロシェビッチ大統領に敗北を受け入れるよう迫った。
 ユーゴスラビア国営タンユグ通信は二十八日未明、連邦選挙管理委員会の最終開票結果を発表し、過半数を獲得した候補者がいなかったためミロシェビッチ大統領とコシュトニツァ候補で十月八日に決選投票を行うと伝えた。
 国際社会の対応を含め、「決選投票」をめぐって、一層の混乱も予想される。
 選管発表で決選投票へ持ち越されたと主張する政権側は、当初の集会の予定場所につくられたステージを撤去するよう命令するなど、集会への妨害を図った。しかし、警察はそれ以上の介入を避け、衝突は起きず、集会は無事終わった。
 広場周辺まで熱狂的な人波があふれ、足の踏み場もないほど。会社員のヨバンカ・ニンコビッチさん(57)は「投じた票を守るためミロシェビッチ大統領が辞めるまであきらめずにデモを続ける」と語った。
 独立系ベタ通信によると、北部ノビサドや南部ピロトなど十数都市で同様の勝利集会が開かれた。
 野党連合はコシュトニツァ候補が過半数の五二・五四%を得票し、大統領の三五・○一%に大差をつけたと発表。一方、選管声明によると、コシュトニツァ候補が四八・九六%を得票し、大統領は三八・六二%だった。野党は不正工作だと非難している。(了)[2000-09-28-11:26] 27
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 09/28@ユーゴ選管、決選投票実施を公表(読売新聞)

 【ベオグラード28日=佐々木良寿】ユーゴ連邦選挙管理委員会は二十八日、国営タンユグ通信を通じ、連邦大統領選の最終集計結果を発表した。それによると、最終得票率は、「民主野党連合」のボイスラフ・コシュトゥニツァ候補(56)が48・96%、ミロシェビッチ大統領38・62%で、連邦選管は、この発表のなかで「過半数を獲得した候補がいないため、十月八日に上位二候補による決選投票を実施する」としている。投票率は69・7%。
 野党陣営は、民主野党連合のコシュトゥニツァ候補が過半数を獲得したとして決選投票を拒否している。
 同連合の選管代表によれば、連邦選管は十人の常任委員と八人の政党代表から構成されるが、この最終結果を承認したのは、政権側に立つ常任委員と与党社会党代表だけで、大統領選に候補を擁立した「連合」など三野党代表は、「結果を裏付ける証拠が提示されなかった」として署名を拒否、急進党代表は欠席したという。[2000-09-28-11:03] 29
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 09/28@<ユーゴ大統領選>連邦選管が最終開票結果を発表(毎日新聞)

 【ベオグラード28日福井聡】ユーゴスラビア国営タンユグ通信は28日、ユーゴ連邦大統領選で連邦選挙管理委員会の最終開票結果を報じた。第1回投票(24日)での得票率は、セルビア民主野党連合のコシュトニツァ候補が48・96%、与党・社会党のミロシェビッチ大統領が38・62%だった。過半数を獲得した候補者がいなかったため、連邦選管は両候補による決選投票を10月8日に実施すると正式発表した。決選投票では単純多数を獲得した候補が当選する。[2000-09-28-11:00] 31 [このページの最初に戻る]


 09/28@決選投票拒否で大集会(読売新聞)

 【ベオグラード28日=佐々木良寿】連邦大統領選をめぐり緊張が高まるユーゴスラビア連邦(セルビアとモンテネグロ両共和国で構成)の首都ベオグラード中心部の共和国広場で二十七日夜、大統領選の勝利を訴える野党陣営による集会が開かれ、市民二十万人以上が参加した。
 午後八時から始まった集会には、「民主野党連合」のコシュトゥニツァ候補が登場、「(投票日の)九月二十四日は、われわれが解放を成し遂げた偉大な日だ。われわれは、勝った」と改めて勝利宣言。そのうえで、「決選投票はない。取引には絶対に応じない」など強調し、ミロシェビッチ大統領に野党勝利を受け入れさせるため、団結するよう呼びかけた。
 この夜、セルビア全土の主要都市でも、同様の集会が開かれ、北部のノビサドでは約四万人、南部のニシュでは約三万人が集まった。この夜の集会は、市民の変革への期待を強く示したもので、野党陣営は、市民パワーを結集して、今後も政権側への圧力を強める考えだ。[2000-09-28-10:33] 32
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 09/28@<ユーゴ大統領選>野党、今後の選択に深刻なジレンマ(毎日新聞)

 【ベオグラード28日福井聡】ユーゴスラビアのベオグラードで27日夜(日本時間28日未明)開かれたセルビア民主野党連合の大統領・議会選挙「勝利」集会で、野党連合が「決選投票には応じない」と断言したが、野党側は今後の選択に深刻なジレンマを抱えている。
 連邦選管は26日、大統領選で過半数獲得者がいないことから、来月8日の決選投票実施を発表した。野党側はコシュトゥニツァ氏の過半数獲得は明白として決選投票参加拒否を決めたが、与党・社会党の現職、ミロシェビッチ候補は当然参加する。連邦選管としてはミロシェビッチ氏だけが参加した場合、公式結果として同氏の「不戦勝」を発表することになる。
 世論調査によると、決選投票ではコシュトゥニツァ氏の得票は一層伸びると予測され、野党連合は参加すれば勝てる選挙を棄権することになる。
 しかし、野党側が今後方針を変えると、支持者からの批判が起きかねない。また、決選投票で与党側が連邦選管を含めさらに不正工作を強め、結局勝利宣言してしまう懸念も残る。
 コシュトゥニツァ氏はボイコットで信念を貫くか、現実的に方針を転換するかの重大な選択に立たされている。しかも、どちらにも大きなリスクが伴う。ボイコット貫徹の方が評価は高まるが、予想される結果は「ミロシェビッチ政権存続」だ。
 24日の大統領選第1回投票で初の選挙敗北(2位)という痛手を負いながら、ミロシェビッチ大統領はまたも巧妙な手を打ってきた。[2000-09-28-10:15] 33
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 09/28@<ユーゴ>野党連合が20万人参加の大統領選「勝利」集会開(毎日新聞)

 【ベオグラード28日福井聡】ユーゴスラビア連邦のセルビア民主野党連合は27日午後9時半(日本時間28日午前4時半)、ベオグラード中心部の共和国広場で、連邦大統領選挙の「勝利」集会を開催し、過去最大規模の20万人に上る支持者が参加した。集会で野党連合の大統領候補、コシュトゥニツァ氏(56)は「我々は勝利した。決選投票への交渉には応じられない」と述べ、来月8日の決選投票ボイコットの方針を強調した。
 集会は、連邦選管が26日夜に発表した大統領選決選投票実施への「抗議集会」の意味もあり、警官隊との衝突が懸念されたが、混乱なく終了した。
 参加者の公務員、ボギチェビッチさん(49)は「決選投票に参加しなければ、ミロシェビッチ氏が『不戦勝』を宣言するかもしれない。難しい選択だが、コシュトゥニツァ氏の言葉を信じる」と語った。店員、ストヤノビッチさん(40)は「決選投票となれば必ず勝てるから、その方が現実的だ」と話していた。[2000-09-28-10:00] 34
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 09/28@◎ユーゴ全土で30万人抗議集会=コシュトニツァ候補、決選(時事通信)

 【ベオグラード27日時事】ユーゴスラビア連邦大統領選挙で、政権側による決選投票実施発表に抗議するセルビア民主野党連合の街頭集会が27日夜、首都ベオグラードやノビサド、ニシュなど全土の主要都市で繰り広げられた。計30万人以上に達した集会参加者は、コシュトニツァ野党連合大統領候補の「勝利」を祝福、ミロシェビッチ大統領の即時退陣を要求した。政権打倒に向けた街頭行動の成否を占うものとして注目されたこの日の集会は、近年にない規模で反政府勢力を結集する滑り出しを見せた。 [時事通信社][2000-09-28-09:10] 35 [このページの最初に戻る]


 09/28@◎「野党候補の下で国は繁栄」=19世紀の予言が話題に−ユ(時事通信)

 【ベオグラード28日時事】大統領選をめぐる混乱の続くユーゴスラビアで、セルビア民主野党連合が擁立したコシュトニツァ大統領候補と似た名前の政治家が指導者になり、国が栄えるとの予言が19世紀から伝えられていたとして話題になっている。
 「セルビアのノストラダムス」として有名な予言者、タラビッチ兄弟が口述したもので、「コシュトニジという男がセルビアを治め、国は栄え、豊かになる」と予言されているという。ただ、この予言には「その男が指導者になる前に強大な敵が立ちはだかり、流血の惨事が起きる」との不気味なくだりもある。
 セルビアの民衆は予言好きで、昨年の北大西洋条約機構(NATO)空爆時にもタラビッチ兄弟の予言が的中したと話題になった。 [時事通信社][2000-09-28-08:11] 36
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 09/28@野党勝利集会に20万人 ユーゴ、警官の姿まばら(共同通信)

 【ベオグラード27日共同】ユーゴスラビア連邦大統領選挙で独自集計に基づき勝利を収めたとするセルビア民主野党連合は二十七日夜(日本時間二十八日未明)、二十万人以上を集めてベオグラード中心部の共和国広場で祝賀集会を開いた。
 野党連合のコシュトニツァ候補(56)が「勝利宣言」し、ミロシェビッチ大統領に辞任圧力をかける方針。
 ロック音楽に包まれた共和国広場は熱狂的な祝賀ムードに包まれ、足の踏み場もないほど。集会への介入が懸念された警察官の姿はまばらだった。
 警察は当初、野党が集会を予定した連邦議会前の大型ステージを撤去するよう要求するなど、妨害工作に出た。
 選挙管理委員会が暫定開票結果で五○%超えた候補がいないとして決選投票への持ち越しを発表したことを受け、ミロシェビッチ大統領は十月八日とみられる投票日まで時間を稼ぐ作戦とみられる。
 二十四日の大統領選挙で、野党連合はコシュトニツァ候補が過半数の五二・五四%を得票し、大統領の三五・○一%に大差をつけたと発表。選管の集計は不正工作だと非難している。(了)[2000-09-28-07:52] 37
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 09/28@ユーゴスラビア大統領選に「本物の変革」と国連総長(共同通信)

 【ニューヨーク27日共同】アナン国連事務総長は二十七日、ユーゴスラビア大統領選に関し「ユーゴの有権者が本物の変革を求めていることが明確になった」との声明を発表した。
 声明は直接的表現を避けながらも、ミロシェビッチ大統領が敗北したとの認識を示したもので、欧州各国や米国などに続いて、国連も野党候補の勝利を認めたことになる。
 声明はさらに、選挙結果が民主的なユーゴ政府の確立に寄与し、対決でなく協力によって地域問題が取り組まれることを期待する、としている。(了)[2000-09-28-07:49] 39
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 09/28@◇ユーゴ野党陣営、「正面突破」の構え 世論結集が焦点◇(朝日新聞)

 ユーゴスラビア大統領選で、野党連合は26日、連邦選挙管理委員会が示した「決選投票」を拒否する声明を発表し、あくまで正面突破で政権を奪取する道を選んだ。野党連合候補・コシュトニツァ氏の勝利を与党・政権側に認めさせるには、ミロシェビッチ大統領退陣を求める国内世論の一層の高まりが不可欠だ。27日夜(日本時間28日未明)の首都での「勝利記念」の街頭集会をその起爆剤とする狙いがあり、政権側がこれに警察や軍を投入して対抗するかが、当面の大きな焦点になる。
 大統領選でコシュトニツァ候補は、自陣営の独自集計で約55%を獲得。選管が発表した数字でも48%を確保した。仮に野党も決選投票に参加すれば、ミロシェビッチ大統領の得票を再び上回り、疑問の余地がない「勝利」が手に入る可能性が強い。だが野党側は「政権側の誘いには絶対応じられない」(野党連合幹部)と、「断固拒否」の構えだ。
 1回目投票でさまざまな不正操作に出た疑いが強い政権側が、決選投票では一層なりふり構わず得票増を狙うと、野党側は警戒する。決選投票の公式結果として「ミロシェビッチ勝利」が宣言された場合、野党は街頭での抗議運動の道しか残されない。
 一方で、政権が第1回投票でのミロシェビッチ劣勢を公式に認めたことは、対野党強硬派と穏健派との間の亀裂が陣営内でも生じている可能性をうかがわせる。27日には、ミロシェビッチ政権の資金源でもある自動車など基幹産業の国営企業集団ザスタバのベコ社長が突然辞任を発表した。辞任の理由は明らかにされていないが、重要人物の去就だけに、「ミロシェビッチ離れの兆しか」との見方が早くも飛び交っている。
 野党連合の当面の戦術は、こうした政権内の「ほころび」に乗じる形で、街頭運動で国民の大多数がミロシェビッチ退陣を求めていることを誇示して、ミロシェビッチ陣営幹部の離脱を一層促すこととみられる。
 だが、追い詰められる形の政権側が街頭での抗議活動取り締まりに警察や軍を投入するのではという懸念は、なお根強い。
 市街地で騒乱が発生すれば、ミロシェビッチ大統領が治安維持名目の「非常事態」などを宣言し、選挙そのものを無効にするシナリオさえ考えられる。また、独裁権力への恐れが野党支持の熱気を冷やし、ミロシェビッチ退陣の動きを失速させてしまう恐れもあり、
野党側はこうした様々な要素を勘案しながら次の出方を探らねばならない状況だ。[2000-09-28-01:16] 41
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 09/28@◇欧州各国が野党勝利認める ユーゴ大統領選◇(朝日新聞)

 ユーゴスラビア大統領選の決選投票実施が発表されたことを受けて、欧州各国は27日、ミロシェビッチ大統領に決選投票断念などを求める声明を一斉に発表した。野党側コシュトニツァ候補の「勝利」を正当づけ、同日夜に予定される野党連合の勝利集会へ向けて、ユーゴ内の政権交代を求める世論を後押しする狙いだ。
 欧州委員会のプロディ委員長は27日、「コシュトニツァ氏の勝利を祝福する。認めていないのは、ミロシェビッチ氏だけだ。セルビア市民は再び欧州の家族となるために投票した」との声明を発表。同大統領に「セルビア市民の明確な意思を尊重すべきだ」と退陣を呼びかけた。
 シュレーダー独首相とシラク仏大統領も同日、「野党勝利」を事実上公認するコメントをそれぞれ発表している。また、クック英外相も「決選投票は時間の無駄だ」と断言した。
 一方、欧州安保協力機構(OSCE)は同日、ユーゴ選挙管理委員会発表の暫定開票結果について、「きわめて疑わしい」との声明を発表、詳細な結果を公表するよう求めている。[2000-09-28-00:08] 42
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 09/28@<ユーゴスラビア>モンテネグロ大統領補佐官「野党連合勝利(毎日新聞)

 【ポドゴリツァ(モンテネグロ)27日福原直樹】ユーゴスラビア・モンテネグロ共和国のミヤドラグ・ブコビッチ大統領補佐官は27日、毎日新聞の取材に応じ、ユーゴ大統領選での連邦選管の決選投票実施発表を「コシュトゥニツァ氏の勝利は明らかで決選投票の必要はない」と非難した。また、同共和国の連邦離脱問題について「コシュトゥニツァ氏がセルビアの民主化に成功した場合は、連邦にとどまる可能性がある」と述べた。
 補佐官は、大統領選後の動きに関して「ミロシェビッチ氏は水面下で必死に野党連合の切り崩しを図っている」と指摘。モンテネグロの将来に関するコシュトゥニツァ氏との対話については、「セルビア共和国の民主化を進めることが重要で、その後に話し合いを行うべきだ」と、機が熟していないことを強調した。
 また、セルビアの民主化がモンテネグロの連邦残留の条件であると示したうえで、「そうならなければ、独立を問う国民投票を行う。だが我々は急いではいない」と語り、コシュトゥニツァ氏の政治手腕を見守る姿勢を示した。[2000-09-28-00:05] 87
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 09/28@<ヨルダン機>人道物資積みバクダッドに到着(毎日新聞)

 【エルサレム27日海保真人】ヨルダン政府は27日、人道的物資を積んだヨルダン航空機をイラクの首都バグダッドに派遣した。アラブ諸国の航空機がイラクに到着したのは、イラクが1990年にクウェートを侵攻し、定期便発着禁止の国連経済制裁を受けて以来、初めてという。
 バグダッドからの報道によると、ヨルダン機には医薬品とともに政府閣僚、国会議員、医師、慈善活動家ら約70人が乗り込んだ。空港に降り立ったスハイマット保健相は「これは人道的な飛行で、国連制裁を侵すものでない」と語った。
 ヨルダンはラゲブ首相が6月に就任して以来、イラクとの関係改善に乗り出しており、首相が近くイラクを訪問する見通しだ。ヨルダンはアンマン・バグダッド間の一般旅客機の定期便再開を望み、イラクへの制裁解除に尽力する方針という。[2000-09-28-10:30] 98
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 09/28@クシュネル氏が意欲 緒方高等弁務官の後任に(共同通信)

