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日光目次   東照宮その1   大猷院

2000/7/01(
Vol.2
   とうしょうぐう
東照宮 その2

 東照宮での最終目的地は、家康が眠る奥社。
 でもまだ半分も見ていないはず。先は長いです。
 見るべき場所が想像以上にたくさんあり写真が増えたのでページも2分割。
 だいぶ減らしたつもりなのですが・・・さすが世界の日光。
 
 ▼朝から晩まで完璧は敵?
 ▼美女出現!家康の目標
 ▼眠り続ける猫東照宮スペシャルナビ
 ▼さ、酸素が・・・木→石→金銀銅
 ▼願い事は山の上で
  東照宮


このページの先頭 上 下 このページの最後 朝から晩まで
陽明門 日光山内でも圧倒的な美しさを誇る陽明門(ようめいもん)。
施されている彫刻の数は500を越え
一日中眺めていても飽きないことから
日暮門(ひぐらしのもん)とも呼ばれています。
 
龍や獅子などの彫刻は、今にも動き出しそうなほどの迫力で
しかも顔の表情は1つずつ違うなど
陽明門アップ 至る所に職人さんのこだわりが見られます。
江戸時代の装飾・工芸技術の集大成と言われていますが
まさにその通り。
この門の周りにはいつも人だかりができています。
 
黒や金、白を基調とした陽明門は初夏の青空に映え
私達を長い時間引きつけて離しません。


このページの先頭 上 下 このページの最後 完璧は敵?
中国の子供達 もう少し細かく陽明門を見てみましょう。
表側には中国の故事をモチーフにした彫刻が彫られています。
 
ちなみに左の写真の上段は
「友達が落ちてしまったのはとても高価な瓶だったが
割って助け出したら誉められた」という話だそうです。
 
柱のグリ紋 そして門のにも注目。ここにも彫刻が彫られていますが
1本だけ模様が
これは魔除けのためにわざと逆さまなのだそうです。
 
栄えているものは、頂点に達すると
後は落ちて行くだけと言われますが
それを避けるために、失敗した点を作ったとも解釈されています。


このページの先頭 上 下 このページの最後 美女出現!
「天女舞楽の図」の一部 陽明門をくぐって左に、お神輿(みこし)が
奉納されている神輿舎(しんよしゃ)。
左から頼朝、家康、秀吉の3基が置いてあるそうです。
 
そしてこの建物の天井には3人の天女が
楽器を演奏するところが描かれています。
彼女たちは日本一の美女らしいですよ。


このページの先頭 上 下 このページの最後 家康の目標
唐門 陽明門の次にくぐる唐門(からもん)。
白く上品な彫刻が目を引く門です。
 
正面の上の方に、中国の故事にちなんだ人が
27人彫られているのですが
それがなんとケヤキの1枚板に彫り込まれているのです。
 
唐門アップ そしてその中央には、家康が目指す政治を
千年も前に行ったという、古代中国の
伝説上の皇帝が彫られています。
 
さらに門柱には、寄木細工で作られた
天に昇る龍と天から降りてくる龍が
埋め込まれています。


このページの先頭 上 下 このページの最後 眠り続ける猫
眠り猫はココ さて、あまりにも有名な彫刻の1つ、眠り猫(ねむりねこ)。
みなさんはどの位の大きさのものだと思っていますか?
ガイドさんの話によると、とても大きい物を想像していて
実物を見てガッカリする人が多いのだそうです。
実際にはそれほど大きくはないんですよ。
 
唯一眠っている、この彫刻はに包まれた名作。
眠り猫 作者も左甚五郎(ひだり・じんごろう)という名工だと
言われている様ですが、真相は不明とか。
 
さらに、なぜこの場所に彫刻としては珍しい猫がいるのか
諸説あるようです。
 
「この先、奥社にネズミ1匹通してはならないから」
眠り猫の裏で遊ぶスズメ 「日の光を浴びて眠り、日光山を象徴している」
また、眠り猫の裏にはスズメが遊んでいる彫刻が
彫られていることから
「弱者と強者が共存できる世の中を示す」
「強者が弱者を守っている」など
様々な解釈がされているようです。


このページの先頭 上 下 このページの最後 東照宮スペシャルナビ
ガイドさん&ゆき さて、東照宮には、東照宮についての色々な知識を
惜しげもなく披露してくれるガイドさんが多数います。
私達も解説上手な女性のガイドさんに出会う事ができました。
 
はっきりとした口調で小気味よく
しかも話し方が楽しくて、つい引き込まれてしまいます。
300円(任意)で、ガイドブックには載っていない情報を
たくさん得ることができました。ありがとうございました。


このページの先頭 上 下 このページの最後 さ、酸素が・・・
207段の石段 眠り猫の裏にある、坂下門(さかしたもん)をくぐり
家光が埋葬されている、奥社(おくしゃ)に向かいます。
ガイドさんとはここでお別れ。なぜって? それは・・・
この先には・・・な、な、なんと207段の石段があるんです!
 
207段も登ったら、酸素がなくなっちゃうよ〜(←でたらめ)。
しかしみんな帰る気配なし。覚悟を決めて登りましょう。
普通の石段 それにしても暑い! しゅうは
「日光は山だから涼しいよ」と言っていたけど・・・・・もう汗ダラダラ。
 
でもボーッと登っていてはいけません。
ガイドさんが言うには、石段にもとされる箇所があるとか。
どういう物か教えてくれなかったので
キョロキョロしながら登っていると・・・
謎の石段  
あった! きっとコレだ!
ずーっと綺麗な階段だったのに
突然つぎはぎがある段を発見。故意に失敗したような1段です。
陽明門の柱のグリ紋のように完璧を避けているのでしょうか。
ゆき が思うに、この下に徳川埋蔵金が
埋まってるのではないかと・・・(笑)


このページの先頭 上 下 このページの最後 木→石→金銀銅
拝殿 やっと石段を登りきり、奥社(おくしゃ)へ到着。それにしても、
どうしてこんな高いところにお墓があるんでしょう。
子孫の方は、お墓参り大変ですよね。
 
拝殿(はいでん)の奥に鋳抜門(いぬきもん)があります。
この門は、扉以外を1つの鋳型で作った事から
その名がつきました。
鋳抜門 奥にあるのは大事な物だと知っているのか
門の前の狛犬の表情に迫力を感じます。
 
その大事な物とは、家康の柩が納められているという
宝塔(ほうとう)。とっても立派なお墓です。
宝塔の周りには石でできた柵があるため
あまり近くに寄ることはできません。
宝塔  
9段ある、8角形の台座の最上段に位置した宝塔の高さは5m。
そしてそれは金・銀・銅の合金でできているとか。
昔は木造だったそうですが後に石造になり、その後この姿になりました。
敷地面積といい、場所といい、超リッチなお墓を
建ててもらった家康。
さて皆さんはどんなお墓を建てますか?


このページの先頭 上 下 このページの最後 願い事は山の上で
  宝塔の脇に、大きな杉の木があります
叶う杉 ・・・といっても、上の方は無いんですけどね。
この杉の樹齢は600年
いろいろな事があって今の姿になったのでしょう。
 
しかしこの杉の木、願い事を叶えてくれることから
「叶う杉」と呼ばれている、それはそれは
ありがたい杉の木なのです。
叶えて欲しい事がある人は
頑張って207段登って、ここまで来て下さいね。


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