〜日々ギモン?!〜



▼2 甲子園の風は老人ホーム


■温かい声援■
さて、甲子園競輪場に着いた。もうすでに5〜6レースは済んでいるようだった。
入り口にて入場券を買う。入場券50円。思わず「なに?金取んのかい」と思ったが競馬場でも金は取られる事を思い出し
「ま、50円で一日遊べる(車券を買わなければ)んだったら安いよなぁ〜」と思い直し入場する。
入場したところで何か紙切れをもらう。右上に番号が書いてあり、抽選で「オリジナルテレカ」がもらえるらしい。
ふ〜ん、がんばってんなぁ〜。ま、もらえるモンはもらっておこう(当たった気でいる)
たくさん人が来てるのかと思ったら案外すいている。でもオヤジばっかり。
来ている人の内99%男だ。しかもそのうち60%は年金暮らしのおじいちゃん。
残りの39%の内35%がやくざなおじさん。
4%が20〜30代の若者(と言ってもおっしゃれ〜な人は皆無)と言う構成で占められていた。
「・・・・・・・・・・競馬場(中央開催)と全然違う・・・・・・・」
玉吉に聞くと「その昔の競馬場もこんなモンだった」という。うーん、そういえばJRAも
若者&女性客を動員するのに必至だった時期があったもんなぁ・・・・・。がんばれ競輪業界!

日陰のあるスタンド席へ移動するが、風に乗ってそこはかとなくバスで嗅いだオヤジ臭がする。
最悪なことに私は前日3時間位しかねていなかったので、寝不足で気持ち悪いのとオヤジ臭が重なってダウン。
旦那と弟子の人が予想をしている声を子守歌に10分ほど眠りこけてた。
ふと気づくと8レースが始まる頃だった。眠っていたのはばっちりばれていたので思わず苦笑い。

8レースが始まった。
競輪は出場メンバーの内、大体3人くらいずつ組んで走るらしい。ま、組んでいると言っても
そんな友情みたいなものでは無く、「こいつのケツに付いて風よけにしてゴール前で抜き去って
俺が一着になっちゃる」と言う作戦が有る上での徒党(?)らしい。
などと弟子の人にレクチャーを受けながらレースを見る。
と、だんだん弟子の人が無口になる。顔を見ると「本気(マジ)だ」。
ふだん話をしてるときには見せない「本気顔」になっているのだ。
と、同時に場内の観客から「行け〜っ!」とか「マクったれ〜〜!!」なんていう声援が飛び交うようになった。
ソレはゴール前になって益々大きくなる。おお、コレは競馬と同じだ〜。
そしてゴールした瞬間、声援は少しの
「よっしゃ〜〜っ!」と言う声と、大半の

「なんしよんじゃくぉらぁあっ!!」

「○×!お前ぇ辞めちまえぇっ!!」

などという大変に「心温まる声援」に変わったのでした。


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