Weather (WX) FAX
最初は、簡単に受信できる短波帯の船舶向け気象ファックス放送を受信して楽しんでいましたが最近、NOAA等の気象衛星からの信号を受信し始めました。
これまでは、主にJVFAXと言うFAX・SSTVの受信ソフトを使っていましたが最近、Windowsで動作するWX−SATと言う受信ソフトを入手し、使用しています。これは、気象衛星からの信号を復調するのが結構簡単に出来るようになっています。短波帯の気象ファックス放送にも一応対応しています。
!近況!
JVFAXのWindows版、「JVComm32」が発表されています。私もさっそくデモ版を入手して実験中です。操作が簡単で使いやすいので正式版の発表を心待ちにしております。HF-FAX、気象衛星FAXも受信良好です。また、SSTVの送受信も手軽に行えます。そのうち、レポートしようと考えていますが....とりあえず、末尾にリンクしている「HF-FAX」のサイトから作者のサイトへジャンプしてみてください。また、LINUX版のFAX受信ソフト「ACfax」を入手、使用中です。
最新のNOAA受信画像をリアルタイム?でご覧になれます。
「東京大学
生産技術研究所殿のご好意で画像ファイルをリンクしています。」
注意: 少し画像ファイルが大きいですから表示に時間がかかります。
また、受信画像に地形および、緯度経度線が記入されています。
私のお勧め、気象ファックス受信ソフト紹介!
WXSATの簡易説明書作って見ました。御参考ください!
気象衛星NOAA14(左)とMeteor3-5(右)からの受信画像(97年6月8日受信)
Meteor3-5(左)と Okean 1-7 (右)からの受信画像 (97年7月27日受信)
Meteorの中央は、台風9号?
NOAA14からの受信画像 (97年8月16日受信)
下方の台風13号が見えます。でっかいですね!
ちょうど沖縄地方を通過している頃です。
アンテナがBFなのでノイズだらけなのと
画像を縮小しすぎて見にくくなってしまいました。
なんだかよく分からなくて...すみません、
今後のグレードアップに乞うご期待!
短波帯気象庁船舶向けファクシミリ放送JMHの受信画像
左が、気象衛星ひまわりからの画像で、右は、天気図です。
左の画像(気象衛星ヒマワリからの雲写真)には、台風7号が写っています。
(97年6月18日(左)5月15日(右)受信)
左が、気象衛星ひまわりからの画像で、右は、天気図です。
左の画像(気象衛星ヒマワリからの雲写真)には、台風9号が写っています。
(左右共97年7月27日受信)
全体を記載するとファイルが大きくなるので各々日本周辺をアップしてみました。
テストチャート受信画像
それではまず、JH5CZY/1の貧弱な気象ファックス用の受信設備を紹介をします。全て手持ちの有り合わせで構成されていますので全然最新の高性能なものは、使用していません。また、アンテナの設置も物干しに無理矢理固定と言う始末です。
受信機 |
50KHz〜30MHz オールモードトランシーバー(ケンウッド TS-850)
100KHz〜199MHz オールモードトランシーバー(ICOM IC-706mkII) |
アンテナ |
7MHz〜28MHzトラップバーチカル横置き(ナガラV4jr)地上高=2m
モービルホイップ
ロングワイヤー |
受信機 |
68MHz〜170MHz AM/FM 受信機(ケンプロ KV-150車載型)
100KHz〜199MHz オールモードトランシーバー(ICOM IC-706mkII) |
アンテナ |
144MHz用 5ele八木(マスプロウェーブハンター)地上高=2m
自作、2エレターンスタイルアンテナ。(ARRL:WeatherSatelliteHB参照)
モービルホイップおよび、144MHz/430MHzGP |
コンピュータ |
IBM-PC互換機 Pentium 90MHz
IBM-PC互換機 i486DX2 66MHz
富士通FMV-Biblo NCIII13 A5版ノートPC |
OS |
Windows95/98
RedHat Linux 5.2 |
プログラム |
ACfax(サウンドブラスタ16をインターフェイスに使用) OS:LINUX
WX-SAT(サウンドブラスタ16をインターフェースに使用)
JvComm32(サウンドブラスタ16をインターフェースに使用)
JV-FAX7.1a + VPTSR(VPVGAパラレルインターフェイスを使用)
PC-Trak3.0(軌道計算に使用)
WINSAT(軌道計算に使用) |
← クリック!