 【ニューヨーク27日共同】国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)のクシュネル事務総長特別代表は二十七日、今年末で任期切れとなる国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の緒方貞子高等弁務官の後任問題について、候補者の一人であることを認め、就任に意欲を示した。AP通信が伝えた。
 クシュネル氏は候補者に挙がっているとの問いに「知っている」と述べ、アナン国連事務総長の決定次第との見解を示した。
 後任の高等弁務官にはこのほか、ヨルダンのハッサン王子や国連東ティモール暫定統治機構(UNTAET)のデメロ代表らが取りざたされており、事務総長は早ければ来月にも指名する意向という。(了)[2000-09-28-08:15] 99
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 09/28@小型武器で国連決議提出へ 初の国際会議で日本が方針(共同通信)

 日本政府は二十八日までに、世界各地の地域紛争で問題となっている自動小銃など「小型武器」の取引規制強化を目指した初の国連主催の国際会議を来年夏、ジュネーブで開催するとした国連総会決議を提出する方針を固めた。外交筋が明らかにした。
 ガリ前国連事務総長が一九九五年に小型武器の規制を提案して以来、日本は小型武器に関する問題点と対策を検討する国連専門家会合の座長を出すなど、中心的な役割を果たしてきた。来年の国連会議はこうした専門家レベルの提言を国際的な枠組みとして具体化させることが目的だ。
 外交筋によると、日本は国連会議の議長として、専門家会合で座長を務めてきた堂之脇光朗・外務省参与を推している。議長ポストを押さえ、引き続き日本の主導権を確保したい方針だが、コロンビアと英国も議長に名乗りを上げており、調整が難航している。
 小型武器の規制は当面、各国の反政府組織らによる「違法取引」に限定する方針。しかし、国連平和維持活動(PKO)展開時における民兵組織らの武装解除や、民兵らが武器を放棄した後の社会復帰までも視野に入れた国際的な取り決めも目指したい意向だ。
 包括的な条約づくりを目指すか、テーマごとの国連決議を通じて規制の枠組みを積み上げるかは今後の専門家会合で道筋をつける。対人地雷全面禁止条約と同様、非政府組織(NGO)の参加形態も大きな課題となる。(共同)(了)[2000-09-28-08:15] 101
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 09/28@PKOで安保理に作業部会(共同通信)

 【ニューヨーク27日共同】国連安全保障理事会は二十七日、国連平和維持活動(PKO)強化を勧告したPKO見直し委員会(委員長・ブラヒミ元アルジェリア外相)の報告書について討議した。
 各理事国は、訓練された部隊を迅速に派遣するとした報告書の趣旨に賛同。PKOの創設や規模の決定時機など安保理に関連する部分については、作業部会を設けて具体的な方策を検討することを決めた。
 作業部会は来月末までに報告書をまとめる。(了)[2000-09-28-08:12] 106
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 09/28@◎クシュネル氏、難民高等弁務官に立候補(時事通信)

 【パリ27日時事】国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)のベルナール・クシュネル特別代表は27日、当地のテレビ番組で、緒方貞子国連難民高等弁務官の後任として立候補する意思を表明した。同氏は「(各国に)多数の候補者がいるものの、わたしもフランスを代表して難民高等弁務官の候補となる」と言明した。
 クシュネル氏は医師出身で、「国境なき医師団」の共同創設者の1人として知られるほか、数多くの人道支援団体を組織して人道問題に積極的に取り組んできた。フランスの人道活動担当相や保健担当相などを歴任し、1999年7月にコソボ特別代表に任命された。フランスの世論調査では、常に支持率で上位を占める人気政治家。 [時事通信社][2000-09-28-07:53] 24
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 09/28@クロアチアが7位 バレーボール本記(共同通信)

 女子7、8位決定戦を行い、五輪初出場のクロアチアが韓国に勝って、7位となった。
 男子5―8位決定予備戦も行い、5、6位決定戦がブラジル―オランダ、7、8位決定戦がキューバ―オーストラリアの対戦と決まった。(共同)(了)[2000-09-28-12:49]
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 09/29@◎ユーゴ大統領選の結果検証を要求=EU(時事通信)

 【パリ28日時事】欧州連合(EU)議長国のフランスは28日、ユーゴスラビア大統領選挙についてEU加盟15カ国の共同声明を発表し、ユーゴ選挙管理委員会に対して、選挙結果を立証するよう要求した。
 EUはこの中で、「野党の勝利を奪うべきではない」と強調。「真実をゆがめる工作は、ユーゴ国民が(野党連合の)コシュトニツァ候補に示した信任の強さを浮き出させるだけである」と指摘した。 [時事通信社][2000-09-29-05:35] 2
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 09/29@◇ユーゴスラビア野党陣営の中心人物がゼネスト呼びかけへ◇(朝日新聞)

 ユーゴスラビア大統領選で、コシュトニツァ候補の勝利を宣言した野党陣営の中心人物、ジンジッチ選挙対策本部長は28日、野党色の強い北部ノビサドの地元ラジオのインタビューに対して、ゼネストを呼びかける考えを明らかにした。同陣営は同日午後3時(日本時間同10時)から、今後の闘争方針の検討会議を開き、ゼネスト呼びかけを決定するとみられる。またセルビア人の精神的支柱で、これまで政府寄りの言動も見られたセルビア正教会のパブレ総主教は同日、野党候補のコシュトニツァ氏に当選祝福の手紙を送り、野党支持の立場を鮮明にした。
 一方、ユーゴ国営タンユグ通信によると、ミロシェビッチ大統領は同日、与党社会党の最高幹部たちと協議に入った。10月8日に予定される大統領選の決選投票の準備としている。
 ジンジッチ本部長は、野党連合の中核となった「民主党」の党首。ラジオのインタビューで国民に「徹底的な抵抗」を訴え、「親は子どもを通学させず、劇場も映画館も閉じてほしい。みんな街頭へ出て、大統領が辞任するまで路上にとどまってもらいたい」と呼びかけた。
 野党連合の検討会議では、政権が10月8日に予定している決選投票の投票所を大量動員によってブロックし、与党支持者が中に入れないようにすることも作戦の1つとして考えているという。
 一方、セルビア正教会は同日、パブレ総主教がコシュトニツァ氏を「次期ユーゴスラビア大統領」とたたえる手紙を出したことを明らかにした。そのなかで総主教は「人々は長く耐え忍んだが、待ち望んだ自由が訪れようとしている」とし、「大統領就任」も24日の投票と同様に平和的であることを期待している、とのメッセージをつづっている。セルビア正教会は地方を中心に求心力を持つ。精神的支柱として国民に一定の影響力を持つが、昨年のコソボ紛争の時には政権寄りの姿勢を見せたこともあった。それだけに今回の「決別」宣言は、与党支持層に動揺が広がりそうだ。[2000-09-29-02:57] 3
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 09/29@ユーゴ野党側の勝利、セルビア正教会が認める(読売新聞)

 【ベオグラード28日=佐々木良寿】ユーゴスラビアのセルビア正教会は二十八日、「民主野党連合」候補のコシュトゥニツァ・セルビア民主党党首を「選ばれた大統領」として、同氏の第一回投票での勝利を祝福する声明を発表した。[2000-09-29-00:52] 5 [このページの最初に戻る]


 09/29@◇ロシアは「等距離外交」の構え ユーゴ大統領選◇(朝日新聞)

 大統領選をめぐって緊迫するユーゴスラビア情勢に、ロシアは出方に苦慮している。イワノフ外相は28日も「これはユーゴの内政問題だ」と繰り返し、ミロシェビッチ大統領の退陣を迫る西側諸国をけん制する一方、「政情の不安定化を避けることが重要だ」としてミロシェビッチ政権の武力介入をもけん制した。決選投票の妥当性への評価は明確にしておらず、状況を見極めながらの「等距離外交」の構えといえる。
 昨年の北大西洋条約機構(NATO)によるユーゴ空爆では、ロシアはユーゴ政権側に立ち、空爆停止をめぐるNATOとの重要な交渉役を務めた。この時と比べ、今回は明らかに一歩引いた形だ。野党のコシュトニツァ候補はもともと親ロシア派の人物で、ロシア側にはユーゴを介した欧米への影響力は保持できるとの計算もあるとみられる。「どちらに転んでも同じ」状況だけに、混乱だけは避けたいのが本音のようだ。
 マルコフ・モスクワ政治研究所長は「ミロシェビッチ氏が敗北を認め、身の安全が保障された上で退陣するのがロシア、ユーゴ、西側にとって最善のシナリオだ」と語る。これを実現するためには、ロシアの役割は大きいとする一方、再びロシアがミロシェビッチ氏支持のレッテルを張られ、西側との関係が冷え込むマイナス面も伴うと指摘している。[2000-09-29-00:09] 57
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 09/29@ユーゴ野党が抗議行動を開始(読売新聞)

 【ベオグラード29日=佐々木良寿】連邦大統領選を巡って混迷が続くユーゴスラビア連邦(セルビアとモンテネグロ両共和国で構成)で、「民主野党連合」は二十九日午後二時(日本時間同九時)からベオグラード市内で集会を開催、抗議行動を本格化させた。同陣営は、職場放棄、授業拒否などの「不服従戦術」を決めており、セルビア全土を機能マヒ状態にすることで、政権奪取につなげる考えだ。
 「連合」の決定は、最終集計期限の二十八日を過ぎても、ミロシェビッチ政権側が野党勝利を認めなかったことを受けたもの。共和国広場での集会には、数万人が集結。「連合」側が、南部のニシュや中部のクラグエバツなど、地方都市ですでに授業拒否や職場放棄の動きが始まっていることを伝えると、大きな歓声が沸いた。「連合」のジンジッチ民主党党首は「ミロシェビッチが政権を去るまで、セルビア全土をマヒさせる」とゲキを飛ばした。さらに、集会では勝利宣言をした「連合」のコシュトゥニツァ候補名で、「理解ある国々に対し、集計のやり直しに参加するよう訴える」との声明が読み上げられた。「連合」は二十九日夜、再びベオグラード市内で集会を開く。
 これに先立って記者会見した「連合」スポークスマンは、「決選投票実施は民意を無視した犯罪行為」と改めて糾弾。「独裁に対する闘いは、短期決戦となろう」と、自信を示した。
 一方、コシュトゥニツァ候補陣営も同日記者会見。「連邦選管が、ミロシェビッチ票水増しのため、コソボ自治州のアルバニア系票約十四万票を使った証拠がある」として、連邦選管に異議申し立てを行った。
 野党陣営の強硬姿勢を支えているのは、同陣営が手にしている投票結果資料だ。投票に際しては、全二十七選挙区の投票所約一万五百か所のほぼ全投票所で、選挙に参加した各政党代表者が投票を監視。各選挙区の地方選管での集計作業でも、終了後、各政党代表が結果を承認するために署名している。各政党は自党代表者から送られた地方選管段階の集計記録に基づき、「独自集計」として発表してきた。しかし、最終集計場所となる連邦選管では、野党代表が集計作業場所への立ち入りを拒否されてきた。
 独立系ベタ通信によれば、「連合」側は二十八日までに各投票所からの記録コピーなど「勝利の証拠」(連合)を連邦大統領選を「公正」としているロシア側に手渡した。[2000-09-29-23:02] 71
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 09/29@<ユーゴスラビア>野党連合が29日に抗議集会へ(毎日新聞)

 【ベオグラード29日福井聡】ユーゴスラビア連邦のセルビア民主野党連合は29日午後2時(日本時間同9時)から、ベオグラードで大統領選第1回投票でのコシュトゥニツァ氏当選を認めない連邦選管と政府に対する抗議集会を開催する。野党連合は集会で連邦選管の決めた決戦投票のボイコットを宣言、10月8日に決戦投票を強行するミロシェビッチ大統領陣営との対決姿勢を鮮明にする。
 野党連合は28日、改めて連邦選管の第1回投票結果の疑問点を指摘し、「連邦選管とミロシェビッチ氏と議論しても始らない」と、今後全国でのゼネスト、不服従運動の展開を決定、来週月曜から大学や高校も閉鎖するとしている。
 しかし、ユーゴでは4年前、野党側が地方選挙の結果を巡って3カ月デモを続け、名目的には勝利したものの、野党分裂で運動の勢いを失った経緯があり、政府側は今回も野党の街頭活動の持続性を疑問視している。
 与党・社会党のミロシェビッチ大統領は28日、決選投票への準備会議に出席し、決選投票への強い意欲を示した。野党連合は決選投票に参加しなければ「不戦敗」となり、外交筋は「これで与党側が主導権を奪回した」と指摘している。[2000-09-29-19:05] 79
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 09/29@ユーゴ連邦軍の出動阻止に自信 前参謀長の野党党首(共同通信)

 【ベオグラード29日共同】ユーゴスラビア連邦大統領選で勝利宣言した「セルビア民主野党連合」を構成する「民主セルビア運動」の党首でユーゴ連邦軍前参謀長のペリシッチ氏は二十八日、共同通信と会見し、ミロシェビッチ大統領が退陣を求める市民デモ鎮圧のため軍に出動命令を出しても「軍幹部を自制させる自信がある」と言明した。
 党首は「軍は市民を守るための存在であり、しかも兵士の大半は野党連合を支持している」と強調。辞任圧力を受けて窮地に陥った大統領が絶望的になって武力行使を命じても、軍は既に大統領から離反しており指示に従わないとの見方を示した。
 同党首は、反ミロシェビッチ派のジュカノビッチ大統領が誕生した一九九七年の同連邦モンテネグロ共和国大統領選の際に「人民のための軍としての責務を果たすため、最大の影響力を行使した」と述べ、当時もミロシェビッチ大統領の出動命令を拒否したことを示唆した。
 大統領選投票日を連邦軍の「戦いの日」と表現し「街頭で政権は奪取できない」と発言したパブコビッチ現参謀長については「風見鶏(かざみどり)だ」と述べ、大統領の指示に背く可能性があるとしている。
 同党首は昨年夏、コソボ紛争で北大西洋条約機構(NATO)と対立すれば破滅的な結果を招くと大統領に進言して解任され、将軍の肩書をはく奪されたが、現役兵士に隠れた信奉者が多数いるとされる。(了)[2000-09-29-17:54] 80
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 09/29@大統領退陣求めゼネスト ユーゴ野党連合が宣言へ(共同通信)

 【ベオグラード29日共同】ユーゴスラビア連邦大統領選挙でコシュトニツァ候補の勝利を宣言したセルビア民主野党連合は二十九日、あらゆる市民活動を停止する週明けからのゼネスト実施を宣言し、ミロシェビッチ大統領を退陣に追い込む構えだ。
 大統領陣営は過半数得票者がいなかったとする連邦選管の発表を根拠に、十月八日に決選投票を強行するとあらためて表明しており、今後約一週間がユーゴ情勢に転機をもたらす大きなヤマ場になる。
 野党連合は二十九日午後二時(日本時間同日午後九時)に、ベオグラード中心部の共和国広場で大集会を開き、週明けの十月二日から職場や学校などを放棄する「国家活動の停止」を呼び掛ける予定だ。
 同連合を構成する社会民主党のオブラドビッチ党首は二十八日深夜、首都の大通りに集まった野党支持者約千人を前に「明日からすべての市町村の広場に集まり、ミロシェビッチ大統領が退陣するまで一歩も動くな」と訴えた。
 野党連合のジンジッチ選対本部長は「新しいセルビアをスタートさせるために、すべてをストップさせよう」と述べ、実力行使の決意を表明した。(了)[2000-09-29-17:48] 82
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 09/29@◎ユーゴ軍最高首脳、一転「中立宣言」(時事通信)

 【ベオグラード29日時事】ミロシェビッチ大統領子飼いのパブコビッチ・ユーゴスラビア連邦軍参謀総長が、野党勢力に対する従来の強硬姿勢から一転、「軍の政治的中立・不介入方針」を強調し始めたことで、同参謀総長のひょう変の背景には将兵の“ミロシェビッチ離れ”の動きがあるのではないかとの見方が強まっている。参謀総長が従来の大統領一辺倒の立場を堅持した場合、反大統領派将兵の反発が強まり、軍内部は深刻な動揺を来す。総長はその懸念から、方針を軌道修正した可能性がある。 [時事通信社][2000-09-29-14:19] 83 [このページの最初に戻る]


 09/29@◇29日から5日連続で抗議集会 ユーゴ野党連合◇(朝日新聞)

