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頓原たちである。物部の見た通り、彼らはイチョウの木の側にいた。三人とも《力》を消耗していて、このままの状態で戦うことは出来なかった。八雲がこの木を感じたのだ。同じように癒しを行う木を、八雲が感じてそして、ここに来たのだった。三人は無言でイチョウの木にもたれ掛かった。イチョウの木がすすんで彼らを自分の《気》に包む。八雲の癒しの《力》に反応したのだ。今は何者にも襲われる心配はなかった。イチョウの木がそれを拒んでいるからだ。三人は安心して眠った。たぶん今しか休めない。それは本当のことであった。
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