デジカメ写真奮闘記-4(2002年10月)

 

アタッチメント購入

 ニコンから純正のデジカメアタッチメントか発売された。今まで天体望遠鏡のショップやメーカーからも発売されていたが、あまり興味がなかった。それはケラレを意識した製品ではなかったからだ。デジスコはできる限りアイピースとデジカメのレンズを接近させた方がケラレにくい。
 ニコンのアタッチメントはその部分を十分意識した製品で、とてもよく考えられている。アタッチメントとデジカメの機種を適応させるアタッチメントリング「F/S-CP9XX」と、普通のステップアップリングとの違いは、写真のとおり。これで、アイピース廻りの出っ張りとは関係なくギリギリまでレンズを接近させる事ができる。


↑アタッチメントリング「F/S-CP9XX」


↑普通のステップアップリング

旧型アイピースへの取り付け

 カタログに「ターンスライド目当てのない接眼レンズには使用できません」と書いてあった。僕の使っているのはゴム目当ての30Xワイド。以前「その1」でアイカップを改造した物を、今回のアタッチメント取り付けのため解体し、どのように取り付けるか考える。幸いアイピースの太さは変わっていないので、工作は簡単にできそうだ。サイズを計って、塩ビのパイプを切断し、紙をくるくるっと巻いて約1時間で完成。ここはパイプでなくても一から紙を巻いてもうまくいけそうだ。ただし、光軸に関係するのでていねいに全周が同じ厚みになるようにすること。幅は約17mm。
 アタッチメントのいちばん前方の内側(接眼レンズと接する部分)にOリングがはいっているのでとても都合がいい。というのは、観察の時はアタッチメントを手前に引けばアイカップの代わりになるのだ。Oリングが「動くけど動かない」というちょうどよい 硬さなのだ。これでは、「ターンスライド目当てのアイピース」に取り付けるよりも都合がよいではないか! 

 この僕の作った部分をメーカーで作ってくれたら(標準で付属していたら)、多くの人が喜ぶのになぁ、、、、、。

まん中のパーツが自作部分

アタッチメントを引き出すとアイカップになる
カメラを取り付けるとこんな感じ

ライカのアイピースへ取り付け

 もう一台のスコープ、ライカの32Xは「その2」で作成したアダプターを気に入って使っているが、20-60Xズームはデジスコできなくて困っていた。ステップアップリングと塩ビジョイントを利用してアダプターを作成したが、かっこ悪いのであまり使用しなかった。
 ライカのスコープとライカのデジカメを接続するアダプターが発売されたので、流用できないかと取り寄せてみたが使える物ではなかった。造りは立派できれいな仕上げだが、直接ズームリングにネジ止めするという旧式な考えのものだった。
 そこでニコンのアタッチメントの登場。ライカのアイピースは太いのでアタッチメントのスコープ側は使えないが、デジカメ側のパーツはちょうど良い太さだ。アイピースのアイカップのゴムをはずし、お得意の塩ビパイプのジョイントを用意した。内径49mm外径55mmで、どちらのサイズにもぴったり。幅10mmに切断してはめてみた。びっくりするほどのジャストサイズで、接着剤もネジも使っていないのに簡単にははずれない。
 ニコンのアタッチメントをかぶせるとこちらもぴったりでとてもスマートな仕上がり。観察時は今までどおりアイカップも引き出せる。

こちらも引き出すとアイカップになる

シンプルでスマート! ズーム操作もできる

ホームセンターで売っている、パイプのジョイント。いろんなサイズがあるし、ある程度硬くて工作しやすい。安っぽく見えるのが難点かな。

 

 

 

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