 ユーゴスラビア大統領選で、コシュトニツァ候補の勝利を主張する野党連合のジンジッチ選挙対策本部長は28日夜の野党連合の戦略会議後、ミロシェビッチ政権の「居座り」に抗議する首都での大規模集会を、29日午後から5日間連続で開く計画を明らかにすると共に、全国規模の不服従運動を「10月2日から始める」と述べた。
 集会は、約20万人が街頭に出た27日夜の「勝利記念」集会に続く形になる。ミロシェビッチ政権が決選投票の設定による時間稼ぎ戦術に出た中、野党連合が勢いを保てるかどうか注目される。
 政府のメディア規制で情報伝達手段が限られ、野党連合が組織立った形で抗議を続けることにも難しさがある。28日夜にも首都中心部には自発的な形で数百人が集まったが「いつどこで集会があるのか分からないので来た」という人々も多かった模様だ。
 ジンジッチ氏は不服従運動の詳細については30日午後に明かすと述べた。学生・生徒の登校ボイコットや映画館の休業などを手始めに、「セルビア全体をまひさせる」と警告した。[2000-09-29-13:30] 84
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 09/29@ロシア大統領、EU首脳と会談(共同通信)

 【モスクワ29日共同】ロシア大統領府によると、プーチン大統領は二十八日、欧州連合(EU)のプローディ委員長と電話会談し、エネルギー分野の協力問題などについて協議した。原油相場高騰への対応策などについて話し合ったとみられる。
 大統領は同日、訪ロ中のEU議長国フランスのベドリヌ外相とユーゴスラビア情勢について協議したばかりで、この電話会談でも、ミロシェビッチ大統領に退陣を迫るEUの姿勢を「内政干渉」とするロシアの立場をあらためて表明したもようだ。(了)[2000-09-29-11:47] 85
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 09/29@ロシアに選挙資料を提供 ユーゴ大統領選で野党(共同通信)

 【ベオグラード29日共同】二十四日に行われたユーゴスラビア連邦大統領選でセルビア民主野党連合筋は二十八日、同連合が所有する選挙結果を示す資料をロシアに提供したことを明らかにした。
 同連合のコシュトニツァ候補がミロシェビッチ大統領に勝利したことをロシアに確認させるのが目的で、同筋は「他の西欧諸国にも証拠書類を配布する予定」だと述べた。ロシア政府担当者に二十七日に文書を手渡しており「ロシアは野党連合の勝利を認めることになるだろう」と自信を示した。
 ロシアのイワノフ外相は同選挙に介入しないとの方針を発表している。(了)[2000-09-29-10:57] 86
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 09/29@米大統領「ユーゴ大統領選の勝利は野党候補」(読売新聞)

 【ワシントン28日=林路郎】クリントン米大統領は二十八日、ユーゴスラビア大統領選について、「勝利したのは(民主野党連合の)コシュトゥニツァ候補だ」と明言した。また、国務省のリーカー報道部長は同日の定例会見で、ユーゴ大統領選の決選投票が行われた場合、米国はその結果を認めないとし、「ミロシェビッチ(ユーゴ)大統領が退陣に追い込まれる可能性が現実味を帯びてきている」との認識を示した。
 米大統領はまた、米欧などが実行している対ユーゴ経済制裁について、「ユーゴで政権交替が実現した場合、解除を強く支持する」とも述べた。[2000-09-29-10:10] 87
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 09/29@<ユーゴ>ミロシェビッチ現大統領決選投票に向けた意欲示す(毎日新聞)

 【ベオグラード29日福井聡】ユーゴスラビア連邦の与党・社会党の大統領候補、ミロシェビッチ現大統領は28日、大統領・議会選挙後初めて、連立与党の大統領選決選投票に向けた対策会議に姿を現し、決選投票に向けた意欲を国内外に示した。一方、決選投票拒否を決めた野党側は、29日午後から抗議行動に入る。
 国営セルビア放送は28日午後のニュース番組で、与党連合の対策会議に出席したミロシェビッチ氏の姿を映し出した。セルビア民主野党連合は第1回投票でのコシュトゥニツァ氏当選を主張し、決戦投票ボイコットを決めたが、ミロシェビッチ氏は会議出席で決選投票への強い意欲を示し、内外からの辞任要求を一蹴した形だ。野党連合は決選投票に参加しなければ「不戦敗」となり、外交筋は「与党側が主導権を取った」と指摘している。
 野党連合は同日会見し、来月2日から全土でゼネストと不服従運動を展開することを表明。29日午後2時(日本時間同9時)からベオグラードで大規模な集会を開きゼネスト参加を呼びかける。[2000-09-29-09:50] 88
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 09/29@ユーゴ首相ポストを要求 ミロシェビッチ氏(共同通信)

 【ポドゴリツァ28日共同】ブリュッセルの欧州連合(EU)高官は二十八日、ユーゴスラビア連邦大統領選挙の直後、ミロシェビッチ連邦大統領がセルビア民主野党連合選対本部長のジンジッチ民主党党首と接触、大統領を辞任する代わりに連邦首相のポストを要求していたことを明らかにした。
 野党連合の推すコシュトニツァ候補の勝利が確定する事態を想定し、政治的延命を図る狙いだったとみられる。首相指名権は大統領にある。首相にとどまることができれば、連邦議会に影響力を行使できる。
 しかし、大統領の提案は、野党側の足並みを乱すための揺さぶりとの見方もある。
 EU高官によると、ミロシェビッチ氏の申し出に対しジンジッチ党首は、まず大統領が敗北を認め公表すれば、その申し出を検討する用意があると伝えた。
 この会談後、連邦選挙管理委員会は二十六日に決選投票実施を発表。ミロシェビッチ氏は選管発表を通じ、野党陣営の示した条件を事実上拒否したとみられる。
 ジンジッチ党首は同日の記者会見で「ミロシェビッチ氏と取引するつもりはない」と語っていた。
 ミロシェビッチ氏は昨年、「人道に対する罪」で旧ユーゴ国際戦犯法廷(オランダ・ハーグ)から起訴されており、権力を失い同法廷に引き渡されることを懸念したとの見方もある。
 EU高官はセルビア民主野党連合陣営から、この情報を入手した。(了)[2000-09-29-09:27] 90
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 09/29@野党候補の勝利支持鮮明に 米大統領が即時退陣を要求(共同通信)

 【ワシントン28日共同】クリントン米大統領は二十八日、ユーゴスラビア大統領選挙について「野党の勝利宣言は非常に説得力がある」と述べ、野党勝利を支持する米政府の姿勢を鮮明にするとともに、ミロシェビッチ大統領の即時退陣を要求した。また政権交代が実現すれば、米国による対ユーゴ制裁を解除すると言明した。
 野党の大規模集会やセルビア正教会が野党候補のコシュトニツァ氏の当選を認めたのを受け発言した。米国が態度を明確にしたのを受け、国際社会のミロシェビッチ大統領退陣要求は一層強まることになりそうだ。
 クリントン大統領は野党が報告した各選挙区での勝利結果を「信用できる」と指摘し、正教会の判断と合わせて「ユーゴは民主主義の時を迎えた。政権は市民の声を聞くべきだ」と記者団に語った。
 ユーゴへの制裁解除は、野党勢力支援のために既に欧州連合(EU)議長国のフランスなどが準備を呼び掛けており、米政府がこれに呼応した。(了)[2000-09-29-09:20] 91
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 09/29@2日からゼネスト入り ユーゴ与野党対決ヤマ場に(共同通信)

 【ベオグラード28日共同】ユーゴスラビア連邦大統領選挙で、コシュトニツァ候補の勝利を宣言したセルビア民主野党連合は二十八日、ミロシェビッチ大統領側に敗北を認めさせるため戦術を強化し、来月二日からのゼネスト入りを決めた。
 野党連合はミロシェビッチ大統領が辞任を決めるまでゼネストを続けると対決姿勢を強めているのに対し、大統領陣営は二十八日、あらためて決選投票を実施すると表明。今後、与野党の対立が一層激化し、ユーゴ情勢は二日以降、大きなヤマ場を迎えそうだ。
 野党連合の選対本部長ジンジッチ民主党党首は二十八日深夜、ベオグラード中心部に集まった約千人の支持者を前に、二十九日午後二時(日本時間午後九時)に共和国広場でゼネスト宣言を行うと発表。「新しいセルビアをスタートさせるために、職場、学校、映画館などすべてをストップさせよう」と訴えた。
 一方、シャイノビッチ連邦副首相は記者会見で「法を尊重し、国民の意思を尊重するため決選投票の準備を進める」とあくまでも決選実施を強調した。
 国営テレビは二十八日、投票日の二十四日以降、初めて大統領が与党の会合に出席している映像を伝えた。(了)[2000-09-29-09:02] 95
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 09/29@◎ミロシェビッチ派内閣が存続=大統領与党、議会の過半数維(時事通信)

 【ベオグラード28日時事】ユーゴスラビア連邦(セルビア、モンテネグロ両共和国で構成)大統領選挙と同時に実施された上下両院選の最終結果が28日、選管によって発表され、下院(定員138議席)でミロシェビッチ大統領の連立与党が、少なくとも74議席を獲得、過半数を維持した。与党は上院(同40議席)でも勝利し、ミロシェビッチ派連邦内閣の存続が決まった。 [時事通信社][2000-09-29-08:01] 128 [このページの最初に戻る]


 09/29@<ユーロ導入否決>見えない欧州統合の行方 各国に温度差(毎日新聞)

 欧州連合(EU)の前身である欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が発足して来年で50年になる。半世紀の間に欧州は多くの困難な問題を乗り越え、着実に統合への歩みを進めてきた。しかし、統合の行く手にある欧州とはどんな姿なのか。巨大な連邦が出現したとして、そこで暮らす人々の権利を保障するのは連邦政府なのか、しぶとい個々の国家なのか。通貨統合を拒否したデンマーク国民の心情の奥底に統合欧州の先が見えない不安がある。【ロンドン・岸本卓也】
 デンマークが欧州単一通貨ユーロを導入しなくても、通貨統合加盟11カ国は存続し、来年にはギリシャも加盟する。欧州統合のけん引車であるフランスとドイツは統合を先行する国家群と後発の国家群に分かれてでも統合を進めようとしている。デンマークは逡巡する後発組に位置することになる。
 しかし、先行するフランスもドイツも「欧州はどうなるのか」と戸惑うデンマークの問いかけに答えられない。欧州の将来像がフランスとドイツでは異なるからだ。フランスはユーロによって欧州最大の経済国家ドイツを抱き込み、政治的にはブリュッセルのEU本部を媒体にして影響力を欧州に行使するつもりだ。
 EU本部の政治は官僚が支配する。フランスはナポレオンの時代から伝統的に官僚が強い。現在も官僚による集権政治が続いている。他国からすれば、フランスは自国の政治スタイルを欧州政治に持ち込もうとしているように感じる。実は、このフランス流官僚主義に対する反発はすでに各国に広がっている。
 その例が、八月末からフランスに端を発した石油価格高騰への抗議行動だ。製油所の封鎖は違法行為であるが、政府は減税を認めた。議会などの手続きを経ずに大衆が直接行動で政府に政策転換を迫るのは官僚支配が強いことへの反動とみられている。抗議行動が欧州各国に広がった背景にも統合で強まる官僚政治への不満がある。
 ドイツは権力の分散した連邦制度を採用している。州政府や裁判所の権限が強い。究極的な中央集権体制だったナチス支配の反省から米国の連邦制度を参考にしてつくった。欧州を連邦化するには理想に近い構造といわれるが、連邦内の有権者の1票が平等になると、EU内で最大人口のドイツが有利になる。
 フィッシャー・ドイツ外相が「ユーロ加盟国だけで連邦制度をつくろう」と呼びかけているが、フランスのシラク大統領は「国家のない欧州はありえない」とドイツ型の連邦制度を拒否している。連邦という枠の中でドイツの影響力がフランスを大きく上回る
ことへの恐れがある。
 英国の政治形態は統合欧州のモデルになれない。英国は憲法を持たないからだ。習慣や礼儀といった伝統を積み上げた法体系としている。すなわち、英国は国家の成り立ち自体が大陸欧州の国家統合のリード役にはなれない運命だし、大多数の国民にその意思もない。
 ドイツのコール前首相は米国を模範とした「欧州合衆国」という連邦制を提唱したことがある。だが、米国の連邦形成は各植民地が英国からの独立を勝ち取るための政治統合を望んだことが起因になっている。実際の欧州統合は経済統合から始まり、米国のような政治的願望から出発していない。言語も米国のような英語による一本化ができない。
 EUは近い将来に東欧などから新メンバーを迎える。参加国は20カ国を超えることになる。多様な言語と独自の文化に彩られた欧州を束ねる政治や経済の統一的構造は可能なのか。国家を超えた統合は人々の自由や民主主義を守るのか。これがユーロを否定したデンマーク国民の疑問である。半世紀の歴史を刻んだEUはそろそろ答えを出さねばならない。
 《EU加盟15カ国の経済状況》
 国名    経済成長率  一人当りGDP  失業率   人口 
  (98―99年、%)(98年、米ドル)(98年、%)(98年、100万人)
ドイツ      1・5   26,217   9・4   82・1
フランス     2・9   23,954  11・7   58・7
イタリア     1・4   20,680  12・2   57・4
オランダ     3・6   24,921   4・0   15・7
ベルギー     2・5   24,541   8・8   10・1
ルクセンブルク  7・5   42,732   2・8    0・4
英国       2・1   23,810   6・3   58・6
アイルランド   9・8   23,284   7・8    3・7
デンマーク    1・7   32,752   5・1    5・3
ギリシャ     3・4   11,555   9・6   10・6
スペイン     3・7   14,786  18・8   39・6
ポルトガル    3・0   11,122   4・9    9・9
オーストリア   2・1   26,108   4・7    8・1
スウェーデン   3・8   26,863   8・2    8・9
フィンランド   4・0   25,099  11・4    5・2
※OECD(経済協力開発機構)、UNDP(国連開発計画)統計から作成[2000-09-29-23:30] 372
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 09/29@<国連改革>支持国増える 日本政府代表が分析(毎日新聞)

 【ニューヨーク28日上村幸治】国連の日本政府代表部(佐藤行雄大使)は28日、国連ミレニアム(千年紀)サミット(9月6日から8日)と総会(同5日から来秋まで)での各国元首、外相らの演説内容を分析、焦点の安全保障理事会(安保理)改革に触れた国が155カ国に、安保理改革に際して常任・非常任理事国の両方の数を増やすよう促した国が70カ国に達したと発表した。
 昨年の総会では、12月に84カ国が安保理改革に関する演説を行ったが、常任・非常任理事国の双方の拡大を促す国は41カ国だった。佐藤大使は「安保理改革の議論にはずみをつけたいと各国に働きかけを行ってきた。それなりの成果があったと思う」と評価した。
 今回はエジプト、ドイツ、インド、日本の4カ国が「常任理事国として責任を果たす用意がある」と意思表明した。エジプトが常任理事国入りの希望を公式に表明したのは初めて。
 またモンゴル、ハンガリーなど17カ国が、自分たちとは別の国の常任理事国入りを支持すると表明。17カ国すべてが日本、15カ国がドイツの名前をあげた。
 総会は11月か12月に改めて、安保理改革について議論する。実際に改革を行うには、加盟189カ国の3分の2が同意する必要がある。[2000-09-29-20:35] 379
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 09/29@強まるチベット弾圧 亡命政府が報告書(共同通信)

 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(東京・新宿)のリンポチェ代表は二十九日記者会見し、チベット亡命政府が同日発表した報告書「中国の現在のチベット政策」の内容を明らかにするとともに、「チベットにおける中国当局の弾圧はますます激しくなっており、地球上からチベットの民族と文明を消滅させようとしている」と批判した。
 報告書は、中国指導部が一九九四年にチベット工作会議を開いて以降を中心に、亡命政府が集めた情報を基に中国のチベット政策を分析した。代表によると、亡命政府が包括的な報告書をまとめたのは初めて。
 報告書では、中国当局は@チベット弾圧を強めると同時に、弾圧をごまかすための宣伝を強化しているA亡命政府との交渉には全く関心を持っていない―などと指摘している。(共同)(了)[2000-09-29-19:12] 56
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 09/29@◇バレーボール決勝は、ロシア対ユーゴ◇(朝日新聞)

 シドニー五輪のバレーボールは29日、男子準決勝を行い、ロシアとユーゴスラビアが決勝に勝ち進んだ。
 昨年のワールドカップ優勝のロシアは、3―1でアルゼンチンを振り切った。アトランタ五輪3位のユーゴスラビアは、イタリアにしぶとくストレート勝ち。世界選手権3連覇中のイタリアは、またも金メダルを逃した。
      ◇
 世界ランク1位のイタリアが、ユーゴスラビアの好守に強打を受け止められ、決勝進出を逸した。第1セットで2度、第2セットでは6度もあったセットポイントを逃し、第3セットは精神的に立ち直れず、0―3の完敗だった。
 世界選手権王者として臨んだ五輪では、これでバルセロナの5位、アトランタの2位に続いて3度目の金メダル獲得失敗。
 ガルディーニ主将は「過去11年、われわれはどの大会にも優勝候補として出場している。勝つときもあれば負けることもある」と言ったが「ものすごい重圧の中で戦っている事実を隠すつもりはない」と打ち明けた。(共同)[2000-09-29-23:22] 62
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 09/29@<五輪・バレー>男子準決勝 イタリアがユーゴスラビアに敗(毎日新聞)

