9.サロマ湖へ


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摩周湖  観光モードに入った俺は次に摩周湖の裏摩周展望台へ。当然晴れ渡っていて摩周湖が良く見える。学生時代に車で旅したことを含め、ここには4回ほど来ているが、霧にむせぶ湖にはお目にかかったことがない。
 ところでここは下に降りれる道があり、それを辿ると湖岸まで降りることができるらしいのだが、ゲートが閉鎖されているため歩いていく他はない。時間がないのでやめておく。

神の子池  そして、清里峠を少し(数キロ)下り、摩周湖の伏流水が湧き出していると言われている神の子池へ。思ったより小さい池だが、水の湧き出しているところは底が青く、とてもきれいだった。なぜこんな色なのだろうか。そんなに深そうでもないのに。
 そのまま下り、清里町でガソリンを入れ、ファミレスでカツカレーを食う。

 そのあと少し戻り、国道391号を屈斜路湖 川湯方面へ。野上峠を下りきったところで道道903号に入る。途中、柵の向こうにいる馬と遊んだりしながら小清水峠へ。なるほど、眺めは雄大。東藻琴村にむかって下りはじめた所あたりではカーブのアウトコーナーに広がる景色に見とれてしまう。
 そのまま海へむけて網走方面へ走り、オホーツク海に出る。少し寒い。国道238号で北上する。行き交うオンロードのバイクの人が多い。
キムアネップ岬キャンプ場  常呂町で給油、そして浜佐呂間の集落でビールを買う。(500ml3本)そしてそのまま走り、15時、サロマ湖キムアネップ岬キャンプ場(使用料無料)へ。天気は快晴だが、風が強い。

夕陽
 夕方の、サロマ湖に沈む夕陽がきれいだった。ゆっくり赤い丸が沈んでゆく。それを眺めつつ飯を炊き、あらかじめ買っておいたレトルトの牛丼の素をかけて、豪華な牛丼を作る。となりのテントのライダーと談笑しながらゆっくり過ごす。
 今、真っ暗になったが、風が強い。ただ、気温は20℃くらいあり、そんなに寒くない。風さえなければ今までで一番あったかいのでは、と思う。
 …バタバタとテントがあおられている音が周りからも聞こえてくる。シュラフに包まりながら、風で揺れているテントの天井を眺めていた。

  [本日走行:302km, 消費ビール:1L]




○8月7日(土)

 風の強い夜だった。真夜中の0時過ぎまで息のある大風でなかなか寝付けなかったが、夜半は風も収まったので熟睡できた。
 5時起床。天気はいい。出漁する漁船のエンジン音がウォーンウォーンと重なって鳴り響く。
 湯を沸かし、カップラーメンを作りつつ、コーヒーを飲みながら一服。今日はこれから年1回のライダーのための祭りが開かれる、美深町森林公園キャンプ場へと向かう予定だ。昨日聞いたところによるとかなり混むそうだから、真っ直ぐ向かおう。
 6時20分出発。国道238号をひたすら北へ向かう。昨日よりは寒くない。サロマ湖の脇をひたすら走る。7時には国道23号の紋別空港前だ。

 興部に入り小休止している時、ふと北海道に渡ってきてからチェーンに注油してないことを思い出した。荷物の中からチェーンオイルを出し、チェーンひとつひとつのコマの連結部へスプレーしてやる。
 終わるとまた走り出す。ここから国道239号で内陸に入るのだ。天北峠も快適に飛ばし、名寄に入る。ここは碁盤の目のように道路が走ってるので信号が多く、なかなか先に進めない。

 郊外の高台にあるホテルピヤシリ薬草温泉でひと風呂でもと思ったが、このとき9時半。中に入ると風呂は11時からとのこと。仕方ないから美深森林公園にそのまま向かう。




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