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2006年7月16日(日)
『日本沈没』
「いいかよく聞け!多摩川の氾濫と共にアパートは一気呵成に沈んでいくんだ!!」
関東を襲った昼間の豪雨にそんな事を思いつつ、昨夜のレイトショーで観てきました(笑)。
日本が沈没する話…以外には何も無い訳で(笑)、それをふまえた上でどんな映像でそれを疑似体験させてくれるのかを楽しみにしていたんですが、映像は素晴らしく面白い(という表現は不味いのかな)内容でした。が、全編を通して感じたのはいま一つリアリティに欠ける、というか今日明日にでも陸地の崩壊で死ぬかも知れないという人間の恐怖心,焦りをもっと緻密に描いて欲しかった気がします。一つ例をあげるとしたら、矢名たかし(爆)…もとい、結城達也の最後。人は絶望的な状況であんなにあっさり諦められるだろうか?無駄と解っていても見苦しく足掻くんじゃないだろうかと。そんな事を色々なシーンで感じていたんですよねぇ。綺麗に描き過ぎているというか。まぁ、これは私の発想が貧困なだけかもしれませんが(^_^;)。
それと、概ね満足できる作品でしたがやはり主演に草g剛さんは弱かったのか、ベテラン俳優陣に完全に沈んでいる気がしました。TVドラマの場合はストーリー重視で見るので、畑違いのミュージシャンが演じても違和感は少ないんですが、劇場作品のスケールになるとストーリーは勿論、俳優が作り出す世界感が命。どうしても役不足感が否めないんですよね(同様の理由でアニメーション作品で声優に有名人を起用するのは嫌い)。実際、全編を通して本当に泣きそうになったのは最後の大地真央さんのシーンだけでしたから…。
うぅーん、出来ればオリジナル?をリアルタイムで見たであろう実家の両親と一緒に見たかったなぁ。きっと親子二世代"日本沈没談義"で盛り上がれただろうなぁ(核爆)。
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