デジカメ写真奮闘記-3(2002年8月)

COOLPIX4500 購入

 COOLPIX990で撮影した画像に白い点が写るようになり始めた。小さな点ではなくぼけた点なのできっとCCD にほこりでものったのだろう。背景が複雑だと目立たないが、空や海・川のような場合だと気になる。修理に出そうかと思ったが購入してから2年もたつし、最新の機種が発売されたので「性能が良くなっているはず」と期待して手に入れる事にした。
 店員に990を「下取りしますよ」と言われたが、最新機種と比較したかったのでしばらくは手許に置いておく事にした。

液晶モニタフード

4500は液晶が1.5型と小さいので遠視ぎみ(老眼?)の僕にはルーペが無いと何が映し出されているのかはっきり分からない。990を購入してから2年がたち、ニコンも純正のモニタフード TID-2 を用意していた。ニコンと言っても「ニコン技術工房」という所から販売されていて、カタログにも載っていない商品だ。
 高価なだけあって良くできている。ワンタッチで取り付けができるし、コンパクトに収納もできる。残念なのはコンパクトになり過ぎた為、レンズが小さい事。
 液晶が小さくなって不評だが、ドットの数は同じなので密度が高くなって見やすくなったという考え方もできる。990の液晶よりも明るさ、コントラストが高いのできれいには見えるが不自然な感じもする。

シャッターラグのテスト

 今までデジカメを使用して気になっていた事のひとつにシャッターのタイムラグがある。鳥が顔をあげた時にシャッターを押しても写っているのはおじぎした姿が多かった。「レリーズタイムラグはD1シリーズに迫るレスポンス」というカタログのコピーに期待が高まった。しかし結果は、、、、、、

COOLPIX990

COOLPIX4500


このテストはシャッターを半押ししてAFロック後、車が走ってくるのを待ち、前のバンパーが街路樹の位置に重なった時に全押ししたもの。それぞれ数十枚撮影したが、ほとんど同じ結果だった。4500のこの遅れは撮影中もなんとなく体感できた。990がシャッターを押すと同時にピッと音がなるが、4500はワンテンポ遅れるようだ。

このレリーズタイムラグの件をniftyのニコンのフォーラムに書いたところ、ニコンから正式なコメントをいただけた。「仕様上はそう言ったことはございません」ということなので、設計上は変わらないらしい。ではなぜこのような遅れが発生するのか? 何度も2台のシャッターを切り較べた。どうやらシャッターボタンのストロークが長く硬くなっているようだ。こうなると、カメラに慣れるのが一番だな。

スコープとの相性 - ケラレのテスト

 とりあえずライカの32Xで相性チェック。

8mm

18mm

10mm

25mm

12mm

32mm

14mm


 3倍ズームから4倍ズームになったことにより、レンズがズームの中間域で後退する距離が長くなったようだ。それとフィルター枠が以前のものより厚くなっている。各種コンバーターを取り付ける為、強化したのだろう。この二つが原因でアイピースから離れた状態になってしまったようだ。自作のアダプターはアイピースとデジカメのレンズをギリギリまで接近させているのでこれくらいのケラレの量だが、市販のアダプターだともっとケラレが多くなるように思われる。
 12〜14mmの比較的大きく撮れて、早いシャッターが切れるおいしい部分がこれでは残念だ。

連写スピードと連続撮影枚数

 画質をノーマルにして連写してみた。あれっ、間隔が長い気がする。ということで990と同時にシャッターを押して較べてみる事にする。
990はノーマル画質の時5〜6枚しか連写できないので、それに合わせてみた。990が6枚の時、4500は5枚で残念な結果。しかし、4500はここから11枚までいっきに連写できるのだ。これはすごい。シャッターのタイムラグが長いので一眼レフのようにじっくり狙えないので、当てずっぽの連写には好都合だ。動きの早い鳥は11枚連続撮影して、あとからいいカットを選べばいい。

総評

 結論からいうと、990、995の所有者は買い換えの必要がないかな?ってかんじ。これからデジスコを始める新規購入の人はこれで問題ないでしょう。一番難しいのは新規購入で4500と995とで迷っている人。今回995をテストしていないのでなんとも言えないが、たぶん990と995は良く似た傾向を示すでしょう。そこで4500の良い所と悪い所をまとめてみました。

×

● コンパクトでかっこいいデザイン
● 画像がシャープで色調も鮮やか
● 4倍ズームで拡大に強い
● 連写枚数が約倍になった
● 液晶が小さくなったが見やすい
● 感度変更ボタンが押しやすくなった

● シャッタータイムラグが遅くなった
● デジスコの時、広角側でケラレが発生
● シャープな画質になった分、偽色がところどころに出る
● 連写間隔がやや長くなった
● マルチセレクターが操作しにくい
● メインスイッチが変更され、再生が不便になった


さて、これから僕は4500を使うのか、それとも990を使い続けるのか、それがホントの問題だーーーーーー。

 

 

 

 デジカメ奮闘記-1へ  デジカメ奮闘記-2へ  デジカメ奮闘記-4へ