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昆虫マットの水分補給

 1999年9月30日

 幼虫を入れるケースを準備するときや、マットの総入れ換えのときには幼虫がマットに入っていない状態で水分の調節をするのであまり問題になることはないと思います。しかし、マットの中に幼虫がいる状態で、乾いてきたマットに水分を補給するときにはいくつか気をつけなくてはならないことがあります。

 よく「霧吹きでマットを湿らせる」と説明されているのですが、マットの種類によって水分の吸収しやすさが違いますので霧吹きではマットの中まで十分に湿らせることができないことがあるのです。

 水の吸い込みが悪いマットに霧吹きをしても、表面(深さでいうと2〜3mm)しか濡れておらず、中のほうは乾いたままということになってしまいます。霧吹きをしたあと数分たってから2cmほどマットの表面を掘って水分が中までいきわたっているかどうか調べてみます。もし中のほうがまだ乾いているようなら、そのマットへの水分補給に霧吹きは適しないということですから、別の方法を考えます。

 私は、園芸用品として売られている、鉢植えに水を補給する道具を使っています。ペットボトルのキャップのところに取り付けて使うもので、旅行などで留守にするときに植木鉢に刺しておくのが本来の使い方なのですが、これを昆虫マットに使います。しかし、カブトムシのマットに刺しっぱなしでは水分過多になってしまうので、水がマットに流れ込んだらすぐに引き抜くようにしています。

 この写真は500mlのペットボトルに取り付けた様子です。これを見てもわかりますが、けっこう長さがあります。これをやみくもにマットに刺してしまうと幼虫を直撃!…なんてことになりかねませんので、ケースの端のほうの幼虫がいないのがわかる場所に刺すようにします。そうすればケースの外側から水の流れ込む様子が確認することもできます。

 1999年10月13日加筆: このペットボトル用潅水器は自分で穴をあけて使うのですが、穴のあけ方をきちんとすればマットに刺しっぱなしでも大丈夫なようです。幼虫が入っていないケースに1日刺したままにして、湿り具合がいいみたいなので刺しっぱなしにすることにしました。

 もうひとつ、ペットボトルのキャップに電動ドリルで2mmの穴を4つあけたもの。これでペットボトルがじょうろになります。本当のじょうろと違って空気が入る穴がないので、水がそれほど勢いよく出るわけではありません。

 マットに給水するときの水ですが、私が住んでいる北海道では水温がけっこう低いので、そのまま使うと急激にマットの温度を下げることになってしまいます。そこでペットボトルにくんで半日以上たったものを使っています。水道水には塩素が含まれていますし、化学反応によりトリハロメタンといった物質が含まれていることがあるので、浄水器を通した水を使います。(私が使っている浄水器はトリハロメタンを除去できるタイプのものなのですが、そうでないものは一度沸かしたほうがいいかもしれません。)


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