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日光目次   東照宮その2   二荒山神社

2000/7/01(
Vol.3
   たいゆういん
大猷院

 徳川三代将軍、家光の霊廟(れいびょう)です。
 敬愛する家康が眠る「東照宮」の方向を向くように建てられました。
 そして境内にはなんと22棟の国宝・重要文化財で構成されているそうです。
 「東照宮」に負けず劣らずの美しい建物が私達を迎えてくれます。
 
 ▼ア→ン?色を変える石たち
 ▼10×6.3色の値段
 ▼閉まれゴマ?初対面
  大猷院


このページの先頭 上 下 このページの最後 ア→ン?
仁王門 大猷院最初の門、仁王門(におうもん)。
その名の通り、門の両脇に真っ赤な仁王像が立っています。
仁王像は、仏法の守護神として
お寺などの門の両わきに安置されているそうです。
 
この大猷院は、東照宮と社殿の位置がよく似ていて
仁王門は、東照宮にある表門にあたります。
吽形 そういえば、表門にも力強い仁王像が立っていました。
 
口を開けた仁王様は「阿形(あぎょう)」と呼ばれ
ものの始まりを表し
口を閉じた仁王様は「吽形(うんぎょう)」と呼ばれ
ものの終わりを表しています。
この門から入り、この門から出るので
ここに置いてあるのかなぁ。


このページの先頭 上 下 このページの最後 色を変える石たち
水盤舎 仁王門をくぐって右側にある水盤舎(すいばんしゃ)。
お参りする前に手を洗って、心身を清める場所です。
 
それにしても豪華絢爛! 東照宮同様、
色鮮やかな彫刻が見事です。金の飾りも目に眩しいほど。
 
そしてこの立派で重そうな屋根を支える柱は
水盤舎の屋根アップ 3本ずつ×4隅で、なんと合計12本
それでいて重々しく見えず、さらに華やかに見えるのは
この白い柱達のお陰でしょう。
先人達の美的センスに脱帽です。
 
さて、仁王門から延びる表参道の石はちょっと不思議。
普段は白っぽい色をしているのですが
石畳 雨に濡れると、赤や青といった色に変わるというのです。
 
そして幸運(?)にも、さっきから雨が降り始めました。
日頃の行いが良いんだか悪いんだか・・・
でもその雨のせいで変色した石畳を歩くことができました。
暑い日に頑張って参拝しているご褒美でしょうか。
 


このページの先頭 上 下 このページの最後 10×6.3
二天門 水盤舎の向かい側に建つ二天門(にてんもん)。
日光山内にある門の中で、1番大きな門です。
なんと正面の幅10m、側面6.3m!
今住んでる部屋の数倍広い敷地だぞ・・・
 
帝釈天(たいしゃくてん)に仕え、仏法を守るといわれている
四天王のうちの2人が置かれているので
この名前がつきました。
 
また、四天王は四方を守る神でもあることから
門の東側に持国天(じこくてん)、
西側に広目天(こうもくてん)が立っています。
門の裏側には、風神雷神が置かれています。


このページの先頭 上 下 このページの最後 色の値段
夜叉門 日光山内で1,2を争う色彩の美しさを誇る夜叉門(やしゃもん)。
門に施された花の彫刻が、全てボタンなので
牡丹門とも呼ばれています。
 
そして名前の由来の夜叉がこの門の守り神。
上半身までちゃんと服を着ていてお行儀の良い、赤い「毘陀羅(びだら)」、
首のスカーフがお洒落な、緑の「阿跋摩羅(あばつまら)」、
夜叉門の屋根アップ 膝にゾウ(?)がくっついている、青い「烏摩勒伽(うまろきゃ)」、
そして可愛らしい靴を履いている、白い「けん陀羅(けんだら)」。
四天王と同様、立つ位置で方角を表しています。
 
写真では分かりづらいと思いますが
さすがに鬼神だけあって、皆鋭い歯と武器を持ち
筋肉隆々。いかにも強そうです。
夜叉  
ツアーバスガイドさんの話を盗み聞きしたところ
石から色を作ったという、青い夜叉が
1番高価なんだそうです。
色を出すのが難しかったのでしょうね。
それにしても、着色してから長い時間が経っているにもかかわらず
鮮やかな色をしているというのが凄いです。


このページの先頭 上 下 このページの最後 閉まれゴマ?
唐門 さらに進んで唐門(からもん)をくぐります。
小さい門ですが、ここにも細やかな彫刻があります。
ま、小さいといっても、普通の神社ほどはあるんですけどね。
黒に金色が映え、とても上品な感じの門です。
 
唐門の奥に拝殿・本殿があり、その右方に皇嘉門(こうかもん)。
竜宮城みたい・・・と思ったら、やっぱり
竜宮門(りゅうぐうもん)とも呼ばれているそうです。
 
皇嘉門
皇嘉門は350年の間、開くことはありませんでした。
門の奥、石段を上がった所に、家光が
埋葬されている奥の院があり、聖域とされているのです。
それが今年、家光の350回忌世界遺産登録を記念して
初の一般公開となりました。
 
幸運にも開いている門を見ることができた私達ですが
開いていれば閉まった状態の門を
見たくなるという、この人間の浅ましさ・・・


このページの先頭 上 下 このページの最後 初対面
石段 いよいよ奥の院に向かいます。
しかしまた石段が(涙)・・・でも東照宮の奥社ほどではないので
頑張って上ろう。
 
さっきまでの豪華な雰囲気はどこへやら、
うっそうとした森の中、みんな静かに足を進めます。
(疲れてるだけかも?笑)
 
そしてようやく到着。
大猷院最後の門、銅製の鋳抜門(いぬきもん)。
鋳抜門 やはり今までのきらびやかな門と違って
重厚感あふれる門です。
門に彫られているのは日光山独自の魔除けの梵字だそうです。
 
さて、鋳抜門の奥、大きな石でできた柵に
四方を囲まれて4mほどの宝塔(ほうとう)が建っています。
これが家光のお墓。あの塔の下、
約3メートルの深さに埋葬されているといわれています。
 
家康のそれと同様8角形の台座がありますが
宝塔 こちらは1枚少なく、8枚。気を使ってるのでしょうか?
ま、家光の遺言には「質素に」とあったそうですから・・・
でも、とてもそんな風には見えませんよねぇ。
豪華絢爛な建造物の数々です。
 
・・・ちょっとご挨拶を。
「こんにちは。はじめまして。あ、いえ、私は本でお目にかかってますけど。
やっとここまでたどり着くことができました。
それにしても立派なお墓ですねぇ・・・。」


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