 バレーボールは男子の準決勝2試合を行ない、アトランタ五輪銀メダルで世界ランキング1位のイタリアが、伏兵・ユーゴスラビアに0―3で敗れる波乱があった。ユーゴは初の決勝進出。もう1試合はロシアがアルゼンチンを3―1で降し、ソ連時代のモスクワ五輪(1980年)以来20年ぶりの優勝を目指す。
 イタリアはユーゴのつなぐバレーに根負けした格好で、第1、第2セットを落とした。ユーゴは第3セットも意気消沈したイタリアを終始リードしてストレート勝ち。ロシアはアルゼンチンの早い攻撃に苦しみながらも各セットの要所を締め、突き放した。[2000-09-29-21:35] 388
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 09/29@名波、小野22人の候補発表 アジア杯サッカー日本代表(共同通信)

 日本サッカー協会は二十九日、アジアカップ(10月12―29日・レバノン)に出場する日本代表候補二十二人を発表。昨季、イタリア一部リーグ(セリエA)のベネチアでプレーした名波浩(磐田)が久々に復帰し、MFではシドニー五輪代表から漏れた小野伸二(浦和)も加わった。
 アジア杯の最終メンバー二十二人は十月九日に発表される予定。発表された代表候補と同数だが、日本協会は若干の入れ替えの可能性もあると説明している。
 代表候補にはシドニー五輪代表からMF中田英寿(ローマ)、FW高原直泰(磐田)ら十人が加わった。五輪で負傷したGK楢崎正剛(名古屋)は外れた。
 アジア杯の日本は一次リーグで十月十四日にサウジアラビア、十七日にウズベキスタン、二十日にカタールと対戦する。
 代表候補は次の通り。
 GK 高桑大二朗(鹿島)川口能活(横浜)下田崇(広島)
▽DF 海本慶治(神戸)服部年宏(磐田)森岡隆三(清水)松田直樹(横浜)中沢佑二(V川崎)
 ▽MF 森島寛晃(C大阪)名波浩(磐田)望月重良(京都)三浦淳宏(横浜)奥大介(磐田)中田英寿(ローマ)明神智和(柏)中村俊輔(横浜)稲本潤一(G大阪)小野伸二(浦和)
 ▽FW 西沢明訓(C大阪)久保竜彦(広島)柳沢敦(鹿島)高原直泰(磐田)(了)[2000-09-29-18:25]
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 09/30@◇ユーゴ、不服従行動に乱れ 与党系メディア内で造反も◇(朝日新聞)

 大統領選挙で勝利を主張する野党連合が週明けにゼネストを設定したユーゴスラビアでは30日、これに先駆けた不服従行動が始まったが、ほとんど統率はとれておらず、逆に一部の市民からは、道路封鎖などの強硬策に対する不満や懐疑の声も聞かれ始めた。一方で、ミロシェビッチ大統領の支配のかなめといえる与党系メディア職員に造反の動きが出始めた。野党の戦略は正念場を迎え、事態は交錯したまま、両派の神経戦の様相を呈してきた。
 野党連合の陣営内では、首都で29日に開かれた街頭集会の参加者が大幅に減ったことで、やや焦りの色もみられる。
 ミロシェビッチ政権は今のところ、決選投票を主張して「民主主義」を強調しながら、抗議の動きは放置し、野党の声には耳を傾けない方針とみられる。
 野党連合は29日、ベオグラード駐在の各国外交官らを本部事務所に招き、中立的な国際監視団の立ち会いのもと投票結果を再集計するよう提案、この案を与党側にも提示した。30日朝までに、ノルウェーやギリシャが監視要員を出すことが可能だと応じているが、与党側はこれも黙殺する構えのようだ。
 野党連合はまた、連邦軍参謀本部との会談を求めていたが、拒絶された。
 一方、北部の主要都市ノビサドでは30日、セルビア国営放送(RTS)の記者数人が野党の情報を流すべきだと主張し解職された。国内全体にネットワークを広げるRTSで今後も同様の動きが広がれば、大統領にとっては大きな痛手となりかねない。[2000-09-30-23:53] 3
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 09/30@◇ロシア大統領、ユーゴへ外相派遣の用意と表明◇(朝日新聞)

 ロシアのプーチン大統領は30日、大統領選挙後の情勢が緊迫しているユーゴスラビアにイワノフ外相を派遣する用意がある、と表明した。欧米諸国がこぞって野党候補者の勝利を認め、ミロシェビッチ大統領の退陣を求める中で、ロシアは明確な態度表明を避けてきた。同大統領と対話のパイプを持つロシアの立場を利用して、国際社会と政権側との間で調停にあたる狙いと見られる。
 外相派遣について、プーチン大統領は「ユーゴの政治プロセスに参加するすべての勢力と会う」と語り、野党候補の陣営との接触も示唆した。ユーゴ側の了解が必要だとも述べ、具体的な派遣日程には触れなかったが「了解が得られれば、さらに活発に事態打開、調停のプロセスに参加する用意がある」との姿勢を強調した。2日には外相特使のチジョフ外務省欧州協力局長がベオグラード入りする予定で、派遣についてユーゴ側と詳細を詰めるものと予想される。
 選挙後の情勢に関し、プーチン大統領は「ユーゴの将来は国民自身が決定すべきことだ」として、選挙の勝敗や決選投票の妥当性などについて見解を示すことを避けた。ただ、「いかなる形でも崩壊は避けなければならない」と語り、強引な手段による事態打開への動きをけん制した。
 一昨年のコソボ危機ではユーゴ政権側を支援する立場をとり、米欧との対立が深まったロシアに対し、今回、米欧はドイツのシュレーダー首相、フランスのベドリヌ外相が相次いでモスクワ入りしてプーチン大統領と対応を協議したほか、英国のブレア首相も電話をかけ、対ユーゴ政策で意思疎通を図った。米欧と歩調を合わせるよう要請するとともに、事態打開への協力を求めたと見られている。
 ロシアによる調停の可能性はまだ未知数だが、ベオグラードからの情報によると、野党陣営は独自に集計した開票データなどをロシア側に手渡しており、中立的な立場からの開票結果再確認でロシアの協力を期待しているようだ。ロシア外務省も、開票データが届いたことを認めた。[2000-09-30-23:50] 4
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 09/30@◇ユーゴの大統領派政党、選挙結果見直しで野党に同調◇(朝日新聞)

 ユーゴ・モンテネグロ共和国内の親ミロシェビッチ政党、社会人民党(SNP)のジジッチ副党首が30日付の地元紙のインタビューで、ユーゴ連邦選管が示している大統領選などの開票結果を「受け入れるべきではない」と語った。野党連合が異議を唱えていることを強調し、「まず疑いを取り除くべきだ」として票の数え直しを主張している。野党連合に同調する姿勢として注目される。
 同党は、連邦議会の上下両院で50議席近くを確保。ミロシェビッチ大統領側にとって多数派形成に欠かせない勢力となっている。しかし、大統領の選挙での劣勢が明らかになり、市民の批判が高まるに従い、距離を取る姿勢が目立っていた。
 野党連合がSNPを自陣営に取り込む動きに出ているとの観測もある。副党首は「連邦首相はわが党から出るべきだ」とも述べており、これを連立の条件として提示している模様だ。[2000-09-30-23:49] 6
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 09/30@<ユーゴ>連邦軍の式典に出席 ミロシェビッチ大統領(毎日新聞)

 【ベオグラード30日福井聡】ユーゴスラビア連邦のミロシェビッチ大統領は30日、ベオグラードで開催の連邦軍の陸軍アカデミー昇進式典で演説、「大きな課題を抱えた時期」と現状を総括した。目撃者によると、出席した家族約3000人のうち150人ほどしか拍手しなかったという。
 式典にはオイダニッチ国防相とパブコビッチ軍最高司令官も同席した。24日の大統領選投票後、大統領が公の席に姿を見せたのは、社会党幹部会に続き2度目。[2000-09-30-23:20] 21
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 09/30@<ユーゴ>2日から全国規模のゼネスト セルビア民主野党連(毎日新聞)

 【ベオグラード30日福井聡】ユーゴスラビア連邦のセルビア民主野党連合は、コシュトゥニツァ候補の大統領当選を認めない連邦選管と政府に対する抗議行動を開始。10月2日からは全国規模のゼネストに突入し、ミロシェビッチ大統領退陣をめぐるユーゴ情勢は最大のヤマを迎える。国民に負担を強いるゼネストには疑問の声があり、8日の決選投票ボイコットを貫けば、ミロシェビッチ大統領の「不戦勝」となるだけに、野党連合内の路線の隔たりが表面化する可能性が出てきた。
 野党連合の選挙参謀、ジンジッチ民主党党首は29日の集会で「月曜日にはゼネストに突入し、セルビア全域で機能を停止させる」と今後の計画を発表した。10月2日から大学、小中高校も閉鎖するとしており、すでに29日から一部で学校閉鎖が始り、首都の南80キロのリイグではトラックが幹線道路を封鎖した。
 西側外交官は「今回の大衆の動きは1989年当時の東欧の社会主義崩壊の動きを思い起こさせる」と評価、ゼネストで反ミロシェビッチの流れが一気に拡大すると予想する。しかし野党連合が「首都10万人集会」を呼びかけながら、実際には昼、夜合わせて4万人の動員にとどまったことから、野党連合筋は、ゼネストのうねりを政権打倒に結び付けることができるかどうか、不安の声が出始めていると指摘する。
 さらにゼネストで全国規模の機能マヒが実現できても、大統領を辞任に追い込む圧力となるかには疑問の声がある。政府側が「国内を混乱に陥れた」と、秩序回復の名目で軍や警察の導入、あるいは治安維持法の発動があり得るからだ。
 野党連合は「第1回投票での過半数獲得は明白。決戦投票参加は政府の術中に陥ることになる」と決戦投票ボイコットを宣言、今さら宣言を覆せば野党陣営の分裂につながりかねない。しかし、このままでは野党は「不戦敗」となり、第1回投票の勝利の正当性と、決選投票の不当性を立証できるかが焦点となる。
 野党連合はこの立証を大量動員によるゼネストの力に求める方針で、西欧諸国も今のところ野党連合の方針を支持している。しかし、野党連合の足並みの乱れが深刻化すれば、国民の信頼を失うことにつながる。コシュトゥニツァ氏が野党連合の結束を維持して国民をつなぎ取めることができるかどうか、早くも指導力を問われている。[2000-09-30-20:35] 27
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 09/30@決選投票受諾論も ユーゴ野党、対立表面化か(共同通信)

 【ベオグラード30日共同】ユーゴスラビア連邦大統領選挙で勝利宣言したセルビア民主野党連合は、ゼネストでミロシェビッチ大統領を退陣に追い込む構えだが、「現実的な打開策として、決選投票に応じて真の勝利を確定すべきだ」との主張が同連合内に根強いことが三十日までに明らかになった。
 野党連合は二十九日夜、国民の連合に対する支持度を測るため、「首都十万人集会」を呼び掛けたが、実際には二万人ほどしか集まらなかった。
 このため、連合内の「決選投票受諾派」は、深刻な市民生活のまひを招く週明けからのゼネストにどれだけ同調者が出るか疑問を抱いているとされ、ゼネストの状況によっては、連合内の路線対立が表面化する可能性もある。
 大統領陣営が選管の発表を根拠に、十月八日の決選投票実施を主張していることを受け、野党連合は断続的に作戦会議を開催。コシュトニツァ候補勝利で正面突破を図る方針で合意したものの、会議内容に精通する連合筋によると、一部幹部は、事態打開のため決選投票参加の選択肢を残すよう主張した。
 決選受諾派が正面突破に慎重なのは、一九九六―九七年に、与党が敗北したセルビア地方選の「無効」をミロシェビッチ大統領が宣言した際、今回を上回る大規模連続デモで無効宣言撤回に成功したものの、大統領を退陣に追い込めなかった経緯があるためだ。
 同筋によると、作戦会議では、大統領が決選投票を強行して一方的に「当選」を宣言した場合への対抗策が不十分だとの指摘もあった。
 野党連合に加盟する民主セルビア運動のペリシッチ党首は二十八日、「野党の分裂を避けるためにわが党は連合参加を決めた。対立を克服したい」と述べ、路線対立の存在を示唆した。(了)[2000-09-30-16:02] 29
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 09/30@◇ユーゴ各地で「不服従行動」 幹線道路封鎖も◇(朝日新聞)

 ユーゴスラビア大統領選での勝利を主張する野党陣営による抗議行動の呼びかけに、29日から全国でさまざまな分野での「不服従行動」が広がりを見せてきた。俳優や音楽家の休演、ラジオ局の放送中止、映画館の休業などで、首都に通じる幹線道路を封鎖する動きも出てきた。
 首都ベオグラードでは、普段なら混雑している金曜日の夜にもかかわらず、閉まっている映画館が増えた。この日は博物館も軒並み閉館されたという。約2万人が集まった同日夜の街頭集会では、全国各地で始まった抗議行動の状況が次々と報告された。ベオグラードの野党寄りラジオ局は従業員が職場を放棄したため、放送が中断した。俳優協会は出演中止を発表した。
 野党連合は10月2日からのゼネスト入りを宣言したが、それに先駆ける形の動きも活発化してきた。
 各種情報によると、ベオグラードでは、タクシー運転手たちが中心部の主要な橋を一時封鎖。学生が学校を飛び出して抗議行動に加わり、労働者がストライキ突入態勢を整えた企業もある。
 ベオグラードから約80キロ南の町では、何台ものトラックが主要道路を封鎖し、交通をマヒさせる動きも始まった。ロイター通信によると、ある運転手は、封鎖がさらに南部に広がる計画であると明かし、「現体制のままでいるより、こうして(抗議行動をして)いる方がずっといい」と話した。
 政権側は、野党陣営のニュースも流す独立系の地元ラジオ放送に対する強い妨害電波を流している。テレビ局のほとんどは与党寄りのニュースしか流さず、市民がメディアを通じて野党陣営の呼びかけを知るのは難しい状況だ。[2000-09-30-13:38] 33
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 09/30@ユーゴスラビア連邦モンテネグロでも決選準備(共同通信)

 【ポドゴリツァ29日共同】ユーゴスラビア連邦モンテネグロ共和国のゴショビッチ選挙管理委員長は二十九日、地元テレビに対し、十月八日に予定される連邦大統領選の決選投票に向け準備を進めていると語った。
 親欧米のモンテネグロ政府与党は、セルビア民主野党連合の推すコシュトニツァ候補が二十四日の第一回投票で既に勝利したとみなしており、決選投票となっても「無視する」(ブヤノビッチ・モンテネグロ首相)方針を表明している。(了)[2000-09-30-10:51] 34
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 09/30@<ユーゴ>野党集会 ベオグラードで計4万人(毎日新聞)

 【ベオグラード30日福井聡】ユーゴスラビア連邦のセルビア民主野党連合が29日、コシュトゥニツァ氏の大統領当選を認めない連邦選管と政府に抗議するためセルビア各地で開いた集会は、首都ベオグラードで午後と夜の2回に各2万人が参加、地方でも数千人〜2万人が参加した。野党連合は週明けから全国でゼネストに入ると宣言したが、これがどれほどの規模になるかが焦点になる。
 ベオグラードの集会で野党連合の選挙参謀、ジンジッチ民主党党首は「我々は週末にかけて集会を続け、来週月曜日にはゼネストに突入し、セルビア全域ですべての機能を停止させる」と今後の計画を発表した。チャチャク、ニシュ、クラグエバツなどでは、すでに29日から高校生が登校を拒否し、集会を開いた。また首都の南80キロのリイグではトラックが幹線道路を封鎖した。
 野党連合は連邦選管が決めた10月8日の決選投票のボイコットを決めており、29日の集会の規模が注目されたが、参加者数は野党側の予想を下回った。しかし政府の弾圧で独立系テレビ・ラジオがほとんど閉鎖され、集会開催の情報が行きわたっていないとの見方もある。[2000-09-30-10:40] 36
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 09/30@ユーゴ主要都市で29日夜も抗議集会(読売新聞)

