NONSENSE/DAILY
2008年5月10日(土)
『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』
何故か今年は邦画ばかり7本目です(^_^A)。
巨匠・黒澤明監督の傑作『隠し砦の三悪人』を樋口真嗣監督がリメイクした作品で、昨年観た『椿三十郎』よりは前向きに「オリジナルを見た事はないけど、一寸面白そうだから」という感じで観てきました。

時は戦国時代。小国の山名は隣接する大国早川を攻め落とす為、先ずはもう1つの隣国である秋月に攻め入りこれに成功。城内では山名の軍勢によって秋月の軍資金である金塊の探索が始まり、その中に強制労働を強いられていた武蔵(松本潤)と新八(宮川大輔)の姿もあった。そんな折、偶然発生した爆発騒ぎに乗じて武蔵と新八は城外へと逃走。辿り着いた滝のほとりで、金塊を見つけてしまう…。

流石は樋口真嗣監督、『日本沈没』でも感心しましたがCGやVFXの使い方は邦画監督では屈指の上手さじゃないでしょうか。…まぁ、太刀筋にエフェクトをかけたり、そこまで派手に爆発しないだろう的な、やり過ぎな感は多少ありましたが、娯楽大作ならではでしょうか。前述の通りオリジナルを全く知りませんでしたが、なかなか楽しめました。ただ、同じリメイクでも『椿三十郎』はそれなりに時代劇の匂いを感じられたのに対して、こちらはかなり現代劇っぽい演出だった様な気がします。と言うか、松本潤と長澤まさみの組合せじゃどうやっても戦国時代の泥臭い感じは出せませんね。

レイトショーにも関わらず御年輩の方がけっこういらっしゃいましたが、オリジナルと比べてどんな印象をもたれか気になります。多分、口を揃えて「オリジナルの方が面白かった」と答えそうな気はしますが(爆)。
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