前:「昆虫マットの水分補給」
次:「昆虫マットの熟成について」


昆虫マット ケチケチ大作戦

 1999年11月19日

 1齢、2齢のときは糞の大きさ、量ともにたいしたことはないのですが、3齢ともなると大粒のを大量になさってくれるので、ケースから出したマットを見ただけで糞だらけであることがわかります。幼虫の飼育ケースの中で糞だらけになった昆虫マットをみなさんはどうされているのでしょう?やっぱり捨てますよね、普通。

 しかし、昆虫マットが年中手に入るならともかく、冬場にマットが手に入らず、しかも夏のうちに買い込んだマットの量が十分ではないというおそれがある場合はまるごと捨ててしまうのに抵抗があるのではないでしょうか?特に幼虫飼育の経験が少ない私のような者にとっては、今の昆虫マットの在庫で来年の春まで十分かどうか不安であると思います。せっかく時間がたって熟成が進んだマットを捨てるのももったいないし、せっかくお金を出して買ったものなのに・・・おっとこれが本音だったりして。

 そこで、糞混じりの昆虫マットから糞をとり除き、マットを再利用することにしました。名付けて「昆虫マット ケチケチ大作戦」。(「大作戦」というほどおおげさなものではないんですが。^^;)

 ケースから出した昆虫マットを新聞紙などの上に広げて、そのまま割りばしなどで拾ってもいいのですが、それでは作業がとてもたいへんです。我が家の納戸に園芸用のふるいがあるのをみつけたので、それを利用することにしました。

 ヤマヒサの「オオクワガタ幼虫マット」は細かいので、ふるいにかけるだけであっという間に糞をとり除くことができて楽ちんです。この他にヤマヒサの「昆虫マット」とマルカンの「若葉」のブレンドを使っているのですが、ヤマヒサの「昆虫マット」はふるいにひっかかるものが多く含まれているので、糞と一緒にふるいに残ってしまいます。これを昆虫マットと糞に選り分けるのですがけっこう時間がかかります。

▼これが糞を選り分けるための道具一式。

 しかたがないのでふるいに残ったものはバケツに入れておいて、週末の時間があるときか、そうでなければ平日に少しずつ糞拾いということにしています。そうすると、飼育ケースの中にはマットがないということになってしまいますが・・・。実は我が家で飼育ケースを3つ使っていますが、昆虫マットはケース4つ分用意してあります。ケース1つ分の昆虫マットが入っていて幼虫は入っていないというバケツがあるのです。そのバケツに用意してあった昆虫マットを使ってローテーションしているわけです。


11月13日に交換したマットから取り出した糞。7匹18日分。温度の低い場所に移したせいか、以前より量が少なめ。(VHSカセットが置いてあるのは大きさを比較するためです)

 さて、集まった糞は生ゴミとして出せばいいと思いますが、庭の花壇に肥料にするということもできます。冬なら室内の鉢植えにも使えますが、夏だとコバエなどの虫が発生してよくないようです。(試したわけではないのですが、乾かせば燃料として使えそうな気もします。)

 「カブトムシ君と遊ぼう」でのエサ対決のようなことをしたときに、実際に糞を拾い集めてみると質の異なる糞があることがわかります。糞が乾いてくると色や質の違いがはっきりわかるようになります。集めた糞のうち、どういう質の糞が多いかを見ることでも、どちらのエサをよく食べたのかを知ることができます。

 ふるいに残ったもの。ここから糞とそうでないものを分けていくのですが、糞じゃないものがどれかわかりますか?(例によって1円玉は大きさを比較するために置いています)

 糞ではないものに色をつけてみました。


前:「昆虫マットの水分補給」
次:「昆虫マットの熟成について」

カブトムシコーナー・インデックスへ戻る

ホームページへ戻る