この度、御質問の多い、「WX-SAT」の使用法につきまして簡易説明書を作って見ました。御参考にしてください。
【WX-SAT使用上のヒント】
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音源ボードへのAF信号入力は、レベルが高すぎると画質に影響します。私の場合、TS850
のラインアウトをボードのマイク入力に接続した時、聞いた感じ良好な信号のはずが画像にノイズ現われて見にくかった事があります。そこでライン入力につなぎ替えてみるとノイズがなくなりました。尚、入力信号は、受信メニューのテスト(オッシロ風表示とスペアナ風表示)モードが用意されていますので目で見てチェックが可能です。
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信号受信時にウェーブデータも記録するようにして開始すると受信AF信号をウィンドウズのウェーブファイルにサンプリング周波数=
11kHzでディジタル録音してくれます。これを利用し、衛星からの APT信号の場合は、受信後に様々なモードを変更して何度も復調し直すことが出来ます。
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WX-SATにおけるHF-FAXの受信は、120rpm以上の信号しか完全に復調できません。マニュアルによると「復調の為のバッファ(メモリ)が
1ラインに付き 0.5秒分しか確保されていない」とのことで 60rpmの場合、 1ラインの後半分が、90rpm
の場合後半 1/3が抜けてしまいます。(抜けた部分は変な横棒の模様になるが全体が見えないだけでそれなりに半分〜
2/3は、ちゃん見えます。)
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上記60rpmの受信は現在のバージョン2.4eにて完全に受信可能となっています。
【JV-FAX使用上のヒント】
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以前は、オペアンプ 1ヶのコンパレータ型インターフェイスをパソコンのシリアルポートに接続して使用していましたが、昔、SSTV用に自作した
VPVGAと言うパラレルインターフェイス( 8ビットのAD変換機を使用)を利用することにより数段奇麗な画像を得ることが出来るようになりました。これを利用するには、VPTSR
と言うJV-FAX用の常駐プログラムを使用します。
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JVFAXではありませんが、ARRL出版の「Weather Satellite Handbook」にこれと同様のパラレルインターフェイスを用いたシステムが解説されています。また、気象衛星について詳しく解説されています。要必読!(Dr.Ralph
E. Taggart/WB8DQT著)
【その他、独り言... 私の経験がお役に立てば... 】
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衛星の受信はまだまだノイズが多いですが、やっと何とか絵になるようになりました。
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アンテナ(5ele八木)を水平南向け45度仰角に固定してみた結果、137.40MHz[OKEAN1-7(多分?)]と137.50MHz,
137.62MHzの[NOAA9,12,14]と137.85MHz[Meteor]が上手く入感します。西とか東の低空をかすめる周回の時は、相変わらずSが弱いですが、頭上近辺を通過する周回は、南北直線に通るのでSメーターがフルスケール近くまで振ります。
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また、強い時でもやっぱり円偏波をまじめに捕らえないとフェージングが強烈で落ち込むとノイズだらけになります。代用の固定した
2m 5ele八木では、やはり限界があります。
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受信機のIFフィルタの帯域がFM電話受信用の為、多分狭い( 15KHz程度)みたいで高音部が歪み気味です。インターネットとかの記事等見てると
40〜50KHzぐらい(ワイド)が良いと書かれていました。(ドップラー効果の影響も含めて)一応、受信機に
RITが付いているのでドップラー効果を追うことは出来るのですがNOAAの場合、送信信号の帯域が広い?為に音が歪み気味で画像に影響が出ているようです。
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現在、専用受信機購入を検討中です。候補:HAMTRONICS社製 R139(キットで約
$190、完成品で約 $230)
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軌道計算に使用しているPC-Trak3.0は、結構正確に上空通過時間がわかり、時間通りに衛星の信号を捕らえることができます。ただ衛星によって、たまに送信していない時があるようです。一度、フルスケールで入感していた信号が画像を送り終わった区切りでぷつっ!と信号が消えたことがありました。
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皆さんからの経験談、アドバイス、提案、御意見等がございましたら是非!御聞かせ下さい。
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メールでのご意見ご感想は、todd@pluto.dti.ne.jpまでお気軽に!
上記の受信プログラム「JVFAX」、「VPTSR」
および、「WXSAT」、「JVComm32」は、
下記のホームページでダウンロード出来ます。
プログラムのほかにもFAXやSSTVの話題が満載!されています。
(注:アメリカなのでもちろん全て英文です)
HF−FAXホームページ
1997 copyright Maeda Music Industry inc.