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蛹の日数と温度の関係

2001年3月31日

 ようやく暖かくなってきて、そろそろ幼虫達も活動を再開し始めたのではないでしょうか・・・という話題を書くのが普通だと思うのですが、私のところはちょっと普通ではありません。もう既に5頭が羽化してしまいました。

 おととしの秋に「冬の寒さを体験しないと羽化しないのか?」「いや、大丈夫らしい」などとひとりで悩んでいたわけですが結局ほとんどの幼虫に一度寒さを体験させたわけです。今年はそれをどうしても確かめたくて、5頭だけガレージの保温箱に入れずにずーっと22℃以上の環境で過ごしてもらった結果なんです。

 昨年春に羽化したグループは蛹の期間を26℃の温室の中で過ごしてもらい、すべて17日後には羽化しました。(これについては「ペットボトルで蛹が見える」に書きました。) この冬はそれよりもやや低めの22〜23℃の場所にペットボトルを置いたわけです。結果の詳細は以下の通りです。

    蛹化 羽化
3月6日 3月29日
1月13日 2月4日
2月8日 3月3日
(1月6日) 1月27日
1月26日 (2月19日)

 Dの蛹化日とEの羽化日があいまいです(チェックを怠っていたので、気がついたら蛹化・羽化してたんです)が、それを除くと蛹化の22日ないし23日後に羽化していることがわかります。昨シーズンの26℃の環境で17日でしたから、カブトムシが蛹でいる期間の長さと温度にはなんらかの相関関係がありそうだということがわかります。もっとも、これら5頭は冬の寒さをまったく体験していないので、直接比較できないかもしれませんが。

 それにしても、Dが羽化した日から最後のAが羽化した日まで2ヵ月もの開きがあるというのがナニですねぇ。

(注:「当サイトでの実験と結果について」をお読みください。)


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