 【ベオグラード29日=佐々木良寿】ユーゴスラビア連邦大統領選の結果を巡って「民主野党連合」が抗議行動を本格的に開始した二十九日夜、セルビア全土の主要都市で集会が開かれ、ミロシェビッチ政権に結果受け入れと退陣を求めて気勢を上げた。
 この夜、集会が開かれたのは、ベオグラードのほか、南部のニシュや中部のクラグエバツ、チャチャクなどで、それぞれ一万五千人から三万人が集まった。ミロシェビッチ大統領の出身地ポジャレバツでも三千人が参加した。
 ベオグラードでは、市内中心部の共和国広場が会場となったが、参加者は約二万人と、二十七日夜の勝利集会の十分の一程度。消息筋は、「ミロシェビッチ政権側の出方が読めないことから情勢を見極めようとしている市民が多い」としたうえで、今選挙では「連合」には参加せず独自候補を擁立したセルビア再生運動のドラシュコビッチ党首が、同党支持者に抗議行動参加を呼びかけていることなどを指摘、「今後、参加者は増加する」との見方を示した。[2000-09-30-10:23] 38
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 09/30@投票強行なら投票所封鎖 セルビア民主野党連合(共同通信)

 【ポドゴリツァ30日共同】セルビア民主野党連合のジンジッチ選対本部長が党首を務める民主党の幹部、ボジョビッチ氏は二十九日、ミロシェビッチ・ユーゴスラビア連邦大統領が大統領選の決選投票を強行するなら、野党陣営は投票所を封鎖するなど実力で投票を阻止すると語った。
 その場合、投票に訪れたミロシェビッチ氏の支持者との衝突に発展する事態も懸念され、十月八日に予定される投票日に向け、緊張が高まりそうだ。
 ボジョビッチ氏はさらに、野党連合の推すコシュトニツァ候補が連邦大統領に就任すれば、ジンジッチ氏が首相に指名されるとの見通しを示した。(了)[2000-09-30-10:10] 41
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 09/30@<ユーゴ>大統領選 民主野党連合が連邦選管に異議申し立て(毎日新聞)

 【ベオグラード30日福井聡】ユーゴスラビア連邦のセルビア民主野党連合は29日、大統領選挙の第1回投票で同連合候補のコシュトゥニツァ氏が当選したことを認めない連邦選管に対し「連邦選管の集計はユーゴ連邦コソボ自治州で存在しない14万票をミロシェビッチ大統領の得票分に追加した」と異議を申し立てた。連邦選管は48時間以内に結論を出し、野党連合はそれに不服の場合、さらに憲法裁判所に提訴できる。
 野党連合の申し立てによると、連邦選管の開票最終確定発表は「コソボでの投票総数14万6000票のうち14万2000票がミロシェビッチ氏に投じられた」となっているものの、コソボにそれほどセルビア人有権者はいない。野党連合はコソボの投票総数を約4万5000票、うち3万9000票がミロシェビッチ支持票だったとみており「14万票以上もの数は説明できない」としている。
 野党連合は連邦選管の発表に対し、いくつか不審点を挙げてきたが、この日の異議申し立ては最も具体的な内容となっている。[2000-09-30-10:00] 42
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 09/30@◇ロシア亡命説飛び交う ユーゴのミロシェビッチ大統領◇(朝日新聞)

 「ユーゴスラビアのミロシェビッチ大統領がロシア亡命を画策している」「大統領の家族はすでにモスクワ入りした」――。こんな「うわさ」が29日、モスクワなどで飛び交い、在ロ・ユーゴ大使館が躍起になって否定した。
 コソボ紛争で旧ユーゴ国際戦犯法廷に起訴されている同大統領にとって、選挙に敗北して退陣した場合、訴追の手をいかに逃れるかが最大の関心事。だが、欧米諸国のにらみをはねつけてまで受け入れてくれる国はそうない。昨年の北大西洋条約機構(NATO)によるユーゴ空爆でユーゴ政権を支持したロシアぐらいしかないため、ロシア亡命説が出てきたようだ。
 ロシア訪問中の欧州連合(EU)議長国フランスのベドリヌ外相は同日の記者会見で、同大統領のロシア亡命の可能性について質問され、「だれがそんな根も葉もないことを言ったのか」と逆に聞き返し、「空騒ぎだ」と強調。「ロシア側は私に、国外脱出を手助けする準備はしていないと語った」と述べた。[2000-09-30-09:59] 43
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 09/30@ギリシャなどが参加を表明 ユーゴ大統領選の再集計(共同通信)

 【ベオグラード30日共同】セルビア民主野党連合は二十九日、ユーゴスラビア連邦大統領選の投票集計をやり直すよう求めたコシュトニツァ候補の提案に、ギリシャとノルウェーが賛同し、再集計に代表を派遣する意向を伝えてきたと発表した。
 ベオグラードで同日夜、行われた集会で同連合幹部が明らかにした。(了)[2000-09-30-09:54] 44
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 09/30@ベラルーシ亡命を検討か 米テレビが報道(共同通信)

 【ワシントン29日共同】米CBSテレビは二十九日、ユーゴスラビア連邦のミロシェビッチ大統領がベラルーシへの亡命を決断する可能性があると報じた。
 CBSによると、ロシア、フランスなどが同大統領にベラルーシへの「保護的な亡命」を勧めており、大統領は数日中に亡命問題で対応を決めるという。情報源は明らかにされていない。
 CBSはまた、国民から退陣要求を突き付けられたミロシェビッチ大統領は、まだ余力があるうちに国外脱出を図る可能性があると伝えた。(了)[2000-09-30-09:54] 45
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 09/30@市民の怒り次々と噴出 ユーゴ各地で抗議行動(共同通信)

 【ベオグラード29日共同】ユーゴスラビアの野党連合がミロシェビッチ大統領の退陣を求め十月二日からのゼネスト入りを宣言した二十九日、職場放棄や道路封鎖など大統領に対する抗議行動が、早くも各地で広がりを見せている。
 首都ベオグラードでは劇場や映画館が休館、地方主要都市でも政府庁舎や国営企業の建物の壁にはられた大統領のポスターを職員がはがすなど、市民の怒りが噴出。
 一方で、地元ラジオによると、抗議行動が始まった二十九日朝以降、警察に拘束されたのは一人だけ。理由もなしに連日、数十人単位の逮捕者が出ていた選挙期間中とは対照的で、警察が市民の行動に同調し始めた可能性もある。
 また地方の国営テレビが同日、選挙戦の開始以来、初めて野党陣営の動向を伝えるなど、ミロシェビッチ大統領への「反乱」が各方面に波及し始めている。
 選挙期間中は、学生らがポスターにいたずら書きをしただけで即座に警官が現れ、拘束されていた。これまでには考えられなかったような事態が次々と起きている。(了)[2000-09-30-09:51] 46
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 09/30@ロシア特使がユーゴ訪問へ(共同通信)

 【モスクワ29日共同】二十九日のタス通信によると、イワノフ・ロシア外相のバルカン問題特使として、外務省のチジョフ全欧協力局長が十月二日、ユーゴスラビアを訪問する。ベオグラードのロシア大使館が明らかにした。
 ロシアはユーゴ大統領選は同国の内政問題と主張、ミロシェビッチ政権の退陣を迫る欧米を批判しており、特使派遣は西側の圧力をけん制する狙いがあるとみられる。特使がだれと会うかは明らかにされていない。
 セルビア民主野党連合は、コシュトニツァ候補の勝利を裏付ける選挙結果資料をロシアに提供したと述べており、特使がロシア側の反応を伝える可能性もある。(了)[2000-09-30-09:45] 48
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 09/30@◎ユーゴ大統領は首相に就任=兄の駐モスクワ大使(時事通信)

 【ベオグラード29日時事】ユーゴスラビアのミロシェビッチ大統領の実兄であるボリスラフ・ミロシェビッチ駐モスクワ大使は、29日付のドイツ紙ベルリナー・ツァイトゥングに対し、同大統領はユーゴ連邦首相に就任することもあり得ると言明した。
 同大使は、セルビア民主野党連合のコシュトニツァ大統領候補が新大統領に就任する可能性に言及しながら、「仮にそうなっても、連邦議会は与党側が過半数を占めており、私の弟は連邦首相の座に就けるだろう」と述べた。また、ミロシェビッチ大統領のロシア逃亡説を否定し、「そうした問題で話があったことはない」と語った。 [時事通信社][2000-09-30-07:21] 49
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 09/30@◎BBC特派員に国外退去命令=ユーゴ(時事通信)

 【ロンドン29日時事】英BBC放送は29日、ユーゴスラビア当局が同放送のベオグラード特派員ジャッキー・ローランド氏に対し、48時間以内にユーゴから退去するよう命令したと報じた。同放送は、命令を撤回するようユーゴ当局に抗議している。
 ユーゴ当局は、大統領選挙に関するBBCの報道内容に不満を持っていたとみられている。 [時事通信社][2000-09-30-06:00] 50
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 09/30@◇ユーゴ、連邦議会選はミロシェビッチ「与党」が多数制す◇(朝日新聞)

 ユーゴスラビア・セルビア共和国の国営放送は29日午後、連邦大統領選と同時に行われた連邦議会上下院選について、連邦選管が発表した最終結果を伝えた。
 下院(定員138議席)では、ミロシェビッチ大統領が属するセルビア社会党・ユーゴ左翼連合は46議席を獲得。連邦内閣でこれまで連立を組んできたモンテネグロ共和国の親セルビア派、社会人民党の28議席を加えれば、74議席で過半数を制した。上院(両共和国から20議席ずつ計40議席)でも、社会人民党を加えれば26議席と多数を占めた。
 ただし、モンテネグロ社会人民党は、一部幹部が「強いユーゴを維持できる連立相手を選ぶ」と発言しており、大統領選の帰すう次第では連邦議会での合従連衡も変化しかねない。[2000-09-30-02:57] 52
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 09/30@◇ユーゴ野党連合、大統領退陣求め10月2日からゼネスト◇(朝日新聞)

 ユーゴスラビア大統領選挙で、コシュトニツァ候補の勝利を主張している野党連合は29日午後2時(日本時間同日午後9時)過ぎから、首都ベオグラード中心部で街頭集会を開いた。決選投票を主張し居座っているミロシェビッチ大統領への抗議行動として、ゼネストを10月2日から始めると宣言し、全国民に参加を呼びかけた。
 集会では、コシュトニツァ候補の声明が代読され、同候補の勝利を確認するため、24日の大統領選挙の投票集計のやり直しを求めていく方針を示した。
 また、セルビア国営放送をはじめ、与党寄りの情報しか流していないテレビ各局に、選挙結果を公正に伝えるため、1時間の放送枠を野党連合に与えるよう申し入れるとともに、連邦軍参謀本部と警察当局に会談を求めていることも発表された。
 街頭集会は南部の主要都市ニシュなどでも開かれ、抗議の動きは全国に広がろうとしている。
 セルビア各地では29日、学校の生徒や大学生らが「コシュトニツァ勝利」を主張して自主的に授業をボイコットする動きが出始めた。中部の町ゴルニミラノバツでは、学校から抜け出した小中学生の集団が、別の学校の校門前で、生徒たちが合流できないように校長が門にかぎをかけたことに抗議し、一時騒ぎになった。
 ニシュでは公共交通機関の運転士らがストを打ち市全体の交通がマヒ状態。中南部の町クルシェバツでは地裁判事、西部のウジツェでは市役所職員らが職場放棄を宣言した。
 野党連合スポークスマンのヨバノビッチ氏はこの日朝日新聞に対し、ゼネスト開始設定が週明けまで遅れた理由として「政権側は選挙直後のショック状態からは脱し、支持基盤固めにかかっている。これに対抗して、組織立った行動を起こすためには、時間が必要だ」と述べた。[2000-09-30-01:22] 54
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 09/30@<ユーゴスラビア>野党連合が抗議集会 ゼネスト実施を宣言(毎日新聞)

 【ベオグラード29日福井聡】ユーゴスラビア連邦のセルビア民主野党連合は29日午後2時(日本時間同9時)から、ベオグラードで大統領選第1回投票でのコシュトゥニツァ氏当選を認めない連邦選管と政府に対する抗議集会を開催した。野党連合はミロシェビッチ大統領の退陣を求め、週明けからのゼネスト実施を宣言した。
 この日の集会は宣伝不足の影響もあり、参加者は27日の20万人集会より大幅に下回りそうだ。
 野党連合は28日、改めて連邦選管の第1回投票結果の疑問点を指摘し、「連邦選管とミロシェビッチ氏と議論しても始らない」と、今後全国でのゼネスト、不服従運動の展開を決定、来週月曜から大学や高校も閉鎖するとしている。
 しかし、ユーゴでは4年前、野党側が地方選挙の結果を巡って3カ月デモを続け、名目的には勝利したものの、野党分裂で運動の勢いを失った経緯がある。政府側は野党の街頭活動の持続性を疑問視している。
 与党・社会党のミロシェビッチ大統領は28日、決選投票への準備会議に出席し、決選投票への強い意欲を示した。野党連合は決選投票に参加しなければ「不戦敗」となり、外交筋は「これで与党側が主導権を奪回した」と指摘している。[2000-09-30-00:30] 48
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 09/30@ワヒド政権の対応は不十分 武装解除の徹底をと緒方氏(共同通信)

 【ジュネーブ30日共同】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の緒方貞子高等弁務官は二十九日、UNHCR職員三人が殺害されたインドネシア・西ティモールの治安改善問題で、ワヒド政権のこれまでの対応は人道支援事業を再開するには「不十分だ」と批判した。共同通信とのインタビューで語った。
 緒方氏は、ワヒド政権が今後取るべき措置として@併合派民兵の武装解除の徹底AUNHCR職員の殺害に関与した民兵が法の裁きを受けること―を挙げた。また、治安が改善されたかどうかはインドネシア政府の「保証」に頼るのではなく、国連自身が検証しなければならないと強調した。
 UNHCRは人道支援再開の条件として、職員の安全確保をインドネシア政府に要求しているが、今回の発言は西ティモールが支援再開にはほど遠い状況であることを示している。
 緒方氏は、西ティモールのアタンブアで二十四日行われた民兵の武器引き渡し式典について「集まった武器は民兵が再び持ち去った」と指摘。その上で、九月初めの殺害事件以降、ワヒド政権が約束したことは「適切」だが、「実際の行動は不十分だ」と語った。
 一方、UNHCR側も職員の安全を向上させる必要があると力説。危険時の連絡態勢強化につながる通信機器の増強などには資金が必要だと述べ、日本などの支援を通じて今年末の任期切れまでに一定の成果を挙げたいと意欲を示した。(了)[2000-09-30-16:48] 54
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 09/30@小和田恒氏を擁立へ 国際司法裁の裁判官選挙(共同通信)

 政府は九月三十日までに、二○○二年秋の国際司法裁判所(ICJ)の裁判官選挙に、皇太子妃雅子さまの父親で前国連大使の小和田恒・日本国際問題研究所理事長(68)を擁立する方針を固め、最終調整に入った。
 同裁判所は領土問題や漁業紛争など国と国の争いを裁く一方、国連安全保障理事会などに法律面の勧告も行う。地域バランスに配慮して各国から十五人の裁判官が選ばれ、任期は九年で三年ごとに五人ずつ、国連総会と安保理の選挙で改選。本部はオランダのハーグにある。
 外務省は今秋から事前運動に入り、まず十月末にニューヨークで開かれる国連加盟各国の法律顧問会議の際に、小和田氏の売り込みを図る方針だ。
 ○二年に改選を迎える裁判官の出身国は日本、中国、ドイツ、ハンガリー、シエラレオネ。「アジア枠」は二つあるが、安保理常任理事国の中国の候補は慣例上、無条件で当選する。残る一つの枠の確保に向け、アジア各国に自前候補を擁立しないよう働き掛けることが当面の焦点。
 小和田氏は条約局長、外務事務次官などを歴任した元外交官。在職中から国際法専門誌に論文を発表したり、米ハーバード大で講義するなど国際法学者としても知られる。
 現職の小田滋東北大名誉教授(75)が○二年の改選を機に勇退することから、外務省は後任候補の人選を検討、国際的な知名度が高い小和田氏が最適任との結論に落ち着いた。
 選出されれば、故田中耕太郎元最高裁長官、小田氏に続き三人目の日本人裁判官となる。(了)[2000-09-30-16:01] 90
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 09/30@「神殿の丘」の衝突、騒乱各地に飛び火(読売新聞)

