21.ContaxI

 こんなことってあるのかな、と思う時がある。昨年、模型趣味が再発したときは一年でほとんどの欲しかったアイテムが手元にそろってしまった。今年、カメラ趣味が再発し、クラシックカメラにはまりこみ、昔は永久に憧れどまりだろうと思っていた旧コンタックスのIIa、そしてIIまで手に入ってしまった。露出計つきのIIIはともかく、ラインとしてはIももちろん欲しいけれど、これはレモン社でも10万をかるく越える値がついている…

 ほとんどこれもあきらめていたら、またしてもe-bayでみつけてしまったのだ。シャッターが壊れていて、カウンターリセット用のボタンがない。ボタンはなくても実用上さしつかえない。問題はシャッターなのだな。リボンの交換で直るのだろうと思うから、それができるかどうかなんです。

 なおせるといいなあ。

 結局、ネジがはずれない場所、みあたらない場所とかがあってシャッターユニットに到達できない。で、eBayでさらに安いIの出物を入手。ニコイチの技もつかえるかどうか。分解の練習にはなるか。

 ぼーろぼろ。しかも、フイルムカウンターのリセットボタンはこれもついていない。でも、巻き上げ機構については前に手に入れたものよりもスムースに動く。さーて。

 で、こりもせずにさらにもう一台をeBayでげっと。こちらは450ドルなんだけれど、なんとシャッター完動品。シリアルはYではじまっているので三台の中で一番古い。しかも、いままでの二台ともがアメリカへの輸出モデルだったのに対して、これはドイツモデル。

 しかも、各部をみているとどうもいろいろとよせあつめされているっぽい。シリアルはボディと裏ぶたで一致しているんだけれど、ボディ前面の皮は張り替えてあるし、シャッタースピード指示の矢印もない。アクセサリシューは旧型のネジなしだし、脚はむく。距離ファインダーは内側、という具合。皮ケースがついてきたのはラッキーだった。レンズは沈胴テッサーで、これでためし撮りするのも楽しみ。

 それにしても、このまえ松屋の中古カメラ市で見たときは、「動く」I型は25万とかついていたし、「動かない」I型でも8万円ちかくしていた。手元の三台あわせても8万なんかしないぞ。日本の中古相場ってへんかも。

 さて、テスト撮影しなくっちゃね。

 で、うちの周りでネオパン400プレスト。


 レンズは沈胴テッサーの5cmの3.5。なんか、光のまわり具合が独特でうまくいえないけれど結構お気に入りレンズになりそう。


例によっていぢめてみました。絞りにさびが浮いているのがでたのかなあ。

 ふむふむ。こんどはゾナーの8.5cmとかもつかってみなくっちゃ。あと、この沈胴テッサーでカラーも撮って見ないといかんね。

 でも、夢のカメラが手元にそろってしまったなあ。嘘みたい。

でも、これでもう欲しいカメラがないかというとそんなことはないのが業の深さですなあ。