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ふりーはーとメールマガジン ================================== 2001/11/25
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[ふりーはーとのメッセージ]

● 真空管

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 柴田翔の短編に「ロクタル管の話」と言うのがあった。
 賞をとった「されど我らが日々−」の単行本(文庫本にも)に所収されている筈だ。
 実に曖昧な事で申し訳ないが,この小説の中身ついては,覚えていないし,ここで話題にしないので,容赦願う。
 先々週,ラジオのことを書いた。
 そういえば,昔は,家電の小売店のことをラジオ屋さんと呼んでいた(ラジオの組立,販売,修理まですべてを行っていた。)。
 いつの間にか,テレビ屋さんと呼ぶようになり,後はどうなったのだろう。
 主力商品,大ヒット商品で呼ぶなら,カラーテレビ屋さん,クーラー屋さん,パソコン屋さん…となるのだろうか。
 大型量販店で価格破壊をする。
 パソコンは専門店が,デタラメなものを売るで,町の電器屋さんはシンドイ経営状態と推察される。

 ある電器屋さんのショウウインドウで,真空管式のオーディオ・アンプを見かけたので首記の小説の題名を思い出したと言うわけである。

 807,6JS6,6146B,S2001
 12AX7,7360
 300B,2A3,KT88,6CA7,6L6…
 真空管の型番である。
 トランジスタ,ICの型番も少しはそらんじているが,真空管ほどではない。
 これらの組み合わせをネットなどのパスワードに使っていたこともある。

 ずいぶん昔のこと(1976.9.6.)になったが,ロシア(当時ソ連)のジェット戦闘機のミグがパイロットの亡命の意思により北海道(函館空港)へ飛来した。
 米ソ対立が世界を支配していた時代であったので,ソ連の技術水準は帳(とばり)のむこうにあって,軍事専門家ならずともミグの性能に興味を持った。
 そんな中,電子機器の一部に真空管が使用されていると云うことでソ連の技術力を揶揄する情報が流された。
 しかし,真空管だから技術的にどうこう云う問題ではなかった筈だ。
 当時は,高周波の出力増幅には,我が国でも未だ当然のように使われていた。

 小生は,今でも家で音楽を聞くときは,真空管のアンプを使っている。
 これは,趣味の領域だから,どうと言うことはないが,電子素子として優れた面も確かにある。
 扱い易さから半導体にほぼとって代わられたが,製造は連綿と続けられいる(もちろん型番による。(需要のないものの製造はないので,在庫をあたる他ない。))ので,供給が途絶える憂いは今のところないし,通常の使い方をすれば,ずいぶん丈夫な素子である。
 手元に,22年前に作ったアンプと,19年前に作ったものがあるが,どちらも現役である。
 我が子が生まれる年に作成したので,この年数は,はっきりしている。

 5年ほど前にアナログレコード用にイコライザ(コントロール)アンプのキットを購入したが,いつになったら組立てることになるのだろうか。
 通常,小生の場合キットは部品を好みのものに交換して,塗色を替えたりして製作するが,部品の準備はとっくにできているのに,なかなか作業に入れない。
 何故か。
 最近では,まずアナログレコードを聞くことがないからである。
 お宝なんとかというTV番組などで,未組立のプラモデルなどに結構なプレミアがついていると聞くが,未組立の真空管アンプのキットにプレミアがつくようなことはあるまい。
 そう云えば,いつかは箱を作ろうスピーカユニットも未使用のものをころがしてあるし,使うあてとてない真空管もとってある。
 読むあてもない文学全集が,積んであるのと似ている。

 「ロクタル管の話」をネット検索してみたら,昔のラジオ少年の心情が綴られた内容のようである。
 探し出して,再読したいのであるが,いつになることやら。

参考書籍等:CQHamRadio2001.11月号付録CD「復刻版真空管規格表」
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後記:「されど我らが日々−」は確か「代々木派」の活動を軸に物語が展開する内容だったと記憶するが,こちらもあやふやである。今号配信が遅れたことをお詫びする。   ワダ


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筆者現用中の真空管アンプ


     2A3シングルステレオアンプ(昭和57年製作)


    上左 塗色部品交換したキットアンプ(6BM8)
    上右 同じく6BM8キット(塗色は一部のみ変更)