 【エルサレム30日=当間敏雄】イスラム、ユダヤ両教の聖地が重なり合うエルサレム旧市街の「神殿の丘」で二十九日午後(日本時間同日夜)、パレスチナ人とイスラエル治安部隊の衝突が発生した。治安部隊の発射したゴム被膜弾や実弾などで同日深夜までにパレスチナ側五人が死亡、双方で二百五十人以上が負傷する惨事となった。
 目撃者らによると衝突は、金曜礼拝を終えたパレスチナ人が、ユダヤ教聖地「嘆きの壁」に投石し、治安部隊が突入して始まった。騒乱はエルサレム旧市街から東エルサレムのパレスチナ人地域、ベツレヘム、ラマッラなどヨルダン川西岸各都市に一気に広がり、パレスチナ人とイスラエル治安部隊が各地で衝突した。
 イスラエルのバラク首相は同日夜、エルサレムへの治安部隊増強を命令する一方、イスラエル市民にパレスチナ自治区に立ち入らないよう警告した。パレスチナ側も同日から三日間の服喪期間を設定して、ゼネストを開始した。
 オルブライト米国務長官は同日夜、アラファト自治政府議長とイスラエルのベンアミ警察相(兼外相代行)と個別に電話協議して事態沈静化の方策を探った。
 聖地「神殿の丘」の帰属問題は、パレスチナ紛争の包括決着へ向けた「最終地位交渉」の最大の争点。流血事件発生で、和平プロセスは再び重大な危機に陥った。[2000-09-30-11:10] 102
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 09/30@EU、対米経済制裁を準備 輸出企業の優遇税制で(共同通信)

 【ワシントン29日共同】自国の輸出企業を優遇する米国の税制をめぐり、欧州連合(EU)が不公正として制度改正を要求している貿易紛争で、EUが世界貿易機関(WTO)に対米経済制裁の承認を求める準備を進めていることが、二十九日明らかになった。
 WTOが示した期限の十月一日までの制度改正が困難となり、十月十九日までの猶予期間内に米議会が改正を行わない場合、EUはWTOに制裁の承認を求める。同時に対象となる米国製品の制裁リストの公表を検討している。
 制裁発動に踏み切れば、年間四十億ドル(四千三百億円)相当の米国製品に一○○%の関税を課すことになり、米欧全面対決の紛争へと発展しかねない。
 EUが不公正と訴えているのは、タックスヘイブン(租税回避地)の販売子会社を通じた米企業の輸出について、親会社が税制優遇を受けられる制度。米企業だけを優遇するため、WTOの上級委員会は今年二月、EU側の主張を認め、米国に制度改正を命じた。
 米議会筋によると、米政府がまとめた改正案は下院を通過、上院で保護貿易的傾向の強い民主党議員による修正要求などで審議が滞っているという。(了)[2000-09-30-09:54] 114
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 09/30@全当事者が和平協定履行を ブルンジ内戦で安保理声明(共同通信)

 【ニューヨーク29日共同】国連安全保障理事会は二十九日、ブルンジ和平問題で公式会合を開催し、少数派ツチ人と多数派フツ人による七年に及ぶ内戦に終止符を打つため、全当事者に和平協定の履行を求める声明を発表した。
 安保理には和平の調停役、マンデラ前南アフリカ大統領も出席。マンデラ氏は国際社会のブルンジ和平への真剣な関与を強調し「問題はあっても平和と安定が訪れることを確信している」と訴えた。
 声明は和平協定に参加していないフツ人の反政府勢力を念頭に、敵対行為の停止のため周辺国が影響力を行使するよう要請。一方で、停戦協定調印後も相次ぐ紛争で国連平和維持活動(PKO)の本格展開が足踏みしているコンゴ(旧ザイール)の二の舞いを避けるため、PKO設置を示唆するような表現は盛り込まなかった。
 ブルンジ和平協定の調印式は今年八月、タンザニアのアルーシャでクリントン米大統領も出席して行われた。この際に調印を拒否した一部のツチ人グループは今月二十日までに調印したが、フツ人反政府勢力の参加が最大の課題になっている。(了)[2000-09-30-09:21] 123
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 09/30@エルサレム「神殿の丘」で衝突、5人死亡(読売新聞)

 【エルサレム29日=当間敏雄】エルサレム旧市街の聖地「神殿の丘」で二十九日、パレスチナ人とイスラエル治安部隊が衝突、病院関係者によると、治安部隊が発射したゴム被膜弾などで少なくとも五人が死亡したという。負傷者も二百人以上にのぼっている。
 目撃者らの話によると、金曜礼拝を終えたパレスチナ人の一部が、神殿の丘の下方にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」に投石を始めたため、治安部隊が丘に突入して発砲したという。イスラエル治安当局者はイスラエル放送に対し、「警官隊に生命の危険があったため狙撃銃も使った」と実弾使用の事実を認めている。
 神殿の丘では二十八日にも、右派リクードのシャロン党首の訪問強行に反対するパレスチナ人とイスラエル治安部隊が衝突、三十人以上の負傷者が出たばかり。
 「神殿の丘」は、イスラム教聖地とユダヤ教聖地が重なり合っており、その帰属問題は、現在続いているパレスチナ紛争の最終決着を目ざす「最終地位交渉」の最大の争点。聖地での度重なる衝突は、難航している交渉にも重大な影響を与えることは必至。ヨルダン川西岸のベツレヘムやラマッラなどでもイスラエル治安部隊に対する投石が始まっており、騒乱が西岸各地に広がる懸念も出てきた。[2000-09-30-01:41] 13
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 09/30@◎男子はロシアが4度目のV〔五輪・ハンドボール〕(時事通信)

 男子決勝が行われ、ロシアがスウェーデンを28−26で破り、旧ソ連合同チーム(EUN)として参加したバルセロナ大会以来2大会ぶり、通算4度目の優勝を果たした。3位はスペイン、ユーゴスラビアは4位に終わった。 (時事)[時事通信社][2000-09-30-21:59] 14 [このページの最初に戻る]


 09/30@◇女子は米国が4度目の優勝 バスケットボール◇(朝日新聞)

 シドニー五輪で30日に行われたバスケットボール・女子決勝は、米国が前回3位のオーストラリアに76―54で快勝し、2大会連続4度目の優勝を飾った。オーストラリアの銀メダルは、過去最高成績。3位決定戦では、前回の銀メダルのブラジルが延長戦の末、韓国を84―73で破った。
 男子は順位決定戦の結果、5位イタリア、6位ユーゴスラビア、7位カナダ、8位ロシアとなった。(共同)[2000-09-30-21:39] 18
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 09/30@女子は米国が4度目の優勝 バスケットボール(共同通信)

 女子決勝で、米国が前回3位のオーストラリアに76―54で快勝し、二大会連続四度目の優勝を飾った。オーストラリアの銀メダルは、過去最高成績。3位決定戦では、前回の銀メダルのブラジルが延長戦の末、韓国を84―73で破った。
 男子は順位決定戦の結果、5位イタリア、6位ユーゴスラビア、7位カナダ、8位ロシアとなった。(共同)(了)[2000-09-30-20:51] 19
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 09/30@<五輪・サッカー>連覇のアフリカ勢 欧州、南米に肉薄(毎日新聞)

 サッカー男子はアトランタ大会(1996年)に続き、アフリカ勢の連覇で幕を閉じ、欧州、南米の2大勢力に肉薄するアフリカの実力を示した。ベスト8も、欧州、南米、アフリカが各2、アジア(日本)、北米(米国)が各1チームと満遍なく占め、23歳以下のレベルでは力の差がかなり縮まっていることをうかがわせた。
 プロの出場が認められて4大会目になるシドニー五輪で注目されたのは、欧州、南米の国の一部に五輪への評価を見直す兆しが見られたことだ。サッカー界では、年齢制限のないワールドカップ(W杯)が最も価値のある大会であり、これまでは五輪より国内リーグを優先させる傾向が強かった。
 しかし、今回は例えばイタリア1部リーグ(セリエA)が五輪を考慮して開幕時期を10月にずらしたり、ブラジルがW杯南米予選の重要な時期だった五輪開幕前に長期キャンプを張るなど、意欲的な取り組みを見せた。オーバーエージ(24歳以上)容認など年齢制限が緩和される中で、W杯同様に五輪代表の強化に本腰を入れる国が増える可能性もある。 【仁瓶 和弥】[2000-09-30-20:35] 31
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 09/30@<五輪・サッカー>カメルーン、新興勢力の底力 次の照準は(毎日新聞)

 アフリカの小国・カメルーンが欧州のサッカー大国・スペインを倒し、初優勝した。PK戦に入る熱戦だったが、カメルーンの完勝に近い内容。しかも2点差をはね返しての勝利で、アフリカ勢は前回アトランタ五輪のナイジェリアに続いて五輪を連覇。新興勢力の底力を示した。
 「後半初めの緊急事態の発生がすべてだった。あんなラッキーゴールが決まるなんて」。スペインのサエスルイス監督が、試合をこう総括した。エムボマのセンタリングがDFに当たってゴールインしたカメルーンの1点目の場面を指していた。監督自身、交通事故に遭ったような気持ちだったろう。
 しかし、スペインがリズムを崩す伏線は立ち上がりにあった。先制直後に得たPKをアングロが外してしまったのだ。決勝戦の重圧とスタンドからのブーイングで力んだのか、シュートはGKのほぼ正面。カメルーンが息を吹き返すきっかけを与えてしまった。
 カメルーンのアコノ監督が「前半は選手の士気を保つのが難しかった」と振り返ったように、早い段階で2点目が決まれば、カメルーンは「自己崩壊」した可能性が高い。アフリカのチームは、好不調の波が激しいとよく言われる。長丁場の大会を勝ち抜くには、精神的ムラが多いのは致命傷になる。が、カメルーンは違った。
 それはやはりエムボマの存在が大きい。準決勝のチリ戦では、敗色濃厚となった後半半ば、若手を鼓舞するようにしったする場面が見られた。「金メダルはチームにとっての勝利であるばかりでなく、私の個人的な勝利でもある」とエムボマは話したが、統率者としての自負がそう言わせたのだろう。
 エムボマには普段アフリカを意識した発言が多い。日本、イタリアなど海外経験が長いため、世界の中でのアフリカサッカーのレベル向上に目が向くからだ。試合後、「W杯で優勝できる日は来るか」との質問には、「それはだれも分からないが、アフリカのサッカーが熟成しつつあるのは間違いない」と答えた。五輪の次の照準はもちろん、2002年W杯にある。 【仁瓶 和弥】[2000-09-30-19:35] 32
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 09/30@「全然寝てないわ」 熱狂するカメルーン国民(共同通信)

 【ヨハネスブルク30日共同】シドニー五輪のサッカー男子で優勝したカメルーンの首都ヤウンデでは三十日、未明の試合にもかかわらず多くの市民がテレビにかじりつき、母国の栄冠を熱狂で迎えた。
 ヤウンデのテレビ局の女性記者(28)は南アフリカからの電話取材に対し、「もちろんテレビを見た。友達と一緒に応援した」と興奮気味。「全然寝てないけど、特別な日だから構わない」と大きな声で笑った。
 街には大勢の市民が繰り出し、自動車の上に立ち上がったり、カメルーンの国旗を振ったり、思い思いの方法で喜びを表しているという。
 アトランタ五輪のナイジェリアに続く二大会連続のアフリカ勢制覇。カメルーン以外のアフリカ各国でも喜びが広がっている。
 二○○六年ワールドカップ(W杯)招致でドイツに敗れた南アでも、非政府組織(NGO)に勤める女性(29)は「アフリカ人は機会を与えられれば(今回の)カメルーンのように能力があることを示すことができる。近い将来W杯の南ア開催を実現して、わたしたちの力も見てもらいたい」と語った。(了)[2000-09-30-19:34]
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 10/01@ユーゴ野党、連邦軍切り崩し戦術(読売新聞)

 【ベオグラード30日=佐々木良寿】ユーゴスラビア連邦大統領選挙での野党候補勝利の受け入れを迫って、政権側との対決姿勢を強めている「民主野党連合」が、ミロシェビッチ大統領の権力基盤の一つとされる連邦軍の切り崩し戦術に乗り出した。大統領を足元から揺さぶるのが狙いだ。
 これに対し、大統領は三十日、ベオグラード市内の軍アカデミーで行われた幹部候補生任官式にあえて出席し、軍引き締めの姿勢を示した。
 「連合」幹部は二十九日、パブコビッチ参謀総長に会談を申し入れた。拒否されたが、「連合」は軍内部に政権交代を容認する空気が広がっていると見て、働きかけを強める方針だ。
 独立系ベタ通信によると、「連合」側は「連邦選管の集計結果は、不正確で誤った計算に基づくものである動かぬ証拠がある」「我々は軍が憲法に基づいて法と秩序を守るよう期待する」との文書を用意。代表として、コソボ紛争で北大西洋条約機構(NATO)との対決回避を大統領に進言して更迭された元参謀総長で、「民主運動」党首のペルシッチ氏と元連邦軍幹部のオブラドビッチ社民党党首の二人を派遣した。
 連邦軍側は「軍は有権者の意思を尊重する」としたうえで、「軍はいかなる政党とも関係を持たない」と、会談を拒否した。
 「連合」の出方の背景にあるのは、「ミロシェビッチ支持は、連邦軍の中枢のほんの一部に過ぎない」との分析だ。軍事筋によれば、下級兵士を中心に政権への不満が募り、将官クラスの中にも政権交代を覚悟している空気が強く、指導部は士気低下などに危機感を強めている。
 一方、大統領は三十日の幹部候補生任官式で、「国が大いなる挑戦に直面している今、確固たる信念で職務を遂行することを期待する」などと演説した。[2000-10-01-01:43] 101
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 10/01@<社説>ドイツ統一10年 欧州と世界を塗り替えた(毎日新聞)

 分断欧州の終結を象徴した1990年10月の東西ドイツ統一が3日、10周年を迎える。
 ドイツ統一が欧州と世界にもたらした意味は計り知れない。91年のソ連消滅を経て欧州冷戦体制に終止符を打ち、北大西洋条約機構(NATO)の使命など安全保障秩序の見直しや、欧州連合(EU)による統合と東方拡大に新たなはずみをつけた。分断を克服するドイツ国民の努力は、戦乱なき統一欧州に平和と繁栄の夢を託す諸国民の願いとも一致し、この10年間に欧州と世界の政治・経済・社会を塗り替えることになった。
 国内的には、統一後の光と影がいまも交錯している。豊かで強大な西独(6000万人)が、貧しくて人口も少ない東独(1700万人)をいわば弟分としてのみこんだのが統一の実態だった。現在でも旧東側の平均所得は西側の8割に満たず、失業率は西(7%)の2倍を超す17%(8月末)という落差がある。
 復興のために西から東へ年間1000億マルク(5兆円)規模の公的資金が注入される中で、西の住民は「東は感謝と向上心に欠ける」とみなす。東では「西はごう慢で生意気だ」と反目しがちだ。
 失業や社会に対する若者の不満は外国人排斥やネオナチ運動の暴力にはけ口を求めやすい。「経済統一は10〜20年で達成できても、心の統一には何世代もかかるだろう」(元ベルリン市長)という指摘は重い。同じ構図は、旧東欧と西欧の間にもありはしないか。ベルリンの壁は消えたものの、東西の「心の壁」を克服する努力は今後も必要だ。
 統一ドイツは、対外関係にも新たな時代を開いた。シュレーダー首相は98年、統一に献身したコール政権を破って就任したが、フランスと協調してEUの統合と深化をめざす基軸外交は変わらない。「ドイツのための欧州でなく、欧州のためのドイツ」(ゲンシャー元外相)という路線は分断の苦しみとナチスドイツの過去の反省に立脚している。
 冷戦時代に西独の最大の庇護(ひご)者だった米国とは、より対等な関係に育ちつつある。ボスニア、コソボ紛争解決の積極的貢献や、米本土ミサイル防衛(NMD)問題などで米国に率直にものを言うようになったのはこの10年の重要な変化だろう。
 ロシアとの良好な関係も見逃せない。コール首相とゴルバチョフ・ソ連、エリツィン・ロシア大統領(いずれも当時)の個人的にも親密な関係は、統一実現とその後の展開にも不可欠だった。独露関係はともに新世代のシュレーダー、プーチン両首脳に引き継がれ、欧州の安全と未来を支える重要な柱の一つだ。
 90年当時、東西両独早期統一構想に英、仏、ソ連の一部が足踏みした理由は、豊かで強大な国力と文化、民族性を誇るドイツが、いつか再び欧州に覇権の野望を抱くのではないかという懸念にあった。ドイツ周辺や旧東欧諸国には、いまもその強大化を恐れる声がある。統一にあたって「欧州とともに生きる」と世界に誓ったドイツは、こうした国々の心情を忘れてはならない。
 ドイツ統一10年の軌跡と今後は、北東アジアの将来とも無縁でない。同じ分断国家である南北朝鮮の緊張緩和を進める上で、ドイツの成功と経験は貴重な参考になるからだ。その意味でも今後に注目したい。[2000-10-01-23:26] 107
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 10/01@<ユーゴ>2日に全国でゼネスト突入 民主野党連合が宣言(毎日新聞)

