デジカメ写真奮闘記-2(2001年1月)

LEICA APO-TELEVIDでチャレンジ

 今回、手に入れたLEICA APO-TELEVIDは、購入するずいぶん前からアイピースはどれにしようか悩んでいた。明るくシャープなレンズなのでズームをつけるのが通常だが、何人かの人の意見と実際にテストさせていただいた結果、ズームレンズではデジカメの広角側ではケラレが発生する事が分かった。もちろんデジカメ撮影は大きく撮影するということが本来の目的なので、それでもいいのだが。32Xwideも相性のテストをしたかったが、身近にそれを所有している人がいなかったので、ダメモトで32Xwideに決めた。(販売店のズーム在庫切れという理由もあったが)

 早速、手持ちでデジカメをアイピースに近付けて相性を試そうとしたが、アイピースのレンズが大きくてデジカメの金属部分で傷つけてしまいそうでドキドキした。結果は良好。デジカメレンズをアイピースにぴったりと押し付けると、一番広角側でケラレる事がない。

手持ちなら簡単準備OK

 最初はボール紙でドーナッツ状のスペーサーを作って試していたがしっくりこない。そんな時、Hさんがとても便利なものを教えてくれた。「ホースカップリング用パッキン32mm」(写真右)

これをデジカメのレンズにはめるとピッタリで落ちる事もない。外周もアイピースのアイカップの内径とほぼ同じ。デジカメのレンズよりも1mmほど厚みが足りないのも理想的だ。もちろん純正キャップも今までどおり装着可能。

 アイカップを引き出すと出過ぎでデジカメとアイピースの距離が離れすぎ、押し込むとパッキンのガイドにならない。そこでアイカップの可動部にOリング(写真左)をはめた。これでちょうどアイカップがガイドの役目を果たし、センター合わせが楽々できるようになった。

これで簡単に撮影できるようになったが、パッキンとアイカップの内径のわずかな隙間で、撮影時にやや不安定になる。 

デジカメをスコープに固定する

 LEICAのアイピースは大きくしっかりしているので、そこにデジカメを固定できないだろうかと考えた。デジカメ撮影の特性上、「肉眼でピントを合わせ、それからデジカメを固定する」ので、付けはずしをスムーズにしなければいけない。それと観察時に邪魔でもいけない。

そのあたりを考慮して、デジカメの固定はクイックシューを利用し、二軸が回転する方法にすることした。

 クイックシューは「ユーエヌ UN-5671」定価2000円を使用。見た目は貧弱だが、デジカメならばこれで十分。最初、回転部分を利用できると考え丸型のクイックシューを使用したが、固定ネジがすぐに弛んでだめだった。

取り付け WATCH 撮影 をスムーズに

 二軸を回転させる方法を採用した結果、鳥待ちや観察専念の時にデジカメを固定したまま待機させる事ができるようになった。

ただ、ふたつの軸の角度が固定されていないためスムーズに光軸を合わせられるとは言いがたい。利点と欠点は「手持ち方法」と「固定方法」のちょうど中間くらいではないだろうか。

せめてアイピース側の軸だけでも角度が決められれば、使い良くなるのだが。ココはもう少し考えなければ。

収納も以外とコンパクト

 アームをくるっと廻せばコンパクトに修まる。当初は固定バンドで簡単に取り外して使おうと思っていたが、この固定位置が光軸合わせにとても重要なため、はずさない方が無難である。アームの端から端まで120mmととてもコンパクトなのでこのまま持ち歩いても邪魔にならないだろう。(もちろん純正ケースには入りません。所有していないが)

 

一応これで完成

 ご覧のようにきっちりと固定されているので手を放しても大丈夫。とってもカッコイイ撮影システムが完成した。

ニコンよりもピント合わせがシビアだが、きっちり撮れた時はとてもシャープだ。

 雲台をしっかり締めてセルフタイマーで撮影。一眼レフと違いミラーショックが無いのでまったくのブレなし。(デジカメの一番望遠側)

夕方の1/4秒でもブレなしは当然の事か。

ただCOOLPIX990はセルフタイマー時にAFロックが使えないので寝ている鳥のアップぐらいにしか使えないだろう。リモコンを使えばいいかも?

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