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ふりーはーとメールマガジン ==================================2003/04/27

第95号をお届けします。
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[ふりーはーとのメッセージ]

● キットの組立(その1)   

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 雨の日が続き,いささかふさぎ気味であった。
 雨は,季節の変わり目,晩春から初夏へのギアチェンジか。
 お陰で若葉が目に眩しい。

 パソコンは,規格統一が進んでいるからパーツを買ってきてネジ回し一丁で,ほいちょい組み立てれば,ほぼ間違いなく動作する。
 一からのパーツ集めが面倒なら「ベアボーンキット」と称する箱,電源,マザーボード(グラフィック,サウンド,LANが載っかってる)がセットされたものを求めて適合するCPUを撰び,好みのサイズのハードディスク,メモリを揃えればよろしい。
 「組立キット」なる製品は,これらパーツが皆そろっており,組み立てればそれでお終い(こっちだと動かなければお店がクレームに対応してくれる筈だ。)。
 OSのインスツールの方にむしろ時間がかかる。
 「どうも最近…,我が家のパソコンが」とお嘆きのおとうさんは,この連休に家電量販店に赴いて上記の組立で時間を割かれるのも一興かと。
 以前だと,結構リスク(うまく動かない)があり,自分で組み立てたほうが割安感もあり,好みのパーツがあったりで趣味性が高かったが,昨今では「どうも…」と云った感じが否めない。

 実は,先々週の土曜日からオーディオアンプの組立に着手した。
 前に書いたかも知れないが今から6,7年前入手して,CD全盛の今となっては組立のあてもなく転がってゐた真空管がパーツに含まれるプリアンプのキットである。
 現用のプリアンプも価格こそ違え,中身は,ほぼ同じ様なものなのだが,最近,突然片チャンネルの音が出なくなり,電源を入れ直すと癒ると云う厄介な症状が出て来て,これを修理すべき(どっちみち自分でやらねばならんのだが)か,新たに組立てるかの選択を迫られていた。
 半田ごてを握らなくなって,早十年になろうか,半田付けに対する郷愁もあった。
 今,組立なければ,この部品どもが日の目をみることはないかも知れぬとの想いが,あと押しをした。
 しかし,いざ作業に入ってみるとこれがしんどいが楽しい。
 問題は眼なのだ。
 ご承知か思うが電子機器の多くはプリント基板と云うプラスチックの板の上に銅箔が貼り付いたもので配線が施されており,これに電子部品を半田付けすることで構成されている。大量生産では部品をその位置に置いて半田浴槽に漬けることでいっぺんに半田付けしてしまうのだが,家庭では一カ所ずつこてで付けて行く。数ミリ間隔の場所(場合によってミリ以下)を丹念にこてで温め半田を流す。隣に繋がってしまうことはもちろん許されない。
 人間ある程度の歳に達すると,いくら電気スタンドで手元を明るくしても,近くをはっきり見ることができなくなる。曰く老眼である。
 小生は,かなり強度の近視であるから,メガネさえ外せば,そこそこ,近くのものを見ることが可能だ。このことは神に謝した。
しかし,流石にミリ以下になれば,手探り,心眼を用いることとなる。
 この作業が,数百から千を超える。近視は遠くが見えない。メガネをかけなければならない。メガネをかけたりはずしたりしているのか半田付けをしているのか,その作業内容,目的が朦朧としてくる。
 半田付け作業は,顔面間近で行うこととなり,こてから立ち上るロジン(松脂)の蒸気を吸い込むこととなるから,酩酊感もある。
 しかし,面白いものだ。しんどいけれども苦しくないのだ。むしろ楽しくて仕方がない。
 手はいつも作業を欲していると云われる。枝豆が旨いのは,その手に鞘からぷちんと指で押し出す作業を与えているからにほかならないと何かに書いてあった(ような気がする)。
 メガネをかけて部品をさがす。メガネを外す。プリント基板上の部品の位置を捜し,穴にリード線を通し少しだけ折り曲げる。プリント基板をひっくりかえして,さっきのリード線と基板の銅箔の狭間にこてをあてて暖まるのをほんの1,2秒待つここへ,半田先っちょをちょいともってきてとろっと熔けて流れるのを見届け,半田,こての順に離す。すぐに動かすとビシっと付かず,いわゆるイモ半田になってしまうので息を止める。リード線の余分をニッパでぱちんと切れば完了である。
 これを,高々,千数百回繰り返すだけだから,たいしたことはない。
 全盛期(?)であれば,半日もかからなかったと思うが,メガネの着脱に手間取り,じっくり半田付けを楽しみながらおこなったので,この作業に土曜日朝からかかり,夜遅くまで費やしてしまった。
 キットの段ボールの箱に,キットとは別の少し高級な部品が入っていた。記憶にないが,少しでもオリジナル性を出そうと買っておいたもののようだ。これも有り難く活用した。

 通常は,これら基板を準備された箱に組み込めば完成である。
 そこは,それ,趣味の世界であるからユニークでなくてはならぬ。部品の少しの交換では,満足できない。
 あとは,見てくれにこだわることとなる。塗色の変更である。
 プラモデルなど遠も近くも作らぬがその楽しみは色塗りにある。プラモデルのファンが教えてくれた塗色の極意をアンプに応用している。
 先に色が塗ってあれば,サンドペーパで丁寧に落とす。オート*ックスなどで売っている車の補修用のスプレーペンキ(メタリックやパールマイカがお薦め)を買ってくる。これを少量ずつ重ね塗りする,できれば表面は透明で仕上げたい。十分渇かしておいてコンパウンド入のカーワックスで磨きをかける。
 作業は大したことはないが,時間がかかる。雨降りに祟られてこの作業まったく進まなかった。

 そうこうする内に,スピーカのエッジの修理について知人から相談を受け,ネットで調べていたら,自分で張り替える方法,ユニットを持ち込めば(安くはないが)やってくれるところも見つかった。そう言えば,一度我が家のボロボロのアルテックについて書いたら「ふりーはーと読者の広場」に修理出来ると書き込みがありました。

 で,そんな中,気になる情報があったのです。(藤本の辛口コラム「寿命について」 SOUND PRO SHOP SOUNDDENへようこそ!)
 通常,ダイオード,電解コンデンサー,トランジスタ等と違い,極性のない部品(抵抗,無極性のコンデンサー,コイルなど)はどっち向きに付けても良いことになっている。

 以下次号(ちょっと長くなりそうなので申し訳有りませんが)

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後記:
お知らせ1
 「*OP」のマスターが面白がって,このメール乃至,掲載されたホーム頁を「見た」と云って来店されたら「特典を差し上げる」と云っております。しかし,場所も店名も伏せ字ですから難しいか。当ふりーはーと子宛メールくだされば,委細お知らせします。
お知らせ2
 先週,休業中とお知らせした「T新」だがその後の情報によれば店舗に入居募集の貼り紙があり,どうも閉店した模様。かえすがえすも残念と言うほかない。


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