 【ベオグラード1日福井聡】ユーゴスラビア連邦のセルビア民主野党連合は9月30日、ベオグラードで開いた集会で、同連合のコシュトゥニツァ氏の大統領当選を政府と連邦選管に認めさせるために2日午前5時(日本時間同日正午)から全国でゼネストに突入すると宣言した。一方、ミロシェビッチ大統領は30日の演説で「外圧には屈しない」と辞任要求をはねつけ、ロシアからの仲介提案も拒否した。妥協不能の対立状況で、ユーゴ情勢はますます緊迫化しつつある。
 ベオグラードでの野党連合集会には約2万人が参加した。ゼネストでは全国の学校、企業、店舗、道路などを閉鎖する計画だが、日常生活に必要な食料品店や郵便局、救急病院などは含まないとした。1日夕、ゼネストのリハーサルを行うという。
 首都近郊にある石炭露天掘りのクルバラ鉱山では、29日夕からすでに4000人の労働者がストに入っている。同鉱山はセルビア全域の電力消費の約半分を供給する火力発電所の燃料を生産しており、2日以降、各地で停電が起きる恐れがある。
 一方、ミロシェビッチ大統領は30日、大統領選第1回投票後初めて公の場に出席。ユーゴ連邦軍バニイカ陸軍アカデミーの昇進式典で「昨年の北大西洋条約機構(NATO)による空爆時と同じように、真実と統一と労働と創造に対する圧迫や脅威には屈しない」と語り、決選投票に向けたキャンペーンを展開した。
 また、野党連合の選挙参謀、ジンジッチ民主党党首は30日、「ミロシェビッチ大統領がロシアのプーチン大統領の仲介提案を拒否した」と語った。
 野党側は、コシュトゥニツァ氏自身がモスクワに飛び、プーチン大統領と会談する準備を進めている。ユーゴとロシアは歴史的に関係が強く、野党連合はロシアを通じて与党に選挙結果を認めさせたい意向だが、ロシアはコシュトゥニツァ氏が将来、欧米寄りになると見て、一定の距離を置いている。[2000-10-01-20:40] 108
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 10/01@<ユーゴ>大統領選での投票用紙を発見 野党側が再生紙会社(毎日新聞)

 【ベオグラード30日福井聡】ユーゴスラビア連邦のセルビア民主野党連合の指導者で中部チャチャク市の市長、イリッチ氏は30日、「野党候補のコシュトゥニツァ氏に丸印が付けられた大量の投票用紙が、チャチャク近くのプレリーナにある再生紙会社に持ちこまれていた」と発表した。
 イリッチ市長によると、この投票用紙はベオグラードなど4カ所の軍宿舎内の投票所で投票され、封書に入れられたもの。厳重に守られた1台のトラックで運びこまれ、投棄されるところだったという。同市長は「これは与党側が野党票を投棄したことを示す証拠で、決選投票でも同じことが繰り返される」としている。また、南部クラグエバツでも、コシュトゥニツァ氏に丸印を付けた大量の投票用紙が、市役所裏に廃棄されているのが見つかったという。[2000-10-01-20:15] 109
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 10/01@ロシアも野党勝利と認識 独ロ首脳が電話会談で一致(共同通信)

 【ベルリン1日共同】ドイツ政府のラインハルト副報道官は一日、声明を発表し、シュレーダー首相とロシアのプーチン大統領が九月三十日に電話で会談、ユーゴスラビアの大統領選挙ではセルビア民主野党連合のコシュトニツァ候補が勝利したとの認識で一致したと明らかにした。
 ロシア政府はこれまで、ミロシェビッチ大統領とコシュトニツァ候補の決選投票を行うとのユーゴ選管の決定を支持していた。
 声明によると、両首脳はコシュトニツァ候補の勝利を「民主的な政権交代を求めるユーゴ国民の意思表示」と受け止め、「この意思を平和的に実現するための可能性」について協議したという。
 ロシアがドイツなど欧米諸国の見解に同調したことで、今後、ミロシェビッチ政権は一層苦しい立場に追い込まれることになりそうだ。(了)[2000-10-01-20:08] 111
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 10/01@<ユーゴ>大統領選めぐる民主野党連合の異議を却下 連邦選(毎日新聞)

 【ベオグラード1日福井聡】ユーゴスラビア連邦選管は9月30日、大統領選挙の第1回投票に関するセルビア民主野党連合の異議申し立てを却下した。
 野党連合によると、異議の内容は「連邦選管の集計は、ユーゴ連邦コソボ自治州でアルバニア系住民のものと見られる14万票をミロシェビッチ大統領の得票分に追加した」というもの。連邦選管の却下理由は「アルバニア系住民がどう投票したかは測りかねる」だったという。
 野党連合は1日、憲法裁判所に対し同じ内容の異議を申し立てた。憲法裁判所は72時間以内に結果を発表する規定になっている。[2000-10-01-20:00] 115
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 10/01@◇ユーゴ野党、2日ゼネスト入り 与党側は決選準備着々と◇(朝日新聞)

 ユーゴスラビア大統領選で、野党連合がミロシェビッチ体制にコシュトニツァ候補勝利を受け入れさせるために設定したゼネスト入りを翌日に控えた1日、与党側は抗議の声を無視し、8日の決選投票への準備を着々と整え始めた。ミロシェビッチ大統領は30日、連邦軍士官学校で開かれた昇任式典で「我々はメディア情報や政治的手段による外部の圧力には屈しない」と演説し、あくまで強気で、「選挙運動」に臨む姿勢を見せた。
 連邦選管は30日夕方、第1回投票で、国連管理下にあるコソボ自治州のアルバニア系住民名義で「幽霊票」約14万がミロシェビッチ大統領に投じられたことになっており、明らかに不正な選挙だとした野党連合による不服申し立てについて、「根拠がない」と、不受理を発表した。
 これに対し、野党連合は1日午前、憲法裁判所に再審査を申し立てる方針を明らかにした。
 連邦選管はまた、コシュトニツァ候補が決選投票ボイコットの姿勢を示したことには関知せず、同候補とミロシェビッチ大統領を決選投票の候補者として確認。両者の名前を載せた投票用紙を1日から印刷開始すると決めた。
 ミロシェビッチ大統領は選挙戦期間中はあくまで、「民主主義」を強調し、既成事実づくりのため決選投票に持ち込みたいものとみられる。
 士官学校での式典は、事実上、「遊説キャンペーン」の第1弾。自らの正統性を訴え、野党陣営が外国と結託していると攻撃する格好の機会だった。
 大統領はまず、「我が国に対し、制裁や恐喝、情報操作などあらゆる種類の圧力が加えられている」と切り出した。
 「昨年、我々は外国軍をうち破った。彼らはもはや我々を攻撃することはできないだろう。可能性があるとすれば、我々の国内の敵対勢力が手引きをすることだ」。名指しこそしないものの、コシュトニツァ候補が、陰謀による体制崩壊をねらった外国と結託した「裏切り者」という構図を描いて見せた。
 一方、野党陣営の30日夜の首都での街頭集会には最大1万人規模しか集まらず、前日よりさらに尻すぼみの様相を見せた。
 ただし、地方の町でなお抗議運動が勢いを増している場所も少なくない。中部のラザレバツにあるコルバラ炭鉱では労働者約700
0人がスト決行に署名した。首都北東近郊のパンチェボ製油所などでもゼネスト呼応の動きが出ている。[2000-10-01-19:14] 116
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 10/01@<米露首脳>ユーゴ情勢を電話会談 緊密に連携することで一(毎日新聞)

 【ワシントン1日布施広】クリントン米大統領は1日、ロシアのプーチン大統領と電話でユーゴスラビア情勢を協議し、ユーゴ大統領選をめぐる対立の仲介を要請した。米当局者によると、両首脳の協議は約35分続き、クリントン大統領は選挙で示された国民の意思が尊重されるべきだと主張、プーチン大統領も同意し、引き続き米露が緊密に連携することで一致した。
 米政府は、大統領選で野党候補が勝ったのは明白であり、決選投票を行う理由がないとして、ミロシェビッチ大統領の退陣を要求している。ユーゴとの歴史的関係が深いロシアは明確な意思表示をしておらず、欧州訪問中のオルブライト米国務長官は、ロシア政府もミロシェビッチ大統領の敗北を明確に認めるよう求めている。
 各種報道によると、プーチン大統領は、クリントン大統領との電話に先立ちドイツ、イタリアの各首脳とも電話で協議、事態収拾に動き始めた。ユーゴに対してはイワノフ外相を派遣して仲介役とすることを提案したが、ミロシェビッチ政権はこのロシア提案を拒否した。
 ロシアは北大西洋条約機構(NATO)のユーゴ空爆時も仲介役を務め、ミロシェビッチ政権に一定の影響力を持っている。米政府としては、ロシアの仲介によってミロシェビッチ大統領の退陣を促したいところだが、今のところロシアも手を出せない状況が続いている。[2000-10-01-18:50] 124
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 10/01@◎英特殊部隊がモンテネグロに滞在=「セルビアからのテロ」(時事通信)

 【ロンドン1日DPA=時事】英日曜紙サンデー・タイムズは1日、同国の特殊空てい部隊(SAS)の訓練員が、ユーゴスラビア連邦セルビア共和国からのテロの脅威に対抗するため、過去半年にわたり、親欧米派であるモンテネグロ共和国の特殊部隊に訓練を施していたと報じた。
 同紙によれば、1500人から成るこの特殊部隊は現在、政府関係施設の周辺やセルビア共和国との境界地域に展開しているという。 [時事通信社][2000-10-01-17:52] 141
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 10/01@ユーゴ、ロシアの外相派遣を拒否(読売新聞)

 【ウィーン支局1日】ユーゴスラビアの独立系ベタ通信によると、ミロシェビッチ大統領は三十日、大統領選結果を巡る混乱を収拾するため、イワノフ露外相をベオグラードに派遣する、とのプーチン露大統領の提案を拒否した。
 ロイター通信などによると、「民主野党連合」側は二十八日に選挙結果の独自集計をロシア側に送付、さらにコシュトゥニツァ候補とプーチン大統領との会談を設定しようとするなど、ロシアの中立的な立場での仲介に期待しており、プーチン露大統領のこの提案を歓迎していた。[2000-10-01-11:31] 142
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 10/01@◎ゼネスト参加の動き拡大=各地でデモや道路封鎖−ユーゴ(時事通信)

 【ベオグラード1日時事】大統領選挙を引き金に混迷を深めるユーゴスラビアで、野党連合が呼び掛けている2日からのゼネストに呼応する動きが30日、一段と拡大した。こうした中、政権に固執するミロシェビッチ大統領への風当たりが強まっており、軍士官学校の卒業式に出席した同大統領への拍手もまばらで、大統領を取り巻く空気は厳しさを増してきた。
 首都ベオグラードで30日夜に開催された野党集会は参加者が5000人にとどまり、低調に終わったものの、地方都市からはゼネスト参加の動きが続々と伝えられている。独立系BETA通信によれば、中部の都市チャチャクでトラック運転手組合が高速道路を封鎖したほか、クラグイエバツの全中学校は学校閉鎖を宣言した。 [時事通信社][2000-10-01-10:39] 143
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 10/01@異議申し立てを却下 ユーゴ連邦選管(共同通信)

 【ベオグラード30日共同】ユーゴスラビア連邦選挙管理委員会は九月三十日、セルビア民主野党連合が二十四日のユーゴ大統領選の集計結果に対して申し立てていた異議を却下した。
 独立系ベタ通信が国営メディアの報道として伝えたところでは、選管は「異議に根拠がない」と主張、十月八日に予定される決選投票の関連文書の印刷に着手した。
 これに対し、野党連合はコソボでミロシェビッチ大統領に投票された約十四万票を無効にするよう連邦憲法裁判所に訴えると発表した。(了)[2000-10-01-09:56] 144
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 10/01@2日早朝からゼネストへ ユーゴ野党連合が呼び掛け(共同通信)

 【ベオグラード30日共同】ユーゴスラビアのセルビア民主野党連合は九月三十日、ミロシェビッチ大統領に大統領選での敗北を認めさせるため、週明けの十月二日午前五時(日本時間正午)から、ゼネストに入るよう国民に呼び掛けた。
 同連合を構成する社会民主党のオブラドビッチ党首は、ベオグラードの共和国広場に集まった数万人の支持者に「もはやスピーチはいらない。政府機関の機能をまひさせよう」と訴え、大歓声を浴びた。
 一方、野党連合の複数の幹部によると、同大統領は九月三十日、調停役としてイワノフ外相を派遣するとしたプーチン・ロシア大統領の提案を拒否した。外相が野党陣営の主張にも一定の理解を示すことを懸念し、受け入れは得策でないと判断したとみられる。
 欧米と一線を画し、ユーゴに配慮してきたロシアの調停を拒否したことで、ミロシェビッチ大統領はさらに孤立を深める形となった。
 オブラドビッチ党首は、大統領が同日、連邦軍の式典に出席したことを念頭に「チャウシェスク大統領が軍の式典に出席した数日後にどうなったかを思い出すべきだ」と述べ、一九八九年にルーマニアのチャウシェスク氏が政権を追われ処刑された事件を指摘。空軍基地には「飛行機が用意されている。モスクワでも中国でもどうぞ」と、問題解決のための亡命を促した。
 野党側の集会参加者はここ数日減少傾向にあり、長引くミロシェビッチ大統領側との対決に一部で疲労感も広がっている。(了)[2000-10-01-09:53] 145
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 10/01@ロシアの積極仲介を期待 欧米ロの動き本格化(共同通信)

 【ワシントン30日共同】クリントン米大統領は三十日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、大統領選後の混乱が続くユーゴスラビア情勢の政治的解決のため、ロシア政府の積極的な仲介努力を要請した。
 米国家安全保障会議のクローリー報道官によると、約三十五分間の会談で両大統領は、ユーゴ国民の意思を尊重し密接に連絡し合うことで意見が一致した。
 またプーチン大統領は同日、ドイツのシュレーダー、イタリアのアマート両首相とも電話会談。「調停役」としてイワノフ外相のユーゴ派遣の用意を表明したプーチン大統領と、ミロシェビッチ大統領退陣を迫る欧米との間で、事態収拾に向けた動きが本格化してきた。
 同報道官は、クリントン大統領が「ユーゴスラビアとの歴史的な関係から、ロシアが仲介役を担う立場にあると強調した」と述べた。
 米政府は、ユーゴの与野党双方に影響力を持つロシアの調停が、こう着する状況の打開につながることを期待しており、米ロ両大統領はイワノフ外相の派遣を軸に今後の具体的対応策も協議したとみられる。外相のユーゴ派遣については、野党のセルビア民主党などが歓迎しているが、ミロシェビッチ大統領は拒否したと伝えられている。(了)[2000-10-01-09:49] 146
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 10/01@◎イラク大統領がミロシェビッチ氏支援?=ユーゴに情報機関(時事通信)

 【ロンドン1日時事】1日付の英日曜紙サンデー・テレグラフは、イラクのフセイン大統領が、ユーゴスラビアのミロシェビッチ大統領を支援するため、イラク情報機関の高官で構成する顧問団をユーゴに送り込んだと報じた。ユーゴ駐在の西欧外交筋が明らかにしたもので、9月25日にユーゴ入りしたという。
 同紙によると、顧問団はアブデルラザク内相のほか、フセイン大統領の長男ウダイ氏に近い人物を中心に構成されている。その主たる任務は、国内情勢の掌握術をアドバイスすることだが、ミロシェビッチ大統領が亡命する事態に至った場合は、北大西洋条約機構(NATO)軍に気付かれることなく秘密裏に出国するのを手助けするという。 [時事通信社][2000-10-01-09:45] 256
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 10/01@<ニュースキー>エルサレムの衝突 和平交渉に影響=再替(毎日新聞)

