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悲しい恋 |
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毎年4月に行われる鎌倉まつりで静の舞(しずかのまい)が催される |
| 下拝殿(しもはいでん)。静御前(しずかごぜん)が |
| 舞を奉納したことから舞殿(まいでん)と呼ばれています。 |
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| 源義経(みなもとのよしつね)の愛人、静御前。 |
| 彼女は美人で、元々は京都で白拍子(しらびょうし)という |
| 女性が男性の格好をして鼓に合わせて舞う舞の名手でした。 |
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| 一方、義経は頼朝の異母兄弟で、幼名牛若丸。 |
| 平家を滅亡に追いやった、若き武将。 |
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| やがて義経は、仲違いした頼朝に追われる身となり |
| 家臣達や静と逃げますが、吉野山で静と別れます。 |
| 実は吉野山、女人禁制だったらしいのです。あ〜あ・・・ |
| そして頼朝は静を捕らえ、義経の行方を尋ねますが |
| 答えるわけないでしょ、頼朝さん。 |
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| その代わりと言ってはなんですが、 |
| 頼朝は静に舞を披露するよう言いました。 |
| 静はこの舞殿で美しい舞を舞い、歌を詠みました。 |
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| 吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の あとぞ恋しき |
| しづやしづ しづのをだまき 繰返し 昔を今に なすよしもがな |
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| 自分をたたえる歌でも詠むかと思っていた頼朝は |
| 反逆者である義経を慕う歌を詠んだ静に激怒。 |
| この時、頼朝をなだめたのは政子でした。 |
| 政子も駆け落ち同然で頼朝と一緒になったのです。 |
| 静の、義経を思う気持ちが痛いほど分かっていたのでしょう。 |
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| しかし、静が義経の子を妊娠している事が発覚。 |
| 女の子であれば助けるが、男の子であれば殺すという |
| 頼朝の言葉通り、その子は産まれてすぐに |
| 由比ヶ浜に沈められてしまいます。静が19歳の時でした。 |