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2.基礎工事 (99年7月12日〜7月25日)

着工するとまず”地縄の確認”とよばれる作業をします。土地にナイロンロープなどを用いて家の形を描いて土地と家の位置関係を確認します。一般的にはこの確認は施主が立ち会います(立ち会わない人も結構多いそうですが)。
 地縄の確認が終わると次に地盤改良を行います。業者さんの話によると、今回家を建てた場所が元々田圃だったため念のため地盤改良を実施するとのことでした。地盤改良は基礎の下に当たる部分に直径30cm深さ2m程度の穴をあけてコンクリートを流し込んで地面の中にコンクリートの杭を構成するといった方法で地盤の強化を行っていました。
 今回の建築した家は2×4と呼ばれる工法です。基礎の構築方法については2×4の場合と、在来工法(軸組工法)の場合で違いがあるわけではありません。ただし住宅金融公庫の基準によると2×4工法で家を造るときは、家の床下に土壌に防蟻処理を施して、防湿コンクリートで覆わなければならない事になっています。2×4工法は主に北米で用いられてる建築工法で、在来工法と比較すると金物(釘や止め金具など)が多く使われます。そのため湿気に弱いと言われており、その湿気に弱いという点を補うため、前記の「床下に土壌に防蟻処理を施して、防湿コンクリートで覆わなければならない」という基準が設けられているそうです。

||| 地縄の確認 |||

白いビニール紐で地面に家の外形が描かれています。
||| 工事現場遠景 |||

地縄の確認の翌日には既に工事が始まっていました。
||| 基礎断面図 |||

基礎の断面図です。アルファベットの”T”を逆にしたような基礎で、このような基礎のことを布基礎と呼ぶそうです。三菱地所ホームの家は他の一般的なハウスメーカーの基礎と比較すると”根入れが深い”のが特色だとのことです。”根入れが深い”とは、基礎の底面が地面に対して深いところにあることで、地震に強い基礎になるという話でした。
||| 基礎平面図 |||

家の構造壁に沿って基礎が設けられています。
図中、1間毎に描かれている丸印は地盤改良の杭の位置を表しています。
||| 基礎の土台 |||

基礎の土台です。
写真で土台が光っている部分と黒く陰になっている部分がありますが、黒く陰になっている部分は地盤改良の杭の頭の部分にあたります。
||| 基礎の土台 |||

上の写真に写っている土台をやや上方から写した写真です。
||| 基礎のけがき |||

基礎の土台に基礎の下部がけがかれています。
||| 基礎上部の型組 |||

基礎の下部が出来上がると、次は基礎の上部(逆T字の縦棒の部分)の型を組みます。
||| 基礎上部の型組 |||

型組の中を覗くと、鉄筋が組まれているのがわかります。型組の中の方に見えているのは配水管用の穴を作るために型組の中に挿入されている筒です。
||| 基礎上部の型組 |||

型組の中にコンクリートが流し込まれています。コンクリートの上部にのぞいているボルトは、1F床の土台になる木材を固定するためのボルトです。
||| 工事現場全景 |||

基礎上部型組の全景です。
||| 工事現場全景 |||

基礎上部型組がとれた状態の全景です。
手前玄関の部分の鉄筋が見えています。
||| 床下部分 |||

屋内配水管が埋設されています。まだ地面は均してあるだけの状態です。
||| 床下部分 |||

防湿シートが敷かれています。土壌にはシロアリ防止の薬剤が散布されています。 基礎には”シロアリ”と赤字で書かれていて、薬剤が散布されていることを明示してあります。
||| 床下部分 |||

防湿コンクリートが打設されています。出来上がってしまうと床下がコンクリートで覆われているので一見ベタ基礎の様に見えますが、鉄筋が入っていないのでベタ基礎とは構造が根本的に違います。
||| 床下部分 |||

玄関にあたる部分にコンクリートを打設して基礎の出来上がりです。

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