 エルサレム旧市街のイスラム聖地「ハラム・アッシャリーフ(ユダヤ名・神殿の丘)」での衝突を発端としたパレスチナ住民とイスラエル治安部隊の対立は、和平交渉に深刻な影を投げかけている。一連の衝突は政治的な聖地の争奪戦が民衆を刺激し、ささいなきっかけでイスラエル・パレスチナの信頼関係が崩れかねないことを浮き彫りにした。騒乱が長期化すれば、政治交渉の遅れは必至だ。
 1日で4日目に入った衝突は、やや沈静化したものの、新たな銃撃戦や前日までの負傷者の死亡で3人の死者が発生し、28日以来のパレスチナ側の死者は子供を含む計23人、負傷者は700人以上となった。
 各地では住民が燃やすタイヤの黒煙が上がり、石と銃弾が飛び交うなど、危険な状態が続いている。
 バラク・イスラエル首相とアラファト・パレスチナ自治政府議長は30日の電話協議で、事態の沈静化にあたることで合意したが、多くの死傷者を出したパレスチナ住民の怒りは簡単に収まりそうにない。
 今回の衝突は、両首脳が25日に約2カ月ぶりに和やかに会談し、パレスチナ最終地位交渉の実務協議を軌道に戻した直後だっただけに、唐突だった。引きがねになったのは、バラク首相と反目するイスラエルの右派リクードのシャロン党首が警官隊を引き連れてイスラム聖地に入ったことであり、28日の段階ではパレスチナ側から「挑発だ」とシャロン党首を批判する声が強かった。しかし、2日目以降、イスラエル治安部隊の強硬措置に対する非難が強まり、矛先はイスラエル政府へと移りつつある。
 1日付のパレスチナ紙の社説は「イスラエル政府は宗教戦争に火をつけようとしている」と論評した。ハラム・アッシャリーフは長年、イスラム教組織が管轄するが、実態は1967年の第3次中東戦争以来、イスラエルの占領下にある。
 和平交渉ではこの聖地をめぐり、パレスチナがパレスチナ人かイスラム組織による主権を求めるのに対し、イスラエルは「ユダヤ教の聖地でもある」として拒絶する状態が続いている。仲介役の米国は国連安全保障理事会などによる国際管理案を提示している。
 「パレスチナ側は今回の衝突でハラム・アッシャリーフをイスラエルが平和的に統治できないことを示せた」(イスラエル人識者)との見方がある。事態収拾に腰が重く、
国連による被害調査を求めるアラファト議長に対し、バラク首相は「騒乱を交渉の道具にすることは許されない」とけん制、せっかく修復した首脳同士の関係にも再び亀裂が生じつつある。
 パレスチナ人識者は「政治家が宗教に触れれば、交渉には終わりがなくなり、やけどする」と危ぶむ。騒乱が収まれば、いずれ両首脳は会談の機会を持つだろうが、衝突のしこりの影響は計り知れない。【エルサレム・海保真人】
 エジプトやレバノンなどアラブ各国ではイスラエルに対する抗議行動が拡大、アラブ連盟は1日、緊急理事会を開き、対応策の協議に入った。
 エジプトの港町アレクサンドリアでは30日、計6000人の学生が「エルサレムはイスラムのものだ」などと書いた横断幕を手に抗議デモを行った。レバノン南部にあるアインフェルウェ・パレスチナ難民キャンプでも同日、約1000人の若者がデモ行進し、シャロン党首の人形を焼くなどして気勢を上げた。
 アラブ連盟はアラファト・パレスチナ自治政府議長の要請を受け、アラブ21カ国・1地域の加盟メンバーをカイロの本部に緊急招集した。メギド連盟事務局長は30日、「イスラム聖地に手を染めればパレスチナの怒りを呼び起こす」と警告しており、厳しい声明が採択されるものとみられる。
 エジプトの政府系英字紙エジプシャン・ガゼットは1日、シャロン党首の行動を糾弾しつつ「エルサレム問題は非常に注意深く取り扱うべき問題だ。それは中東に和平がもたらされるか騒乱が起こるかのカギだ」と指摘した。
 背景にはイスラム教徒の広範な支持なしではパレスチナ最終地位交渉は解決しないとの共通認識がある。7月の米、イスラエル、パレスチナ3首脳会談が失敗したにもかかわらず、米、イスラエルの圧力に屈しなかったアラファト議長への称賛がアラブ諸国で沸き起こったのも、そんな感情の表れだ。 【カイロ・高橋 弘司】[2000-10-01-23:40] 273
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 10/01@◇イスラエルとパレスチナ衝突拡大、聖地問題の危うさ露呈◇(朝日新聞)

 イスラエル野党党首がエルサレムのイスラム教聖地を訪問したのをきっかけとするパレスチナ人とイスラエル治安部隊の衝突は1日も続き、パレスチナ警官1人が死亡した。前日はパレスチナ人15人が兵士らの発砲で死亡、500人以上が負傷している。首脳同士の電話会談など、事態の沈静化への努力もみられたが、扱いを誤ると流血につながりかねない「聖地問題」の危うさが浮き彫りになった。今後イスラエル側が、相手の民族、宗教感情に配慮した妥協を探らざるを得ない局面も予想される。
 衝突の発端は、イスラエルのシャロン・リクード党首が28日、エルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地「ハラム・シャリーフ(高貴なる聖域)」を訪問したこと。同党首は、ユダヤ教徒にとっても聖地であり、訪れる権利があると述べたが、和平交渉でイスラエル、パレスチナ双方が主権を主張して対立している問題の場所だけに、「挑発行為」と怒ったパレスチナ人が、警官と衝突した。
 30日は、ヨルダン川西岸北部のナブルス近くや、ガザ地区北部のユダヤ人入植地近くで、投石する群衆や銃で応戦するパレスチナ人にイスラエル兵が発砲。死者の中には少年2人も含まれる。1日も各地で衝突が起き、ナブルス近郊でパレスチナ警官1人が死亡した。
 30日夜、双方の治安当局者が協議し、互いに武器使用を中止させることで合意。また、バラク・イスラエル首相がアラファト・パレスチナ自治政府議長に電話し、事態の沈静化を求めたが、緊張は続いている。
 シャロン党首のハラム・シャリーフ訪問は、パレスチナ民衆が抱く、独立の遅れや占領支配に対する怒りに宗教感情の火を注ぎ、爆発させたもので、指導部にも制御しきれない部分がある。ハマスなどイスラム過激派組織は、報復のインティファーダ(民衆ほう起)を呼びかけた。
 この場所は4年前、イスラエル側がユダヤ教ゆかりの遺跡につながるトンネルを、イスラム教の「聖域」の下に開通させたことが衝突を招き、パレスチナ人70人以上が死亡する、という事件もあった所だ。
 今回の事件は、和平交渉が直面している難問、聖地の主権問題で、パレスチナ側のメンツが保たれる合意が得られない限り、常に爆発の危険を抱え続けることを、改めて認識させた。バラク首相は「
衝突を交渉の道具にしてはならない」との声明を出したが、主権を譲らず、今後も力で抑え続けるか、何らかの妥協を探るか、決断を迫られることになりそうだ。[2000-10-01-22:19] 277
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 10/01@◇英・北アイルランドのテロリスト刑務所、使命終え閉鎖◇(朝日新聞)

 「欧州最大のテロリスト収容センター」と呼ばれた英国・北アイルランドのベルファスト郊外にあるメイズ刑務所が30日、閉鎖された。北アイルランド紛争さなかにはカトリック系、プロテスタント系双方の過激派800人が収監されたが、和平合意に基づく服役囚の早期釈放が進み、使命を終えた。
 30日、刑期が残るカトリック1人、プロテスタント3人の服役囚が、別の一般刑務所に移送された。4人は「一般刑務所はメイズ刑務所のようにカトリックとプロテスタントが隔離されておらず、身の危険が大きい」と移送しないよう訴えたが、認められなかった。
 メイズ刑務所は、過激派専用の収監施設として1971年に開設された。厳重な警備にもかかわらず、過激派指導者は刑務所内からテロを指揮。81年にはカトリック系の服役囚10人がハンストで獄死した。今後はスポーツ施設やビジネスセンターへの改装が検討されているほか、観光名所にする案も出ている。[2000-10-01-21:18] 293
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 10/01@<シリア>アサド新大統領がエジプト訪問へ 就任後初の外遊(毎日新聞)

 【カイロ1日高橋弘司】シリアのバッシャール・アサド新大統領は1日(日本時間同日夜)、7月の就任後初の外遊先としてエジプトを訪問する。ムバラク大統領との首脳会談に臨み、第3次中東戦争(1967年)でイスラエルが占領したゴラン高原の返還交渉再開問題などについて協議する。
 アサド大統領が初の外遊先としてエジプトを選択したことは中東和平交渉への強い意欲の表れといえる。ゴラン高原返還交渉は今年1月のイスラエルとの交渉を境に協議が中断、再開のめどは立っていない。アサド大統領は7月17日の就任演説で「イスラエルとの和平達成を急ぐ」と述べ、従来、慎重だったシリアの立場から一歩踏み込んだものの、「全面返還要求は決して取り下げない」と領土問題で妥協しない姿勢を強調している。
 アサド大統領はイスラエルや米国との交渉パイプを持つムバラク大統領に仲介を依頼するなどして、自らの路線に添った形での返還交渉再開を目指すものとみられる。「アラブの政治大国」として互いに政治力を誇示、牽制し合ってきたシリア、エジプト両国が中東和平前進に向け、真の友好関係を築けるかどうかも焦点の1つだ。
 また、シリアは新大統領の父親の故アサド大統領時代、アラファト・パレスチナ自治政府議長とのあつれきが指摘されただけに、アラファト議長と親密な関係にあるムバラク大統領の仲介次第ではシリア・パレスチナの関係改善に結び付くとの期待もある。
 アサド大統領は就任後、実質20%に達する高い失業率に象徴される国内経済の改革など国内基盤固めに専念していた。[2000-10-01-20:00] 367
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 10/01@日米が初の民間人退避訓練 11月の共同統合演習で(共同通信)

 自衛隊と在日米軍が十一月上旬から実施予定の共同統合演習で、日米の輸送機、ヘリコプターや救援援護部隊を使い海外の紛争地から初めて双方の在留国民を避難させる、大掛かりな「非戦闘員退避活動(NEO)」の訓練を計画していることが三十日、明らかになった。
 同活動は、日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)に「周辺事態」の協力項目の一つとして盛り込まれていた。これを受けた形で防衛庁は昨年五月、従来の航空機に加え艦船と搭載ヘリを避難に利用できるよう自衛隊法を改正、陸海空の自衛隊がそれぞれ訓練を続けてきた。
 米軍もこれまで、朝鮮半島の有事に備え、韓国在留の米民間人を対象とし、福岡空港経由で長崎県の米海軍佐世保基地へ退避する訓練を実施しており、今回の試みに対し「ガイドラインのいち早い具体化」との見方が出ている。
 日米共同統合演習は、日米から約二万人が参加、十一月六日から約二週間行われる。
 退避活動の共同訓練は、山口県の米海兵隊岩国基地を「紛争で混乱する外国」の空港に想定。米海兵隊、空軍の航空機と空自の輸送機や陸自のヘリで米国民、日本国民の非戦闘員を救出、輸送する。退避する人たちの航空機までの安全を図るため、陸自の誘導隊と米海兵隊の部隊を派遣、援護していく。
 自衛隊機が米避難民を、米側の輸送機が邦人をそれぞれ運ぶ予定。岩国基地では、外務省の職員役の隊員が旅券などで国籍確認の後、日本の空港に見立てた福岡県の空自築城基地に向かうという。
 これと並行し、海自佐世保基地ではヘリ甲板を持つ大型輸送艦「おおすみ」(八、九○○トン)を使い、陸自の誘導隊に護衛された在留邦人をヘリと搭載艇で救出し、出国させる退避、海上輸送も訓練する。(了)[2000-10-01-09:33] 103
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 10/01@<五輪・バレー>ユーゴ バルカン半島の憂うつ晴らす大合唱(毎日新聞)

 24―20のマッチポイント。ユーゴスラビアの若きエース、ミロコビッチのスパイクがロシアコート中央にはねる。歓喜の輪の横で、主将のニコラ・グルビッチは真っ先に兄のウラジミールに抱きついた。
 準決勝、決勝で世界ランキング1、2位のイタリア、ロシアに1セットも与えなかった。「やってきたことを考えると(金メダルは)不思議な結果ではない」とガジッチ監督。個々の高い技能とともに、競り合いでの精神力の強さが光った。勝負どころの第1セット21―21。ミロコビッチが失敗を恐れず放ったサーブがエースとなり、試合の流れをつかんだのが、象徴的な場面だった。
 「ユーゴスラビア」「ユーゴスラビア」の大合唱が会場を包む。欧州連合(EU)などによる長引く経済制裁、民族間対立、政治的混乱……。バルカン半島の多民族国家を覆う憂うつを一気に晴らすように、雄たけびにも似た連呼はいつまでも続いた。
 うれしさの余り、ユニホームの上着どころか、トランクスまで観客席に投げ込んで大爆笑を呼んだ選手がいた。首にかけられたばかりの金メダルを子供のようにずっと見つめ続ける選手もいた。
 グルビッチ主将は言う。「国に帰った時、ボクは世界で一番幸せな男になるだろう。国民みんなが迎えてくれるよ」。兄も「ユーゴは今、早朝だけど、(総人口の)1100万人のうち、1000万人がテレビで見てくれただろう」と続けた。
 8日の大統領選決戦投票を控え、祖国は再び緊張の度合いが高まっている。だれもが祝福するはずの初優勝は、対じする国民の和合に寄与しないだろうか。 【飯田 和郎】[2000-10-01-22:55] 120
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 10/01@<五輪・バレー>男子決勝 ユーゴが露を降し、初の金獲得(毎日新聞)

 男子決勝は、アトランタ銅のユーゴスラビアがロシアをストレートで降し、初の金メダルを獲得した。ロシアはソ連時代のモスクワ大会以来20年ぶりの優勝はならなかった。3位決定戦はアトランタ銀のイタリアがアルゼンチンに勝った。
 決勝は予選B組初戦の再現。この時は世界ランキング2位のロシアが3―1で一蹴したが、ユーゴは準々決勝以降、強豪のオランダ、イタリアを連覇した勢いを決勝まで持ち込んだ。
 ユーゴはエースのミロコビッチを中心にストレート、クロスを巧みに打ち分け、接戦の末に第1セットを先取。第2セットも序盤に8―3とリードするなど優位に試合を進めた。
 ロシアは第2セット途中にセッターを替え、シュレーポフを投入して流れを変えようとしたが、スパイク成功率49・5%のユーゴに対し、35・5%と振るわず、第3セットも見せ場をつくれなかった。 【飯田 和郎】[2000-10-01-18:35] 123
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 10/01@◇ユーゴスラビアが初優勝 バレーボール男子◇(朝日新聞)

 シドニー五輪で1日に行われたバレーボールの男子決勝は、ユーゴスラビアがロシアをストレートで下し、初の金メダルを獲得した。
 ユーゴスラビアは、攻撃で緩急をうまくつけ、レシーブもさえた。昨年のワールドカップ優勝のロシアはミスが多かった。
 3位決定戦は、イタリアが勝った。
            ◇
 五輪を3度、世界選手権を6度制しているロシアが、手も足も出なかった。欧州選手権の優勝さえなかったユーゴスラビアが、強豪を次々と破り、初めて世界の頂点に立った。
 攻撃は基本に忠実で、力強かった。なによりもボールへの執念が勝った。2セットを連取しても、勝利を意識しなかった。
 第3セット中盤。強烈なスパイクにはじかれたボールを、大黒柱のV・グルビッチが場外に飛び出しながら、拾ってつないだ。そして素早くブロックに入り、ロシアの豪打を止めた。
 予選リーグは、3勝2敗のB組3位で通過。だが、準々決勝で前回覇者のオランダをフルセットで破り、準決勝で世界選手権三連覇中のイタリアを下した。
 母国に今大会初めての金メダルをもたらした表彰式で、全員が左手を前の選手の肩に置いて、国歌を口ずさんだ。V・グルビッチは「早朝から1100万人の国民がテレビを見ている。だから、みんなと一緒に歌ったんだ」と早口で言った。
 内戦で揺れ、一時は国連からスポーツでも制裁を受けた。主将のN・グルビッチは、苦難を乗り越えた勝利の意味を、ほかの国の報道陣から聞かれ、「言い表せない。あなたに、この気持ちは分からないだろう」と言って、目頭を押さえた。(共同)[2000-10-01-18:07] 295
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 10/01@<サッカー>中田がアジア杯日本代表を辞退 セリエAに専念(毎日新聞)

 日本サッカー協会は1日、第12回アジア杯(12〜29日、レバノン)の日本代表候補に選ばれていたMF中田英寿(ローマ)が参加を辞退したことを明らかにした。イタリア・セリエAが開幕しており、チームに専念するため。代わってFW北島秀朗(柏)が初めて選ばれた。
 中田は「メンバーに選ばれたことを非常にうれしく思ったが、自分自身の希望を監督に説明したところ、理解していただいた」とのコメントを発表した。代表候補は、1日から静岡県内での合宿に入り、JOMO杯(4日、東京・国立競技場)後、フランスに出発。8日にフランス1部リーグのパリ・サンジェルマンと親善試合を行う。[2000-10-01-20:00]


 (注)この「最近のボスニア」コーナーは、一般に報道されている記事に、千田が一部手直しして掲載しているものです。出所は明示しており、各社・各記者の著作権を侵害するつもりはありませんが、著作権上問題があるとお考えの方や、自分(自社)の記事は載せないでほしいという方がいらっしゃれば、このホームページの感想もふくめて、千田あてに連絡してください。
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