頓原と八雲が他の五真将たちの前に現れたのは、それからすぐのことであった。何日も姿を消していた頓原に向かって発せられる質問には何も答えず、頓原は白緑の球体で宍道を呼び出した。すべては、宍道から話されるはずであった。その内容は自分が出雲の王国に帰ってから、宍道から聞かされたことと全く一緒のことなのだ。それを頓原は思い出していた。


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