はじめに |
1999年くらいからあちらこちらのHPですばらしいスコープ+デジカメ写真を見るようになった。画素数も200万画素にアップしており、プリントでもそこそこ使えるなぁと思った。
友人やHPのオーナーさんにいろいろと教えてもらい、デジカメのオートフォーカスがかなり使える事が分かった。それでは自分でも始めようかとあれこれ考えているうちに300万画素が発売され、クレジットカードを握りしめ大阪-日本橋へ出向いたのであった。
オリンパス C-3030 |
NIKON EDII 30×wide +
C-3030 広角側(左)と望遠側(右)
しかし!ズームの中間域では「ケラレる、ケラレない」の問題では無く、まったく写真が撮れない。これでは鳥の大きさや距離によっては「帯に長し、たすきに短し」だ。広角側での撮影は明るく、シャッター速度も早いので失敗が少ない。望遠側では大きく撮れるが合成F値が暗くなるのでブレやすくなる。上の写真のような場合、「もう少しアップで撮りたい」時に撮れないのである。原因は?と考えながらレンズを覗き込むと広角側と望遠側でレンズの中間郡が前進し、中間域では後退する。つまりカメラレンズがアイピースから離れていくような形になっていたのである。
それでも満足して使っていてHPにアップしたり、友人にメールで送ったりして楽しんでいた。インクジェットプリンターで印刷してみると思った以上に画質がすばらしい。キャビネサイズでフィルムカメラと差が無いくらいにきれいなものだった。スナップ写真ならばA4に伸ばしてもそこそこ見れる。「鳥の写真も大きく伸ばしてみたい」と考えながらパソコンの画像ボックスにある、丸いケラレた写真を見ているうちに、不満が溜まってきたのだった。
ある雑誌でアイピースをはずして、吉田産業のミクロレンズを付ければ良いというのを見たが、それではフィールドスコープの意味が無い。本命は観察であり、デジカメ撮影はオマケなのである。
ニコン COOLPIX990 |
メモリや接続キットなど約13万円で購入したC-3030だが、一般のカメラ店に下取りで持っていくとなんと!3万円。買い取りに力を入れているソフマップでも6万2000円と悲しい限り。そこで勇気を振り絞って?YAHOOのオークションに出品した。心良い入札者に恵まれ、心配したトラブルなども無く、満足した価格で売る事ができた。(価格はナイショ)
早速手に入れた990だが、何度見ても?デカく、ボタンもたくさんで、説明書も分厚い。C-3030の時は直感的に操作できたが、990は確実に操作を覚えなければいけない。その分、出来る事が多いってこと?
コマンドダイヤルとマルチセレクタ−「どうして2ついるの?」って感じだったが、後々は便利に使っている。ISO変更がすぐにできるのはgoodだ。
液晶ファインダーが見にくい! |
ブツブツ言っても仕方が無いのでフィルムチェック用のルーペを張り付ける事にする。みなさんもこれは既にやっているようだ。あまり拡大してもピントが良く見えるわけではないので、低倍率で四角いルーペをカタログで探した。HAKUBAのスクウェアルーペが2400円。カメラのナニワに買いに行くと「角形はこれしかありません」と言われ、6210円もする「PEAK 4X」を購入する事になった。
ベルクロテープをデジカメとルーペに貼るわけだが、ベルクロテープには「カギ」と「ループ」があるので、ループの方をデジカメ側に貼るようにする。最初、反対に貼っていたのでデジカメをケースに出し入れする度に引っ掛かって困ったものだ。ベルクロをカットするサイズを決める時、デジカメをスキャニングしたのでぴったりサイズが作れた。ついでに液晶保護カバーの2型を貼付けた。
ルーペを取り付けてデジカメのレンズをくるっと廻すと、かっこいい。一眼レフカメラみたい。「PEAK 4X」は視度調整も付いていて、高かったけどこれにして良かった。欠点は液晶の上下にあるボタンが押しにくい事。
神戸のIさんは950に「HAKUBAのスクウェアルーペ」の組み合わせですが、10Xなので2枚レンズの内側のレンズをはずして使用しているそうです。コンパクトなので990に付けてもボタンが押しにくいと言う事はないと思う。
ステップアップリングで光軸合わせ |
これでもなんとか撮影できるが、一番望遠側でないとケラレが無くならない。アイカップを折り返してステップアップリングをはずして合わせてみると、かなり広角側までケラレが出ない。が、光軸が合わせづらい。さらにアイカップをはずしてみると、なんと!一番広角側でもケラレが出ないではないか!しかし、これでは眼視観察+デジカメ撮影は成立しない。
ビクセンからCOOLPIX用のアダプターが発売されているので流用しようかと考えていたが、1mmも余裕が無い事が分かったので諦める事にする。せっかくだからズーム全域使いたいよね。
究極の!?自作アイカップ |
図面をドローソフトで描いてみた。案外うまく行けそうだが、素材をどうするか?ABS樹脂ですべて作れればいいのだがそれは無理。いろいろ物色したが、ぴったり簡単に合うものが無いので、メインは配水パイプのジョイントを利用し、あとはすべてケント紙を巻いて厚みの調節にした。ポイントは薄手を何重にも巻く事。そのほうが強度が出る。湿気と外見を気にして仕上げにカッティングシートを巻いた。遠目に見るとかっこいい。外国製高級アイピースみたいだ。
思ったとおりの仕上がりになったが、使い始ると気に入らない所が出てくる。アイカップがゴムでないので覗きにくい事。レンズの部分を支えるのがわずか4mmなので、光軸のセンターは出るが、平行が出にくいという所。自分は指が長いのでアイカップとデジカメを注射器を持つような握り方で密着させているが、なんかしくりこないなぁ。
これはデジカメの問題だけど、レンズの真後ろに液晶ファインダーが無いので覗きにくいのと、ホールディングが悪くなる。レンズとグリップが離れているのはニコンとソニーくらい? やはりレンズは真ん中にど〜んとほしい。
まだいいのが撮れていないけど、サンプル写真です↓
デジカメの広角側(左)と望遠側(右)
A4サイズでプリントして下さい |
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