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諸行無常の大仏様 |
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国宝である鎌倉大仏がある、高徳院。正しくは |
大異山高徳院清浄泉寺(だいいざんこうとくいんせいじょうせんじ)というお寺です。 |
拝観料 200円。 |
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源頼朝が奈良の大仏を見たとき、 |
鎌倉大仏の建立を思いついたそうです。 |
実現できないまま世を去ってしまったそうですが・・・ |
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その後、庶民から寄付を募って造られた大仏様。 |
今では日本の二大大仏とされていますので |
頼朝も喜んでいるに違いありません。1238(暦仁元)年に完成しました。 |
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初代(?)の大仏様は木造。しかも、 |
きちんとした大仏殿の中に鎮座していたそうです。 |
ところが台風で倒壊してしまい、 |
その後青銅で再建されました。 |
しかも、全身を金箔でお化粧! |
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それはそれは豪華な大仏様だったそうです。 |
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不幸なことにその後、大津波により大仏殿が倒れてしまい |
大仏様は長い間「露座の大仏」として風雪に耐えるうち |
金箔はことごとく剥がれ落ち、今では右の頬と耳の辺りに |
かすかに残るだけとなってしまいました。 |
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そして、銅独特の緑青(ろくしょう)で覆われる姿になったものの |
最近では酸性雨などの影響により、だんだん黒ずんできました。 |
腐食や緑・白色の筋状のサビも目立ってきたといいます。 |
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もしかして近い将来、大仏様を雨から守る建物を |
造る計画が持ち上がるかもしれません。 |
その時はスムーズに話が進むことを望むと同時に |
青空を背負い、昔と変わらず私達を |
見守ってくれている大仏様を見ることができた |
この現実を幸せに思うのです。 |