4.ローライ35LED

 MXで撮りまくっていた頃、ドイツに出張した親が、現地で買ってつかっていたこれをおみやげにくれた。いわゆるローライ35シリーズ最後期のモデルなんだけれど、露出の合わせ方が三点LEDだったものでMXと同時につかっても特に違和感はなかった。なによりも、MXよりも格段に小さいそのサイズが気に入って、結構持ち歩いて使った。フィルムを逆さにいれて、左側で巻き上げる、とか、ストロボは下につける、とかも新鮮。しかも、リバーサルをいれると極めて鮮やかな色に感動したものだ。これ、SMCペンタックスやトキナーよりも格段に良い色がでた。いまにしておもえば、ツアイス系のレンズにはまる第一歩がここだったのかもしれない。

LEDはTrioterだけどね。このLEDはあちこちのネジがはずれたり、シャッターダイヤルが硬くなってしまっていたり、という問題はあるけれどいまでもちゃんと動作する。ローライ好きもここからはじまったんだろうと思う。当時、LEDつかいながら、無印の35が欲しくてたまらなかったっけ。高かったもの。でも、LEDにくらべるとさらにずしっと重く密度感があって魅力的だった。同時に、「小さいカメラ」が好き、というビョーキにかかったのもどうやらこの頃。MinoxBなんかすっごくほしくてたまらなかったけれど…これ高くてとてもでないけれど買えない憧れの機種だったっけ…

 ツアイス好み、小さいメカが好き、という自分の「基本」はこのカメラでできあがったのかも。