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昆虫マットを取り扱う上で注意したほうがよいこと

2001年2月3日

●マスクを使用する

 昨年夏、趣味でクワガタを飼育されてる方のブリーディングルームにお邪魔したときのことなんですが、マットを扱うときはマスクをしたほうがいいですよというアドバイスをいただいたんです。マットの袋を開封したときなど、とても細かいほこりが舞いあがります。そういうほこりを何度も吸い込むことは体に悪いとのことです。その方のご職業は外科医。医者の先生からのアドバイスですから素直にきいておいたほうがいいでしょう。実は秋に風邪をひいたあとぜんそくのような咳が続いてちょっと困っているんですが、マットのほこりと何か関係があるのかもしれません。最近は薬屋で花粉症対策用としていいマスクが売られていますので、そういうのを買うといいかもしれません。また、ホームセンターの木工用具売り場などには年中置いてあります。

 

●水分を加えてすぐに虫を入れないように

 昆虫マットは乾燥していてもある程度のバクテリアが棲みついていて生きています。しかし水分は少なめの状態で袋詰めにしているためバクテリアの活動はにぶくなっています。そこに水分を加えるとバクテリアの活動が盛んになるわけですが、水分以外の諸条件がバクテリアに適した状態になってしまった場合、マットの発熱や炭酸ガスの発生という現象を引き起こします。なので、成虫用か幼虫用かにかかわらず、マットに水を加えてすぐに虫を入れると暑さや酸欠で死んでしまうことがあるわけです。

 また、マットの粒子は水分を吸い込むのにある程度時間がかかります。マットに水を加えたときは粒子の表面に水が付着するだけで、粒子そのものが水を吸い込むのに数分から数十分かかります。かかる時間はマットの質によってかなり違うと思います。マットに水を加えたときに水分量の加減がちょうど良いと思っても、数時間後には乾き気味になってしまうこともありますので注意が必要です。

 発熱、酸欠、水分などこれらのことを考えると、マットは水を加えて数時間以上たってから水分量や温度を確認してから虫を入れたほうが安全です。


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