2000/9/24(
日
)
Vol.1
おおふな 〜 わかみやおおじ
大船〜若宮大路
東京から電車で約1時間ほどの鎌倉。
なんて近いのでしょう!
しかし、お天気が心配。雲がモクモクと出ています。
あれ? 小雨が・・・?
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撮影所、今・昔
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巨大観音像
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280分の1
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平和を祈って
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お腹を減らして
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ウォーキングの勧め
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赤と黒
撮影所、今・昔
昔、粟(あわ)を積んだ船が出入りしていたことから
その名が付いた
大船
(おおふな)。
鎌倉駅に行く前に、ちょっと寄り道して
JR大船駅で降りてみました。
大船といえば1999(平成11)年10月、
松竹の撮影所
が
地元の女子大に売却された話を思い出します。
大船撮影所は、1936(昭和11)年に設立されて以来
日本映画初の
カラー作品
をはじめ
数多くの作品を世に送り出しました。
閉鎖され、寂しい思いをする人も多いと思いますが
それも時代の流れというもの。
撮影所の代替地として東京、江東区の新木場で
マルチメディア
時代向けのスタジオを建設する計画が
あるとのことですので、期待しましょう。
巨大観音像
JR大船駅の西側に立つ巨大な
大船観音
(おおふなかんのん)。
電車の中からでも見えるこの観音様、
優しい表情をしていますが
上半身像
であるにもかかわらず
高さ約25m以上、幅約19m、重さ1,915tという大きさで
大船のシンボル的存在です。
この観音様は、着工は昭和初期でしたが
戦争や資金難等で
中断
された時期があり
完成したのは1960(昭和35)年のこと。
半世紀という長い時間が掛かりました。
その後ずいぶんと時間が経っていますが
観音様の
白いお肌
は今も美しく、
それはとても素晴らしいと思います。
観音様の胎内(内部)に入ることが可能で
そこには
20分の1
の大きさの観音様の原形が
祀られています。拝観料は300円。
小高い山の上にあり、展望台からは
大船の町並みが一望できるスポットにもなっているので
ちょっと急な
石段
と
坂道
がありますが
頑張って登ってみて下さいね。
280分の1
大船駅を挟んで観音様とは反対の方向にある
三吉野庵
(みよしのあん)。
この和菓子屋さんで売っている面白い物を見つけました。
そう、あの大船観音の姿がそのまま
最中
(もなか)になっているのです。高さは約
9cm
。
「
箱入り
しか売らない」とのことでしたが、
私達が買おうか、買うまいかと
モジモジ
していたら(笑)、
バラ
で売りましょうと言って下さいました。ラッキー!
だってこの先、大きな箱を持ってウロウロするのは
大変ですからね。ありがとうございました。
平和を祈って
1945(昭和20)年8月、福岡県
星野村
に住み農業を営む山本氏は
書店を営む親類を探しに
焼け野原と化した広島
へ赴きましたが
残念ながら親類を見つけることはできませんでした。
書店があったであろう場所で、小さく燃えていた
火
は
カイロに入れて村へ持ち帰られ
仏壇・囲炉裏(いろり)で燃え続けてきました。
過ぎゆく月日の中で
恨みの火
はいつしか
平和を祈る火
と変わり
村が建設した「平和の塔」の中で絶えず燃え続けています。
そしてその原爆の火は各地へ
分火
され
恒久平和を願う人々の心のシンボルとして
ここ大船でも保存されています。
国内だけでなく、遠く
ニューヨーク
や
ニュージーランド
へも運ばれたそうですよ。
お腹を減らして
1872(明治5)年10月14日、新橋〜横浜間で日本で初めて
鉄道が開通したのを記念して
平成6年から
鉄道の日
として定められました。
そして各地で鉄道に関するイベント等が
行われる様になり、関東運輸局では
関東の駅百選
を実施。
2000(平成12)年、
鎌倉駅
が見事選定されました。
気になる選定の理由としては、
「
古都
・鎌倉の玄関駅として鎌倉の観光客を見守るため」、
「多くの史跡をかかえる鎌倉の中心にあって
古都を感じさせるたたずまいの駅である」など。
う〜ん、その通り。
駅東口を出てすぐ、左側に立つ赤い鳥居は
小町通り
の入り口になっています。
約350m あるこの通りには、
250軒
もの店が並んでいます。
雑貨、カフェ、レストランをはじめ
アツアツのおせんべいや紫いもソフトまで。
お腹を減らして
行きましょう。
ウォーキングの勧め
小町通りを横目に通り過ぎて
若宮大路
へ向かいます。
この道は、鶴岡八幡宮の前から海へと続いていて
小町通り同様、沿道に多くの店が建ち並んでいます。
すぐに赤い鳥居が見えました。
二の鳥居
です。
白い狛犬とのコントラストが綺麗ですね。
二の鳥居から鶴岡八幡宮の手前にある
三の鳥居
まで約600m。
その道の中央に一段高く
盛り土
をしてある道があります。
それが
段葛
(だんかずら)。桜並木になっています。
政子の
安産祈願
のために造られました。
段葛は、鶴岡八幡宮に近い方は
低くて狭くなっている
ので
目の錯覚で実際よりも
長く見える
そうです。
さて、気になるお店をチェックしながら歩いていると
人力車
を発見! 浅草で見て以来の遭遇です。
随分と体格の良いお兄さん達が笑顔で客引き。
ちょっと乗ってみたい気もするけど
やっぱり、ゆっくり
歩いて
楽しまなくては。
ちなみに私達は、小町通り、段葛、
若宮大路の沿道の両側を歩くために
鎌倉駅前から鶴岡八幡宮までを
2往復
しました!
赤と黒
800年
という歴史を持つ技法による
鎌倉彫
(かまくらぼり)の作品は
家具やインテリア・装飾品など
様々な形で身近な存在になりました。
文様の彫りの
高い部分の赤
と、
低い部分の黒
の
コントラストが美しく、光沢もあり
それは使い込むうちに落ち着いた風合いが出ます。
新しいほど黒っぽく、明るく発色するまでには
3年
以上かかるとか。
私達はお土産として鎌倉彫の
下駄
を買いました。
浴衣に合わせてみるつもりです。
早く夏が来ないかなー。